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委員会会議録

質問文書

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平成20年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小田巻 進 議員
質疑・質問日:12/12/2008
会派名:民主党・無所属クラブ


○小田巻委員
 やはり雇用問題を含めた話、今回、皆さんお話しされていると思うんですけども、私のほうからも雇用問題を含めた話を6点ほどさせてもらいたいと思います。
 まず1点に杉山産業部長に所見を聞きたいなということで質問をさせてもらいたいと思います。
午前中、岩本静岡労働局長に資料を含めてお話をいただき、いろいろ知らせていただいてありがたいと思ったんですけども、話の中で、何か解決策があるのかなと思ったら、やはり、局長も努力はするんだけども、なかなかこれといった解決策がないというような話だったと思うんですよね。そしてまた、労働局として各企業にお願いをするという話があり、花井委員からもお話があったんですけども、今はもうこの時期になると企業に対して労働局がお願いじゃなくて、指導とか監督という、もう一歩、二歩踏み出した強い姿勢で対応していっていただかなくては解決がされないのではないかなと思うところではあるんです。
その中、産業部長としては、これから3月にかけて3万人ですか、非正規社員が解雇される、そしてまた、ソニーですか、世界じゅうで1万8000人の正社員が首を切られるという話もありますよね。それらの大きな問題を抱えて来年に向かっていくんですけども、今、9番委員からも話があったと思うんですけども、産業部長として来年以降どのような所見を持っているのか、まずお聞きしたいと思います。

 それと2つ目は、経済状況の悪化に対して、中小企業の金融施策ですね、新聞にも載ったんですけども、保証協会の話です。
この話もどなたかから出ると思うんですけども、代表質問で私もさせてもらいました。実際私も契約前に物件を見合わせようということで、仕事がなくなり、大変なこともあって、これらは申し込みたいなと思うところもあるんですけどね。これらを見ると、1日で1年分の申し出があってびっくりしたとかっていって、みんな期待をしているんですよね。銀行としても何か担保……。保証協会が入るから、銀行としても楽な施策だということで、今、盛んに皆さんが銀行にお願いをして――お願いも今、銀行のほうでも1カ月待ちの対応だという話も聞いています――その中で、この状況というのはどうなっているのかお聞きしたいと思います。

 それと、資料の10ページ、産業ウオッチングチームのことですけども、この産業ウオッチングチームの活動が始まってもう2回ほど調査が行われたということです。中小企業だとか農林業者、業界各団体からの聞き取りということですけども、どのように聞き取りを行っているのか、お知らせをください。
それで結果、状況として原油高、原材料高に引き続き、厳しい経営環境にあるだとか、解雇のところだと、収益の低下をボーナスで埋めるとか、県内金融機関の動向としては設備投資資金の申し込みは減っているとかって、こうあるんですけども、このような意見を県はどのように生かして、県民に返していくのか、結果ばかり追求して、ただそれで終わったんじゃ、せっかくの調査が何もなりませんから、このようなことをどのように分析して対策に生かしていくのかお聞きしたいと思います。

 それから、ヤングジョブステーションの件です。ヤングジョブステーションの年間の利用者数が目標を達成したということが業務棚卸表に書いてあるんです。
目標値の1万5500人を達成したため、新たな目標値を1万7000人に設定し直したということですけども、この利用する人の目標というのは、どういう根拠で決めているのか。だから目標値をどこに置いているのかですね、棚卸表ですから目標をつくるのは当たり前だと思うんですけども、雇用だとか、こういう問題には目標というのはないんだと思うんですね。その中で、どのところに目標を置いているのかお聞きしたいと思います。
そして、また、ヤングジョブを利用した方々の中で685人が就職が決まったと、うれしいお話があるんですけども、この就職の決まった方々の内容をお知らせください。

 それと、業務棚卸表ですけども、地域産業室の元気な産業、ものづくり産業の支援のところで、地場産業の振興ですね、製造業の県内総生産額が14年から19年まで景気が上向きだったので上がってたんだけども、19年になると原油が高騰し、先行き不透明だとありますね。
今やもっと厳しいわけですけれども、この製造業の県内総生産額を――目標額って書いてあるんですけど――どのように見ているのか、動きをどのように見ているのか。

