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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:07/06/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 おはようございます。一問一答方式でよろしくお願いいたします。
 まず最初に、文教警察委員会説明資料12ページコンプライアンスの推進になります。
 毎年一定の割合で不祥事が起きています。要旨に一層の徹底によりとあり、毎年一層の徹底をしていると思うんですけど、この一層の徹底はどういうことをやるのか御答弁を頂きたく思います。

○堀口教育総務課長
 コンプライアンスの徹底につきましては、これまでも機会あるごとに注意喚起をしてきておりました。ただごくごく一部の教職員に浸透していない状況になっております。
 一層の徹底ですが、教職員の一人一人が常にコンプライアンスを自分の問題として意識できるように、現場の目線や外部の意見を取り入れながらこれまでにないあらゆる対策を講じていく考えでおります。
 昨年度、学校の教職員と一緒になった不祥事防止対策チームを立ち上げ、先生方と一緒に対策を検討して3つの重点項目を掲げました。
 具体的には、1つ目は風通しのよい職場づくりです。これは職場環境を点検するチェックリストを活用して学校それぞれ独自の環境改善活動を推進してもらう取組です。それから生徒に対してアンケート調査を行い、生徒のハラスメント等に関する意識、または潜在的な事案を把握したいと現在取り組んでおります。
 2つ目は、教職員が常にコンプライアンスを意識する環境づくりです。1人1対策を教職員から募集したり、パソコン起動時に注意喚起メッセージを表示する取組を始めようとしております。またSNSを使った生徒との個人的なやりとりを禁止する旨を学校に通知するとともに、生徒や保護者にも共有することにしており4月に行いました。
 3つ目は、事犯を繰り返さない体制づくりです。これまでの発生事案を教訓にし、事案の具体的な内容ですとか発生原因をまとめたデータベースを作成しました。それから被処分者に対しまして、主にわいせつ系事案の場合は臨床心理士による面談を行っておりますので、面談による心理面からの分析結果もデータとしてございます。こういったデータを活用して管理職が共有し、それぞれの職場における未然防止対策の強化を図っていきたいと考えております。
 今年度も不祥事防止対策チームを継続いたしますが、今回は外部有識者にも入っていただいて学校の外からの視点も取り入れて対策を検討していきたいと考えております。
こういったあらゆる対策を講じて、不祥事の根絶を目指してまいりたいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 例えばSNSとか更新されて毎年毎年努力されていると思うんですけれども、統計を見ても教師に限らず警察官とかも民間ももちろんそうですけれども、ある一定の割合で絶対に不祥事が出るのかなと、冷静に考えればゼロにはならないのではないかと思っているんですが、教育委員会ではその辺をどのようにお考えでしょうか。

○堀口教育総務課長
 まさにおっしゃるとおりです。県内全体で2万人近く教職員がおります。その中で全ての人間が一切の不祥事を起こさないことが本当に実現可能かどうかと言いますと、やはり正直ちょっと困難なところはあるかなと思います。
 ただ、どうしてもそういった教職員がいることを常に認識した上で、周りがいかに早くそこに気づけるかが非常に大事だと思いますので、風通しの良さやコミュニケーションの活性化を意識して対策を講じていきたいと考えます。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 さらに増えてしまうことがないように、一定の割合にとどめていただけるようにお願いしたいと思います。

 次に、説明資料の13ページになります。静岡県ICT教育推進協議会の3の体制に教育ICT化タスクフォースとあるんですけれども、その中に教育ビッグデータ活用とAI教材の実証などとあります。
 この辺について具体的に教えていただきたく思います。

○関ICT教育推進室長
 教育ビッグデータとは、生徒の学力やスタディログ――学習履歴あるいは行動記録といったデータを継続的に収集、蓄積されたものをいいます。こちらを分析することで個々の生徒の学習指導を効果的に実施することが可能となります。
 次にAI教材ですけれども、代表的な機能としては習熟度別学習です。生徒一人一人の学習状況をAIによって分析し、それぞれの生徒に合ったレベルの課題や学習情報を表示する機能を持つ教材のことです。
 このいずれにおいても、今文部科学省が言っている個別最適化学習に欠かせないものとして県では実証研究を実施して効果を確認していきたいと考えています。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 教育ビッグデータとAI教材は関連してくると思うんですけれども、教育ビッグデータはかなりプライバシーには気をつけていかないといけないと思っていまして、例えば学力とか部活とかの属性を組み合わせると個人が特定できると思うんですね。
 ただ、だからといってデータ項目を取るのを少なくするとビッグデータの意味がないところがありまして、どの辺でバランスを取っていくかが重要だと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。

○関ICT教育推進室長
 県教育委員会には教育情報のセキュリティーポリシーがありまして、個人を特定できる内容、いわゆる成績といったものはランクで言いますと2Bといって貴重な制限のあるデータになっています。ただ今回ビッグデータを活用するに当たってはそこの部分を乗り越えないとビッグデータにならない前提がありますので、セキュリティーポリシーとチェックして、そちらを変えるのかまだ分かりませんけれども、対応できる形で考えていければと思います。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 今これは進行中で、やっていきながらというところがありますので、経験を積み重ねながらよりよい教育に向けて取り組んでいただきたいと思います。

