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委員会会議録

質問文書

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平成30年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 淳行 議員
質疑・質問日:07/03/2018
会派名:自民改革会議


○良知委員
 大きく3項目について、お伺いさせていただきます。
 最初に、防犯広報についてでありますが、市町村別に見た平成29年の資料の中でも、例えば焼津市でいいますと出店荒らしですとかが発生して焼津市が1位だったと載っているわけであります。このようなデータを見ますと、焼津市民としては出店荒らしだけが多いから気をつけろという意識等のことを考えますと、いろんな視点のあり方があろうかと思いますが、防犯について理解をしてもらう点から幾つかお伺いさせていただきたいと思います。
 その中で、被害の未然防止に当たって警察が行った広報の種類についてです。あと警察がさまざまなデータを持っているかと思いますが、市区町村別に見た平成29年度の犯罪統計データの表やグラフ化以外にも表示方法について何か工夫があればお伺いさせていただきたいと思います。
 また、警察で行っているさまざまな防犯広報ですけれども、どのようなときにどのような広報を誰に対して行っているのか。それと防犯広報の効果検証を行っているのか。また行っていればその手法等を、行っていなければ今後どのように対応して考えていくのか。
 静岡県は本当に犯罪がやりにくいと思わせる情報発信をしていくことが一番必要かと思いますけれども、報道を効果的に利用していく広報についてお伺いさせていただきたいと思います。一括質問方式でお願いします。

 さらに、交番についてお伺いさせていただきます。
 交番制度は、今や世界的に認知されまして海外でもKOBANという頭文字になって表示されており、世界に誇る我が国独自の治安のシステムであると思いますが、先般は富山県ではああいった交番勤務での殺害が起きてしまいました。また交番に勤務する警察官が24時間体制という中で非常に体を張って仕事をされている。その一方で焼津市内の地元に和田交番があるんですけども、昔は駐在所に住み込みで業務を行っていく中で非常に施設が老朽化しています。また今後女性警官がふえていく中で警察の顔である交番の充実、設備について勤務される方が気持ちよく働ける環境にしていかなきゃいけないと思いますが、お伺いさせていただきたいと思います。

 その1つといたしまして、県内の交番のうち耐用年数が経過したのは、どの程度あるのか。そして交番の敷地面積、建物内の設備基準はどのようになっていらっしゃるのか。

 それと、交番勤務員なんですけども、働きやすい環境をつくるために必要な交番内の設備等についてのお考えをお伺いさせていただきたいと思います。
 また、交番の建てかえの方針についてお願いしたいと思います。

 最後ですけれども、高校生の自転車事故防止についてでありますが、地元の焼津市でもことしに入りまして自転車乗車中の高校生の事故について本当に痛ましい死亡事故等もいろいろ報道もされております中で、静岡県としての登下校中の高校生の自転車事故が全国最悪の状況と報道されました。そういった中で自転車事故に対する重要な課題は幾つかあろうかと思いますが、そのうちのまず1つについてお伺いさせていただきたいと思います。県内における高校生の自転車に対する事故の現状と、特に登下校時の事故の発生状況が大きく取り沙汰されておりますので伺わせていただきたいと思います。

 それと、高校生の自転車事故防止のための警察としての取り組みについて伺います。私の子供は高校生ですけれども、今1日片道10キロメートル、その仲間では13キロメートルぐらい走る子供がいるんですけれども、往復すると毎日20キロメートル以上走るんですよね。週5日走るとなれば、100キロメートル走るわけですよ。3カ年で何キロメートル走るかと計算したところそれだけで1万5000キロメートル以上走るんですね。地球一周回っちゃうなと思いまして、これじゃあちゃんとした自転車買ってあげないと自転車がもたないと思ったりもしましてね、それだけの走行距離を自走するので、改めて高校生にもヘルメットの着用について任意であるにしても、私も子供には言うんですけれども、一向に言うことを聞かない。格好悪いというか、恥ずかしいとか、そんなような状況もあるものですから、改めて数字をもとにした中での警察としての見解をお伺いさせていただければと思います。よろしくお願いします。

