• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:12/15/2014
会派名:ふじのくに県議団


○野澤委員
 それでは、一括質問方式で3点お願いをいたします。
 この総合計画後期アクションプラン評価書案に基づいてお尋ねをいたします。
 まず、415ページの総合的な交通事故防止対策の推進で、交通事故の年間死者数の基準値は平成24年度の155人で、将来的にはこれを120人以下の数字で定着させるという目標がございます。
 しかし、平成25年度は184人で若干ふえました。残念な数字であります。平成26年度については、説明資料にありますが、10月までの数字で108人です。このまま行けば目標を達成できるかなとも思いますが、目標を達成したからどうということではありません。死者を限りなくゼロに近づけなければいけないわけであります。そうは言いながらも数値目標ですから、その達成に向けて努力をお願いしたいと思います。ここに来て10月末から急に事故件数、また死亡事故件数もふえ、交通死亡事故多発警報が発令されて集中的な取り締まりをこれからやっていくんだという先ほどの西川警察本部長のお話もございました。
 この交通事故の死者に関して、どのような分析あるいは傾向、対策を持っておられるのか。先ほど西川警察本部長から死者については、特徴として横断歩道を歩行中の高齢者に多いということがこのごろ目立っているというお話がございました。従前から交通事故死者数については夕暮れ時、高齢者というところが非常に多いと言われておりますけれども、改めてその直近の状況についてお話を聞きたいと思っております。

 次に、総合計画後期アクションプラン評価書案の416ページに免許を返納した高齢者に対する交通手段の確保というところがございます。一体これはどういうような手段を確保するのか。計画がおありになればもう少し詳しくお答えを願いたいと思います。

 それから、3点目です。
 スクールサポーター制度でございます。
 総合計画後期アクションプラン評価書案の414ページに子供の生命、身体を守るため、学校、地域住民、行政など関係機関と連携してと記載があります。スクールサポーター制度は平成19年に8人体制で発足したと聞いておりますけれども、本年度は23人で随分充実してきておりますし、一定の効果を上げていることも伝わってきております。そこで、このスクールサポーター制度の現状と配置の状況をもう少し詳しくお示しをいただきたいと思います。

○平川交通部参事官兼交通企画課長
 交通死亡事故の現況について申し上げます。
 まず、本年11月末までの交通事故の死者数は128人、前年比で32人減少をしております。しかしながら野澤委員御指摘のとおり、10月以降に交通事故が多発しまして、全交通事故の死者のうち、10月以降ですと高齢者は21人で死者数の半数を超えております。それから、歩行者の死者13人は全て高齢者の方でございました。
 歩行中の死者の状況を見ますと、75歳以上の方は10人、それから夕暮れ時に亡くなった方が6人、横断歩道を横断中に亡くなった方が4人という分析をしています。したがいまして警察といたしましては、高齢者歩行者、夕暮れ時の対策を9月、10月にかけて先制的にやってまいりました。これを、本日から始まります年末の交通安全県民運動でも継続して推進し、死亡事故の抑止を図ってまいりたいと考えております。

 次に、免許証返納等を含めまして、交通手段の概要と確保の状況ですが、これについてはなかなか難しいものがあります。高齢化の進展に伴い、自家用自動車を運転できない高齢者の代替の交通手段として公共交通機関等の重要性が増大しているところでございます。当県の地理的条件から見まして、山間部は都心部と比較して、交通手段を確保することが難しい状況にございます。
 現在、県内でも自治体とかバスやタクシー事業者の方の自主運行が実施されており、こういう代替の交通手段もあると承知はしております。これからはデマンド、いわゆる要望に応じてタクシー等が来てくれるとか、地域では高齢者の方が運転しますが、なかなか都心部へ長距離を運転してくることが難しいと考えますので、いわゆるパーク・アンド・ライド方式のような形を考えまして、免許証を返納した方の交通手段の確保を検討してまいりたいと考えております。

