• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:12/15/2010
会派名:自由民主党県議団


○遠藤委員 
 3点につきまして、簡潔に質問させていただきます。
 いま、ふじのくに食の都の仕事人の名簿が提出されましたが、それと若干かち合うかもしれませんが、ふじのくに食と農健康づくりフェア2011について、質問させていただきたいと思います。
 静岡県は農水産物の生産品目数が日本一だと、219品目ということですが、この数も確かに必要かもしれませんが、私はその内容といいましょうか、品質面をもう少し明確に県民に知らしめる必要があるかなという感じもします。何となく農業県、水産県、水産県はもちろんそうなんですが、ただ数の上で一番が果たしていいのかどうかっていうこともありますので、その辺の見解。

 それから、ここにいろいろな業種の方々がいわば品物とか研究したものの製品等々を、展示をするとか、発表するという形でありますが、この選考はどうやってやったのか、それをお教えいただきたいと思います。

 それから、前回の委員会でも質問させていただいたんですが、提出資料の24ページですね、鳥獣被害対策強化として、10月を強化月間と決めまして、いろんな啓発運動等をやられたようでありますが、この結果はどうだったのか。お教えをいただきたいと思います。

 それから、前回の委員会でも質問させていただいたわけありますが、シカ、イノシシ、猿等の生態状況は詳しく知らしめてきたと思いますが、いま現実に、イノシシ、シカ、猿についてもわかれば、何頭いるのかお教えをいただきたいと思います。
 私は、伊豆半島のシカの被害等が大変ひどいと感じてまいりました。果たしていまの状態だけでいいのかっていうことも含めてお答えをいただきたいと思います。

特にシカはヒメシャラは食べないという話だったんですが、今ヒメシャラの森も壊れてきている。大変深刻な問題であるわけでございまして、今後の考え方をお教えいただきたいと思います。
 シカについては、肉を売ったり、いろいろ試験的なこともやられているようでありますが、この野生獣肉の処理加工施設についてどのようになっているか、お教えをいただきたいと思います。

 それから若干違うかもしれませんが、かつて、カワウが大分騒がれて、シカの話が出たらカワウが下火になっていなくなったのかなという感じがするんですが、この辺についてどうなのかお教えをいただきたいと思います。

 それから、資料28ページのオール県産材のツーバイフォーモデル住宅ですが、私の地元の富士市ですから、ちょっと見てきたんです。かつて合板はほとんど外国からの輸入であったと思いますが、これを県産材に切り変えるということですが、合板――LVLの製法はどういうものかをお教えをいただきたいと思います。
 それから、県産材を使用するのに強度とかいろいろな問題がもちろんあるわけでありますが、その中で一番大きな問題は、価格だと思うんですよ。外産材と県産材で、価格的にどうなのかお教えをいただきたいと思います。
 そして富士地域のヒノキを利用していただけるということでありますが、どんな計画になっているかお教えをいただきたいと思います。以上であります。

○瀧経済産業部理事(食と農の改革担当)
 私からは、静岡県の219品目のよさを県民に知っていただきたいということについての見解につきましてお答えしたいと思います。
 御存じのとおり219品目という数がありますけれども、そのほとんどは品質が高いもの、しかも高価格、高付加価値というものでございます。お茶、ミカンを初めメロン等は、首都圏をターゲットとしてできるだけ高品質で高付加価値なものを届けようというようなことから生まれた産物でございます。
 その他にもいろんな作物がございますけれども、静岡県の生産体制というのが大消費地に対して高品質なものということで、一例を挙げますと、タマネギを浜松で出しています。早生タマネギということで高価格のものを出しています。残念ながら静岡県の消費量の比率からいきますと5%ぐらいしか出てないわけです。年間通してタマネギが使われるということもあります。
 県民にそうしたおいしいものを知っていただく、食べていただく、加工していただくということは大変大切なことだと思います。そういう中で、いまJAのファーマーズマーケットでは33店舗で80億円以上のものが売られてますけれども、随分好評でございます。また量販店のコーナーで地産地消のものがお客様に人気の的になっていると思っています。こういう要望にこたえることが、これからの静岡県の農業の供給、ものづくりの考え方を取り入れた供給方法の大事な重点だと考えております。
 そういう中で、食品の消費を見ましても、消費者がそのまま生で野菜を買うのは消費金額で2割前後なんです。外食が2割ですけども、あとの6割近くはサラダのように加工したり、煮つけにしたり、何かの加工にしているものということですから、やはり消費者の県民の皆さんに直接219品目のよさを知っていただくには、生鮮とともに加工品、この両方を合わせて進めなきゃならないということも含めまして、今回このふじのくに食と農健康づくりフェア2011の中で、生鮮品に合わせて加工品のメーカーにも一緒に参加していただいてという形でございます。
 いずれにしましても、これから静岡県民にこのすばらしい場の力といいますか、資源を享受していただくためには、この219品目もふやすと同時に県民に十分このよさを知っていただいて、またこれを県外、海外の方にも来ていただいて消費していただく。こういうことが大変大事だと思っておりますので、この食の都づくり仕事人の名簿もありますけれども、地域の食材を使ったすばらしい食の都づくりのスタートを今年から切りたいというふうに考えているところでございます。

