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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:10/03/2018
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 分割質問方式でお願いいたします。
まず、私、この総務委員会に所属したのは本当に何年ぶりかという感じがします。何と言っても長い間議員をやっておりますので、その間に総務委員会に所属したのが一体いつだったのかと振り返ると想像できない。そして今回珍しくここへ来て感じたのは、言っている割には女性が少ないことであります。
尾上人事委員会事務局次長兼総務課長にお聞きしたいんですけれども、行政で今まで女性登用という言葉は使われたけれども実際にはそれがなっていないように私には思えるんです。その辺の実態についてどのようにお感じになりますか、お答えいただきたいと思います。

○尾上人事委員会事務局次長兼総務課長
 女性の登用についてどう考えるかということで、実際に採用試験とかをやってみると、女性は優秀な方が多くて、今、採用については女性の率が高まっている状況です。
 ただ、管理職に登用するべき年齢のときには、さすがに女性の数が少ないということがあって、これにつきましても今、班長級の職員とかでかなりの数の女性がおります。その人たちが徐々に管理職になってきているので、実力があれば差別されることなく登用されていくのが自然となっていくのではないかと思います。
 個人的な感想をちょっと言うなれば、女性でもできる職場はたくさんありますので、女性だからという理由は最近ではないと思います。できるということは感じていただきたいと思います。

○天野(進)委員
 そのことについて、篠原知事戦略監はどう思いますか。どうお感じになりますか。

○篠原知事戦略監
 御指名ですのでお答えいたします。
今、尾上人事委員会事務局次長兼総務課長からお話がありました。実情が今、そういう状況になっていると思います。今彼女からも話がありましたように、もう少し待つと本当に女性がたくさん出てくるようになると思います。
 実際、ことしは部付という、皆さんの相手をする職員も女性が4人ほど――彼女は第1号の方ですけれども――そういうものも含めて私も女性に期待しております。もう少し待っていただきたいと思います。

○天野(進)委員
 おっしゃるように、部付が最近急激にふえてきた感じがするし、そしてまた議会もやわらかくなってきた感じがします。この空気をやはり大事にしていかなきゃいけないだろうなと思っておりますので、いつも家庭ではやっつけられている私ではありますけれども、そんな感じがいたしました。

 次に、私、一つ前々から疑問に思っているんですけれども、一体、起債はどうするんだろうと。
例えば今、起債総額でも1兆円を超えているんですね。1兆5000億円ですか。これ借金になっているんですね。借金という以上は
将来は払うと考えているのかもわかりませんけれど、一体これはどう理解していいのかについて教えていただきたいと思います。

○青山財政課長
 起債残高の返し方というか、その考え方でございます。総務委員会説明資料の5ページをごらんいただきまして、通常債につきましては今、2番委員御指摘のとおり平成30年度末で1兆5650億円という数字になるところでございます。臨時財政対策債も含めますと2兆7467億円でございます。
 私どもは、起債につきましては総務省に同意をいただいておりまして、発行した年から30年間で償還していく計画を立ててございます。
 実際には、県債を発行しまして3年据え置いた上で残り27年間で県債管理基金に積み立てまして、例えば10年債ですと10年が来ますと借りかえをやって、30年でとにかく返すという考え方でやっております。
 そういう考え方で計算したときに、5ページのC欄に償還見込額がございますけれども、今年度はトータルでは1545億円をお返しする計算になっております。基本的には30年で償還する考え方でお返ししているところでございます。

○天野(進)委員
 30年で償還するということでやっております。30年たつと、もっと膨大な借金ができるんじゃないですか。これは恐らくそれでいいとして国のほうは考え、そして地方行政はそういう形で推進されているという理解でよろしいですか。

○青山財政課長
 今、御指摘されたとおり現状では、通常債におきましては残高を見ていただきますと平成29年度から平成30年度にかけまして266億円減少させているということで、私どもが努力している範囲では、県債残高につきましては極力減らしていきたいという方向で考えているところでございます。
 ただ、先ほども申しましたとおり、合計欄のところで臨時財政対策債を含めた中でいきますと2兆7350億円が2兆7460億円となって110億円ぐらいふえてしまっているということで、トータルでは現状でいきますと、2番委員御指摘のとおり毎年毎年残高がふえていってしまう状況になってございます。
 この点につきましては、臨時財政対策債が原因となっているところでございまして、これにつきましては、本会議でも今回臨時財政対策債のあり方につきましては御質問がありましたとおり、本来なら地方交付税で措置されるべきものと私どもは考えておりますので、基本的には臨時財政対策債は早急に、臨時という名前がついておりますので廃止をしていただきまして、しっかりと地方交付税措置を、地方交付税でいただきたいと考えているところでございます。
そうなれば、2番委員が御心配いただいているような借金がどんどんどんどん積み重なっていってしまう状況は変えていけるのではないかと考えておりますが、現状は2番委員御指摘のとおり、臨時財政対策債がある限り少しずつでもふえていってしまう状況になっているので、そこは非常に私どもとしても危惧しているところでございます。