○木村少年課長
 スクールサポーターの関係でお答えをしたいと思います。
 スクールサポーター制度は、学校指導の域を超えた対教師暴力、犯罪として対応すべき悪質ないじめ事案が学校内で発生している状況から、学校現場の支援等のために学校訪問を通じて児童生徒による問題行動への対応、指導、校長、教員との情報交換や助言、非行防止教室等による児童生徒の規範意識の醸成などの活動を行うために配置した制度でございます。野澤委員御指摘のとおり、平成19年に6署8人体制でスタートをしました。その後、平成21年3人、平成22年2人、平成23年1人、平成24年5人、それから今年の4月1日に4人ということで、順次増員をしてまいりまして、現在、下田警察署、裾野警察署、御殿場警察署、天竜警察署、湖西警察署、細江警察署の6警察署を除く21警察署に23人体制で配置をしてございます。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 交通事故の状況でありますけれども、75歳以上が10人というお話でした。高齢者というくくりではなくて、前期高齢者、後期高齢者さまざまあるかと思います。この委員の中にも、私も含めて高齢者が何人かおります。やっぱりかなり分析をしながら対策をとることが求められていると思います。
 徘回老人は別にして、やはり後期高齢者になれば身体能力も落ちてきます。そういう中で、どちらかといえば被害者の不注意で起こった事故なのか、そうではないのかという事柄や、なぜ夕方歩行をしていたのか、買い物に行っていたのか、散歩をしていたのか、どういう状況で外出をして歩行をしていたのか。また横断歩道が十分機能していたのか、機能していなかったのか、それから普通の歩道を歩いていても、縁石がなくて路側帯のような白線が引いてあったり、なかったりというような、さまざまな状況を分析しながら対策を立てていかなければならないと思っております。そういった事柄についてはいかがでしょうか。もし、そういうこともちゃんと分析しているんだということがあれば、いま一度お答えをいただきたいと思います。

 それから、免許証を返納された方の交通手段の確保ですけれども、御説明にありましたように、特に過疎地に住んでいる方で若い人と同居をしていない皆さんは、唯一の足として自動車を使うと。でないと買い物、お使い、それから金融機関等々、文字どおり免許証が命綱だと思います。歩くのは困難でも車に乗りたいというように、非常に切り離しがたい部分があろうかと思っております。したがって代替手段としてバス、タクシーやパーク・アンド・ライド方式などさまざまな方法が考えられると思いますけれども、一方では、警察の所管ではないかもしれませんけれども、移動訪問販売、何でも屋、そういう人たちが――場合によっては金融機関まではできますかね――お使いも肩がわりするようなシステムをつくりながら、さまざまなサービスを利用できて、しかも安全で安心して暮らせる仕組みをつくり上げることが大事ではないかと思っております。警察だけの所管でありませんから、これは意見として申し上げておきたいと思います。

 スクールサポーターについては、教育現場からの要請はどうでしょうか。確かに警察官OBが職務に当たってくださることで、大変心強いという印象を持っていただけると思います。校長、教頭といろんな協議会等でキャッチボールをやっているよというお話でしたけれども実際にはいかがでしょうか。
 というのは、もう何年か前になりますけれども、近隣の中学校でいわゆる非行少年グループが給食だけ食べて帰ってしまうということで、先生が校門のところで体を張って阻止しているわけです。子供たちは先生に対して手を出し放題、しかし先生は手を出したらおしまいだということで、後ろで手を組んで、もうやられっ放しだけれども、文字どおり体を張って阻止しているという状況を近くの住民の皆さんはみんな見ていたわけであります。学校側とすると、そういうことを続けながら、何とか卒業式が来ればこの子たちが卒業してしまうからということで、とかく内部だけで処理してしまいがちなものだなという印象も受けたわけであります。
 そういうときに、本当に経験豊富な警察官のOBはさまざまな対応ができると思うんです。俺に任せてくれとまでは請け負えないかもしれませんが、大いに役立つと思います。先ほど申し上げましたように、学校現場とすると内部だけで処理してしまいたいというものがもしかしたらありはしないかなという感じがしたものですから、そこのところは、スクールサポーターの皆さんと教育委員会、学校現場としっかりとしたキャッチボールができているのかどうか。学校現場も、ひょっとしたらまだまだ内々で処理してしまいたいというところがありはしませんかという疑問からちょっとお尋ねをしたいと思います。

