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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:03/09/2021
会派名:自民改革会議


○杉山(盛)委員
 一問一答方式です。
 危機管理くらし環境委員会説明資料50ページ、沼津市内に予定されている風力発電について6月の常任委員会でも質問したんですが、環境影響評価審査会では富士山や駿河湾を望む眺望、また御用邸公園、千本浜からの事業実施区域への眺望など景観に及ぼす影響に強い懸念があるとの意見があったと答弁しております。事業者からは報告書が提出されているようでありますが、このような懸念に対してどのような対策が示されているのか教えてください。
 また、この事業について沼津市が昨年9月に事業抑制区域を指定できる条例を施行したようでありますが、当該事業の今後の進捗にどんな影響がありますか。2点教えてください。

○杉本生活環境課長
 沼津市内の風力発電事業に係る景観への影響については、環境影響評価配慮書の手続を受けまして、事業地である真城山から金冠山の眺望景観は絶景と評された景勝地であり、沼津市長、伊豆市長及び専門家からもこの重要な景観資源の改変への強い懸念が示されていることから、景観資源への影響を最大限回避するための保全措置を検討することとの知事意見を述べたところであります。
 現在縦覧されております環境影響評価方法書におきまして、景観に関しましては代表的な眺めが得られると思われる地点を適宜追加で選定調査しまして、フォトモンタージュによる予測結果を踏まえ、さらに重要な眺望景観につきましては、関係機関の御意見を伺いながら景観眺望への影響を最大限低減するよう配置計画等へ適切に反映すると記載されております。
 具体的なところとしましても、主要な眺望点として沼津市の御用邸記念公園や千本浜、それから新東名サービスエリアを知事意見を踏まえて適宜追加して選定されております。こうしたことからも知事意見を踏まえた方法書の内容になっていると判断しております。
 いずれにしましても本事業の実施予定地域は景観への配慮が特に必要な地域でありますので、方法書の手続におきましても景観につきまして環境影響評価審査会での審査を踏まえて適切な知事意見を述べてまいりたいと考えております。
 また、この事業への沼津市の条例の適用等についてでありますけれども、沼津市の条例におきましては一定規模以上の風力発電事業の実施に当たりまして、市長の同意が必要とされております。また事業実施予定区域内に条例で定める事業抑制区域が含まれる場合には、原則として市長は同意しないといった内容になっております。
 今回計画されております風力発電事業におきましては、実施予定区域内に条例上の抑制区域を含むと考えられております。このことから現状におきましては市長の同意が得られないものと思われます。
 この点につきましては、事業者からは既に事前に承知しているということ、一方で環境影響評価につきましては当面方法書までは手続を進めると伺っております。こうしたことから事業者としましては、方法書の手続までを行った後に市との間で市条例の適用関係等について確認や調整を行いまして、事業実施の可否を含めて今後の対応を検討していくと考えております。

○杉山(盛)委員
 その後何か進捗がありましたら御報告頂きたいと思います。

 質問は以上ですが、田島くらし・環境部理事が県を御退職と伺っておりまして、ここで御紹介したいと思います。
 田島くらし・環境部理事におかれましては、林業職として県庁に奉職されてから37年間、交通基盤部森林整備課長、森林計画課長、富士農林事務所長を経て、平成30年度からくらし・環境部の自然共生担当参事、理事を歴任されております。
 くらし・環境部では、この3年間環境局において技術職トップとして環境局長と共に事業を牽引していただきまして、特にリニア中央新幹線建設工事への対応に当たっては、リニアチームの一員として国交省やJR、また関係市町、有識関係者などの調整に大車輪の活躍をされておったと聞いております。知事からは盟友であります織部くらし・環境部理事とともに、私の助さん、格さんと――水戸黄門ですかね、彼は――呼ばれるなどその信頼は大変厚く、今や全国的な問題となっている南アルプスのトンネル工事に対し懸命に知事を支える姿、そして時に知事から投げかけられる超難題を解決するために奔走する姿は大変頼もしく感じておりました。
 また、この3年間西館6階から知事、副知事室のある東館5階との間を本当に厳しい面持ちで足取りが大変重そうに歩いている姿を頻繁にいろいろな方に見られていると聞きますが大丈夫だったでしょうか。足腰はさぞ鍛えられたでしょうから、田島理事の大好きな山登り、またスキーには相当役に立ったのかなとは思っておりますが、くれぐれも御自愛していただきたいと思います。
 この南アルプスの自然環境保全に対する田島理事の情熱、そしてこれまで培ってこられた専門知識は、国やJRとの対話を深めていく過程において欠くことのできない大変貴重なものだったと思います。そしてまだ先が見えないわけですが、今後もまだまだ続くであろうリニア問題の解決に余人をもって代えがたい人材であると思っているのは私だけではないと思います。御本人はどのように思われているか分かりませんが、この後思いの丈を存分に語っていただけると思います。
 このように、田島理事が本県の林業また環境分野で長く貢献されてきたことに対しまして、心からの敬意と感謝を表したいと思います。本当にありがとうございました。
 それでは、退職される田島理事に、これまで関わってこられた県行政を振り返りまして、今後後輩たちあるいは我々県議会への御意見等も踏まえて一言頂けたらありがたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