そしてまた下請の中小企業からのあっせんによる下請の取引成立の度合いですね、これはもう下請中小企業の取引拡大を図っていくとあるんですけども、ここのところもちょっとお話をしていただきたい、聞きたいなと思います。
 
それともう1点続けて、デザインの指導件数というところがあるんですけども、商品にはやはり付加価値をつけて開発していく――ことしの産業部の県外視察でもデザインの関係を視察させてもらったんですけども――これをだれがどのように助言をしているのか、どの機関がしているのか。デザインの相談助言、それをお聞きします。

 それと最後に、商業のまちづくりの点で拠点都市の中心商店街の交通量の調査ですね。
棚卸表によると静岡、浜松と書いてあるんですけども、平成16年から下降ぎみだったところが18年になって上がっているんですけども、このにぎわいが戻った理由、そしてまたこれはどのような調査が行われているのか、この調査をやって県は何を知ろうとしているのか、何をどうして生かしていくのか、そういうことをお知らせください。以上です。

○杉山産業部長
 雇用関係での今後の見通しについて部長の考え、認識とこういう話でございます。今回の雇用の問題については、世界的な景気低迷の中で、日本の企業、県内企業も含めまして、国内の企業がそれぞれ生産調整をやらざるを得なくなっていると、こういうのが今の現状だと思います。そういった中で、連日、テレビ、新聞等で報道されておりますけども、我々がよく知っている名前の企業が相当程度雇用調整をやるというようなことの発表がございます。
 景気につきましては、経済学者を含めて、さまざまな方がさまざまな見通しを立てております。ですから、いつ回復するかということについても我々確固たる材料がございませんけども、いずれにいたしましても、景気が回復するまでの間は、さまざまな工夫をしながら、それぞれの企業が生き残りを図ると、こういうことになろうかと思います。そういうことになりますと、先ほど、就業支援局長のほうからも御答弁申し上げましたけども、なお一層の雇用調整がされる懸念もあります。
そういう中で、今現在、雇用調整の対象がいわゆる派遣労働者を中心とする非正規労働者のところで調整されているというふうに承知していますけれども、これが正規雇用者のところにも手をつけるのかどうか、いろいろ報道なんかを見ますと、例えば、残業時間を減らすとかラインを縮小してできるだけ企業の中での調整でとどめようとか、こういう動きもございます。いずれにいたしましても、各企業の雇用調整の動きを十分注視しながら、今回の労働局長と知事との連名によるさまざまな要請もしてございますけれども、静岡労働局等とも連携をとりながら、雇用対策は適時適切に対応してまいりたいと、こんなふうに思っております。以上です。

○横山商工金融室長
 10月31日に導入されました原材料価格高騰対応等金融保証制度の関係についてお答えいたします。
 県保証協会の調べによりますと、平成20年11月末現在の同制度の利用状況は、申し込みが10月31日から1カ月間でございますけども、1カ月間で3,120件、957億5000万円余の申し込みが来ております。また承諾につきましては、1,658件、478億1300万円となっております。こうしたことから、保証協会では保証審査の迅速化のため、時間外でありますとか、土曜日を通常営業日として対応いたしまして、今後もますます増加が見込まれると予想されることから、土曜日の通常業務に加えまして、審査要員の増員でありますとか、手薄な事務所への職員派遣等を行って、承諾について取り組んでいくということを聞いております。以上です。

