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委員会会議録

質問文書

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令和6年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:03/07/2024
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 それでは、分割質問方式で質問します。
 初めに、特殊詐欺被害防止について伺います。
 公安委員会・所管事項等説明資料4犯罪の起きにくい社会づくりに、特殊詐欺被害は全国的に増加傾向にある中で、中間報告ですが静岡県は件数、被害金額ともに減少しているとあります。
 静岡県警察特殊詐欺等緊急対策プランに基づく被害防止対策を推進してきた成果だと思いますし、また先日は携帯電話会社との協定も結ばれて若者対策も推進したと伺っております。
 これらの様々な対策が功を成してきていると評価できますが、このプランの概要、現状、さらに携帯電話会社との協定の経緯と内容などを含め、今後の取組についても併せて伺いたいと思います。

○佐野生活安全企画課長
 まず、特殊詐欺の概要について申し上げます。
 昨年中は、7番委員御指摘のとおり全国に反して当県においては被害額、被害件数ともに減少しました。
 減少の要因については、令和5年に策定した特殊詐欺等緊急対策プランに基づく検挙と防犯がうまくかみ合い、効果的な取組が功を奏したと考えております。中でも広報啓発活動を徹底することによって県民の特殊詐欺に対する抵抗力が一定程度高まったことが、被害の減少に大きく影響したと考えております。
 また、昨年から民生委員や老人クラブと新たなネットワークを構築し、高齢者への広報啓発活動を広範にきめ細やかに行うことができ、さらには金融機関による預手プランや出金制限対策、コンビニエンスストアにおける電子マネー購入者に対する積極的な声かけ、これら水際対策の効果も減少した要因の1つと考えております。
 昨年、全国において携帯電話が入り口となる架空料金請求詐欺が急増し、県内においてはその被害者の多くが携帯電話の操作に不慣れな高齢者であることが認められましたので、このたびドコモ、KDDI、ソフトバンクの通信事業者3社の協力を得て各店舗内に防犯チラシを掲出したり、スマートフォン教室で高齢者に注意喚起を行っていただくなどの対策を連携して行うこととしたものであります。
 最後に、さらなる被害防止に向けた対策についてですが、昨年県内では金融機関窓口を介さずにスマートフォンの操作一つで大金を振り込ませるネットバンキングを悪用した新たな手口を認知したほか、全国的には架空料金請求詐欺が急増している現状にあることから、今後も引き続き金融機関をはじめとした関係機関と連携した防犯対策と検挙活動を強力に推進し、被害の抑止に努めてまいりたいと考えております。
 また、特殊詐欺に国際電話が使用されるケースも急増しておりますので、こうした悪質な国際電話に対し無料で阻止することができる既存のサービスを、現在行っている固定電話機対策と併せて県民に広く周知するとともに、利用の申込みを働きかけていきたいと考えております。

○水嶋生活安全部長
 緊急対策プランの概要について御説明いたします。
 昨年3月に、政府の犯罪対策閣僚会議が強盗も含めて特殊詐欺等の緊急対策プランを策定しました。これに基づき本県独自の緊急対策プランを翌4月末に策定し運用しているものです。
 内容につきましては、被害を防止するための対策、実行犯を生まないための対策、そして首謀者を含む被疑者を早期に検挙するための対策の3つの大項目に分かれ、大項目に付随する12の中項目と13の小項目で構成され、防犯活動と捜査活動の両面の要素を取り入れたプランです。これは警察のホームページ等に公表しています。

○早川委員
 特殊詐欺の事案は、最初は固定電話でのオレオレ詐欺で孫を名乗って高齢者をターゲットにすることが主流でしたが、携帯電話、ネットバンキングとあの手この手と手段を変え、高齢者だけでなく若者や主婦層など自分が被害に遭うと思っていない方が被害に遭っている実態がある中で、きめ細かい対策をしていただいていることを大変評価いたします。
 携帯電話会社との協定という点では、相談ができる体制というか、声をかけやすい体制があることが非常に大事なんだと実感します。金融会社も含めてあらゆる方々と協力して特殊詐欺撲滅をさらに強力に推進していただきたいと思います。
 また、静岡県警察独自で特殊詐欺等緊急対策プランを策定してこれに基づいて防犯等の捜査をしているとのことですので、減ったとはいっても事案はまだあり、またどのような形で狙われるかが分からないので、安心なまちづくりという点でもさらに強力に進めていただきたいと思います。
 
 次の質問に移ります。
 運転免許センターにおける音声ガイダンス導入の報道を先日拝見しました。
 県民サービスの向上という点で、電話がつながりにくいことを回避するための取組だと思いますが、まずこの取組の導入経緯と期待する効果、そして今後の取組の方向性について伺います。

