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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岩瀬 護 議員
質疑・質問日:11/10/2008
会派名:平成21


○岩瀬委員
 まだほかにも質疑する皆さんがありましょうから、簡潔にいたさねばならんと思っておりますけれども、まず今どき空港問題に触れるのは気分が重い、そう言わざるを得ません。補正予算が通過して、これから追加工事に入るんですけれども、今私たちは地元で空港問題を矢面に立って説明をさせていただいているし、その期間が当分続くという現実も――私どもももちろん懇切丁寧にやらなくてはならんというふうに思っていますけども――そういう場面に我々も置かれているということを当局としてもよく御認識をいただきたいと思います。
 幾つか質疑をさせていただきますが、まず立ち木問題がここで顕在化して、我々もこの問題に真正面から立ち会わせていただくことになったわけでありますが、伺うところこの立ち木問題は昨年の9月に知事が御承知をされた。それをさらにさかのぼって、御担当の皆さんは19年1月に承知をされたということがございました。
そうしますと、19年4月からの19年度というのは、のど元のとげとして、この問題は19年度のかなり重要な対策問題として構えられたはずであります。
今までの質疑の中でいろいろ対応する御協議されたことは承知をしておりますけれども、ここで改めて、認識をされてからの1年の活動として、どういうことを御協議され、解決に向けてどんな活動をし、関係のそれぞれのところとどんなふうに御協議をされて1年を過ごされたか、御案内をいただきたいと思います。

 それからもう1つ、立ち木問題の所在するところが従前から地すべりの防止地域に指定されているということを受けて、今までは人家が余り連檐していない、危険箇所が地すべり区域ではあるけれども人命に影響を及ぼす懸念が少ないということで、水抜き工事等で処理されてきたと伺っております。
ここに来て、徹底的に防災工事をやろうというふうになされたのは、まさに立ち木問題を解消することを目的化した防災工事であったようにも受けとめられます。主要な工事は20年度に行われたでありましょうけれども、四、五億円をかけた工事が、結果、今見てみると問題のところがそのまま残っているんであります。
全県下を見ると、防災工事を追い求めて何とかはめてほしいという地域は幾らでもある。そういう中で、19年度から防災工事を入れさせていただいたらいかがだろうかというのは、多分当局としてもいろいろ御協議なさったと思うんです。したがって、ここに四、五億円入れたことの効果を見ると、これは問題なしとはならないなということになってしまいます。そこの防災工事を当て込んだ御認識を承りたい。

 それから、この空港建設は総事業費1900億円で2,500メートル滑走路を持つ空港整備ということで承知をしており、この1900億円というのは、ほとんどが建設事業費――ハード事業費に充てられたものだと認識をしております。
19年度は、1年後には開港するという場面を迎えている、そういう時期にはまってますから、いわゆるトップセールスであるとか開港準備に向けてのソフト事業に、天王山としてかなり力を入れたはずであります。
19年度は、建設費1900億円とは別にソフト事業関係にいかほどのお金を投入されたか、そしてまた、売り込みのための、あるいは対策のためのということも入るかもしれない、19年度までのソフト事業費の累計額をお示しいただきたい。

 それから、業務棚卸表関係に移りたいと思うんですが、年間利用者数は138万人以上、21年度開港に向けてその目標を立てられている。それとともに、その波及効果で560億円以上の経済効果を生もうということで、これも21年の目標であります。
これまでに知事は、定期就航の契約の実情やらチャーターの契約のありよう、進捗ぐあい等々を含めて、国内の106万人達成は、いかにも難しい、当面困難というふうに答弁をされていると思います。そういう中で、この立ち木問題の印象も含まれてしまうわけでありますが、138万人以上の目標、それから560億円という目標の妥当性みたいなものをどういうふうにとらえていったらいいのか、あくまで空港部の空港建設に伴う目標値として、これからも絶対にやり通すということでこの数字をお考えになっていくのか、19年度までの活動を踏まえて、その1年後には開港だというタイミングにおいて、いかようにこの数字をとらえられたか、御案内をいただきたいと思います。
 それから、空港利用者の満足度100%、私はこの数字は、あらゆる可能性を追求していって開港以降100%を目指すということであり得るはずであって、開港のときから100%の目標というのは、そもそも高過ぎませんかということを申し上げたい。そこまで条件、環境が整う空港ができるという理想が高いことはいいし、いろんなことで細かい神経を使われて頑張ってきたことは別のところで認める話です。けれども、この100%というのは、ちょっと数字設定に難しさがなかっただろうかなというふうに思います。
 そして開港時期、21年3月開港という目標でこれは掲げられておりますけれども、この目標値はいかように変更なされるのか。21年のことですから、このままいくということになるんでしょうか、管理目標、数値としての御認識を承りたいと思います。

 そして、空港利用者の満足度、開港時期の困難度が星印2つになっているんです。そのまま開港できるということで御認識であれば、星1つ印であるはずであるところが2つになっている理由というのが何か別にあったのか、この星印2つの根拠をお示しをいただきたいと思います。