○小櫻新産業集積課長
 ふじのくに食と農健康づくりフェア2011のうち、セミナー等々多くの企業や団体にお声かけをさせていただきまして、その時の選考についてという御質問かと思いますが、それについてお答えをいたします。
 今回このフェアにおきまして、その中の大きな1つの要素として総合食品開発展というものを200ブースを御用意いたしまして、食品関係の企業、団体が出展をするということで、いろんな食品関係の業者やバイヤーの方々に御来場いただき商品の販売等のビジネスチャンスをつかんでいただく、そういう目的でございます。
 今回、200のブースのうち50のブースにつきましては、主催者側のほうで、例えば、県内の大学、研究機関、あるいは空港の就航先の企業等にもお声かけをさせていただいて御用意したブースでございますけれども、それ以外の150のブースにつきましては、県内の関係団体を通じて広く参加募集をかけさせていただきまして選考というよりもブースが埋まれば締め切ったような形を取らさせていただきましたけれども、おかげさまで締め切りの期間にちょうど150のブースの応募をしていただいたということで200ブースがすべて埋まったという状況でございます。
 また、この総合食品開発展の中では、フーズ・サイエンスヒルズプロジェクトのプレゼンテーションということで、大学のほうからシーズ発表会につきまして、静岡県立大学を中心にこのフーズ・サイエンスヒルズプロジェクトの中で行っておりますいろんな産学官の共同研究の研究シーズをいろいろと御発表いただきまして、関係業者が今後製品化していくためのいろんな参考にしていただこうと。同時にフーズ・サイエンスヒルズプロジェクトで現在行っておりますいろんな企業間での共同研究、あるいは加工食品等の製品化のプロジェクトを御紹介させていただきまして、このプロジェクトの成果というものを皆さんに御理解いただいて、今後も参加企業等を広く募っていくというような企業プレゼンテーションも開催する予定となっております。以上でございます。

○澤田農山村共生課長
 鳥獣被害対策関係についてお答えしたいと思います。
 まず、10月の鳥獣被害対策強化月間の成果でございますが、資料にも書いてございますが、9月議会の委員会で報告をさせていただきましたこのパンフレットを被害のある集落、農協、そして市町村などに5万部配布したところでございます。
 内容につきましては、被害があります集落は農家だけではなく、そこに住む住民皆さんと一体となって取り組むこと。また取り組む前に、えさなどについても自然に与えてしまっているケースがありますので、そういうものを周知したところでございます。
 東伊豆町については、猿を中心とした被害が多いものですからミカン園におきまして防護策。島田市川根町を中心にイノシシ、シカが出ますことから、高さ2メートルの防護策等を設置し、設置の方法など皆さんで習得した。
 また、国の職員であります井上さんに、東部地区では熱海市、伊東市、伊豆市、そして富士農林管内では富士市、そして中部では静岡市など一週間続けて、集落みんなで取り組むという研修会の開催をさせていただいたところでございます。その参加者のアンケートには、関係者が一体となって取り組まなければならない、農業者はもちろん頑張らなければならないけれども、そこに住む人たちは一体として取り組まなければならないという機運が高まったとありました。
 また獣肉につきましても、捕獲して今まで埋めてきた経過がございますので、いかに活用していくかということで、ことし10月27日に掛川市におきまして、獣肉利用研究会を開催し、ことし3月末にマニュアルをつくりましたので、その広報をさせていただいたところです。調理の方法につきまして広報した結果、食材はどうやって活用できるかという視点で理解を深めたところでございます。
 また、竹などを使って愛知県におきまして、捕獲効果を上げているという実績がありましたもんですから、森におきまして放置竹林とか間伐が今多くなっていますので、そこら辺の材料を使いながら安く作成できるという手法があり、研修会を行った中、みんなで力を合わせてやるという機運を醸成できたと考えております。