○岡本政策監
 ウオッチングチームの聞き取りの方法でございますけれども、基本的には各企業や団体あるいは事業者に対しまして、可能な限り、直接電話でありますとか、訪問をして状況をお聞きをするというふうに努めております。さらに、さまざまな団体が実際に行っておりますいろいろな事業活動の中で得た情報、例えば経営指導員での情報、これらの報告もいただきながら、現実の情報をつかむということを行っております。
それから、地域の情報につきましては、地域支援局がこれは主にそれぞれの地域の経営のなるべくトップに近い方に直接訪問をしたり、あるいは電話で状況を聞き取るということで、そういう情報をウオッチングチームとしていただいていくというふうになっております。
 それから、これをどのように生かしているかということでございますけれども、これにつきましては、5回にわたる経済対策連絡会議の中で、産業部としての取り組みとして打ち出す、具体的には金融対策などに反映をされておるわけでありますけれども、そのほかにも、農林事業者へのヒートポンプ等の対策でありますとか、これらもすべてこういった聞き取り、現場の声の中から要望に基づいて各担当室で検討をし、打ち出しております。以上でございます。

○漆畑雇用推進室長
 ヤングジョブステーションの年間利用者につきまして、目標数値が1万7000人ということ、そしてあと、そこの利用者の方の就職が決まった内容状況ということですけれども、まず最初の年間の目標値の1万7000人でございますけれども、利用者がふえたことによって、数値を変えたことなんですけれども、この数値を変えるに当たりましては、各ヤングジョブステーションの窓口の現状とか利用状況、過去の利用状況の伸び率等を加味して1万7000人と定めたところでございます。
 あと、もう1つの就職の決まった方の内容についてでございますけれども、この内容は、こちらから相談員の方が、就職が決まりましたかと電話をかけて聞いている状況なんです。就職した、しないという数字でございまして、その中の詳しい追跡というのはやっていない状況でございます。

○永島地域産業室長
 地域産業室の業務棚卸表についてお答えいたします。
 まず、製造業者1人当たりの粗付加価値額の設定でございますけれども、今まで景気回復を想定しまして目標を立ててきましたが、今回の景気後退を受けまして、目標は困難が予想されます。毎年度目標を見直していますところですけれども、今後の状況を見きわめていきたいと考えております。

 続きまして、あっせんによる下請取引成立の割合ですけれども、県では下請企業の振興につきまして、受注機会の拡大、取引の適正化推進、情報支援の3つを柱として事業を実施しております。このうち、取引のあっせんにつきましては、しずおか産業創造機構と連携しまして、個別企業からの申し出に対しまして、企業をあっせんするあっせん業務によりまして下請企業の受注機会の拡大に努めております。

 続きまして、デザインの指導件数についてですが、これは工業技術研究所におきまして行っております中小企業のデザイン開発を支援するための技術相談、指導件数であります。内容的には中小企業が新製品開発や製品改良に当たりまして試作品や設計図を工業技術研究所に持ち込みまして、形、色彩、機能等についての指導を行ったり、相談を受けております。以上であります。

○寺田商業まちづくり室長
 中心商店街の通行量が20%増加した要因でございますが、駅前地区に大型店が進出したことが功を奏したというようなことが考えられております。特に若者や女性にとって非常に魅力のある大型店が出店したということもありますし、秋に行います世界的なイベント、あるいはその他のイベントの効果があったものと思われます。
 どのような調査が行われたかですが、静岡市の中心街、駅前その他複数の定点で歩行者の数をカウントしたということでございます。
これら結果につきましては、今現在、策定中の静岡市中心市街地活性化基本計画の各種事業の進捗に合わせた目標達成の目安にしているというふうに聞いております。以上でございます。

○小田巻委員
 御答弁ありがとうございました。杉山産業部長には、今、百年に一度のという時代ですから、ぜひ強い指導力を発揮して、静岡県の産業を引っ張っていってもらいたいなと思うところです。よろしくお願いします。

 緊急保証の申し込みは、今も御答弁にあったように、たくさんの方々が期待して利用しているんですよね。中には本当にせっぱ詰まって、あしたはどうしようという、わらをもつかむ人が利用するということがあります。御答弁の中で休日を返上してという話もありましたけども、実際、銀行の行員の方々はそんな話も確かにしてました。僕たちも一生懸命頑張っているということを言ってましたけども、さらに努力していただいて、一日も早く少しでも苦労を取り除くような、そんな御努力をお願いしたいなと思います。以上です。ありがとうございました。

○田島委員長
ないようですから、じゃあ、ここで休憩いたします。
再開は2時45分といたします。
( 休 憩 )

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