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委員会会議録

質問文書

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平成29年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:和田 篤夫 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:自民改革会議


○和田委員
 私から2点ほど、分割質問方式で質問させていただきます。
 まずは、一般会計補正予算、議案第101号でございます。
 湖西警察署が移転するということで、どの市や町でもそうですけれども、警察署がある庁舎というのは、ある意味まちの安全・安心のシンボルで、地域にとっては交番とか派出所が安全・安心のシンボルになると思うんです。
 今回、湖西市の古見に移転するということで、選定に当たって最も考慮された事項がございましたら教えていただきたいと思います。

○森本警務部参事官兼警務課長
 湖西警察署の移転先を選定した際に考慮した点についてお答えいたします。
 湖西警察署につきましては、県の第4次地震被害想定におきまして、津波浸水域にありますことから、湖西市民会館跡地を移転予定地に決定して整備を進めているところであります。
 移転先の選定に際しましては、津波浸水域外であることを前提といたしまして、犯罪や事故の発生状況なども勘案し、警察機能を十分に発揮できる場所であることを最も考慮いたしました。
 また、湖西市役所に隣接するなど、住民の皆様の利便性にも配慮いたしまして、湖西市民会館跡地を移転予定地に決定したところでございます。

○和田委員
 津波浸水域外に移転するのは誰が見ても正しいと思うんですけれども、津波浸水域内に住んでいる人にとっては、俺たち置いていかれちゃったという声も恐らく聞かれるんじゃないかなと思います。いずれにしても警察署、あるいは派出所等が動くことは地域にとっていろんな心配事や不安が起こることも事実だと思うんです。
 ことし御殿場市でも原里に新しい派出所ができまして、私も開所式に出てまいりましたけれども、本当に町の中心に統合されてできたということで、地域の皆さんは非常に喜んでおりますけれども、統合されたちょっと離れたところの人は、なくなっちゃったよと当然言われるわけです。
 そういうことで今回の湖西警察署は、今まであった所から動いてしまったということで、何となく空白地帯ができたという気も当然起こると思うんですけれども、その辺のフォローというか、考慮している事項がございましたら教えていただきたいと思います。

○淺野地域部参事官兼地域課長
 現在の湖西警察署が所在します旧新居町につきましては、湖西警察署の所在地が管轄しております。署所在地と申しますのは、警察署や分庁舎を拠点といたしまして、交番と同じ役割を果たしております。署所在地の勤務員は他の交番勤務員同様に交代制で勤務しまして、パトロールなどの活動により管内の治安の維持に当たっております。
 湖西警察署の移転によります旧新居町内の安全・安心の確保につきましては、警察署のパトカー、あるいは県下全域を管轄します警察本部自動車警ら隊のパトカーによるパトロールを強化するほか、署所在地の交番化を検討してまいりたいと思います。

○和田委員
 移動した地域については、パトカー等の巡回を強化するということで、安全、安心感を持っていただくことは非常に大事なことだと思いますので、考慮しながらやっていただきたいと思います。

 次の質問に入ります。
 冒頭に職員によるわいせつ事件の報告があり、本部長にとっては本当におつらい御報告になったんですが、いずれにしても法を守る立場の警察ということで、一般の県民の見る目はそれだけ厳しいものだと思います。
 そういうことで、いろいろ人間ですから不祥事もあると思いますし、当然規則に基づいて懲戒処分をするんでしょうけれど、ことしの上半期で結構ですので、その現状を教えていただきたいと思います。

○山城警務部参事官兼首席監察官
 警察官の懲戒処分についてお答えいたします。
 本県警察の本年上半期における懲戒処分の状況でありますが、停職1人、減給1人、戒告1人の計3人を懲戒処分としております。

○和田委員
 3名がいわゆる重処分ということですよね。懲戒免職以外は引き続き警察官として勤務してもらうことになると思うんですが、その場合自分の起こしたことに対する責任をしっかりとるんだという気持ちで処分を受けることになるんでしょうけれども、組織にとってはその後のフォローが意外と大事かなと思います。
 個人的な話でこういう場で言うのもどうかと思いますけれども、私が自衛官で中隊長をやっているときに、若い隊員が熊本で現行犯逮捕されてこちらに身柄を送検されました。同じ仲間だったので、私たちは嘆願書をつくったりしたんですけれども、結局お父さんがもうやめろということで連れて帰ったんです。私はずっと連絡をとっていたんですけれど、本人はもう一度自衛官にチャレンジをして、今幹部になって教官をやっております。やっぱり人間はどこかでちょっとしたことで間違いを犯したりするものだと思うんです。
 そういう意味で、組織がしっかりと人を支えてやるということは非常に大事かなと思いますので、静岡県警として処分した警察官のフォローについてどのようにお考えかお聞きしたいと思います。

○山城警務部参事官兼首席監察官
 処分を受けた者につきましては、当然その行為に対して反省するとともに、懲戒免職を除きまして、仕事に邁進していただけるようにしておりますし、その後の動向についても我々としても把握し、指導を継続しているところでございます。

○和田委員
 やっぱり本人は非常に反省をするだろうし、皆さんに迷惑をかけたということで、萎縮してしまう部分があると思うんです。だから、せっかく警察官になって頑張ろうという人たちでしょうから、大事にしてやっていただきたいと思います。

 そういうことで、ちょっとしたことで足を踏み外すことがあると思うんですけれども、自衛隊では服務指導といっているんですが、ちょっとおかしいんじゃないのという兆候を上司の方は――ここにおられる方は管理者でしょうから――しっかり見ておく必要があると思うんですけれども、兆候を把握する対策があれば教えていただきたいと思います。

○山城警務部参事官兼首席監察官
 兆候を把握するための対策でありますが、非違事案を防止するため、身上把握に努めているところであります。
 具体的には、各所属において幹部による個々面接を実施しているほか、平素の勤務など、各種機会を通じた身上把握を行っております。身上把握を通じて問題兆候を把握した場合には、助言指導を行うなど、組織を挙げて必要な処置を講じて問題解消に努めているところでございます。

○和田委員
 問題の兆候をつかむのはなかなか難しいんでしょうけれども、特に家庭を持っている人は家庭との連絡が大事かな。経験上、家庭が乱れると必ず生活が乱れると思っております。
 当然、自分の仲間が法を犯してしまったとなると、職場、エリア、あるいは警察署、県警本部のいわゆる士気が低下するんじゃないかなと。やっぱり警察という組織は規律団結意識が大きな核となる部分でしょうから、そういう事案が起きてしまった、処分をしなければならなくなった後の組織としての士気を下げないための考慮事項等があれば教えていただきたいと思います。

○山城警務部参事官兼首席監察官
 非違事案が発生した際の職員の士気を低下させない対策といたしましては、個々の事案を的確に処理することは当然でありますが、職員の士気を低下させないことも重要であります。
 そこで、職員の職務執行の低下を招くことなく、職務に万全を期すよう指示しております。また平素から功労があった職員をタイムリーに表彰しているほか、現場の声を業務運営に積極的に取り組むための提案制度や、職員間の連帯の醸成を図るためのさまざまな活動を推進するなど、職員の士気高揚に努めているところでございます。

○和田委員
 いずれにしても、権力のある組織というのは、厳正な規律を保持するために信賞必罰は絶対外せないと思いますので、厳正にやっていただく。しかし犯してしまったことについてはフォローすることで、今後しっかりスクラムを組んでいただいて、県民、市民のために頑張っていただきたいと思います。質問を終わります。

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