○平川交通部参事官兼交通企画課長
 高齢者の方の事故を防止するために、どのような分析をしているかという御質問についてです。
 全ての事故ではございませんが、特に死亡事故につきましては、そのときの時間帯、道路の環境、照明の有無、服装――例えば明るい色の服装とか黒い服装とか――それから自発光式反射材を着用していたかどうか、自宅からどのくらい離れている所か、通行目的、これも全て調査項目として事故が発生した警察署から報告を求め、これについて分析を加えております。
 その中で、やはり自宅から500メートル以内で事故に遭われる高齢者が多いことがわかっておりますので、少しの買い物のときにも自発光式反射材をつけていただくようなに今訴えているところでございます。
 なお、横断に関しましては、例えば植え込みがありますと、その植え込みが切れたところから反対側に横断してしまうことも考えられますので、死亡事故がございますと、警察、地域住民の皆様、交通安全団体、道路管理者、こういう方たちと集まって、死亡事故の現場診断も行っております。その中で、例えばそういう植え込みの切れ目をなくしてしまって、反対側への横断をしないような施策。もっと身近な例でございますと、例えば地域の分別ごみの収集所が向こう側にあり、どうしても道路を渡って行かなければならない場合には多少遠回りをしても渡らないで済むような方法の検討も自治体にお願いしている状況でございます。

○木村少年課長
 スクールサポーターの学校側の要請ということであります。
 平成25年2月に県内の100校――高校20校、中学校40校、小学校40校――に対しましてスクールサポーターに関してアンケート調査をした結果であります。約6割の学校がスクールサポーターをよく活用している、または時々活用しているということで回答がございました。その評価としまして、全体の約7割で高い効果が得られている、ある程度効果が得られているという回答結果でございました。
 学校側のスクールサポーターに対する要望としては、スクールサポーターの訪問回数をふやしてほしい、人間関係を構築し連携しやすくするためにもある程度長期間にわたる対応をしてほしい、生徒と顔見知りとなり非行防止に大きな力を発揮しているので、スクールサポーターの増員がある場合利用頻度をふやしたい、スクールサポーターを増員し学校訪問やパトロール、学校職員との連絡会やケース会議の回数をふやしてほしい、このような要望が書かれていたところでございます。
 野澤委員の御質問で内部だけで処理してしまいたいのではないかというお話がありましたけれども、このスクールサポーター制度は先ほども説明いたしましたけれども、学校指導の域を超えた対教師暴力、それから犯罪として対応すべき悪質ないじめ、こういったものに対応しようという形でスタートした制度であります。学校内部のものを全部洗いざらい引きずり出してどうのこうのというものでもございません。学校でこの事案についてはスクールサポーターを活用したほうがいいだろうという教育的な配慮がある程度働くのだろうと思いますので、全てをスクールサポーターが引き出して対応するといったものではありません。学校側はスクールサポーターをうまく利用していただくという考え方でやっていただければいいと考えております。

○野澤委員
 交通事故、死亡事故につきましてはわかりました。今年もあとわずかでありますけれども、この基準値155人を下回るような御努力をぜひお願いをしたいと思います。

 それから、スクールサポーター制度のことですけれども、学校内部のことに踏み込めるものとそうでないものがあるんだというお話でございました。確かにそのとおりではありますけれども、可能な限り本当によく勉強をしながら活用をしてほしいと思っております。
 先ほど、1つの例としてお話をしました。生徒も相手が先生であるということで、反撃をしてこない――スクールサポーターが反撃するということではありませんけれども――明らかに先生だということを意識して、なめると言うとおかしいけれども、軽んじて対応しているものがあります。極端にいえば甘えているのではないかなと思うんですが、先生とは違った人がそこでしっかりと指導ができれば、またよい指導もできるのではないかという印象を持っているわけであります。
 冒頭に細江警察署はまだカバーしてないというお話があったように思いますが、全県下でカバーできているというところまでは行っていないような感じもいたします。今後のこの制度についての増員等の計画があればお伺いをしたいと思います。

○木村少年課長
 平成27年度の当初予算で、一応スクールサポーターの増員について、要求はさせていただいております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp