委員会会議録

質問文書

平成28年決算特別委員会建設分科会質疑・質問

	質疑・質問者：	山﨑　真之輔議員
	質疑・質問日：	10/25/2016
	会派名：	ふじのくに県民クラブ

○相坂委員長
　休憩前に引き続いて、分科会を再開します。

○濵田公園緑地課長
　先ほど２番委員の御質問の平成27年度草薙総合運動場の静岡県体育協会グループの評価についてでございます。
　これは客観的な評価を外部評価委員会として行っておりまして、評価はＡ、Ｂ、Ｃに付加記号として＋、なし、－と３掛ける３で９段階の評価をしております。草薙総合運動場の静岡県体育協会グループですが、上から２番目のＡという評価をいただいておりまして、これは県営７公園横並びのほぼ同列の評価でございますので申し添えます。

○相坂委員長
　先ほど後で報告すると言っていたものですね。わかりました。
　それでは質疑を継続します。
　発言願います。

○山﨑委員
　それでは１点だけ質問させていただきたいと思いますが、佐鳴湖の水質浄化に関係することです。
　全体的には説明書の６ページに記載がございまして、説明書の63ページの一番下段に良好な生活環境及び多様な自然環境の保全推進の中で、佐鳴湖リフレッシュ事業費700万円が記載されています。
　まず、この700万円は佐鳴湖地域協議会への助成金と書かれていますが、それを渡した上でどのような内容をやって、そしてどういった成果が出ているのかについて教えてください。
　一問一答方式でお願いします。

○中野河川海岸整備課長
　佐鳴湖リフレッシュ事業の内容とその成果についてお答えいたします。
　700万円の負担金を出しまして、浜松市と県とが佐鳴湖地域協議会という佐鳴湖をきれいにしようという熱い思いを持つ地域の方々が集まった団体にそのお金を付与することで、具体的に言いますと700万円をもちまして、市民の方と一緒になって行う水質調査ですとか、佐鳴湖周辺の水環境の調査として湧き水がどこに出ているかの調査、もしくはこの地域協議会で新行動計画のパンフレットをつくって各戸に配布して啓蒙する活動、あと流入してくる河川――段子川等がございますが――そこにネットを設けまして入ってくるごみをまず抑えましょうという活動に助成金として使っているものでございます。
　それに対しましてどういった成果があるかですが、佐鳴湖はずっと水が汚かったわけですが、行動計画で水質ＣＯＤ値という指標に対しまして8.0という数値をクリアしましょうと、ずっと行動計画に基づく行動をしてまいりまして、８以下の7.6とか7.5という水質をキープできています。

○山﨑委員
　ありがとうございます。
　最新のＣＯＤ値が施策展開表の60ページに書かれていまして、中野河川海岸整備課長が御謙遜されているのかわかりませんが、今回初めて6.9という数値になっています。これは県や市や地域住民がやられた施策がそのまま成果となってあらわれたものなのか、はたまた、たまたまなのか、その辺の所感を教えてください。

○中野河川海岸整備課長
　今回、速報値で７を切りました。この数字は、管理者としては非常にうれしいんですが、この数字で一喜一憂しているわけではないところでございます。６台というのは久しくなかったことなので、うれしいことはうれしいわけですが、これは長年培ってきた地域の方々と流域対策として、河川管理者の私たちができることは底質のしゅんせつから始まってずっとやってきての積み重ね。あと浜松市で下水道整備、下水接続率をアップする対策。それに加えまして流域住民の方が使う洗剤を汚濁負荷の少ない、水質に悪さをしない洗剤を使いましょうという、小さなことの積み重ねがこの結果になったと考えていまして、たまたまかもしれないですけれども、気持ちとしては皆さんの努力の結果と考えています。

○山﨑委員
　そう御謙遜されても、やはり長年蓄積されてやってきていることを、それでやめてしまうと結果的にその数値はあっという間に悪くなっていくと思いますので、その継続性が非常に大事だなと感じています。
　そんな中、説明書６ページに戻るんですが、平成27年３月――昨年度に策定公表した「～みんなでつくる佐鳴湖～佐鳴湖水環境向上行動計画」を新たにスタートして１年以上が経過をしたわけですが、まずはこの新しい行動計画では何を目指しているのか、それから１年間やってこられまして、どのような進捗があったのか教えてください。

○中野河川海岸整備課長
　新しい行動計画につきましては、今までやってきました清流ルネッサンスⅡという水環境をよくする行動計画がございました。それを引き続き推進していきましょうという中で、清流ルネッサンスⅡで目標としていました数値、例えば下水道の接続率につきましては達成していないところがあったので、それは継続してやっていきましょうという目標値を定めました。
　なおかつ河川管理者としては何をするかというと、先ほど言いました啓蒙活動、パンフレットをつくったりということで、河川管理者が行うべきしゅんせつですとか水質浄化施設の設置ですとかほぼ手を打ってきましたので、ソフト対策で、県としては地域の方々の応援をしていきましょうという形で引き続きやっていく。また先ほども言いましたけれども、数値としては水質ＣＯＤ値の8.0の数値は守りたいですねと、なおかつ水質もＣＯＤだけでなくて、新しい水指標の、水を見てさわってみたいと思いますかという新指標もございますので、そういった指標もクリアしていきましょうという目標を新たに定めまして、それに対して取り組みを進めてきているところでございます。
　成果につきましては、年４回水質調査をやってございます。それは季節ごとにやっているんですが、それについては近くの子供たちを入れてじかに佐鳴湖で水質調査をしてもらって目で見てもらって、きれいだね、汚いねと。それが新指標の中の先ほど言いました水に触れたいね、触れたくないねという判断基準になるんですが、そういったものに対して子供が参加した中で、ある程度の評価を得ています。
　あと、いろんな団体の方が佐鳴湖の水をきれいにしましょうと独自の活動をしていますので、そういった方々に対しても地域協議会として支援活動も行っている中で、いろんな活動団体の方もふえてきましたので、流域というか佐鳴湖を取り巻く地域の方々の思いも高まってきているという感覚を持っています。

○山﨑委員
　佐鳴湖の置かれている地理的なというか物理的な環境上、もうこれ以上数値が伸びないということも専門家からは聞かれていますし、そうなんだろうと。であるからこそ、新たな行動計画をつくって、おっしゃったような新しい判断基準に基づいて、また違う形で佐鳴湖の水環境をよくしていこうと、雰囲気を上げていこうということだと思いますので、ぜひ地域というか周辺を巻き込んでやっていただきたいと思います。
　私はまだ35歳なものですから、生まれたときから佐鳴湖は日本ワーストワンの湖というイメージがあるんですが、ただ最近はやはり健康ブームの高まりからウオーキングやランニングで使われている方も多いですし、それから憩いの場としてやってくる方も多いし、あとは禁止されるとは思うんですがポケモンＧＯでやってくる若者も多いということで、非常に愛される湖にこれから変わりつつあると思うんですよね。
　そういう中で、ただ単に流域の方々を対象にして、流域の力をかりて佐鳴湖をきれいにしていくのではなくて、これからはぜひ、受益者負担じゃないんですが、たくさんの方がやってきてそこを使って楽しんでもらっているわけですから、もっと広いところに情報発信をして、啓発をして、浜松市全体で湖をきれいにしていこうという流れをつくっていただきたいと思いますので、ぜひ今年度以降も頑張っていただきたいと思います。以上で終わります。

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