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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:03/18/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員

 それでは、分割質問方式でお聞きします。

 私からは、有症患者受入医療機関設備整備事業費助成についてお聞きするんですが、人工呼吸器とか防護具、空気清浄機等の整備とのことですけど、等にはどこまで含まれ

るのかがまず1つ。

 それから、それぞれの機器の機能、スペックについての規定があるのか。空気清浄機だったら例えば家庭用の小さい、個人で使う1,000円ぐらいで売ってるようなものでもい

いとか、そうではなくてちゃんとしたものじゃなきゃいけないよなどの規定があるのかお伺いしたいと思います。

 それから、あわせて1件当たりの機器の上限額、例えば人工呼吸器が何千万円もするものがあるかもしれませんし、安価なものもあるかもしれませんので上限額が設けられ

ているか確認します。

 あわせてもう1件、これらを発注する際のルールがあるのか。随意契約でいいのか。それともよく公共事業等であると相見積もりをとらなきゃいけないルールがあり、そん

な細かいルールがなくていいとは思うんですが一応確認をしておきます。

○後藤疾病対策課長

 1つ目の質問でございますが、空気清浄機といってもきちんとフィルターがあって、病室の空気が外に出ない、フィルターで飛沫等を捉えるなど機能が決まってございます。

 2点目の人工呼吸器等の上限額に関しましては、単価が各機器によって決まっており、その単価が上限となります。

 3点目に関しましては、見積書等を求めていますので、病院がふだん購入しているところから購入するのではないかと考えていますけれども、詳細は今お返事できないとこ

ろでございます。

○鈴木医療健康局長

 最後の購入なんですけれども、医療機関それぞれ公立であったり、民間の病院といろいろあるところです。一般的な購入ルールがあると思いますけれども、緊急の短期間で

納入しなきゃならないこともありますので、9番委員御指摘どおり、随意契約による購入も十分考えられると思います。

○阿部委員

 わかりました。

 1点だけ申し上げますが、急いで設置すべき機器ではあるんですが、やっぱり機能がきちんとしたものでないといけないと思うので、そこはきちんと専門的見地からこうい

う機能を備えてくれないと困ることを再度きちんと明文化して求めるべきを意見として申し上げておきます。

○鈴木医療健康局長

 先ほど、設備の範囲はどのようなものが補助対象になっているかについてお話があったんですが、抜けておりましたので回答いたします。

 まず、空気清浄機は今想定しているのがヘパフィルター――しっかりごみとかウイルスなどを防御できる――付の空気清浄機、あるいはそのフィルターのパーテーションが

補助対象になっております。

 それから外来、入院、医療機関同じですけれども、個人の防護服それから緊急で診ていただく簡易ベッド。それからもう1点、入院医療機関については、設備の関係でいき

ますと人工呼吸器、部屋の陰圧に簡易にできる装置、それから体外式の腹膜型の人工肺が補助対象で国の基準額になっております。

○阿部委員

 わかりました。

 もう1回、確認しますけれども、今鈴木医療健康局長が答弁されたものに限るのか、もしくは必要とされる、認められるようなものが現場から要請されたら認めるのか、そ

れだけ確認します。

○鈴木医療健康局長

 基本的には、国庫補助の関係で、一般的なウイルス感染症対策に必要な医療機器、設備が対象になっていると思っておりますので、この範囲内で対応できるものと考えてお

ります。もしこれ以外の必要なものについて医療機関からお話がありましたら、国とも相談していきたいと考えています。

○阿部委員

 要望、意見として申し上げておきますが、新型コロナウイルスは、まだウイルスの全貌が解明されていないところですので、現場で必要と思われたものとか、現場で効果が

あると思われるものをどんどん試行していくことが大切だと思いますので、そういった声を上げやすいようにしていただいて、また上がってきたら速やかに国と協議していた

だきたいと強く要望しておきます。

 次に、感染症指定医療機関等PCR検査委託事業についてお聞きします。

 まず、PCR検査を医療機関に委託とのことでありますが、委託に当たってのルール、また委託という解釈がどのようなものなのか、お聞きしたいと思います。それをお聞

きしてから少し掘り下げます。

○後藤疾病対策課長

 行政検査と申しまして、病院から検体が出たものを県内3つの地方衛生研究所に運んで検査しております。検体件数の上限がございますので、民間の検査会社や県内の医療

機関でもともとPCRの測定機器を持っているところが検査ができるようになると考えます。

委託と申しますのは、行政検査と同じことを保険収載され、保険診療の検査でやっていただく病院と契約いたします。その病院が今まで県や政令市の地方衛生研に送っていた

PCRの検体を、先ほど申し上げた民間や医療機関の検査ができる施設ではかってもらうため委託します。本来は保険収載があった場合に、3割や2割の本人の自己負担額が

生じますが、この自己負担を委託している病院に対し毎月何人はかって何万円とか何十万円の3割、2割の累積額が出ますので、毎月県が病院にお支払いする契約を結ぶこと

になります。

○阿部委員

わかりました。

 金額的なことはわかったんですが、今のお話で行政検査と同じことができる病院と契約をするとのことですけど、契約してその病院に委託した場合、その病院の医者がPC