○及川生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 初めに、防犯広報につきまして大きく分けまして5点の御質問がございましたので、順次お答えさせていただきます。
 初めに、警察が行っております防犯広報の種類、媒体等についてでございます。
 県民の皆様に自主的な防犯活動を行っていただくためには、身近な地域等で起きている犯罪の発生情報や被害防止に関する情報を警察が迅速に提供することが極めて重要でございます。
 そこで、県警察といたしましては報道機関、県警ホームページ、エスピーくん安心メール、ツイッター、あるいは警察署や交番等の広報紙、各地区防犯協会の地域安全ニュースなど幅広い媒体を活用した防犯広報を行っているところでございます。
 次に、統計データを表やグラフで表示する以外にわかりやすい表示方法の工夫は何かしているかという御質問でございました。
 犯罪情報等の提供に当たりましては、数字の増減等を単に表やグラフにあらわすだけではなくて、例えば電子地図上に犯罪の発生場所、あるいは不審者が目撃された場所などの情報を記号や色を使って表示できる部内用の地理情報システムを活用しまして県警ホームページ上に犯罪の発生場所などの地図をわかりやすく表示しているところでございます。
 次に、どのようなときにどのような広報を誰に対して行っているかという質問でございました。
 防犯広報に当たりましては、身近な地域等で発生している犯罪等の情報を県民の隅々にタイムリーに提供することが重要と考えております。子供に対する不審者情報を認知した場合には、その都度エスピーくん安心メールやツイッターなどを通じて配信し、メール登録者であります保護者や学校関係者等に迅速に伝達させていただいております。
 また、特定の地域に振り込め詐欺の詐欺電話が集中した場合につきましては、市町に依頼しまして防災行政無線やメール等の活用により、詐欺電話に対する注意喚起の広報を迅速に行っております。
 次に、防犯広報の効果検証は行っているのかという質問についてであります。
 例えば、県警察では平成26年7月から実際に特殊詐欺の被害に遭われた被害者の方々に対する被害調査を行っておりまして、その中でオレオレ詐欺等についてどのような方法で知りましたかという質問項目で広報効果等に関する検証を行ってきております。
 今後も、効果検証が必要なものにつきましては、継続的に行ってまいります。
 最後に、犯罪がやりにくいと思わせるような報道を活用した効果的な広報についてでございますが、一例を申し上げますと、はがきによる架空請求詐欺の被害防止のために新聞社やテレビ局に協力を依頼しまして、はがきの現物を取り上げて解説していただくなど、被害防止とともに犯人に県内ではだませないと思わせる広報に努めております。
 今後も、適時適切なタイミングで報道への情報提供を行いまして、攻めの防犯広報により静岡は犯罪がやりにくいと思わせる情報発信に努めてまいりたいと思っております。

○植田地域部参事官兼地域課長
 交番に関しまして、4点御質問がございましたので順次お答えいたします。
 まず、耐用年数を経過した交番の数でございます。
 県警察では、老朽化による交番の建てかえ目安を木造では30年、それ以外の非木造で35年としております。
 本年5月末現在におきます老朽箇所は、県下の交番208カ所のうち65カ所で約3割を占めております。

 次に、交番の敷地面積や建物内の設備などの基準でございます。
 交番建設に必要な敷地面積はおおむね80坪から90坪を目安としております。交番には事務所のほか、来訪者の利便性に配意しまして来訪者用の駐車場、身体障害者のトイレ、プライバシーに配慮した相談室、あるいは盗難被害品や拾得物などを保管する倉庫などを整備しており、これらの設備設置のため、そうした必要な敷地面積の確保に努めております。

 次に、交番勤務員が働きやすい環境づくりのための必要な交番内の設備についてであります。
 男性、女性警察官それぞれに仮眠室、トイレ、シャワーを設置するなど、女性警察官にも配意した勤務環境の整備に努めております。

 次に、交番の建てかえ方針でございます。
 交番の建てかえ方針につきましては、著しい老朽、再開発計画などによる移転要請、治安事象の変化、津波、浸水などの災害被害のおそれなどを勘案しまして治安対策や地域住民の御意見等を踏まえまして、中長期的な視点に基づき、整備を推進しているところでございます。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 高校生の自転車事故防止についてお答えいたします。
 初めに、県内の高校生の自転車事故の発生状況についてですが、本年5月末現在の高校生の自転車乗用中の事故件数は396件で、昨年に比べ32件、9%増加しております。このうち登下校中の自転車事故につきましては299件で、高校生の自転車事故の76%を占めています。特徴といたしましては高校生の自転車事故を事故形態別に見てみますと出会い頭事故が全体の約61%、右左折時事故が全体の約28%を占めるなど大部分が交差点で発生しています。
 次に、高校生の自転車事故防止のための警察の取り組みについてですが、県警察では学校との連携による自転車の走行ルールの周知を中心とした参加体験実践型の交通安全教育の実施、登下校時間帯における悪質・危険な違反行為に対する自転車安全指導カードを活用した交通安全指導の実施、道路管理者と連携した自転車の通行環境の整備、平成27年6月に施行された危険な違反を繰り返す自転車運転者に対して行う自転車運転者講習制度の適切な運用などの取り組みを行っています。

 最後に、高校生に対するヘルメット着用に関する警察の見解についてですが、自転車乗用中のヘルメットの着用は交通事故発生時の被害軽減効果が高いことから、高校生に対しても着用を呼びかけているところであります。しかしながら、高校生のヘルメット着用率は極めて低いことから、引き続き教育委員会、学校と連携してヘルメットの着用促進を図ってまいります。

○良知委員
 それぞれ答弁をありがとうございました。
 広報につきましては、改めて静岡県では犯罪がやりにくいという点と、逆に言えば、犯罪を起こさせないという意味で静岡県ではそういった安心・安全な県だってことを何とか少しでも県民の皆さんに周知していただくよう、またよろしくお願いしたいと思います。

 交番ですけども、やはり地域によっては女性警官の方に従事していただくということで地域が明るくなる、また違う面で相談しやすくなるということもあります。改めて働きやすい環境整備づくりも含めて、地域に根差す交番づくりをお願いしたいと思います。
 そして、高校生の自転車事故防止対策としてのヘルメットについては、改めてその時々の保護者のいろんな複雑な思いがあるわけでありますが、そういった視点から少しでも命を守るという上で任意でも何でもしっかりうまく連携をとりながらこれからも御努力していただければと思います。よろしくお願いいたします。

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