○天野(進)委員
 わかりました。
 次に、委員会説明資料14ページ、ふじのくに士民協働施策レビューについて、非常に本県でおもしろいのは、言葉を操って、趣味なのかと思うぐらいに、例えばふじのくに士民協働と私たちは読みますけれども、一歩間違えれば土民になっちゃう。何でこんな字を使うのだろうと。恐らく他の都道府県の人間が見たら、これ何だろうと理解すると思いますね。言葉のあやとか味の問題じゃなくていささか、特に川勝知事になってから言葉を遊んでいるように思えて仕方がないんですけれども、その辺は佐藤政策推進担当部長に答弁をお願いします。

○佐藤政策推進担当部長
 ここで士民という言葉を使っておりますけれども、ちょうど施策レビューを記者発表したときにも記者さんから、今2番委員と同じような形でこれは士民ですか、土民ですかという話があったように聞いておりますけれども、そういった意味で、知事はなぜここで士民を使ったか、るる説明をしておりました。それは志を持った士という、志のある県民が進めていくということで士民という言葉を使ったんだと御説明をしておりました。
 ただ、我々も、やはり皆さんにわかりやすい言葉を使いながら、本質のところは県民の方々にしっかりと施策レビューで議論をしていただきたいということが目的でございますので、そういうことができるようにしっかりと進めていきたいと思います。
 言葉については、どういう言葉を使っていけばわかりやすいのか、そして政策を進めるに当たってはやはりキャッチフレーズ的な言葉も必要でございますので、その辺はまず使い分けというか、使いながら進めていきたいと思っております。余り答えになっていないかもしれませんけれども、以上であります。

○天野(進)委員
 わかりましたけれども、余りユニークな言葉を使うのはいささか理解できないところですので、ぜひその点をよろしくお願いいたします。

 次に、TGCしずおか2019に向けた取り組みということで書いてありますけれども、大変にわかりにくいですけれども、総事業費とかについてはどのようになっているのか、まず教えていただけませんか。事業費はどの程度になるのか。そして誰が出すのかをまずお尋ねいたします。

○吉良総合政策課長
 TGCしずおか2019の開催につきましては、本県、静岡市の予算で御審議いただきましたけれども、3000万円の負担金を負担しております。
また、そのほかにも民間のスポンサーの方、プラチナパートナーとしてのシャンソンでございますとか東京の企業の方も協賛するということで、全体で1億5000万円程度の事業費で、主催者のほうでスポンサーの方からいただき、事業を運営するということで承知しております。

○天野(進)委員
 この事業は来年1月12日、ツインメッセで1日限りの事業ですね。それにかかる経費としてはいささか大きい感じがいたしますけれども、中身の問題であえて言わせていただくと、本当に今役所が考えているように、これは静岡市でも同じですけれども、市民が参加するだろうか。ごくごく若い世代の女の子たちをターゲットにしたものだけであって、それだけの意味があるのか私には理解できないですけれども、その辺を教えていただけるとありがたいです。
それは、要するに年寄りが理解しがたいところなのかもわかりませんけれども、疑問を持ちましたのでお尋ねします。

○吉良総合政策課長
 TGCにつきましては、実際に会場に入場するところになりますと、7,000人程度で、かなり広い方に御参加いただくというところは東京や他県からの参加も含めてということでございますので、7,000人の全てが県民とは考えにくいかと思います。
 ただ、TGCの開催につきましては10月1日に地域協議会を開催したわけですが、こういった若い女性に発信力のあるイベントを最大限に活用して本県の、また静岡市の魅力を発信すること、また単にイベントとして1日で終わらせるだけじゃなくて、今後にも残るような取り組みが必要じゃないかという御指摘はいただいたところでございます。
 そういったことも踏まえまして、例えばSDGsということで考えますと、主催者は若者に普及啓発をするとともに、県といたしましても今後につながるような実践的なセミナーを開催する。
また、服飾等の繊維の関係で申しますと、今、ビー・ツー・ビーの関係がかなり強いということですけれども、ビー・ツー・シーと、特に若い方に販路の開拓というところでも後に残るような取り組みにしていく必要があると考えております。

