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委員会会議録

質問文書

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平成23年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:03/02/2011
会派名:自民改革会議


○渥美委員
 既に大分議論がされていますので、私は、端的に数点質問させていただきます。
 初めに、ただいま3番委員さんの質問がありましたけれども、73億円余の農業基盤整備事業については、聞きましたら交付金が財源ということで、2分の1が国費、それから2分の1が県ということのようですが、その確認をまずさせていただきたいのと、先ほど議論がありましたけれども、やはりかなり安全を見て、この20億円で行う事業は明確になっていますが、恐らく新たなところへ着手する、あるいは今、継続している事業に対しての予算の予定といいますか、そういったことは触れてないんだろうなという気がするんですが、県のほうは2分の1ということは37億円予算としてあるわけですので、国が予定の交付金が出なかった場合にも、県があらかじめ予定したいわゆる負担金ですね、これの額の範囲内において、私は、ぜひ執行してほしいというふうに思っておりますが、その点について確認をしたいと思います。

 それから、ふじのくに美しい邑づくり、本会議でも議論がありました。ここに説明もありますが、この事業の仕組みがちょっとわかりにくいですね。どういった考え方でこの事業が行われるのか、その仕組み、あるいは認定する手順ですね、その辺のところをざっともう一度説明していただけるとありがたいです。

 それから、83ページ、農業用水の安定供給に向けた取り組みです。地元のことになりますが、三方原用水の用水路等の点検もさきに行われて、相当改修も急がなくちゃならないというような結果が得られているやに聞いております。これについては上水道も絡んでいますし、上水道というと企業局ということですが、水利権の問題からも、その持ち分みたいなものが恐らくあるんだろうと思うんですが、工事の範囲といいますか、どういった企業局との分担が行われるのか、それから最終の日程とか、あるいは方法とか、どの程度の検討がなされているのか、現状について伺いたいと思うんです。

 それから、地元のことになりますが、安間川の整備計画がありまして、今、東名高速道路の浜松インター近くに貯水池の事業を進めているということで、私の住んでいる浜北区についても、その安間川の最上流部――私の隣の町内に基点があるんですが――そこまでさかのぼって改修が進んでくるというと、もう恐らく何十年とかいう単位でかかるんじゃないかなというふうに思いますが、全体の整備方針、計画というものはどの程度のものがあるのか、伺いたいと思います。

 それから、同じく地元ですが、馬込川、御陣屋川という2つの二級河川があるんですが、この整備方針ですね、大方進んできたというふうに思いますが、ただ近年のいわゆるゲリラ豪雨といったこともありますので、その整備方針等々が変更がなされているのか、そういったことへも対応された設計に既になっているのかどうか、そこら辺の今後の事業の計画があれば教えていただきたいと思います。

 次に、これも以前の委員会でもちょっと伺ったことがあるんですが、農振除外は交通基盤部の所管だというふうに聞きました。本年度のこの農振除外についても、浜松市の計画については、申請の内容に異議が出されて、保留になってますね。これは市全体の計画が基本になっているもんですから、たとえ1件でもつまずきがあると、申請の全体がストップすると。これは非常に不合理に感じておりまして、これは国のほうの通達でそのようなことになっているようですが、その辺の改善について、国へ申し入れるというようなことをお願いしたと思いましたが、それについて進展があったのかどうか、それについても確認しておきたいと思います。

 それから次、道路の関係ですが、新東名高速道路のアクセス道路、地元には国道152号があります。もう本線の工事は、私どもの地域についてはほぼ完成しておりまして、料金所も設置されております。問題は、このアクセス道路でございますが、前倒しが開通が見込まれるということで、来年度にはできるんではないかというようなことのようです。このアクセス道路国道152号は1カ所ネックがありまして、例の遠州鉄道西鹿島線の高架事業、これが2年間くらい滞ったという経過の中で、まだ工事が途中になっています。この西鹿島線の高架事業、その下を道路が通るわけですが、これの完成の見通しについて伺いたいと思います。以上です。