 さらに、ICTに関連することなんですけれども、教員の中には非常に高い能力を持った方もいると聞いております。
 このようなICT能力の高い教員の取組の紹介とか活用はどのようになっているでしょうか。

○関ICT教育推進室長
 県教育委員会では、平成28年度から3年間、県内の小中高特の学校に対してICT校内研修リーダー養成研修を行っており、研修を受けた先生が学校に戻ってICTを十分に活用できない先生方に対し校内研修を行っております。
 なお、それでもICTを十分に活用できない先生が毎年おるものですから、希望によりICT機器の基礎的な操作方法などの講習を実施し、ICT教育が可能となるよう支援しております。県教育委員会としては、各学校の先生方にはICT関係の研修を引き続き今でもやっている状況です。
 なお、掛川西高校であるとか静岡東、あるいは伊豆総合あるいは浜松城北高校には非常にICT活用能力にたけた先生がおり、実際そういった先生が在籍している学校は今回のコロナ禍においてもいち早くオンライン学習に対応できております。当然その内容をフィードバックしなければならず、ICT教育の取組内容について講演はまだやっていないんですけれども、今回のコロナ関係では他校の先生方が実際にその学校に来て指導を受けております。
 今回のそういった取組については、県教育委員会で発信しておりますポータルサイトで全校に向けて共有を図っております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 私が聞いたところですけれども、高校の中でも縄張みたいなものがあって、ここはうちがやるからちょっと入ってこないでみたいなところがあるみたいなんですけれども、こういった時代なものですから、いろんな幅広い見識で知識を取り入れていただくのがいいのかなと思います。
 あと、ICT能力の高い教員でなかなかレアな人材だと思うんですけれども、仕事がその人に集中してしまうことがよくあるので、あまり多忙にさせないようにしていただきたく思います。よろしくお願いいたします。

 続きまして、説明資料14ページになります。
 教職員の健康診断結果及び長期療養者の状況等で、(2)の傷病別の状況を見ますと精神疾患が多いんですけれども原因について教えていただきたく思います。

○本村教育厚生課長
 精神疾患の原因につきましては、職員固有の要因とストレスなどの外的要因が複合して何らかの形で疾病していることが考えられます。ストレスは職場のほかに家庭ですとか家族関係、地域の関係など様々なところに存在しており、長期療養に至る理由も個別に様々な要因が重なっていて、一概にこういう要因ですとまとめることは困難な状況にございます。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 やはり職員固有の原因になるかと思うんですけれども、職場のほうはもちろん県教委で取り組んでいただきたいと思っています。地域や生徒の御家庭で教員としてやらないといけないことを明確に区切るのは難しいと思うんですけれども、教員ではないところはちゃんと組織として教員を守っていかないといけないと思いますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。

○中山教育政策課長
 教員が組織でやるべきことと固有でやるべきことにつきましては、様々な業務が性質によって分類できるかと思います。
 県でも、平成28年度から平成30年度に行いました未来の学校「夢」プロジェクト事業の中で、外部有識者の助言も頂きながら校務分類整理表を作成しております。
 例えば教諭がやること、校長先生がやること、教頭先生がやること、場合によっては地域の方にお願いすることなど校務を分類し、各学校に周知して取組をお願いしております。
 ですけれども、まだ定着度合いは十分と言えませんので、引き続き各学校に取組を促すとともに、内容の更新も含めて検討してまいりたいと思います。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 引き続きやっていただくことをお願いしたく思いますけれども、いきなりここは地域とか御家庭のほうでとやってしまうと対立を生んでしまいますので、その辺はソフトランディングで進めていっていただければと思います。

 次に、GIGAスクールについてなんですけれども、ネットワークを使うことが前提になっておりまして、皆さんも御存じのとおりWi−Fiの環境、つまり回線を建物に引いて回線からWi−Fiで電波を飛ばしてネットワークにつなぐところと、もう1つはLTE、これからは5Gとかも言われていますけれども携帯回線を使う2つの方法があります。
 Wi−Fiと携帯回線はメリットといいますか特性が違いますけれども、LTEの場合は携帯回線ですのでどこでも使えると。教室内ではWi−Fiでも使えるかもしれませんが、運動場でありますとか特別教室、家庭科室、体育館といったところでも使えるメリットがございます。さらに通信環境がない御家庭でもLTEなら使えるメリットがあり例外的な事務作業が発生しなくて教員にもとてもメリットがあるかなと思います。
 さらに、ネットワークのトラブルがあった場合は、Wi−Fiの場合は教員自身である程度どこまでトラブルがあったのかを特定してネットワークの管理者に伝える必要が出てくるのかなと思いますけれども、LTEの場合は通信キャリアにネットワークの管理を全部丸投げできるので、その辺の負担もございません。しかし県立高校ではWi−Fiのほうを採用したと伺っております。
 予算的なところもあるかとは思うんですけれども、Wi−Fiと携帯回線でどのような比較検討をして今の体制になったのか御答弁いただきたく思います。

○関ICT教育推進室長
 まず、文部科学省の調査において、静岡県の学校の無線LANの整備率がこの二、三年トップになっております。無線LANがトップになっているのは、基幹の校内のLANがしっかりしているのが1つの理由になります。
 1人1台端末において、国からの補助金は1台あたり4万5000円となっております。機器はiPad、ウインドウズ、クロームブックと大体3種類あるんですけれども、その中でクロームブックがSIMモジュールを用いたモデルでも定価内で収まると聞いております。
 県立学校では、教育総合ネットワークシステム――当室で全てネットワークを管理していて、例えばどこかの学校で障害が出ればすぐ分かるような――管理を既にやっております。そういったシステムにおいて全ての学校でも既に、体育館全てとはいかないですけれども、特別教室であるとか普通教室でWi−Fiも通っておりますので、今回別途通信費とか容量制限があるLTEモデルは採用しませんでした。
 ただ県立学校の中等部が2つあります。台数でいきますと大体400、400で、新たに800台の端末がこれから稼働するものですから、今の総合教育ネットワークシステムとは別のプロバイダーを契約した回線を用いて通信することとしています。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 多分、もともと整備してあったのでこのままWi−Fiで進めていこうというお話かと思います。私もキャリアにヒアリングをしたら、静岡県はもうWi−Fiでいくとなったから値段的なところは全然聞かれていないと。その辺の比較検討もされていないと聞いております。
 予算抜きで携帯回線とWi−Fiの特性をどのようにお考えですか。
 これからは、ICT教育は端末を使ったコンテンツの活用だけではなくて、いろんな場所でその情報端末を使って周りの環境から取得したデータを活用していくことが非常に重要になってくるかと思うんですけれども、Wi−Fiと携帯回線でどのような特性の比較をしており、どのようにお考えでしょうか。

○関ICT教育推進室長
 確かに、高校は今iPadが入っておりますけれども、クラス内で使うのはもとより校外へ持っていってやることもあります。ただ、今はネットワークがLTEではないものですから、動画を撮ったりなどのスタンドアローンの利用が中心になります。
 これから考えるにおいて、自分もiPadのセルラーモデル――LTEが入ったモデルを使ったことがあるんですけれども、場所によってはWi−Fiよりも早いのは確かです。ですので使い分けていかなければならないんですけれども、例えばポケットWi−Fiルーターを買って学校で運用するとかは1つ考えられるのかなと思っております。
 市町もWi−Fiの環境が整っておるんですけれども、市町の中でもLTEモデルの採用を選択しているところはあります。
 一応、今回もLTEモデルのところは従来の形でiPadが入っていることと、これからGIGAスクールの関係で普通教室に全て無線LANのアクセスポイントが入ってくることからWi−Fiモデルを採用した形になります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございます。
 LTEもやはりメリットがある、Wi−FiにもWi−Fiなりのメリットがあるが、せいぜい校内LANに、外に出さずにネットワーク接続できるぐらいのメリットしかないのかなと思っていますけれども、できるだけシンプルな仕組みのほうが教員にとっても、もちろん生徒にとってもよいのかなと私個人は思っています。
 当然先立つものがないと何も整備できませんけれども、今後ICT教育をどのように、どこを目標にしていくかを考えていただいた上で、それを実現するためにどのようなシステムにしていくかぜひ考えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、県立学校のトイレの洋式化の状況についてお伺いします。
 4月の補正予算で、コロナ対策としてトイレの洋式化に予算が付いていると思うんですけれども、今の状況がどうなっているのか教えていただきたく思います。

○松下教育施設課長
 県立学校のトイレの洋式化につきましては、新型コロナウイルス感染対策の一環といたしまして4月補正により現在高等学校130基、特別支援学校400基及び高等学校の中等部90基の設計または設計準備、現地調査を進めております。
 令和元年9月現在、トイレの洋式化率は全体で44.6%となっておりますけれども、今回の工事により6.8%ポイント増加で51.4%となります。特に特別支援学校と高等学校中等部では100%の洋式化が図られることとなります。

○良知(駿)委員
 昔は和式も残していく考えだったと思うんですけれども、今家を建てるとオーダーしない限りほとんど洋式だと思うんです。100%という考えはあるんでしょうか。

○松下教育施設課長
 高等学校のトイレの洋式化につきましては、今後も引き続き取り組んでいく方針ですけれども、8番委員御指摘のとおり生徒の中には神経質といいますか接触を嫌う生徒もおりますので、100%といっても学校の意見を聞きながらとなります。
 ただ、コロナの接触対策、その他感染症対策を含めましてトイレの洋式化は大切なこと、重要なことだと捉えておりますので、100%を目指していくことは方針として考えてございます。

○良知(駿)委員
 学校とよく調整して進めていただきたいと思います。これで私の質問を終わります。ありがとうございました。

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