○天野(進)委員
 東京ガールズコレクション――TGCが考えているのは我々のような人間じゃない。はるかに若い世代を考えていることであって、そういう意味では我々が論ずるところいささか検討外れかもわかりませんけれども、しかし何かコマーシャリズムに乗っけられたような感がしないわけじゃありません。
どうぞ、これが私たち静岡県、あるいは静岡市の大きな将来の方向性をつくっていただけるものであればと期待をいたします。

 最後に、地域外交のことについてお尋ねいたします。地域外交についてはモンゴル訪問がつい最近行われました。本当に他国となかよくすることはいいとは思うんですけれども、行政として、一地方自治体として、それがどれだけメリットを与えることになるのかは、実は私は大変疑問に思っているのです。正直に申し上げます。
 例えば、最初、知事はモンゴルとの提携によって、そこにはいろんなものを輸入することができると。石炭だったかそんな話はありましたけれども、一体知事は何を考えて、どこから輸入するのか。どこからモンゴルは船を出すのか。海に属していないところでありますから、それを考えると容易じゃないのは明らかですけれども、意外に言葉だけで、あるいは韓国もそうです。今、韓国は日本に対してどういう意識を持って見ているのか。我々が韓国を見る目よりもはるかに厳しい目で日本を考えている。そしてこういうことによって日韓両国が親しくなっていくならいいですけれども、日本政府もそのことについては努力をしております。
 そのために、実は静岡県としては地域外交のために相当の出費を続けてきているんじゃないだろうか。そのメリットは本当にあるのだろうかと。つい最近、大阪市はアメリカの姉妹都市提携を切りました。やめますということで勇気ある決断を下しましたけれども、やはり時に考えなきゃならない問題があるかなと私には思えるのですけれども、その辺についてどのように御理解いただいているのか。地域外交監から御答弁をよろしくお願いいたします。

○増井地域外交監
 地域外交についてお答えを申し上げます。
モンゴルと韓国の例を挙げられて、今お話をお聞きいたしました。
中国の浙江省も36年前に友好提携を結んで交流を続けてきたわけでございますが、当時は日本と中国の間の国交を正常化して間もなくのころでございました。非常に、まだ国力の違いも多くあったときでございますが、そのときにいち早く浙江省との友好関係を結んで交流をいろんな面で続けてきた結果、当時交流を続けた人が現在、非常に浙江省と静岡県との仲をうまく取り持ってきたといいますか、そういう人材がこの36年間に多く育ってきて、今や浙江省側から言いますと、静岡県はいろんな交流を多くしている中でも上位のほうに入るような友好関係を持っていると向こうからも聞いております。
 モンゴルについても、私は同じではないかと思っておりまして、まだモンゴルは小国ではございますけれども非常に親日的な国でございます。いろんな交流を続けることによって、10年後、20年後には静岡県との間が非常にいい関係になっていくものと期待をしております。
 韓国の関係についても、今回韓国を訪問いたしましたが、お会いした方はいずれも、日本と韓国との友好関係について期待をしている方が非常に多うございました。日本から非常に多くを学びたい、あるいは非常に韓国のことを理解している人が日本にも多くいるということで、そういう人たちの間で話をしたいということでお会いしてまいりましたが、やはり日本と韓国との関係をよりよいものにしていきたいと思う方が非常に多うございました。
 必ずしも、韓国は日本について否定的な人ばかりではございません。非常に日本との関係をよくしていきたいと思う方が多くございまして、そういう方たちとの関係が非常に今回うまくいってきたかなと思っておりまして、こうした地方からの交流の芽が国同士のいい関係につながっていけばと私は思っております。

○天野(進)委員
 実は私は、今あえて申し上げました。
静岡県と浙江省が関係したときに、山本敬三郎知事の時代でした。そのころどういう状況であったかは私自身目で見ておりますし、当時の中国に行った経験から、それはとてつもない変化であり、そのことが我が静岡県にもたらしたものは決して小さくはないだろうとは思っておりますけれども、ただ親日という心が希薄なことが大変に残念だなと思っております。
 どうぞ、こういう交渉を通じて親日になっていただくような努力をぜひ続けてほしい。それが私の期待です。以上で質問を終わります。

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