○内田農地計画課長
 まず、農業基盤整備事業の予算の関係についてと、あと三方原用水の現状についてお答えをいたします。
 まず、農業基盤整備事業の約73億円の予算でございますけれども、この中には地域に直接関係するようなというか、地域農業の振興に必要となるような新規地区については、開拓をする予定で中に組み込んでございます。
 あと継続事業につきましても、他事業との関連だとか、あるいは政策目的に最も合致しているものを厳選しまして、とにかく静岡県として最終的にここはやらなきゃいけないというものの積み上げた結果として、70数億円の予算が組まれているというふうに御理解をいただければと思います。
 それで、この財源ですけれども、先ほどちょっと申しましたとおり、当初は新しい制度がどう設計されるのかということが非常に不透明でございました。そういうことで非常に危機感を持って、まず先ほど言ったような国の戸別所得補償の補助金だとか農山村地域整備交付金、こういったものに、静岡県の特に樹園地農業は非常に全国では特殊性がございますので、その静岡県の農業が、日本の農業の振興にどういう役割を果たすのか、あるいは静岡県のこうした基盤整備が新たな取り組みとして、こういうチャレンジをしているんだということを国に積極的に働きかけまして、そうした結果だろうと思っておりますが、通常であれば、こうした事業の中には該当しないということは心配していたんですが、少なくとも樹園地農業も対象となるということでお話を伺っておりますので、そういう意味で、予定された予算は最大限とにかくとれると。とるような努力を今もしておりますけれども、まずは国の予算を確実にとるということで、今、動いております。
 仮に、交付金が出なかった場合というお話ですが、その場合は、我々としてできる最大限のことをまずやらなきゃいけないだろうと思っています。具体的には、例えば測量試験費だとか、あるいは午前中にもちょっと繰り越しの関係がございましたけれども、用地交渉等々があれば、予算を使わずに我々が汗をかき、知恵を出して対応する部分もございますし、場合によっては請負差金が出ますので、そういったものをかき集めてどうしてもやらなきゃところに予算を回すといったような、とにかく県として、我々技術職の人間ができ得る限りのことをして、とにかく地元に御迷惑をおかけしないという格好で対応していきたいというふうに考えております。

 2点目の三方原用水の関係でございますけれども、まず関連団体として、企業局だとか浜松市の水道とかございますけども、そことの持ち分の割合については、実は具体的な事業計画が定まってからどういう割合にするのかというのを決めることになっております。
 現在、この三方原用水につきましては、本年度から平成24年度にかけまして、国が直轄の地区調査を行っております。実際にどこを直すのかとか、あるいはどういう事業仕立てでこれをやっていくのかというのを、こうした調査を通じて結論を出すわけですが、現在、我々県も施設管理者の皆さんにも集まっていただきまして、施設整備計画調査検討会というものを設けて、国と連携をしながら、今後どういうふうに整備を進めていくのかというのを検討している最中でございます。その結果を踏まえて、今後どういう対応をしていくのかというのを決めていきたいと考えております。以上でございます。

○湯川農地保全課長
 ふじのくに美しい邑づくりの仕組みと手順に対してお答えいたします。
 この取り組みは、魅力的な地域づくりを行っております地域が県内各所にあるわけですが、そういった地域の横の連携を強化するために、ネットワークづくりを行って活動の活性化を図ろう、市町が主体になって連合をつくっていこうという、市町主体の取り組みでございます。
 説明資料の88ページにそういった考え方に賛同する17市町が載っておりますけども、今、その市町で、どういった組織にしたらいいのかという検討を行うための準備会を設立しまして、実は今月の22日に第1回の会合を行うことにしております。その中で市町そのものが連携を結んだ組織にするのがいいか、それとも活動をしている地域が連携を結んだほうがいいのか、そういった組織のあり方から、今後検討をしていくという段階にございます。
 それにつきましては、平成23年度中には組織をつくりまして、その市町の動きとあわせまして、県のほうでもそれを支援していくための、本会議の答弁でもありました地域のブランド化を進めるための検証制度の創設だとか、それから認定された地域については、ハード、ソフトをあわせた支援をしていこうということで、そのための庁内連絡会議の設立とか、そういった準備を進めている段階でございます。以上です。

○守屋河川海岸整備課長
 まず最初に、安間川の全体の整備計画についてお答えをいたします。
 委員がおっしゃるように、現在、安間川につきましては、浸水被害を軽減するという目的で、浸水被害が発生している直上流に貯水池をやってございます。これは6.6ヘクタール、用地の買収も6ヘクタールという大きなものでございまして、現在までにそのうちの8割程度を買収、また調整池の中にお住まいであった17軒の移転を完了して、着々と進んでいるところでございます。
 ただ若干、まだ用地につきまして価格ですとか、広い面積の遊水池ができますので、雨以外のときの利用等につきまして地元等の要望がありますので、そういったものを聞きながら進めていくということになります。
 それから、調整池が終わった後は、下流からまた改修ということであるわけでございますが、何分、委員のおっしゃった旧浜北のところまで行きますのは8キロメートル以上ありますので、かなり時間はまだ要するというお答えになろうかと思います。