R検査をする、しない等の判断をすることになると思います。

現場感覚でお聞きするんですけれども、PCR検査の精度は――100%正確ではないと思うんですが――実は3〜4割しかないんじゃないかという見方が医療関係者の中であ

り、現在の医療関係者は、陽性に近いんじゃないかと思われる症状が出ている方、いわゆる新型コロナに感染していることを確定するためにPCR検査をしているんだとお聞

きしていますが、委託した場合に、その医者がとりあえず希望したら全員やっちゃいましょうになってしまうのか、ある程度医療界でルールがあって、そのルールのもとでP

CR検査が行われるのか、大切なことなので確認したいと思います。

○後藤疾病対策課長

 非常に重要な御指摘だと思いますけれども、現状ではPCR検査の基準がございます。9番委員おっしゃるとおり、診察した医師がこの病気を疑った場合に検査を出すこと

は現在行われているところであります。その方針は恐らくしばらく変わらないと考えていますし、契約を締結する医療機関は、接触者外来を行っている医療機関と契約を結ぶ

ことで進めておりますので、そこに集まってきた患者は、地域の第一線のかかりつけ医の先生や保健所の相談センターを通じて疑いが強い方が集まってきており、その方に検

査を行う原則でございます。

 ただ、今後はWHOの事務局長も言っていましたように、検査をふやしていく方向に国がかじを切れば、9番委員がおっしゃるような状況も起こるかもしれないと考えてい

ます。

○阿部委員

 わかりました。

最後に言ったところが、ちょっと怖いなと思うんですが、ふやす方向になると私も推測します。

 そうなった場合ですが、今私が危惧したように、医師によって判断基準が割れてしまって、風邪とかインフルエンザの事例を持ち出すと、あそこのお医者さんはすぐ検査し

てくれてすぐ薬をくれると。ここのお医者さんはちょっと慎重でなかなか検査してくれない、薬もくれないなどのばらつきが怖いなと思います。だからそういったばらつきが

ないように。ある程度の裁量を現場に与えると言いながら、このようなルールのもとでやりますよとしないと県民の中で混乱が起こり、その混乱がいろんなデマとか間違った

情報を飛ばしかねないので、しっかりと県として対応していただきたいと強く要望しておきます。

 今の私の質問の中で再度1つだけわかる範囲でお答えをいただきたいんですが、PCR検査の精度が30〜40%とは事実と捉えていいのか、どういう認識でおられるかお聞き

します。

○後藤疾病対策課長

 先に、前段の御要望に関しまして私の意見ですが、クラスター等が発生した状況であれば、早期にクラスターの感染者を広く見つけるという観点から、地域によっては検査

するハードルを下げる可能性がございます。それは先ほど池田健康福祉部長からも説明がありました、県が今回設置した医療専門家会議等に諮りまして、圏域を限定してクラ

スターの封じ込めのために検査の入り口を下げることなどを相談して決めていこうと考えております。

 後段の質問に関しましては、私が知っている限りでは場合によっては感度が70〜80%程度のこともあるとの意見は聞いております。より感度を上げるような検体の採取方法

は、当初はのどの奥の咽頭の粘液でとっておりましたが、鼻咽頭のほうが見つかる率が高いとのことで検体の場所が変更になったりとか、より精度を上げる、感度を上げる方

向で情報共有しているところだと思います。あとは違う検査体系ができるかどうか、血液検査等を期待しているところであります。

○阿部委員

 わかりました。

御努力を十二分にされている、暗中模索の中でされていることはよくわかりますので、今後もよろしくお願いいたします。

 1点だけ、今の答弁の中で1つ要望を改めてしておきます。

今クラスターという言葉が出ましたが、万が一クラスターが出た場合のことはぜひ想定して、場合によってはトリアージをするとかも想定して、トレーニングというかシミュ

レーションしておいていただきたいと、それだけ要望します。

 質問を続けますが、委託した医療機関に必要な資材、例えば防護服とか人材、それからよくインフルエンザなんかだと検査して待つ間に控え室みたいなところがある病院も

あります。そういったものがきちんと確保されるかどうか。これも予算の中で考えていかなきゃいけないと思うんですが見解を伺います。

○後藤疾病対策課長

 契約を結ぶ委託医療機関に関しましては、接触者外来を原則行っているところになりますので、先ほどからいろいろ御質問を受けています防護服やヘパフィルター等の体制

を整える設備や備品の補助が受けられる対象になっています。

○阿部委員

 わかりました。

ぜひ落としのないようにお願いします。

 最後の質問ですが、実はきのう、17日の国会で厚生労働大臣も答弁の中で否定しなかったんですが、アメリカや韓国で行われているドライブスルー検査は現状可能性がある

と思います。

国の許可で導入された場合について、国からまたいろんな指示もあるんでしょうが、県としてはどのような対応をお考えなのかお聞きします。

○後藤疾病対策課長

 恐らくセンターをつくって、短時間の来所で検査することだと思いますけれども、ある一定数の検体量がたくさん出ると思います。県内の先ほど申し上げた民間検査機関や

医療機関等で1日にできる検査の上限があり、その上限を上回ってはいけないので、検体数に関しましてはきちんと精査して決めなければならないと考えています。

○阿部委員

 今回の予算の中に含まれていないのですね。

○後藤疾病対策課長

 ドライブスルーのようなところで短時間の来所により検査することに関しては含まれていません。

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