 最後に、空港建設事務所では、本当にこの空港問題の現地としていろんな問題の窓口になって大変な御努力をされて、まさに19年度あたりは、目鼻をつけるというところに入り込んでくる重要な時期を過ごされた1年ですけれども、現在まで多様な困難な問題に対応してきてくださった職員の数は何人くらいで現地を運営してくださったのか。本当に慰労というか、そういう気持ちを持つわけでありますが、職員の健康管理というのは大丈夫だったのかな、何か身体に異常を来し休職をするなどというような職員は出ておられないだろうなと、そういうようなことも実は心配であります。
十分な職員数で運営をされてきたと思われますか、負担がいかにも多過ぎたとお考えになりますか、19年度の対応の中で職員の福利、そうした面を御説明いただきたいと思います。以上です。

○石田地域共生室長
 19年度の立ち木の問題についての経緯でございますが、19年度の4月、これは第一段階と申しますか、地すべり工事計画の中でお話を始めさせていただきまして、7月までの段階で空港建設事務所の幹部、それから地元の自治会の方、それから地権者の方ということで、月に1から2回程度協議をいたしまして、7月末の段階におきましては、地すべり工事関係の合意文書が締結されたところであります。
 次に、第二段階といたしましては、8月以降、地すべり工事の合意とともに、現地におきましては建設部が行いました行政代執行の手続がありまして、そういったことにつきましては建設部から空港部が実務の委託を受けるような形で、我々としても行政代執行を回避したいということでありまして、事務所のほうではいわゆる土地収用の関係での使用地の立ち木を伐採するということを進めながら、地すべり工事の実施についても協議を行っておりました。
 それから第三段階といたしまして、空港部も認識をした上で、かつ地権者との話し合いも可能でありましたことから、やはり21年3月の開港に向けて何とかお願いできないかということで、地すべり工事、それから立ち木の除去についてのお願いをいたしました。それが第三段階となります。
 それから、後半の20年1月からでございます。国のほうには20年1月に御報告をいたしましたが、引き続き地権者の方には除去のお願いをして話を続けてきたと。19年度につきましては、そういった経過でございます。

○勝山整備室長
 第2点目の地すべり防止対策工事について御説明申し上げます。
 地すべり防止対策工事と申しましても、その工事だけを特別に工事発注をして実施してきたわけではございませんで、先ほど18番委員が御質問されました約4億5000万円の西側制限表面の切り土工事の一環として、4億5000万円という契約の中で地すべり防止対策工事を含めて仕事を進めてまいりました。
その4億5000万円ほどの工事の中で、おおよそ地すべり防止対策工事に該当すると思われる工事費としては、9400万円程度を中に見込んでおったわけですが、それにつきましては、もともと計画を立てたときに土地収用によって権利取得をした場所でしたので、例えば土地収用のときの裁定といいますか、その決定どおり工事を進めた場合、制限表面ギリギリの土地ができてしまうわけでありまして、そのままですと空港の管理上、例えばその後、木が自然に伸びたり、我々が制限表面部を管理するに当たって、人間がその上を歩いても制限表面の上に人間が突出したような形で管理せざるを得ない。それは管理上非常に問題があるということで、土地収用の裁決とは別に、できれば我々が管理しやすい制限表面の取得というか、得たいということでありまして、できることならば少しでも造成した地盤面をもう少し下げたいと、それをあわせて地すべり防止工事として実施したものであります。
ですから、ある意味では西側の制限表面の切り土工事の計画があったために、その地域の地すべり防止対策工事がほかの地すべり地域の中でも相対的に実施時期が早まったというような考えで我々はおります。
 それで確かに委員御指摘のとおり、まだ現在そこの問題の土地の部分が未着手のような形で残ってしまっておりますが、それ以外のところは、我々が地すべり防止対策工事として考えておったところの、面積的には全体の83%ぐらいのところまでは工事が進んでおりますので、一定の効果は上げていると考えております。
 ただ、当然のことながら、私どもが地権者の方、それから地元の方々にお示しした工事がまだ100%実施にはなっておりませんので、これからも引き続き残った部分についての着手――それが立ち木問題の解決にもつながるものではありますけれど――それは働きかけていきたいと考えております。以上です。

○芝田総務室長
 まず、3点目の1900億円の事業費の前提ということで、ソフト事業についてのお尋ねがございました。
 19年度のソフト事業の累計でございますが、私どもは19年度を大きく2つに分けて区分しております。
1点目でございますけれども、富士山静岡空港の推進費、これが1億2103万円余でございます。それと、2点目の区分でございますけれども、富士山静岡空港利便性向上事業費、これが3736万9000円余という数字になってございます。合わせまして、19年度のソフト事業の計としましては1億5840万円余という数字がございます。
 ちょっと御説明いたしますと、1つ目の区分の富士山静岡空港推進費、これにつきましては委員から御説明がございましたエアポートセールスの実施でありますとか新規の航空需要の開拓、その他利用促進のための広報に使ったものの費用が含まれております。
 それと、2つ目の区分でございます。富士山静岡空港利便性向上事業費、これにつきましては空港基本施設等の管理運営計画の作成であるとか旅客ターミナルビルの整備に係る協議でありますとか調整にかかった経費、このような区分をしております。
 それから、ソフト事業の関係の2つ目で、18年度までの累計ということですけれども、空港建設の理解を促進するための広報費等のソフト事業を中心にいたしまして、18年度まで約5億円を要しております。したがいまして、先ほどの19年度の1億5840万円余と18年度までの累計約5億円を足しますと、ソフト事業のこれまでの累計ということでは6億6840万円余という数字になってございます。