 それから次に、馬込川と御陣屋川でございますけれども、浜北の新都心の関係でかなり進みまして、その後、御陣屋川につきましては、今年度までの緊急豪雨対策ということで、必要な区間の改修は終わっております。あとは上流部につきまして維持工事等をやって、平成24年には浜松市に管理の権限を移譲する予定となっております。
 また、馬込川でございますけれども、ここは川底が高いということで、川底を下げるということを主目的に工事をやってきております。そして、浜北の運転免許試験場の大体西あたりになりますけれども、農業用水の川を横断しているサイフォンがございまして、それを平成21、22年度で改良しまして、河床をかなり下げることができました。引き続きこの河床を下げたものを上流へ持っていけば、かなり安全度は上がるということで考えております。
 ただ何分、馬込川につきましては、下流部の浜松市街の能力というものが、大体3年に一度ぐらいということで私どもは見込んでいるわけでございまして、それにあわせた上流の改修ということでやっておりますので、改修の効果は十分に上がっていると思いますけれども、ゲリラ豪雨等にどこまでもつかということになりますと、かなり被害は軽減されるとは思いますけれども、十分まではいかないのかなということでは考えております。以上でございます。

○中村農地利用課長
 農振の除外の件について、お答えをいたします。
 農振の農業区域は、集団的な農地ですとか公共投資の対象になった農地を中心に、市町が地域の農業振興のために必要だというふうに判断したところをゾーニングをしたものでございます。基本的には中長期的にここは確保、保全をしていくというのが基本的な考え方になっています。
 これを一本の計画にまとめて法手続をとるものですから、その中に異議申し出が出ると、計画全体がとまるというような制度になっているわけです。これは市町が農用地利用計画というゾーニングをつくるときに、農地の所有者等の意向をできるだけ聞くといいますか、調整を図った上で、農用地利用計画をつくっていくために制度の仕組みとしてつくられているものでありますので、これをなくすとか、そういったことは当面、国も考えておりませんし、やはりそういう農地の農業者の意向を反映させた上で計画をつくるという観点から、必要なものだというふうに思っております。
 県といいますか、知事会として国のほうに制度の改正、法律改正を要望しておりますのは、この異議申し出の処理をなくすということではなくて、市町が農用地利用計画をつくるときには県の同意が必要、県が基本方針をつくるときには大臣の同意が必要という形になっているものを、地域のことは地域で、地方で決められるようにということで、そういった制度改正を要望しております。
 ただ、今のところ国のほうは、食料の安定供給を図る上で必要な農地を確保するのは国の役目であるということで、国の全体の農地を確保していく上での農振制度なので、県それから市町に対して国の政策を実現させていく上では、これは必要な制度だということで、進展はないというのが今のところの状況でございます。以上です。

○村松道路企画課長
 国道152号の遠州鉄道の高架事業についての完成の見通しでございますが、大変申しわけありませんが、政令市の浜松市施行の事業なもんですから、手元に資料がございませんので、確認し、後ほどお答えさせていただきます。以上です。

○渥美委員
 御答弁ありがとうございました。農業基盤整備の中で国の予算の確保については、大変意気込みを感じましたので、その意気込みだったら、何とか国を説得して予算が確保できるだろうというふうに思っていますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 それから、ふじのくに美しい邑づくりについてですが、これはこれまでに各市町に投げかけてあるわけですか、こういう仕組みのことをやるよと。これは、特に傾斜地を含んだような農山村地域の環境保全を含めた整備については、もう農業者だけでは維持できないというような観点から質問させていただいたことがありました。これはそれぞれの市町で連携しながら、いろいろな立場の人がそこへ加わって、それを維持管理していくという手法については大変いいことだなと、そうならざるを得ないだろうというふうに感じております。
 それを県として市町に対して積極的に働きかけていくということだと思いますが、ぜひこれは全市町で取り組みが行われるようなことにしていっていただきたいというふうに思います。

 それから、三方原用水についてはわかりました。これは大変な金額がかかると思うんですね。ですから、しっかりとした今後の国の調査が、再来年度ぐらいまでかかって、その結果を見て、これからどうした持ち分をしていくかというようなことだということですが、ぜひ周到な準備計画をしていただいて、水の確保をしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。

 それから、新東名高速道路のアクセス道路についてはわかりました。今、もう既に政令市の管轄であるということですので、これはまた日程等を一度、市のほうへ聞いていただいて、また教えていただけると大変ありがたいです。お願いしたいと思います。

