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委員会会議録

質問文書

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平成24年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大池 幸男 議員
質疑・質問日:10/24/2012
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○大池委員
 監査という部署は、どなたが監査しているんだろうと。そういうルールがあるのかどうかをお伺いしたいと思います。
 2億7000万円程度の予算をいただいた中で、随分アウトソーシング等の外に出している業務がたくさんふえていると。そういう契約などのやりとりの中でも、それが適正に行われてることが前提でしょうけど、それをどなたかが監査というかチェックをして前に進むのは当然であって、監査の仕事は誰が監査しているかを教えていただきたいと思います。

 昨年の監査のお仕事の中で1点、非常に気になったことがございます。平成23年12月に磐田西高校の生徒74人に、万引きと窃盗ということがあるということを異例な形で公表をして、新聞紙面をにぎやかしたわけでございますよね。普通、どの学校もこういう問題があることはあって、それは教育委員会とか学校側がしっかり適正に指導をする中で、未然にそういうことを防止してきたというのにもかかわらず、監査が異例の判断をして、この情報を外に漏らして、なおかつ校名を出したということで、それは御判断があるんでしょうけれど、この校名を出したこと自体、僕は問題だと思うんですよ。そういうチェックは誰からも入ってないのかというところも、ぜひお聞かせを願いたいんですけど、この74人というのは卒業しちゃった人たちですよね。在校生が磐田西高校の制服を着ながらコンビニに行ったときに、視線に耐えられないとかいろんなハレーションが出てるわけですよ。そういう実情に対する責任を考えて、覚悟してこういう公表をしたのかどうなのか、その監査の御判断というのは、どういう経緯でどういう判断基準で出したのかというのを教えていただきたい、以上です。

○富永代表監査委員
 2点の御質問でありますけれども、2点とも、決算審査と直接関係ないところもございますが、しかし大変重要な問題ですので、その範囲で私からお答えをさせていただきます。
 第1点の監査は、どこがチェックあるいは監査をされているのかということでございます。
 まず県警、県教委を初め、知事部局も私どもが監査をさせていただいておりますけれども、監査委員の仕事も含めまして、あるいは監査結果の是非等も含めまして、監査委員事務局は、皆さん方の代表である議選の監査委員の監査を定期的に受けております。したがいまして、監査委員事務局につきましては、県民の代表たる議選の監査委員の監査を受けているということになろうかと思います。なお、この監査委員事務局の監査にあたりましては、私ども執権の監査委員は、自発的に外れておりまして、公正な目で私どもの仕事をチェックしていただこうというシステムになっております。
 それから、私ども常勤の監査委員につきましては、議会の同意のもとに知事から任命をされているわけでありますけれども、私ども監査あるいは監査委員の使命というものは、県民から預かっているというふうに認識をしております。したがいまして、私どもの判断、行動につきましては、これは県民が判断を下すというふうに考えておりますので、常に県民にチェックをされているという意識で私どもは仕事に当たらせていただいております。
 それから、この点について1つ補足いたしますと、私ども監査は本監査と予備監査に分かれておりますけれども、この予備監査では本県独自の対応としまして、平成16年度から、外の目あるいは民間の知識、ノウハウを監査に反映させるということで、全国に先駆けて、公認会計士を監査に導入をいたしまして、公正な監査に努めているところであります。本監査につきましては、御案内のように、私ども執権だけでなく、皆様方の代表である議選の監査委員とともにお仕事をしておりますので、そういう意味では議会、ひいては県民の監視の中で監査が行われ、監査を監視しているという対応になっているかと思います。

 それから、磐田西高校の多数の生徒がかかわった事案につきまして、監査結果として校名を公表した経緯につきましての御質問がございました。
 これは大変影響も大きく、県民の関心の高かった問題ですので、この機会に私のほうから一言説明をさせていただきます。これは、ただいまの御質問の中でも、異例の対応という捉え方がございました。確かに高校の監査結果で、この種の事案で校名を公表するということは異例のことではあります。しかし、これはあくまでも原則にしたがっての対応ということでございまして、御案内のように監査結果は、これは県民の負託で行っている監査ですから、県民に対する説明責任という意味で、監査結果は原則公表でございます。そういう意味では、高等学校であろうと県の出先機関であろうと、本庁であろうと私どもが責任を持って監査をさせていただいた結果につきましては、公表が原則であります。それが私どもの県民に対する責任だというふうに思っております。
 ただ、いろんなケースで、公表するにあたりましては、配慮が必要であろうということは、私どもも承知をしております。今回の磐田西高校の場合でも、教育の現場で行われたことであり、それから現役の生徒さんが関係をしておるというようなこともございまして、公表することによる学校並びに生徒に対する影響については、十分私どもで検討をさせていただいた中で、あえて公表をさせていただいたという経緯がございます。なぜ、影響があるのにあえて公表したのかということにつきましては、磐田西高校だけでなく、県内の県立高校におきましては、多数の生徒が量販店等での万引き――これは万引きと簡単に言いますけど、これは犯罪であります――こういった犯罪が教育の現場、あるいは学校の内外で行われておったということが、磐田西高校にとどまらず県中部にも県東部にも、そういう傾向が見られたということにつきまして、私ども大変危機感を持ちました。しかも1年間に74人、全校生徒の1割の生徒さんが窃盗に関与していたと。このことにつきましては、学校は実にきちんと対応をしてくださいました。そのことについては、私どもは評価をしておりますけれども、磐田西高校にとどまらず、県内でそういった高校生が関与する窃盗事案が蔓延していると。
 今、またいじめが問題になってきております。こういった問題が何か問題になったときには、もう自殺者が出たりというような――これはいじめのことですけれども――そういうことにつながりかねないということで、やはりこれは事前に適切な対応をとっていただこうということで、このほど私どもは、いじめにつきましても県教委に対しまして、監査結果として対応をお願いしたというところであります。磐田西高校につきましては、そういった公表によって関係者がこうむるマイナスの問題と、公表によってこの問題に皆で取り組んで対応しよう、教育の現場から窃盗という犯罪行為をなくそうじゃないかということで、皆で取り組んでいただけるということの公益のほうがすぐれていると、大きいという判断で私どもは慎重に検討した結果、これを公表させていただいたということです。磐田西高校につきましては、2年連続で直接監査委員が出向いてその後の対応、あるいは生徒さんの状況、PTA、学区の様子等、調査に伺ってまいりました。ネットを中心にした非常に無責任な批判等、あるいは誹謗中傷の動きもございましたが、そういったものは、私どもは認めるものでもございませんし、学校のほうでもその点については、大変冷静に対応していただいて、結果として今、非常に学校では正常なというか、前向きな教育が行われているということを確認しております。以上、長くなりましたけれども、一言、説明させていただきました。

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