 2点目でございます。シカ、イノシシ、猿の生態の状況でございます。
 まずシカにつきましては、平成21年末、伊豆地域において2万1900頭と報告されております。生態数の管理につきましては環境局が所管しておりますから、そのデータでいま説明させてもらったところであり、イノシシにつきましては頭数の管理はやっていません。ただ被害額が非常に多いことから、毎年10%ずつ削減していこうという中で、特定鳥獣保護管理計画を本年9月に作成したところでございます。猿につきましては申しわけございませんが、頭数的なものは把握しておりません。なお、シカとかそういうものにつきまして試験研究機関のほうで生態調査をしてるところでありまして、段々明らかにしていく方向で考えております。

 3点目でございますが、シカがヒメシャラなどを食べている鳥獣被害にどうやっていくかということでございますが、環境局、森林局と連絡をとりながら、山を中心に環境局、森林局にやっていただき、私どもは農地に被害が出ないように農地の面でいろいろな対策をしていこうという視点から連携を図って進めているところでございます。
 あわせまして、肉の活用施設の整備を伊豆市がやろうとしているところでございますが、平成23年度におきまして300頭のシカを処理するという計画でございまして、シカを同時に2頭処理できる2ラインを設置し、そして翌年は500頭ぐらい。できるなら将来的には800頭ぐらい処理したいと考えております。伊豆市内では2,300頭ぐらい捕獲する計画で、早期な移送が必要なことからおおむねその半分ぐらいがそこに運ばれるという、今作業が進んでいるところでございます。以上でございます。

○鈴木水産資源課長
 鳥獣害対策のうちカワウによる食害対策についてお答えいたします。
 カワウは、本州以南に生息する水鳥であります。カワウは一日に500グラムもの魚を主に食べると言われておりまして、河川に生息する魚類が多く食害に遭っているという問題があります。
 カワウは20年ほど前から全国的に生息数が増加いたしまして、本県におきましても、平成14年ごろには6,000羽程度であったものが、現在では1万3000羽と急速に生息数が増加しております。特に天竜川、浜名湖周辺、それから狩野川、富士川での食害が深刻となっております。
 このため、県では平成14年度からアユの稚魚の放流や遊漁を行う漁業協同組合等が実施する食害防止のための取り組み。特に組合員による早朝からのカワウの追い払いや鳥獣保護法に基づき許可された範囲内での銃器による駆除に対して助成しているということであります。また狩野川流域におきましては市町がカワウ駆除に取り組む場合にこれと連携して駆除に取り組んでいるところであります。
 さらに今後は、カワウは県外の大規模な生息地から飛来することも知られておりますので、近隣の県と連携した駆除も合わせて行うことにより、漁協経営の安定化に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

○松本林業振興課長
 オール県産材のツーバイフォー住宅についてお答えします。
 まず、LVLというものですけれども、これは皆さん合板というものは御存じかと思いますけれども、基本的には合板と同じつくり方をします。丸太をロータリーレースでかつらむきのようにしまして、薄くはいだものを重ねると。これを、縦横直交させて面的に使うものが合板でありまして、繊維方向合わせて厚さを持って使うというのがLVLのイメージになります。製法としてはほとんど同じようなつくり方で重ね方が違うと。使い道も合板は面で使いますけれども、LVLは柱であるとかはりとかというような形で使います。
 次に、価格の問題でありますけれども、今回開発したのは、構造用合板ということで強度がはっきりしているJAS認定をとりました。構造用合板につきましては、外国産の合板と国産との価格面では国産のほうが幾分価格が安いというような状況になっております。ただし、今回の合板につきましては、工場が宮城県にございまして、宮城県に運んでいる分だけちょっと運搬費分が少し価格的には不利になると考えております。ただ現在、岐阜県のほうで新しい合板工場ができておりますので、そちらのほうへ製造を移すことで価格的にはもう少し有利になるというふうに考えております。
 それから、今回の合板は富士地域の杉、ヒノキを使って、その強度を確認してJASをとったというような合板でございます。富士地域につきましては、地形的に緩やかなところということと、あと木がある程度そろっているということがありまして、今後非常に期待できる、可能性を秘めている地域であります。いわゆる曲がり材を使って合板にします。山には真っすぐなものもありまして、例えば、真っすぐなものは柱材として使う、曲がったものは合板、LVL等に加工するということでトータル的な生産ができる、それも低コストでできるというような地域であります。こういう合板の取り組みが始まったばかりですけれども、今後は先ほど言いましたような直材は柱材として、曲がり材は合板のLVLというような形で富士地域のほうでは取り組んでいただければというふうに考えて支援していくこととしております。以上です。