 それから、馬込川、御陣屋川の整備ですが、御陣屋川については大体整備ができてきております。しかも護岸の工法ですね、あれは防腐剤を注入した杉丸太を使ってやっていただいておりまして、まさに県産材を有効に使っていただいていると。当初、松丸太であったものが、県内で松丸太の材料が確保できないと。杉があるじゃないかと、何とか使えないかという提案をさせていただいた中で、今、積極的にそういった工法を用いていただいていると、これも大変ありがたいことだと思っています。
 あと馬込川は、川底を下げる事業をずっと進めていただいておるわけですが、3年に一度の豪雨で浸水の可能性があるというようなことですので、さらに新たな整備計画を立てていく必要があるのではないかという思いもしますので、その点について1点お聞きしておきたいと思います。

 それから、農業基盤整備の中で1点教えていただきたいんですが、いわゆる土地改良にはいろんな制度があって、ある程度まとまったところを整備すると思うんですが、例えば狭隘といいますか、地権者が大勢いて、しかもトータルの面積が1ヘクタールとか2ヘクタールとか、そういう狭いところの整備については、何か制度的なものがあるのかどうか。面積に関係なく、従来の今ある制度を利用して整備ができるのかどうか、その辺について伺いたいと思います。

 それから、これは出先の職員の資質のことですが、つい最近、実は業者の方から連絡を受けまして、固有名詞は適切じゃないと思いますのでそれは控えますが、一口に言えば非常に段取りが悪いと。現場を見てないということで、恐らく今、業者さんは、先ほど3番委員さんからもお話がありましたように、もうギリギリのというか、もう赤字覚悟ぐらいな厳しい価格で受注をしていると。そういう中で、より円滑な事業が進められなきゃいけないと。
 それについては担当職員の方のしっかりとした工程管理、あるいは事前の準備等々、手戻りとか、そういったことのないようにしていただかなきゃいけませんが、どうもそれがうまくないというような担当者がいるらしくて、それは私は1人の人から聞いたらこんなことは言わないんですが、同じ名前を3人から、別の業者から聞きました。これはもちろんその業者さんはよく知っている方で、そんな愚痴とか泣き言などはめったに言うような人じゃないんですが、そういったことがありましたので、これは日ごろの本人の努力で当然やらなきゃいけないことというのは職務の中にあるはずですが、そういった現場職員に対する指導教育、その点についてどのようなことになっているのか、伺いたいと思います。以上です。

○湯川農地保全課長
 ふじのくに美しい邑の市町村への投げかけということですが、この取り組みの発端となりましたのが、昨年の11月、松崎町の棚田を会場として行われました全国棚田サミット、そのときの知事の基調講演の中でこういったお話も出まして、松崎町のほうから、次の段階に地域活動の活性化をしていきたいという中で、こういった県内のネットワーク化というような相談がございまして、そういったことを受けまして、県の農林事務所を通しまして、県下すべての市町にこういった取り組みの概要を説明しながら、どうだというお話をしました。
 その結果、ここにあります17市町から賛同を得まして、とりあえずその17市町で準備会をつくって、どういった活動をしていったらいいかというようなことを検討していこうというところで、先ほど申しましたようにスタートしたところでございます。
 委員からお話がありましたように、この取り組みにつきましては、すべての市町に理解してもらって、全県下で進めていくのがベストだというふうに県は思っておりますので、そういった方向で今後とも努力していきたいというふうに思っております。以上です。

○首藤農地整備課長
 1ヘクタール、2ヘクタールというような小面積の基盤整備ということでお答えしたいと思います。
 県では、国の採択基準に満たない小面積の部分については、県単で農業農村整備ができるような仕組みがございます。農業用排水路、区画整理、農道農地保全、農業用水というような各事業のメニューがございます。
 ただし、県が考えているのは、一般地域でいいますと、受益面積が500ヘクタール以上ということで、一、二ヘクタールでございますと、振興山村であるとか、過疎地域であるとか、そういうような指定された区域においては1ヘクタール以上ができますという、そういう制度になってございます。以上です。

○守屋河川海岸整備課長
 馬込川の新たな整備計画ということでお答えを申し上げます。
 私は先ほどの答弁の中で若干不安のようなことも申し上げましたけれども、現在やっている工事改修でも、今よりも十二分に安全な川となっているということをまず最初にお答えしておきます。
 それから、馬込川の水系ということで、これから全体の整備計画をつくっていくわけでございますが、これにつきましては現在検討中でございまして、ある程度時間がたちますと、流域委員会とかで地元の皆様のお声をお伺いするですとか、そういった手続を踏んでやるような形になります。
 ということで、新たな整備計画につきましては、現在検討中で、もう少し外に出すには時間がかかるということでやっておりますので、御了承いただきたいと思います。

○内田技術管理課長
 工事を進めるに当たっての業者さんからの苦情についてでございますが、事業費は減っているんですけれども、なかなか新しい仕組みとか、あるいは調整事とかがありまして、職員はかなりの仕事を持っておりまして、なかなか十分な対応ができないといった事例が時々見受けられます。それで、取り組みといたしましては、事務所でいきますと班とか課がありますものですから、それで例えば月に一回、事業の進捗について確認するとか、どういった問題があるかとか、そういうことを個人でなくて組織として認識するという取り組みをやっております。
 それと、工事を発注するときに、設計書を職員がつくって決裁をとるわけなんですが、その段階でチェックリストというものをつくっておりまして、それは工事の内容のチェックはもちろんのこと、用地の状況とか、あるいは関係機関の調整とか、そういったものが済んでいるかどうかをそこで確認するようなもの、もしできていないようだったら、それについての対応とか、そういうものを確認しながら工事の発注を進めております。
 それともう1つ、ワンデーレスポンスといいまして、工事を進めるに当たって、例えば業者さんが担当の職員に、ここが違うもんでどうしたらいいですかという問いかけをするわけなんですが、それに対してすぐ答える。ワンデーというのは、なるべく早くという意味でワンデーと言っているんですけど、そういうことについては、なるべく早く答えを返しなさいという取り組みをしております。
 こういうものをやっているんですけれども、まだまだそういう事例が時々あるものですから、それにつきましては定期的な技術の講習会とか、そういった場面で職員には周知しております。以上です。

○渥美委員
 今、内田技術管理課長がお答えいただいたのは、それはちょっと見当違いなことで、皆さんおわかりになっていると思うんですが、教員にも不適格教員という制度がありまして、立て直す、あるいは適性を判断して、職場の異動も含めてやっている制度が教育委員会にはあります。それと似たようなことで、やるべきことをやるというのは仕事の中身の問題で、要は資質、仕事に対する考え方あるいは人との接し方、そういった人間的な資質の問題を私は言っているわけでして、そういったことについては、多分に個人的なことになるもんですから、たとえ上司といえども、なかなかダイレクトに指摘をしにくいということはよくわかるんです。
 しかし、そうは言っても、困る人が多ければこれは大変遺憾なことでございますので、そういう意味での人間性といいますか、資質を正していく、あるいは不適格であれば配置転換をするとか、職員同士のことでなくて最前線で民間との接点になるわけですので、最大のサービス業である県行政としては、その辺のところはしっかりと適性も含めた人員配置をしていっていただかなきゃいけませんので、それについて改めて伺います。

○岩田交通基盤部理事
 ただいま御指摘いただいたことにつきましては、我々技術職員も襟を正して対応していかなければならないというふうに考えておるところでございます。
 特に不適切というような指摘があってはいけないことですけれども、もしあった場合につきましては、事務所なり我々も含めまして、しっかりと指導させていただくというようなことを考えていきたいと思っております。
 また、中にやはり能力的に多少劣る人間もいるかもしれません。それにつきましては、やはり周りの者がしっかりカバーしていくというような対応をしながら、いい仕事をやっていただくために我々は業者さんにお願いしておりますので、組織として対応を図っていきたいというように考えております。
 配置転換等も、必要であれば当然やらなければいけないということだと思いますので、そういう情報につきましては、いろんなところから情報を取り入れて、対応を図っていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○渥美委員
 しつこいようで申しわけないんですが、そういったことを制度として、仕組みとして持つべきじゃないかなというふうに思うんですね。
 教育委員会なんかは、学校が現場です。教育委員会には、保護者だとか、あるいは地域の方から連絡がいきますよね、本人にはそういった視点で、直接かどうかわかりませんが確認をする。それによって判断していくという制度が教育委員会にはあるはずです。似たような職員の人事管理、そういった仕組みが私は必要ではないかと。
 業者から苦情が出るということは、相当なことだと私は思っておりまして、逆に業者のほうにしっぺ返しがくるというようなことをきっと恐れていると思うんですよ。にもかかわらず、あえて言ってくるということは相当なことだなというふうに感じておりますので、何かそういったことの是正ができる、いい仕組みを考えていただきたいということをお願いしておきたいと思います。

○池谷委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は3時ちょうどとします。

( 休 憩 )

○池谷委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

○村松道路企画課長
 新東名高速道路の浜北インターチェンジに連結する国道152号バイパス、浜北インターチェンジから遠州鉄道高架交差部の間でございますが、本体工事は今年度中に完成予定でありまして、現在、平成23年度末の完成を目指して整備が進められております。以上であります。

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