○田島くらし・環境部理事(自然共生担当)
 本当に過分なるお言葉ありがとうございます。また本日は私のために審議の時間を割いていただきまして、本当にありがとうございます。
 私は、今御紹介頂きましたように昭和59年に林業職として採用されて、いろんな仕事をさせていただいたんですけれども、やはりその数々の仕事、私一人ではどんな仕事もなし得なかったと思っております。ここにいらっしゃる先生方をはじめ地域の皆さんや関係する団体、さらには市や町の職員、地元代表者、キーマンさらには職場の先輩、同僚、また優秀な後輩たちに支えられて今があると本当に感じております。この場を借りて皆さんにお礼を言いたいと思います。
 それらの仕事の中でも、一番心に残っている仕事は、先ほども御紹介していただいたここへ来る前の富士農林事務所の仕事でありました。地域一体というんでしょうか、行政とかそれぞれの立場がいろいろあると思うんですが、一体となって仕事をさせていただいたという思いが強くあります。
 その地域の振興のために、一緒にお祭りに出て餠つきをしていただいたりですとか、例えばその地域の食材のPRイベントに出席していただいたりだとか、地域振興のアイデアを出すために現場へ行って、例えば観覧車に乗って地元の方と一緒にいろんなアイデアを出したり、東京のイベントに行ってPRをしていただいたり、はたまたその現場の一番の課題、例えば当時はふん尿――牛のうんこが地元では非常に問題になっておりまして、それを解決するために一生懸命一緒になって奔走していただいたりとか、また先生が務めているラジオのDJ番組に一緒に出していただいて、農林事務所の宣伝までさせていただいたりとか、いろんなことでお世話になりました。
 また、保安林の無断転用みたいなことがあって、そのときに地元との間に入っていただいて、本当にお骨折りを頂いたり、様々な形でお世話になりました。本当にこの場を借りてお礼を言いたいなと思っております。
 また、今ここにいらっしゃらない遠藤榮先生には、林活議連の会長と事務局という立場からずっとお世話になりましたけれども、本当に先生の姿勢を見て私は学ばせていただいたところが多くて、決してやれとかこうしろとかではなくて、レッツという感じ、一緒にやろうじゃないかという話をいつもされるんですね。地元のことについて自分の娘の話をするかのようないとおしい感じで話をされ、私は何ていうんでしょう、それを支援する立場の娘婿みたいな形で、心配な娘婿だったと思うんですが、一生懸命親身になって相談に乗っていただいて、何か手助けすることはないかという感じでいつも聞いていただいて、その姿勢が常におまえもちゃんと地域の課題を把握するように努めろと、汗をかけと言われているような、重い言葉に励まされるような形で進めてまいりました。
 本庁にいますと県議の先生と我々はどうしてもチェックする側とされる側という形になりがちなんですが、出先機関に出ますと本当にワンチームという形で課題に対して共にやっていけるような、県民のためにという同じ目標のために進んでいけているような、そんな思いでやってまいりました。
 本当に僭越な言い方で申し訳ないんですけれども、今後とも地域のために叱咤激励、指導していただいて、今後も県政のためにいろいろ御協力をお願いしたいと思います。
 本当に今日はありがとうございました。よろしくお願いいたします。(拍手)

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