○遠藤委員
 いまそれぞれ御答弁をいただいたわけでありますが、このふじのくに食と農の関係につきましては、特定な人たちだけがこういうものに参加するではなくて、もっと幅広い形の中で、県民がそれに参加できるような方法も考える必要もあると私は思いますので、ぜひ、県民総参加のできるようなものにしていただきたい、これは要望であります。

 それから、鳥獣被害の問題ですが、私はこんなことをやってると全然追いつかないと思うんですよね。片や環境局やどうだって、シカは先ほどの答弁の数より現実にもっといると思うんですね。その対策がおくれるほど、特に木とかワサビとか、それからシイタケとかいろんな被害が拡大するわけです。伊豆半島の方々も半分あきらめたような形にもなりつつあるわけでありますので、この問題につきましては、全庁的な問題として取り上げていくべき課題であろうかと思います。私もこの撃ったシカの処理というものは非常に大変だということは承知をいたしております。角とそれから皮だけを持っていって、肉は捨ててくるかどうかはわかりませんが、持ってこないと今までされていたということと、シカを撃ってすぐに血抜きをしなければ肉にならないという話も聞いています。
 以前ニュージーランドに行ったときに、シカの放牧場というんですか、それも見てまいりまして、フェンスが5メートルぐらいありまして逃げられないようになってるんですが、非常においしいステーキを食べさせていただきました。こういうものについては、それなりに工夫していけばやれる問題だと思うんです。日本には肉にする段階において、クリアしなければならない問題がいっぱいあるわけでありまして、缶詰の方法もあると思いますし、いろいろな工夫をして、特にシカの問題につきましては、全庁的な立場で取り組んでいただきたい。これも要望いたしておきます。

 それから、鳥獣被害対策総合アドバイザーっていうのが100人くらいいますので、このアドバイザーの人たちの活動についてお教えをいただきたいと思います。

 カワウは、神奈川県にかなりたくさんいるという話を私は聞いていますし、最近、新幹線で通ると富士川の河原にもたくさんいますし、天竜のほうにもいるということでありますので、この対策もしっかりとやっていかないとせっかく育ったアユが食べられてしまうことになりますので、この問題につきましても、鳥獣保護の問題等々もありますが、一つのブームみたいになってカワウがいるからって大騒ぎになって、そして1つシカの問題が出てくるとそっちに切り変わっていってしまうような感じもいたしますので、やはり総合的に考えていただきたいと思います。

 それから、ツーバイフォーの建物といいましょうか、県産材はもっと高いと思ったんです。いま外国から輸入している合板と、アメリカとかカナダが中心と思うんですが、強度は同じであるのか。またかつては野田合板もありましたが、北海道かどこかに行かれちゃってるっていうことです。富士山にあれだけのヒノキ、静岡県にこれだけ多くの資源があるわけでありますので、急に企業を誘致しろっていうとなかなか難しいことでありますので、もう少し工夫する必要があると思いますが、その辺につきましてはどうか。
 それから、私がかつて天竜の山の調査に行ったときだったんですが、山からおりてきて沢のところでおばあさんが大根を洗ってました。たまたま僕らの仲間の中に、その人を知ってる人がいたようであります。「先生、この大根とわしらの山の木と同じ値段だよ。」と言われたときにほんとに愕然としたわけであります。いま木の価格っていうのは非常に安い。そういうことによってなかなか木を切って、そして材木にするための加工等々までいかなくて山に放置をしているという状態もあるわけでございます。こういう流通の問題につきましても、もう少しいろいろな形で御指導いただくと大変いいと思います。
 それで、富士ヒノキの場合、10万本ぐらいあると言われてるんですが、列状間伐に早くから取り組みやってきたところであります。富士ヒノキは裏の畑に木を植えてあるのと同じように条件的にいいという話もあるわけであります。ヒノキ、杉もたくさんあるわけでありますが、ヒノキについては価値のいいものであろうかと思いますので、この活用についても大いにツーバイフォー工法とかいろんな形の中で使っていただきたいとこんなふうに考えるものであります。
 皆様方のいろんな御努力に対して敬意を表するものでありますが、いまの2点につきまして御回答いただけたらいただきたいと思います。以上でございます。