 それと、先に答弁させていただきますけれども、一番最後に空港建設事務所の職員体制についての御質問がございました。
 まず、平成19年度空港建設事務所の職員数については55人でございます。この55人につきましては、18年度の職員数から5人増員しております。内訳は、財産管理というものが非常に多忙になってまいりました、空港の事業用地の財産管理ということで管理課に3人、それと技術的な関係でございます、滑走路の舗装でありますとか航空灯火の関係で工事が本格化してきましたので、工事課に2人ということで、18年度に比べて職員数では5人増員をしております。
 空港建設事務所もそうでございますけれども、特にこういった現地、具体的な工事を抱えている職場につきましては、毎年度ちょうど今ごろの時期に業務量を精査いたしまして、次年度必要となる人員を確保するような、十分ヒアリングを重ねてやってきておるつもりでございます。
 それと、健康管理の面の御質問もございました。ちょっと御紹介いたしますと、55人の職員が健康診断を受けて、一応私どもの内部的な区分では平常の勤務でよいという区分にすべて属しておりますけれども、やはり職場が職場でございますので、総務課を中心にしまして、長期間病気をしてないかどうかとか、その他メンタル的な部分を含めて、そういったものを総務課長が管理者としてヒアリングするような状況にはなっております。結果といたしましては、長期間病気休暇をとった職員につきましては、19年度はございませんでした。以上でございます。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 業務棚卸表の関係でございますが、昨年の実績をもとに6月に取りまとめまして、それから中身を8月に評価を加えて今後の方向を出しているということでございまして、今回暫定運用の方向を出したわけでございますが、それまでの21年3月、2,500メートルで開港を目標にしていましたときに公表されたものでございます。
したがいまして、今回また開港日が決まってまいりますと、それに伴いましてもろもろのものが出てまいりますので、この辺のところは部としても見直しをして、少し中身は調整をしていきたいと思っています。
 それから、当然これに伴いまして138万人の目標数字もあるわけでございます。また、560億円という開港年度の経済波及効果の目標もあるわけでございます。この経済波及効果は、大分前に開港後これぐらいのものが見込めるんじゃないかということで目標数字として掲げてございます。当然これも開港しまして一定の方向が見えましたら、この辺の数字を改めて調整していきたいと思っております。
 また、138万人につきましては、今各エアラインから就航表明いただきまして、フジドリームエアラインズからも就航表明をいただいて順次機数をふやしていくということで、座席数としましてもかなりのものが出てきております。これから、まだ就航表明しておりません、例えば中国便が出てくるとか、あるいはその他のチャーター便等も出てまいりますので、そういったできるだけたくさんのエアラインに飛んでいただいて、この目標数値に近づけるよう我々は頑張っていきたいと思っております。以上です。

○白井経営管理室長
 業務棚卸表の空港利用者の満足度100%ということで、確かに開港時からの目標としては非常に厳しい目標ではありまして、星2つということでつけましたけれども、我々としては仕事を進める上で開港までに路線の充実を一生懸命図りましょうと。さらには旅客ターミナルビルを建設する富士山静岡空港株式会社とも連携しながら、とにかく開港時に空港を利用していただく皆様に満足していただけるように頑張るということで、このような目標を立てて仕事を進めてまいりました。

○岩瀬委員
 ありがとうございました。とにかくここまで来れば、第一便が飛び立つのを一日も早く見られるように関係者が協力しながら頑張っていかなくちゃいけないということだろうと思います。こうした政策目標の数値管理、それからいわゆるそこに働く職員の皆様への思いやりも含めて健康管理、そういうもろもろの管理を徹底して、いわゆる健康的に開港が迎えられますようにしていただきたいというふうに思います。

 最後に、21年3月開港の目標に対して星2つであるというのは、我々が聞かされていたのは、順調にいけますよということをずっと聞いてきた。少なくとも20年3月末までのこの結果としての星印については、何をもって困難度、星2つとされたか、そこだけ伺っておきたいです。以上です。

○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 確かに今回暫定運用という方式をとりましたもんですから、21年3月の開港が延期になったということで、遅くとも7月までに開港ということで、少しでも前倒しをできるように取り組んでいるわけでございます。
 ただ、これまで21年3月開港を目指して、空港部の本庁、現場ともに事業を取り組んできたところでございまして、工事のほうも含めまして、今回暫定運用の件では大変御迷惑をおかけしておりますが、2,500メートルの滑走路を含めまして、ほぼ工事のほうは全体ができ上がってきているということでございまして、職員がその目標に向かって取り組んで、ほぼその目標は達成しつつあったということを御理解をいただきたいと思います。
そういう意味で、この21年3月の開港目標を掲げてそれなりの星印を設けてきたということを申し上げたいと思います。以上です。

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