○中村運転免許課長
 まず、導入の経緯についてですが、運転免許センターでは、午前と午後の業務が始まる時間帯に全体の8割を超える利用者が来場し、問合せ電話もこの時間帯に集中する状況です。
 とりわけ午前8時半からの2時間、午後0時半からの2時間は窓口の混雑と問合せの電話が重なってしまうため、十分な電話対応ができない状況です。
 音声ガイダンスの導入によって、窓口が混雑する時間帯でも担当者と直接通話することなく知りたい情報を入手できるようになりますので、県民の利便性は向上すると考えております。
 今後の取組方針ですが、まずは運転免許センターにおいて効果や反響をしっかりと検証して進めていきたいと思います。またそれを踏まえて警察署の免許窓口への拡大を検討することを考えております。

○早川委員
 これは、運転免許センター全てに導入するという考えでよろしいでしょうか。そして音声ガイダンスは、私でも慣れないとあたふたしてしまうことがあります。特にスマートフォンや携帯電話だと、慣れていないと番号を表示する操作に戸惑うことがありますので、こうした音声ガイダンスが入りますよという啓発もぜひしていただきたいと思いますが、取組について伺います。

○中村運転免許課長
 全ての運転免許センターかという御質問ですが、これは東・中・西3か所全ての運転免許センターで実施させていただきます。
 今後の周知ですが、音声ガイダンスの導入については更新通知はがき、県警ホームページ、県警の公式SNS、報道機関への広報などあらゆる媒体を活用して県民に分かりやすい情報発信に努めていきたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。特に高齢者の方は戸惑いが多いと思いますので、丁寧な啓発活動をお願いしたいと思います。
 
 では、次の質問に移ります。
 能登半島地震への対応について説明資料にも御提示頂きました。1月1日のお正月早々の発災に伴い、県警におきましては迅速な対応をしていただき改めて心から感謝を申し上げます。
 さらに、この寒い時期で慣れない雪の中での活動もあったかと思います。そうした中で女性警察官も派遣されたと伺いました。非常に重要なことであると思います。活動の内容、女性警察官ならではの気づきなどについてお知らせ頂きたいと思います。

 また、災害時の御遺体の検視に関して、県歯科医師会から検視所の機材としてパソコンや口腔内撮影用カメラなどの整備の要望が入って、今年度から整備が進められていると伺っておりますが、整備状況について災害対策という点で質問をしたいと思います。

○佐野生活安全企画課長
 本年1月1日の能登半島地震発災以降、3回にわたり女性警察官を主体とした特別生活安全部隊を編成し派遣しているところです。
 主な活動内容は、石川県内の被災地に設置された避難所等を直接訪問し、被災者から困り事や意見、要望に関する相談に応じたり、避難所の管理者や被災者に対する防犯指導を期間中1市3町、計45の避難所を訪問し、延べ約400人に面接等を行っております。
 女性ならではの気づきですが、特別生活安全部隊が日中活動する避難所は、高齢者をはじめ多くが女性や子供で占められており、衛生上の問題を危惧している仮設トイレ等について話を聞いたところ、多くの女性から避難が長期化するにつれ仮設風呂も含めて臭いや汚れにより使用をためらわざるを得ない実態や、介護を要する方に至っては使用すらできない窮状を打ち明けられたところであります。
 非常時だからと公言することをためらっていたものの、女性警察官の気づきにより胸の内を話してくれた一例ですが、こうした実態については石川県警察本部を通じて行政側に情報提供することはもちろん、次の部隊にも確実に引き継ぎ、被災者の心情に沿った警察活動に努めているところです。

○田中刑事部参事官
 検視に関する機材の整備について、持ち運びが可能なX線医療機器であるポータブルレントゲン――歯科医療機器ですが――を本県では令和6年度と7年度に各年1台ずつ計2台の購入を予定しており、必要な整備を進めてまいりたいと考えております。

○早川委員
 お正月早々に胸が詰まるような事態にいち早く駆けつけて救命救助活動をされる中で、二次被害に遭わない、遭わせないことが警察の皆さんの活動の大きな使命であると思います。
 今伺っただけでも胸がいっぱいになりまして、こうした事態をさらに次の部隊に伝えて静岡県ができることをほかの部局とも共有しながら進めていただきたいと思います。また静岡県の災害対策に反映できるような伝達をぜひお願いします。
 また、県歯科医師会からの要望を受けた遺体検視の鑑定機材につきましては、たしか令和5年から整備されて、来年度も再来年度も予算をつけていただけるとのことで感謝申し上げます。
 こうした資機材は予算がかかりますが、できましたら全ての警察署に資機材がそろえられるように私たちもしっかり予算要望をしていきたいと思います。やはり東・中・西1台ずつでは足りないという気はします。またこのあたりも御検討頂きたいと思います。
 県民の生活の安全と安心を築くため、日夜御尽力頂く警察官の皆様に心から感謝を申し上げ質問を終了いたします。ありがとうございます。

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