○堀川経済産業部長
 鳥獣被害の関係でアドバイザーの件は担当のほうから御説明させていただきますけれども、今9番委員のほうから御提案がありました全庁的な対策についての必要性は私もそのとおりだというふうに思ってます。これまでは被害防止という観点で経済産業部ではどちらかというと対症療法的な被害防止はやってきたんですけれども、これではとても根本的な対策にならないということにつきましてはそのとおりだと思っています。根本的に対応するには、山の構造とか環境そのものを根本的に見直していかなくちゃいけないってことがありますが時間がかかることもありますので、被害をいかに防止するか、それから利用をどうするか。利用するためには捕獲の方法をどうするかを含めて全庁的に対応したいと思っています。
 今担当するところが幾つかのセクションに分かれていますので、どこかに一箇所で、ワンストップでこの対応の方向を決めるといいますか、問い合わせに対して対応できるというような仕組みにつきましても、全庁的に少し検討させていただきたいと思ってます。

○澤田農山村共生課長
 鳥獣被害対策総合アドバイザーの活動状況についてお答えいたします。
 アドバイザーにつきましては、被害集落におきまして、野生鳥獣の生態そして農林業の被害の状況に合わせた対策、技術的なもの、そして現場の診断等をした中で具体的な対策をしていくということのできる人を育てるということで行っており、平成20年度から22年度まで104人が育ったところでございます。
 養成された方につきまして、市役所、農協そして農林事務所において、関係者の相談業務をしているわけでございますが、現実に現場に入ることが少ないものですから、具体的な活動の一例として掛川市でございますが、クリ園の耕作放棄地になっていたところについて、草を刈ると同時に防護策を設置して地域の人にPRをしていると。その中で被害が非常に少なくなったと。
 またでき上がったクリでクリじょうちゅうをつくったというような事例が出ており、集落で取り組むといったことの動きをしていただいているところでございます。
 なお、農林事務所におきましては、富士農林事務所以外の地域振興課で2人以上、現在設置し、常時相談に乗れるような体制がおかげでできたところでございます。その中で地域の方が少しでもみんなで対策ができるよう指導をしているところでございます。以上でございます。

○松本林業振興課長
 木材の関係ですけれども、先ほど、構造用合板については外国産よりは国産のものが少し価格優位であるというお話をさせてもらいました。合板にもいろいろ種類がございまして、普通合板になりますと、2割ほど国産より安いという状況になっております。一般的な杉、ヒノキで価格を考えますと、杉は外国産材とほとんど同じか、あるいは安いぐらいになってます。ただ、比べる外国産材っていうのは非常に強度があるということで、強度的に日本で相当するのはヒノキということになります。ヒノキと外国産材と比べてしまうとヒノキのほうがやはり少し高いというような状況になっております。
 こういう取り組みを進めていく中でやはりコストはどうしてもついて回ることになりますので、先ほど言いましたように、宮城県まで持っていくというのは非常に運賃だけのロスが多いもんですから、先ほど言いましたように近い岐阜県で加工する。あるいは直送、先ほど流通のお話もございましたけれども、流通を省略する、今ほとんどが原木市場を通してやっているという状況ですので、山で切ったものを現場から工場へまとめて直送するというような形であれば、運搬費がかなり節約できるということで価格競争力を持っていきたいと、流通の改革に今取り組んでいるところであります。
 富士のヒノキにつきましては、富士というブランド名もございます。それと先ほど申しましたように非常に物がそろっているということもあって、低コストで生産する一番優位な地域だと思いますので、県全体の中でも非常に優位性を持っておるところで今後非常に期待されます。先ほどの合板での活用や流通の改革等を合わせまして、富士地域あるいは東部地域も含めてですけれども、ヒノキの活用というものを進めていきたいと考えております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp