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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:10/02/2012
会派名:自民改革会議

    ○伊藤委員
     私のほうからは、数点お願いしたいのですが、まず1つ、今、8番委員からありました台湾線についてです。私はもちろんデーリーを期待しているところですが、デーリーを期待している企業もまた結構いらっしゃることを発見しました。8月の末ですか、台湾に行く飛行機の中でお会いしたある会社の社長が、やっぱり成田を使って品物を運んでらっしゃるのですね。もし台湾がデーリーになってくれれば、と深刻な顔しておっしゃったのですね。成田からトラックを使ってここまで持ってくるというのは、なかなか大変だと言っていました。これをカットしたいと。だから、静岡空港から出られるのであれば、本当にそれにこしたことはないんだけど、デーリーにはいつなるのかと真剣な顔して聞いていらっしゃいました。ぜひその点はよろしくお願いします。特に加藤局長、台湾にファンクラブもあるようですので、頑張ってください。
     台湾の教育旅行については、この御時世にやめないでいてくれるということが本当にありがたい、神様みたいなものですよね。植田課長は、すぐ回復するからっておっしゃいましたけれども、それならよろしいのですが、回復しない場合のことも考えておきますと、これは台湾について頑張っておくしかないなと。早くデーリーに持っていくしかないと思っているのですが、台湾の今後の教育旅行のキャンセルは、いまだ1件もないということなのですが、こっちからの中国への教育旅行はキャンセルありましたよね。こっちから台湾へのキャンセルは聞いていませんが、中国へのはキャンセルでしたよね。だけど、台湾からのキャンセルが今後出てくる可能性があると見ているのか、それともこうひっつかまえておいて、とにかくそのまま来てくださるように、そしてまたそれがもっとふえるようにという御努力を今、どういうふうになさっているのか、それについてまず1点お伺いしたいと思います。

     それから第115号議案ですが、ちょっとわからないところがあって、対象校は60校とおっしゃいました。そして生徒数が700人ぐらいともおっしゃいましたけれども、文部科学省が指定したものと指定しないものの各種学校があるのですね。そうしますと、その対象になる60校以外の各種学校というのは、どういうふうに違うのですかね。文部科学省が指定するということの条件というのは何でしょうか。そしてまたここに外れる各種学校というのは何校ぐらいあるのですか。教えてください。

     それからグランシップの駐車場について、7番委員から質問がありました。私は障害者用の駐車場が余りにも今の状態だと遠過ぎるのではないかと。非常に困っている。できることであれば、グランシップの玄関前に芝生がずっとあいていますよね。景観という面からは芝生が欲しいのでしょうが、あそこのあたりに、最も近いところにせめて数台分の障害者用の駐車場がつくっていただけないかどうか、ユニバーサルデザイン上からそういう検討はなされているのかどうか、お伺いいたします。

     それからもう1点、先ほど同じく7番委員から御指摘がありましたサムライ・シャツについて、お召しの方、下山部長だけではなくて、皆さんすべてそれなりにお似合いになってますので、落胆なさいませんように。それぞれにお似合いだと思いますよ。ということで、それはそれでよろしいのですが、1列目とその2列目以降の違いはこれは一体何なんだろうと思うんですね。文化と言うからにはやはり、大事な文化でもありますので、お伺いしたいのは、1人だけここに着てない人がいるわけですよね。この人は絶対着ないだろうと思うわけですよ。1回ぐらい着たことあるのですか。だけど、着ない感じだなと思うわけですね。似合うと思いますよ。でも着ないっていう、ここの違いとは一体何なんでしょうか。私は着るということに、みんな同じものを着るということにはクエスチョンです。本会議場でずらり並んだこの服というのは、本当に見苦しいなと思って見てたほうなのですね。どうしてこんなに同じでなければならないのかと思うのですよ。そこに、その県庁の考え方、感じ方の問題点があるんじゃないかというふうに、むしろ思ったぐらいです。一体この考え方というのは、あそこに並ぶのにこれを着なければならないという考え方というのは、一体文化的にどういうふうな値打ちがあるのか、それについて着ていない交流企画局長の御意見をお伺いしたいと思うのですが。
     だって問題だと思うんですよ。みんな異様に感じていましたよ。本会議のね。そうでしたよね。ずらり並んで、決して好評ではないなと思ったのですが。警察本部長以外1人残らずみんな同じに、これを着なければならないという。警察本部長以外はずらり皆同じでなければならなかったというね。そこのところの文化的価値を交流局長、ぜひ解説くださいな。いや、皆さんよく似合ってますよね。

     その次、お願いいたします。
     台湾の件でもう1点。先ほどの質問につけ足して、ファムトリップを中国も韓国も台湾もと、対応方法が資料に書いてございます。ファムトリップは、ここに書いてあるだけでしょうか。つまり言いたいのは、東井義雄さんが「雨の日には雨の日の生き方がある」っておっしゃったじゃないですか。今これから、中国、韓国については、我々にとっては雨の日が続くと思うのですが、この間にやっておかなければならないことがあると思うんですね。こういうときだからこそやれることがあるだろう思うんですが、その中の一つがこのファムトリップあたりかなと思っているんです。これは、ここに書いてある1回こっきりなのでしょうか。
     それからこれは地域の選択はどこで、どなたがおやりになるのでしょうか。それについてお聞かせいただきたいと思います。

     それからもう1点は、説明資料にはないんですが、静岡県留学生支援ネットワークについてお伺いしたいと思います。
     この支援ネットワークについては、物すごくいいものを構築してくださったなと思うのです。まずその前に、留学生の数をいただいた資料の中で見させていただきますと、平成16年からずっと静岡県は留学生の数が横ばい状態ですよね。全国的に見ますと、結構右肩上がりに上がっているなと。その中でなぜ静岡県だけが横ばいなのだろうかというふうに思って、その数字を見たところでございますけれども、ざっと1,500人ぐらいをずっと平成16年ごろからたどっていますよね。その中で、先ほどから出ている国公立大は500人ぐらいなのです。私学のほうが1,000人ぐらいですね。この時代、少子化の時代に学生を集めるっていうことは物すごく大変なことです。都会のほうでは血眼になって海外まで探してかき集めてくるということが起こっているらしいのですが、その点について静岡県の場合はどういう努力をなさっていて、そしてその結果が横ばいなのか。
     私学についてもお伺いしたいと思うのですが、資料を見ますと、結構頑張っているのが私学かなと。数字を見ますと1番は静大ですが、その次が浜松大学、静岡産業大、日大、それから富士常葉大というような感じですよね。その後に県立大がきてというふうになっていて、私大もかなり頑張っているのではないかと思うのですが、どういう頑張りをした結果、横ばいを保っているのか、それについてまず1点お伺いしたいと思います。

     それから留学生支援ネットワークにつきまして、いろんな事業をこの1年間やってくださったなと、その努力には敬意を表するわけですが、いろいろな就職支援をかなり一生懸命やってくださったという実績がありますよね。これに参加した留学生がざっと50人から100人というふうに読めるのです。その中で、実際に静岡県内の企業に就職してくださった方、この事業の結果についてお伺いしたいと思います。これに参加した留学生のうち、何名ぐらいが静岡県内に就職することができる可能性があるのか、そこら辺の大ざっぱな数字で結構ですので、教えていただきたいと思います。

     それから同じく就職支援事業の中で、新聞記事にこういうものがありました。留学生受け入れ企業募集、県のインターンシップ事業、留学生対象に推進という5月23日の新聞なんですが、日経、静岡、産経各新聞に書いてありますけれども、このインターンシップ事業とこのネットワークとはどういうふうな関係があったのか、それについてお伺いしたいと思います。

     それから、前回も申し上げたと思うのですが、経済同友会の本などを見ると、中小企業が物すごく大変ですよね。海外要員が必要だということですごく大変だということを、私は12月議会で質問させていただいたと思うんですね。この支援ネットワークの拠点になるようなところとして、もくせい会館はどうかというふうに提案させていただきました。でも、考えてみますと、もくせい会館についてここで何かを決めるということは所管が違いますので、大変かなと。としても、この支援ネットワークを所管する部としては、その拠点ということについてどういうふうにお考えなのか、それについてお伺いしたいと思います。
     ひとまずそこまでにしておきます。よろしくどうぞ。

    ○植田観光振興課長
     まず、台湾からの教育旅行の誘致についてです。
     教育旅行の誘致の現状ですけれども、台湾から平成22年に27校、来ていただきました。ただ、去年は震災がありまして11校と非常に減ったのですが、今年度はもう既に来ていただいた高校で15校、さらに来月までで5校ですね。さらにそのあとも幾つか入っておりますので、多分平成22年度程度か、それを上回るくらいに今年度はなるのではないかなと思います。
     その取り組みですけれども、実は昨日、台湾から8校の校長先生等が、教育長を訪問しました。その前に伊豆方面を回って松崎町の民宿に泊まっていただき、シーカヤックや、長八美術館に光る泥だんごというものがありますけれども、そういったことができますよと紹介しました。そういったことで、実際に校長先生に体験していただいた上で、教育旅行に来ていただこうということと、帰ってからも観光協会の台湾駐在員がおりますので、その者が常にコンタクトをとりまして、次の教育旅行については静岡県に来ていただこうという取り組みを続けているところです。それで段々ふえてきているという状況があると思います。

     ファムトリップについてですけれども、ファムトリップはいろいろな決定方法があるのですけれども、旅行社を招待するものと、メディア系を招待するものと大きく2つあります。決定方法については、国やJNTO等のつてにより、いい方を紹介していただくというのが1つ。また、航空会社と協議をして、富士山静岡空港を使っている旅行社の商品造成担当者を紹介していただく場合は、現地の上海事務所とか台湾の連絡員とか、そういったつてを頼って、静岡に興味のある旅行社を静岡に招待すると。そういったことで、一番静岡の旅行の造成にかかわるところを選んでファムトリップをしているところです。
     また、資料に書いてあるのは一部でして、例えば中国ですと、スポーツツーリズムと言いまして、例えば中国のゴルフなどの商品造成をしている旅行社のファムトリップを今、計画しております。これは国と一緒に計画をしております。
     また、メディア系でもパワーブロガーといって中国のブログで非常に有名な方を招待しようということで、それも計画しているところです。まだ決定はしていないものですから、なるべく順次実現するように今、取り組んでいるところです。以上です。

    ○木塚私学振興課長
     第115号議案の関係でお答えいたします。
     まず大変私の説明不足で申しわけございませんでした。実はこの対象が60校と申しましたのは、お手元の委員会資料の2ページのちょうど中段に、今回追加という黒枠で囲ったものがございます。そこに高等学校から各種学校まで記載しておりますが、こちらの全てが対象になるということでございまして、高等学校でいけば定時制を入れて4校、中等教育学校はございませんのでゼロ、特別支援学校はあるのですが、対象者がいない。それから専修学校の高等課程が14校、各種学校が2校ということで、これを合計すると対象が60校ということでございます。そのうち各種学校は文部科学大臣が指定したということでございますが、これにつきましては実はまず全体が外国人学校に限っているということでございます。その中でも日本の高等学校の課程に相当する課程、いわゆる高等学校と同じような高校生がいるよという学校を文部科学省が指定します。県内に外国人学校は4校ございますが、そのうち2校が文部科学省に指定されているということでございまして、残りの2校につきましては、朝鮮学校等々ございますが、日本の高等課程に相当する課程がないものですから、指定されていないということでございます。
     文部科学省が指定するということは、就学支援金の関係法令の施行令に基づいて、文部科学大臣が指定をすると。ですから、単純に語学学校、外国人学校があっても、全てが対象になるわけではないということです。
     本県の場合は4校あって2校が指定されていると。それはあくまでも日本の高等課程と同じような課程で外国人の方が勉強しているからということで指定されている。残りの2校は高等課程がないものでということでございます。一応そういうことでございます。以上です。

    ○松下文化政策課長
     グランシップの駐車場についてお答えいたします。
     ちょっと遠過ぎるところにあるんじゃないかという御指摘です。実は私もこちらへ来るまでわからなかったんですけれども、グランシップの出入り口のちょうど反対側、警備員室があるところに身障者用の駐車場が2台分用意してございます。介助者がいる場合には、ちょっと遠いですけれども駅のところを使っていただく。御本人が運転してきて、車いすを自分で出していく場合については、警備員室の裏側をお使いいただくというようなすみ分けはしております。事前に連絡がある場合はその旨、利用者に伝えておりますけれども、委員も知らなかったということですから、県民にはまだよく知られていないと思います。今後も県文化財団のホームページ、パンフレット類、催事の責任者等への周知により、今さらという感じはしますけれども、広報に努めていきたいと思います。以上です。

    ○池谷交流企画局長
     サムライ・シャツと県庁の組織風土のような御質問ではなかったかと思いますけれども、非常に答えにくい質問ですが、サムライ・シャツの目的は多分2つあるのであろうと思います。
     1つは、静岡発のかりゆしと同じ、あるいは同等以上の服装文化を生み出すという大きな考え方と、もう1つが地場産業である浜松の繊維産業を支援する、遠州織物を振興するという恐らく2つの観点があると思います。後者については経済産業部が進めている観点なので、こちらについて私が特に申し上げることはございませんが、今日につきましては、ここにいる私の右側にいる方々は、文化の観点と、産業振興という観点が非常に強くて今日は着ていらっしゃったんじゃないかと思います。私は若干そこがちょっと今日は欠けていたのかなと思います。
     文化は多様性でございますので、特にファッションと文化を同じ土壌で考えたときに、ハイエンドであるファッションと、それからローエンドと言いましょうか、ユニクロのような誰にでも着られるもの、安くて楽しく着られるものと、多分恐らく2つあると思います。このサムライ・シャツに関して言うと、現状ではまだハイエンドのボリュームでしかないという中では、非常に選択肢が少ないということで、これは個人的な観点ですけれども、非常に着づらいと言いますか、例えばサイズで言えば、細身が今はやっているときにダブっとしたのはちょっと着られないとか、下のパンツに合わせられないという観点とかありますが、こうした点は恐らく2年目以降に随分改良されるという話も伺っていますので、期待をしていくところでございます。
     いずれにしても、新しい試みというのはまだ本当に発展途上というか、緒についたばかりですので、いろんな批判を受けながらもよくなっていくのではないかと非常に期待しているところでございます。
     ちなみに私も、財政的にちょっと許さないものですから1枚しか買えませんけれども、一応持っていて、たしか前回の委員会のときには着用させていただきました。以上でございます。

    ○平野大学課長
     留学生支援ネットワークについてお答えいたします。
     まずどんな努力かということでございますけれども、基本的には各大学がそれぞれの工夫でやるのですが、それだけでは不十分だということでネットワークができたということで、ネットワークの中では、県内の大学の知名度がないということで留学フェアに参加したりしてその情報発信に努めたということです。また、どちらかというと入り口から出口までの中の、出口のほうの就職支援に力を入れて働きかけていくというような状況でございます。

     どのくらい県内で就職できているかということですが、その事業のためにというのはなかなか計測できないので、現在どういう状況なのかということですけれども、平成23年度に県内で就職した学生が69人います。卒業生が380人おりますので、そのうちの18.2%に当たります。県外も33人おりますので、国内での就職が全体の102人になりまして26.8%という結果になっております。

     拠点施設でございますけれども、確かにほかのところが所管して実際に使っている施設です。この留学生のネットワーク事業も将来的にはコンソーシアム事業の中に一緒にしていこうと考えていまして、それと同時に学生の集まるまちづくりというのも進んでおります。その全体の計画の中でどういうものが必要なのかと。実際にその今、コンソーシアムとか留学制度の中で、いろんな大学のニーズを聞いておりましても、なかなか一定ではありませんので、そこら辺の連携を強めながら、検討していきたいと考えております。

     インターンシップ事業とネットワークの関係でございますけれども、今、手元に資料がございませんので、後ほど御回答させていただきたいと思います。

    ○伊藤委員
     はい、ありがとうございました。
     グランシップの駐車場の件につきましては、確かにそう言えばありましたね。裏側にね。あればっかり。収容人員の割にはあればっかりって言っていいほど少ないだろうと思うのですね。もう少しふやすというふうな計画はないですね、ということを確かめておきたいと思います。

     それからもう1点は、サムライ・シャツについてですが、確かに産業振興という意味でアピールなさっているんだろうと思ったのですが、そうすると着て通勤することによって、県民に対するアピールと解釈するのでしょうか。2列目から後ろの方というのは、要は今の状態では高過ぎて買えないと。そういうふうに解釈するしかないですよね。だって1列目がずらり並んでいて2列目からはないわけですから。ちょっと高いですよね、1万幾らっていうのはね。同情します。着るに着られないのだろうなと。だけど、着るということは産業振興なのだ、そういうふうな意味はよく理解しているつもりなのですが、それにしてももう少しファッショナブルにいてくれないと、という思いもありますので、そこら辺はあんばいよくというふうに希望をしておきますね。

     それから留学生の問題ですが、インターンシップ事業については承知してないということですね。だけど、今の答弁ですと留学生が求めているものについて、大学側からしか見てないな。留学生がどういう思いで今、静岡県にいてくださるのか。これをつかまえておくっていうことは、シンガポールの出先機関みたいな8番委員がいますけれども、あの人はシンガポールからここに出先で来ているのではないかと思うぐらいなのですが。シンガポールの留学生戦略というのは確かに当たったなという状態ですよね。今のシンガポールを見るとね。あそこまではいかなくとも、これからの少子化の時代に、優秀な留学生をつかまえておくということは、静岡県にとって物すごく大事なことだろうと思います。留学生のニーズ、ウォンツをどう捉えてどう対応するかというのはすごく大事だろうと思うのですね。
     うまいことに経済界がその留学生を求め始めた。日本に残りたいという留学生もかなりいてくださる。そこのところのマッチングがどうもうまくいってないなと。支援ネットワーク、これを立ち上げてくださったのはまことにありがたいのですが、インターンシップ事業を承知してないとおっしゃるでしょう。私が質問するに当たっても3つのところから集まったんですよ。ということは、3つにまたがっているということですね。まずここでしょう、それから経済産業部、それから多文化共生というと企画広報部でしょう。これに今度は県教委まで絡んできて。何だかあっちだ、こっちだという答弁の押しつけ合いみたいなのが始まったのですが、これだけこの問題については散らばっているということですよ。
     これを一本化するのがネットワーク事業かなというふうに思いましたので、これを何とかうまく押し進めるためにと思うわけです。経済同友会に支援ネットワークを見ていただきましたところ、これだと企業にとってはままごとでしかないというわけですよ。ですから、企業のニーズをよくつかまえて、そしてそれに対応していくのが経済産業部でやったインターンシップ事業だろうと思います。企業の要求する人材と、残りたいという留学生たちとの国の差もまたあるんですよね。求めているのは中国じゃない、韓国じゃない、ほかのアジア諸国だという企業がすごく多い中で、応募してくるのは中国と韓国が多かった。そのミスマッチをこれからどういうふうにするのかということもありましょう。だから経済産業部とここが連携するためには一体どこをどうするのよ。あの知事戦略監は何をやっているのよということになりますよね。
     とにかく、今、承知してないってお答えになった、そこが問題だというふうに思いますが、今後その連携をどういうふうに進めていくおつもりなのか、このネットワークを所管する担当課としてお伺いしておきたいと思うのですが。一番大事なのがやっぱりその出口だろうと思うのですね。その出口さえよければ入り口はもっと広がるんだろうと思うのですよ。評判が評判を呼んで、それで入り口ももっと広がってくるだろう、出口こそ大事だと思うのですが、その点についての見解をもう1回お伺いしたいと思います。

     天竜浜名湖線についてちょっと教えてください。
     新聞にこんなにも出るかと思うくらい、天浜線についての記事が多いわけですが、その中で年内にプロジェクトチームから報告書が出るという記事がありましたよね。現在の進捗はどういうふうになっていて、年内にその報告書が出るところまでいっているのかどうか。そしてこの記事を読みますと、その行方によっては、この遺族の方々が怒髪天をつくような思いを述べられているようですが、社長を送りだしたところとしては、今の状況と今後についての展望を現段階で結構ですので、教えていただきたいと思います。以上です。

    ○下山文化・観光部長
     留学生の支援について、お答えいたします。
     委員御指摘のとおり、留学生の支援をする場合には文化・観光部の所管、あるいは経済産業部、それから多文化共生、教育と多岐にわたりますが、留学生支援ネットワークについて入り口から出口までということを言っているわけですので、留学生の立場に立った支援については、文化・観光部においてリーダーシップをとって進めていきたいと考えております。

    ○松下文化政策課長
     グランシップに障害者用の駐車場をふやす計画はないかという御質問でございます。
     県と県文化財団は指定管理者としてのつながりもございますけれども、月に1回企画運営会議をやっております。私どもが出かけていったり、先方がこちらに来たりしておりますけれども、現時点では県文化財団から障害者用の駐車場をふやしてほしいという要望は出ておりません。ただ、今のところは現状で回っているという認識でおりますけれども、次の企画運営会議でもう一度その点は確認してみます。以上です。

    ○宮崎交通政策課長
     天竜浜名湖鉄道のプロジェクトチームの件でございます。これにつきましては6月の委員会で進捗状況等、御報告はさせていただいてあるところでございますが、予想される大地震等の耐震対策も含めた安全に必要な設備投資も含めた経営分析を行うとともに、鉄道の社会的価値を分析いたしまして、存廃も含めた継続性について検討を行うという目的でプロジェクトチームを設置したところでございます。
     第1回目は5月16日に行いまして、現状について御議論いただき、2回目は7月1日に現場を視察していただいて、安全輸送設備であるとか、文化財であるとかを御視察いただきました。第3回目につきましては7月の27日に天浜線の経営分析、それから利用促進策について御議論いただいたところでございます。年内をめどに検討結果についてまとめまして、あくまでも事業の方向について判断をいたすのは天竜浜松鉄道株式会社及びそれを支援しております天竜浜名湖鉄道市町会議で御議論いただく予定となっております。以上でございます。

    ○伊藤委員
     天浜線についてのそうした進捗については承知しているのですが、これだけ新聞に、例えば事故の決着がつかないまま、本当に本体の廃止まで視野に入れているならば、遺族に対して不誠実だというふうな論評まで出ているわけですね。遺族の思いは、むしろその立場に立てばもう許せないという思いだろうと思うのですが、そういう遺族に対する説明とか、そういうものはあったのでしょうか。こういう論評についてはどういうふうに、県として、担当課としてお答えになるつもりなのでしょうか。その点についてひとつお伺いしておきます。

     それから、留学生の件ですが、例えば拠点がないということは落ちつかないことですよね。ですから、平成17年ごろでしたかね、前知事が留学生会館をどこかにつくらなくちゃいけないんだというふうなことをおっしゃっていましたよね。私は、あれは正解だと思うのですよ。つかまえておくためにはそれなりの、例えばこういう相談体制ですと、あってもなくてもとは言いませんが、相談会を開きましたよね。そうしたら5件の相談があり
    ましたよね。これは1年に日を決めてという相談体制ですよね。メールによるよろず相談の受け付け、ビザや住宅等に関する相談に対応するとあります。
     メールによるよろず相談というのは、どこのどなたがお答えになっているのですか。相談事、例えば下宿がなくてばたばたしているという留学生だっているじゃありませんか。島田市金谷に国際交流協会っていうものがあるのですが、本当に民間の交流協会です。そこで何かイベントをやると何だか知らないけど、どこかから、どこの国からだかわからないような人たちがたくさん集まってくるんですね。その中のお1人が下宿どこかないでしょうかと大騒ぎして、どこでもいいですと言っていましたけれども、そういう相談を持ち込むところが今どこにあるのか。彼らがまだ日本の文化になじめなくて、なじみたいのになじめなくてという留学生もたくさんいらっしゃるというふうなことを聞いたのです。そういう留学生に対する対応というのは、一体どこでどういうふうに今、なさっているのか。メールによるよろず相談の受け付けは、一体どこがメールの行き先なのか、教えてください。

    ○平野大学課長
     メールによる相談は大学課が事務局になっていますので、ここで受け入れています。私どものところがメールの行き先になっておりまして、そこからその相談内容に応じて必要なところに紹介しているという形をとっております。
     それから、一部ではありますけれども、行政書士会と連携をとって、行政書士を通じて応援してもらうとか、そういう体制はできておりますので、そうした進め方をしております。
     ネットの中では留学生にはどんなものが必要なのかということを、アンケートをとりながら進めております。今のところ、アンケート結果の中では、例えば下宿代が高くてとてもやっていられないから寮をつくってくれとか、そういう要望はあまり出ていないということ、学校が分散しておりますので、必ずしもそれを望んでいるというわけでもなさそうだということもありますので、先ほども申し上げましたとおり、今後は連携を深めながら、いろいろな意見を聞いて進めていきたいと考えております。

    ○池谷交流企画局長
     天竜浜名湖鉄道の件でございますけれども、今回のプロジェクトチームのそもそもの発端といいますか、行うきっかけになったのは、やはり昨年の8月の痛ましい天竜川川下りの事故ということでございます。最愛の御家族を失った御遺族の悲しみというのは非常に深いものがありますし、今でも決してそれは、忘れられない事故だと思っておりますので、その辺に対しては、基本的には会社が一義的に対応しておりますが、今回の検討も、そういう事故を起こしたという会社の安全体制にすきがあったということもあって、今回こういう形でのプロジェクトチームの検討に至ったということでございます。御遺族の方に関しては、先ほど申しましたように、誠心誠意会社のほうで対応していただいているということで、常に情報はいただいておりますが、まだ金銭面でのことでも完全に全ての方と合意に至っているという状況にはないということも承知しております。
     また、プロジェクトチームにつきましては、あくまでもそうしたものを踏まえながら、あるいは来るべき南海トラフの大震災のようなものも想定して、二度とこういう悲惨な事故が起きないような形での設備投資が必要であるということも踏まえながら、将来的に鉄道事業を継続していくのであれば、事業者、そしてそれを支える県も含めた沿線の自治体がいかに対応すべきかということについて、検討の材料を先ほど課長が申しました天竜浜名湖鉄道市町会議、あるいは鉄道事業者に今年中に結論を提出して、そこで改めて検討いただくという形で進めております。その検討の中でも常に、二度と事故を起こさないという気持ちは関係者の中でも強く持っているということで認識しております。以上でございます。

    ○伊藤委員
     天浜線のほうはよくわかるのですが、実際この示談後に受け取った手紙の名前が違っていたとか、まだそういうことがあるということが悲しいんだと思うんですよ。もし私が遺族ならですよ、亡くなってしまったものは仕方がない。でも、いかんせん、自分の名前まで間違ったような手紙がくるという、そこの誠意の問題だと思うんですね。だからそこら辺はよくよく気を使っていただくしかないかなと思うのです。県の課長だった鈴木茂樹さん、何でこんなことに気を使わなかったんだろうというふうに思いますよね。遺族の立場に立てば誠意がないって言われても、仕方がないなと私は思うんです。許せない、というぐらいに、私は思うと思うんですけどね。だって、身内が亡くなったっていうことはそういうことですよね。というふうな思いをぜひ御理解いただいて、誠実な対応をしていただきたいというふうに思うところです。それは要望です。

     2つ目、留学生の問題ですが、そういう一切聞いてませんとあっさり簡単におっしゃるところが問題だと私は言うんですね。例えば出口と言うのであれば、本当に企業の声を聞いているのかどうか。留学生の声を本当に聞いているのかどうか。ちょこちょこやってみたら入ってこないからという、自分の目に見えないからない、耳に入ってこないからない、その考え方は本当に県庁っぽいと言うのか、行政っぽいと言うのか、そういう考え方だなと思います。
     もし本当にサポートする気があれば、さっきの貨物の問題だって同じなんですよ。指摘されたのは、本気になって本当に荷主を集めたいのか、本当に貨物を何とかしたいのかというその本気さだけだと特別委員会で指摘がありましたよね。特別委員会にいらっしゃった皆様方。もう職員の本気度だけだって。同じことがこれに言えると思うんですね。本気で留学生をサポートするというその気持ちがあるのかどうか。そして本当に留学生をこの静岡県に置きたいんだ、いてもらいたいんだ、ふやしたいんだという思いがあるのかどうかという、その思いの違いかなというふうに思うんです。
     いいですよ、留学生会館なんてそんな箱物なんて要りませんよ。だけど、拠点になるところをつくってやってもいいじゃないですか。メールで相談なんて、いつでもメールするとあなたのところに行くわけね。相談事は駆け込むところがあって、顔を見て、言える雰囲気の中で相談ができるのであって、相談したことのない人じゃないですかね。メールはあくまでもきっかけでしかないと思うんですよ。相談のきっかけ。そこから深い相談ができるか、できないかということにかかってくると思いますので、ぜひそこのところはメールで間に合っているだなんてお考えにならないで。
     先ほど行政書士とおっしゃいましたけれども、行政書士の中には特別な資格を持ってらっしゃる行政書士が200人ぐらいいらっしゃると聞いたんですが、その方たちと連携するにしても何にしても、何かその拠点となるようなところをやはりつくってやって、あそこに行けば何とかなるというふうな状況をつくって初めて本当の相談ができると思います。そしてその中から企業とのミスマッチじゃないマッチングができるようになるのかなと思うのですが、その点、いかがでしょうか。
     そしてリーダーシップをとってと先ほど部長が言いましたが、本当にとってもらいたいですよ。いつまでばらばら、1つ質問するのに、はい、この行はここの部で、この行の答弁はここの部でなんていうふうにやる必要がないように。
     そして経済産業部のインターンシップ事業のほかに、もう1つありますよね。平成3年から留学生を支援する事業が。何か古いなと思ったのですが、平成3年からずっとやっている事業というのがあるんですよ。これはまた東南アジアのみならず、イギリス、ドイツあたりから集めている事業があるんですね。
     ここら辺も全部一まとめにした支援ができないのかどうか。企業からままごとだなんて言われないような支援。ここでできないのなら、いいじゃないですか、経済産業部と組むのもよろしいし、企画広報部と組むのもよろしいし。とにかくきっちり、何をやっているかをまず知っていただきたいなと。それは知らない、つかんでないと。そこでどんな問題が起きたかも知らないというのでは本当にサポートする気あるのって確かめざるを得ない。はい、もう1回。

    ○宇佐美文化・観光部理事(文化担当)
     5番委員から厳しい御指摘をいただきました。
     確かに我々も、例えば行政書士会とか宅建の協会とは東・中・西に年に3回ぐらいですけれども、とりあえず連携をとるという形でお会いして、留学生の方に来ていただいてという場を設けています。ただ、回数の問題等もあったりしますので、ちょっと少ないかなということもあります。
    ○伊藤委員
     私のほうからは、数点お願いしたいのですが、まず1つ、今、8番委員からありました台湾線についてです。私はもちろんデーリーを期待しているところですが、デーリーを期待している企業もまた結構いらっしゃることを発見しました。8月の末ですか、台湾に行く飛行機の中でお会いしたある会社の社長が、やっぱり成田を使って品物を運んでらっしゃるのですね。もし台湾がデーリーになってくれれば、と深刻な顔しておっしゃったのですね。成田からトラックを使ってここまで持ってくるというのは、なかなか大変だと言っていました。これをカットしたいと。だから、静岡空港から出られるのであれば、本当にそれにこしたことはないんだけど、デーリーにはいつなるのかと真剣な顔して聞いていらっしゃいました。ぜひその点はよろしくお願いします。特に加藤局長、台湾にファンクラブもあるようですので、頑張ってください。
     台湾の教育旅行については、この御時世にやめないでいてくれるということが本当にありがたい、神様みたいなものですよね。植田課長は、すぐ回復するからっておっしゃいましたけれども、それならよろしいのですが、回復しない場合のことも考えておきますと、これは台湾について頑張っておくしかないなと。早くデーリーに持っていくしかないと思っているのですが、台湾の今後の教育旅行のキャンセルは、いまだ1件もないということなのですが、こっちからの中国への教育旅行はキャンセルありましたよね。こっちから台湾へのキャンセルは聞いていませんが、中国へのはキャンセルでしたよね。だけど、台湾からのキャンセルが今後出てくる可能性があると見ているのか、それともこうひっつかまえておいて、とにかくそのまま来てくださるように、そしてまたそれがもっとふえるようにという御努力を今、どういうふうになさっているのか、それについてまず1点お伺いしたいと思います。

     それから第115号議案ですが、ちょっとわからないところがあって、対象校は60校とおっしゃいました。そして生徒数が700人ぐらいともおっしゃいましたけれども、文部科学省が指定したものと指定しないものの各種学校があるのですね。そうしますと、その対象になる60校以外の各種学校というのは、どういうふうに違うのですかね。文部科学省が指定するということの条件というのは何でしょうか。そしてまたここに外れる各種学校というのは何校ぐらいあるのですか。教えてください。

     それからグランシップの駐車場について、7番委員から質問がありました。私は障害者用の駐車場が余りにも今の状態だと遠過ぎるのではないかと。非常に困っている。できることであれば、グランシップの玄関前に芝生がずっとあいていますよね。景観という面からは芝生が欲しいのでしょうが、あそこのあたりに、最も近いところにせめて数台分の障害者用の駐車場がつくっていただけないかどうか、ユニバーサルデザイン上からそういう検討はなされているのかどうか、お伺いいたします。

     それからもう1点、先ほど同じく7番委員から御指摘がありましたサムライ・シャツについて、お召しの方、下山部長だけではなくて、皆さんすべてそれなりにお似合いになってますので、落胆なさいませんように。それぞれにお似合いだと思いますよ。ということで、それはそれでよろしいのですが、1列目とその2列目以降の違いはこれは一体何なんだろうと思うんですね。文化と言うからにはやはり、大事な文化でもありますので、お伺いしたいのは、1人だけここに着てない人がいるわけですよね。この人は絶対着ないだろうと思うわけですよ。1回ぐらい着たことあるのですか。だけど、着ない感じだなと思うわけですね。似合うと思いますよ。でも着ないっていう、ここの違いとは一体何なんでしょうか。私は着るということに、みんな同じものを着るということにはクエスチョンです。本会議場でずらり並んだこの服というのは、本当に見苦しいなと思って見てたほうなのですね。どうしてこんなに同じでなければならないのかと思うのですよ。そこに、その県庁の考え方、感じ方の問題点があるんじゃないかというふうに、むしろ思ったぐらいです。一体この考え方というのは、あそこに並ぶのにこれを着なければならないという考え方というのは、一体文化的にどういうふうな値打ちがあるのか、それについて着ていない交流企画局長の御意見をお伺いしたいと思うのですが。
     だって問題だと思うんですよ。みんな異様に感じていましたよ。本会議のね。そうでしたよね。ずらり並んで、決して好評ではないなと思ったのですが。警察本部長以外1人残らずみんな同じに、これを着なければならないという。警察本部長以外はずらり皆同じでなければならなかったというね。そこのところの文化的価値を交流局長、ぜひ解説くださいな。いや、皆さんよく似合ってますよね。

     その次、お願いいたします。
     台湾の件でもう1点。先ほどの質問につけ足して、ファムトリップを中国も韓国も台湾もと、対応方法が資料に書いてございます。ファムトリップは、ここに書いてあるだけでしょうか。つまり言いたいのは、東井義雄さんが「雨の日には雨の日の生き方がある」っておっしゃったじゃないですか。今これから、中国、韓国については、我々にとっては雨の日が続くと思うのですが、この間にやっておかなければならないことがあると思うんですね。こういうときだからこそやれることがあるだろう思うんですが、その中の一つがこのファムトリップあたりかなと思っているんです。これは、ここに書いてある1回こっきりなのでしょうか。
     それからこれは地域の選択はどこで、どなたがおやりになるのでしょうか。それについてお聞かせいただきたいと思います。

     それからもう1点は、説明資料にはないんですが、静岡県留学生支援ネットワークについてお伺いしたいと思います。
     この支援ネットワークについては、物すごくいいものを構築してくださったなと思うのです。まずその前に、留学生の数をいただいた資料の中で見させていただきますと、平成16年からずっと静岡県は留学生の数が横ばい状態ですよね。全国的に見ますと、結構右肩上がりに上がっているなと。その中でなぜ静岡県だけが横ばいなのだろうかというふうに思って、その数字を見たところでございますけれども、ざっと1,500人ぐらいをずっと平成16年ごろからたどっていますよね。その中で、先ほどから出ている国公立大は500人ぐらいなのです。私学のほうが1,000人ぐらいですね。この時代、少子化の時代に学生を集めるっていうことは物すごく大変なことです。都会のほうでは血眼になって海外まで探してかき集めてくるということが起こっているらしいのですが、その点について静岡県の場合はどういう努力をなさっていて、そしてその結果が横ばいなのか。
     私学についてもお伺いしたいと思うのですが、資料を見ますと、結構頑張っているのが私学かなと。数字を見ますと1番は静大ですが、その次が浜松大学、静岡産業大、日大、それから富士常葉大というような感じですよね。その後に県立大がきてというふうになっていて、私大もかなり頑張っているのではないかと思うのですが、どういう頑張りをした結果、横ばいを保っているのか、それについてまず1点お伺いしたいと思います。

     それから留学生支援ネットワークにつきまして、いろんな事業をこの1年間やってくださったなと、その努力には敬意を表するわけですが、いろいろな就職支援をかなり一生懸命やってくださったという実績がありますよね。これに参加した留学生がざっと50人から100人というふうに読めるのです。その中で、実際に静岡県内の企業に就職してくださった方、この事業の結果についてお伺いしたいと思います。これに参加した留学生のうち、何名ぐらいが静岡県内に就職することができる可能性があるのか、そこら辺の大ざっぱな数字で結構ですので、教えていただきたいと思います。

     それから同じく就職支援事業の中で、新聞記事にこういうものがありました。留学生受け入れ企業募集、県のインターンシップ事業、留学生対象に推進という5月23日の新聞なんですが、日経、静岡、産経各新聞に書いてありますけれども、このインターンシップ事業とこのネットワークとはどういうふうな関係があったのか、それについてお伺いしたいと思います。

     それから、前回も申し上げたと思うのですが、経済同友会の本などを見ると、中小企業が物すごく大変ですよね。海外要員が必要だということですごく大変だということを、私は12月議会で質問させていただいたと思うんですね。この支援ネットワークの拠点になるようなところとして、もくせい会館はどうかというふうに提案させていただきました。でも、考えてみますと、もくせい会館についてここで何かを決めるということは所管が違いますので、大変かなと。としても、この支援ネットワークを所管する部としては、その拠点ということについてどういうふうにお考えなのか、それについてお伺いしたいと思います。
     ひとまずそこまでにしておきます。よろしくどうぞ。

    ○植田観光振興課長
     まず、台湾からの教育旅行の誘致についてです。
     教育旅行の誘致の現状ですけれども、台湾から平成22年に27校、来ていただきました。ただ、去年は震災がありまして11校と非常に減ったのですが、今年度はもう既に来ていただいた高校で15校、さらに来月までで5校ですね。さらにそのあとも幾つか入っておりますので、多分平成22年度程度か、それを上回るくらいに今年度はなるのではないかなと思います。
     その取り組みですけれども、実は昨日、台湾から8校の校長先生等が、教育長を訪問しました。その前に伊豆方面を回って松崎町の民宿に泊まっていただき、シーカヤックや、長八美術館に光る泥だんごというものがありますけれども、そういったことができますよと紹介しました。そういったことで、実際に校長先生に体験していただいた上で、教育旅行に来ていただこうということと、帰ってからも観光協会の台湾駐在員がおりますので、その者が常にコンタクトをとりまして、次の教育旅行については静岡県に来ていただこうという取り組みを続けているところです。それで段々ふえてきているという状況があると思います。

     ファムトリップについてですけれども、ファムトリップはいろいろな決定方法があるのですけれども、旅行社を招待するものと、メディア系を招待するものと大きく2つあります。決定方法については、国やJNTO等のつてにより、いい方を紹介していただくというのが1つ。また、航空会社と協議をして、富士山静岡空港を使っている旅行社の商品造成担当者を紹介していただく場合は、現地の上海事務所とか台湾の連絡員とか、そういったつてを頼って、静岡に興味のある旅行社を静岡に招待すると。そういったことで、一番静岡の旅行の造成にかかわるところを選んでファムトリップをしているところです。
     また、資料に書いてあるのは一部でして、例えば中国ですと、スポーツツーリズムと言いまして、例えば中国のゴルフなどの商品造成をしている旅行社のファムトリップを今、計画しております。これは国と一緒に計画をしております。
     また、メディア系でもパワーブロガーといって中国のブログで非常に有名な方を招待しようということで、それも計画しているところです。まだ決定はしていないものですから、なるべく順次実現するように今、取り組んでいるところです。以上です。

    ○木塚私学振興課長
     第115号議案の関係でお答えいたします。
     まず大変私の説明不足で申しわけございませんでした。実はこの対象が60校と申しましたのは、お手元の委員会資料の2ページのちょうど中段に、今回追加という黒枠で囲ったものがございます。そこに高等学校から各種学校まで記載しておりますが、こちらの全てが対象になるということでございまして、高等学校でいけば定時制を入れて4校、中等教育学校はございませんのでゼロ、特別支援学校はあるのですが、対象者がいない。それから専修学校の高等課程が14校、各種学校が2校ということで、これを合計すると対象が60校ということでございます。そのうち各種学校は文部科学大臣が指定したということでございますが、これにつきましては実はまず全体が外国人学校に限っているということでございます。その中でも日本の高等学校の課程に相当する課程、いわゆる高等学校と同じような高校生がいるよという学校を文部科学省が指定します。県内に外国人学校は4校ございますが、そのうち2校が文部科学省に指定されているということでございまして、残りの2校につきましては、朝鮮学校等々ございますが、日本の高等課程に相当する課程がないものですから、指定されていないということでございます。
     文部科学省が指定するということは、就学支援金の関係法令の施行令に基づいて、文部科学大臣が指定をすると。ですから、単純に語学学校、外国人学校があっても、全てが対象になるわけではないということです。
     本県の場合は4校あって2校が指定されていると。それはあくまでも日本の高等課程と同じような課程で外国人の方が勉強しているからということで指定されている。残りの2校は高等課程がないものでということでございます。一応そういうことでございます。以上です。

    ○松下文化政策課長
     グランシップの駐車場についてお答えいたします。
     ちょっと遠過ぎるところにあるんじゃないかという御指摘です。実は私もこちらへ来るまでわからなかったんですけれども、グランシップの出入り口のちょうど反対側、警備員室があるところに身障者用の駐車場が2台分用意してございます。介助者がいる場合には、ちょっと遠いですけれども駅のところを使っていただく。御本人が運転してきて、車いすを自分で出していく場合については、警備員室の裏側をお使いいただくというようなすみ分けはしております。事前に連絡がある場合はその旨、利用者に伝えておりますけれども、委員も知らなかったということですから、県民にはまだよく知られていないと思います。今後も県文化財団のホームページ、パンフレット類、催事の責任者等への周知により、今さらという感じはしますけれども、広報に努めていきたいと思います。以上です。

    ○池谷交流企画局長
     サムライ・シャツと県庁の組織風土のような御質問ではなかったかと思いますけれども、非常に答えにくい質問ですが、サムライ・シャツの目的は多分2つあるのであろうと思います。
     1つは、静岡発のかりゆしと同じ、あるいは同等以上の服装文化を生み出すという大きな考え方と、もう1つが地場産業である浜松の繊維産業を支援する、遠州織物を振興するという恐らく2つの観点があると思います。後者については経済産業部が進めている観点なので、こちらについて私が特に申し上げることはございませんが、今日につきましては、ここにいる私の右側にいる方々は、文化の観点と、産業振興という観点が非常に強くて今日は着ていらっしゃったんじゃないかと思います。私は若干そこがちょっと今日は欠けていたのかなと思います。
     文化は多様性でございますので、特にファッションと文化を同じ土壌で考えたときに、ハイエンドであるファッションと、それからローエンドと言いましょうか、ユニクロのような誰にでも着られるもの、安くて楽しく着られるものと、多分恐らく2つあると思います。このサムライ・シャツに関して言うと、現状ではまだハイエンドのボリュームでしかないという中では、非常に選択肢が少ないということで、これは個人的な観点ですけれども、非常に着づらいと言いますか、例えばサイズで言えば、細身が今はやっているときにダブっとしたのはちょっと着られないとか、下のパンツに合わせられないという観点とかありますが、こうした点は恐らく2年目以降に随分改良されるという話も伺っていますので、期待をしていくところでございます。
     いずれにしても、新しい試みというのはまだ本当に発展途上というか、緒についたばかりですので、いろんな批判を受けながらもよくなっていくのではないかと非常に期待しているところでございます。
     ちなみに私も、財政的にちょっと許さないものですから1枚しか買えませんけれども、一応持っていて、たしか前回の委員会のときには着用させていただきました。以上でございます。

    ○平野大学課長
     留学生支援ネットワークについてお答えいたします。
     まずどんな努力かということでございますけれども、基本的には各大学がそれぞれの工夫でやるのですが、それだけでは不十分だということでネットワークができたということで、ネットワークの中では、県内の大学の知名度がないということで留学フェアに参加したりしてその情報発信に努めたということです。また、どちらかというと入り口から出口までの中の、出口のほうの就職支援に力を入れて働きかけていくというような状況でございます。

     どのくらい県内で就職できているかということですが、その事業のためにというのはなかなか計測できないので、現在どういう状況なのかということですけれども、平成23年度に県内で就職した学生が69人います。卒業生が380人おりますので、そのうちの18.2%に当たります。県外も33人おりますので、国内での就職が全体の102人になりまして26.8%という結果になっております。

     拠点施設でございますけれども、確かにほかのところが所管して実際に使っている施設です。この留学生のネットワーク事業も将来的にはコンソーシアム事業の中に一緒にしていこうと考えていまして、それと同時に学生の集まるまちづくりというのも進んでおります。その全体の計画の中でどういうものが必要なのかと。実際にその今、コンソーシアムとか留学制度の中で、いろんな大学のニーズを聞いておりましても、なかなか一定ではありませんので、そこら辺の連携を強めながら、検討していきたいと考えております。

     インターンシップ事業とネットワークの関係でございますけれども、今、手元に資料がございませんので、後ほど御回答させていただきたいと思います。

    ○伊藤委員
     はい、ありがとうございました。
     グランシップの駐車場の件につきましては、確かにそう言えばありましたね。裏側にね。あればっかり。収容人員の割にはあればっかりって言っていいほど少ないだろうと思うのですね。もう少しふやすというふうな計画はないですね、ということを確かめておきたいと思います。

     それからもう1点は、サムライ・シャツについてですが、確かに産業振興という意味でアピールなさっているんだろうと思ったのですが、そうすると着て通勤することによって、県民に対するアピールと解釈するのでしょうか。2列目から後ろの方というのは、要は今の状態では高過ぎて買えないと。そういうふうに解釈するしかないですよね。だって1列目がずらり並んでいて2列目からはないわけですから。ちょっと高いですよね、1万幾らっていうのはね。同情します。着るに着られないのだろうなと。だけど、着るということは産業振興なのだ、そういうふうな意味はよく理解しているつもりなのですが、それにしてももう少しファッショナブルにいてくれないと、という思いもありますので、そこら辺はあんばいよくというふうに希望をしておきますね。

     それから留学生の問題ですが、インターンシップ事業については承知してないということですね。だけど、今の答弁ですと留学生が求めているものについて、大学側からしか見てないな。留学生がどういう思いで今、静岡県にいてくださるのか。これをつかまえておくっていうことは、シンガポールの出先機関みたいな8番委員がいますけれども、あの人はシンガポールからここに出先で来ているのではないかと思うぐらいなのですが。シンガポールの留学生戦略というのは確かに当たったなという状態ですよね。今のシンガポールを見るとね。あそこまではいかなくとも、これからの少子化の時代に、優秀な留学生をつかまえておくということは、静岡県にとって物すごく大事なことだろうと思います。留学生のニーズ、ウォンツをどう捉えてどう対応するかというのはすごく大事だろうと思うのですね。
     うまいことに経済界がその留学生を求め始めた。日本に残りたいという留学生もかなりいてくださる。そこのところのマッチングがどうもうまくいってないなと。支援ネットワーク、これを立ち上げてくださったのはまことにありがたいのですが、インターンシップ事業を承知してないとおっしゃるでしょう。私が質問するに当たっても3つのところから集まったんですよ。ということは、3つにまたがっているということですね。まずここでしょう、それから経済産業部、それから多文化共生というと企画広報部でしょう。これに今度は県教委まで絡んできて。何だかあっちだ、こっちだという答弁の押しつけ合いみたいなのが始まったのですが、これだけこの問題については散らばっているということですよ。
     これを一本化するのがネットワーク事業かなというふうに思いましたので、これを何とかうまく押し進めるためにと思うわけです。経済同友会に支援ネットワークを見ていただきましたところ、これだと企業にとってはままごとでしかないというわけですよ。ですから、企業のニーズをよくつかまえて、そしてそれに対応していくのが経済産業部でやったインターンシップ事業だろうと思います。企業の要求する人材と、残りたいという留学生たちとの国の差もまたあるんですよね。求めているのは中国じゃない、韓国じゃない、ほかのアジア諸国だという企業がすごく多い中で、応募してくるのは中国と韓国が多かった。そのミスマッチをこれからどういうふうにするのかということもありましょう。だから経済産業部とここが連携するためには一体どこをどうするのよ。あの知事戦略監は何をやっているのよということになりますよね。
     とにかく、今、承知してないってお答えになった、そこが問題だというふうに思いますが、今後その連携をどういうふうに進めていくおつもりなのか、このネットワークを所管する担当課としてお伺いしておきたいと思うのですが。一番大事なのがやっぱりその出口だろうと思うのですね。その出口さえよければ入り口はもっと広がるんだろうと思うのですよ。評判が評判を呼んで、それで入り口ももっと広がってくるだろう、出口こそ大事だと思うのですが、その点についての見解をもう1回お伺いしたいと思います。

     天竜浜名湖線についてちょっと教えてください。
     新聞にこんなにも出るかと思うくらい、天浜線についての記事が多いわけですが、その中で年内にプロジェクトチームから報告書が出るという記事がありましたよね。現在の進捗はどういうふうになっていて、年内にその報告書が出るところまでいっているのかどうか。そしてこの記事を読みますと、その行方によっては、この遺族の方々が怒髪天をつくような思いを述べられているようですが、社長を送りだしたところとしては、今の状況と今後についての展望を現段階で結構ですので、教えていただきたいと思います。以上です。

    ○下山文化・観光部長
     留学生の支援について、お答えいたします。
     委員御指摘のとおり、留学生の支援をする場合には文化・観光部の所管、あるいは経済産業部、それから多文化共生、教育と多岐にわたりますが、留学生支援ネットワークについて入り口から出口までということを言っているわけですので、留学生の立場に立った支援については、文化・観光部においてリーダーシップをとって進めていきたいと考えております。

    ○松下文化政策課長
     グランシップに障害者用の駐車場をふやす計画はないかという御質問でございます。
     県と県文化財団は指定管理者としてのつながりもございますけれども、月に1回企画運営会議をやっております。私どもが出かけていったり、先方がこちらに来たりしておりますけれども、現時点では県文化財団から障害者用の駐車場をふやしてほしいという要望は出ておりません。ただ、今のところは現状で回っているという認識でおりますけれども、次の企画運営会議でもう一度その点は確認してみます。以上です。

    ○宮崎交通政策課長
     天竜浜名湖鉄道のプロジェクトチームの件でございます。これにつきましては6月の委員会で進捗状況等、御報告はさせていただいてあるところでございますが、予想される大地震等の耐震対策も含めた安全に必要な設備投資も含めた経営分析を行うとともに、鉄道の社会的価値を分析いたしまして、存廃も含めた継続性について検討を行うという目的でプロジェクトチームを設置したところでございます。
     第1回目は5月16日に行いまして、現状について御議論いただき、2回目は7月1日に現場を視察していただいて、安全輸送設備であるとか、文化財であるとかを御視察いただきました。第3回目につきましては7月の27日に天浜線の経営分析、それから利用促進策について御議論いただいたところでございます。年内をめどに検討結果についてまとめまして、あくまでも事業の方向について判断をいたすのは天竜浜松鉄道株式会社及びそれを支援しております天竜浜名湖鉄道市町会議で御議論いただく予定となっております。以上でございます。

    ○伊藤委員
     天浜線についてのそうした進捗については承知しているのですが、これだけ新聞に、例えば事故の決着がつかないまま、本当に本体の廃止まで視野に入れているならば、遺族に対して不誠実だというふうな論評まで出ているわけですね。遺族の思いは、むしろその立場に立てばもう許せないという思いだろうと思うのですが、そういう遺族に対する説明とか、そういうものはあったのでしょうか。こういう論評についてはどういうふうに、県として、担当課としてお答えになるつもりなのでしょうか。その点についてひとつお伺いしておきます。

     それから、留学生の件ですが、例えば拠点がないということは落ちつかないことですよね。ですから、平成17年ごろでしたかね、前知事が留学生会館をどこかにつくらなくちゃいけないんだというふうなことをおっしゃっていましたよね。私は、あれは正解だと思うのですよ。つかまえておくためにはそれなりの、例えばこういう相談体制ですと、あってもなくてもとは言いませんが、相談会を開きましたよね。そうしたら5件の相談があり
    ましたよね。これは1年に日を決めてという相談体制ですよね。メールによるよろず相談の受け付け、ビザや住宅等に関する相談に対応するとあります。
     メールによるよろず相談というのは、どこのどなたがお答えになっているのですか。相談事、例えば下宿がなくてばたばたしているという留学生だっているじゃありませんか。島田市金谷に国際交流協会っていうものがあるのですが、本当に民間の交流協会です。そこで何かイベントをやると何だか知らないけど、どこかから、どこの国からだかわからないような人たちがたくさん集まってくるんですね。その中のお1人が下宿どこかないでしょうかと大騒ぎして、どこでもいいですと言っていましたけれども、そういう相談を持ち込むところが今どこにあるのか。彼らがまだ日本の文化になじめなくて、なじみたいのになじめなくてという留学生もたくさんいらっしゃるというふうなことを聞いたのです。そういう留学生に対する対応というのは、一体どこでどういうふうに今、なさっているのか。メールによるよろず相談の受け付けは、一体どこがメールの行き先なのか、教えてください。

    ○平野大学課長
     メールによる相談は大学課が事務局になっていますので、ここで受け入れています。私どものところがメールの行き先になっておりまして、そこからその相談内容に応じて必要なところに紹介しているという形をとっております。
     それから、一部ではありますけれども、行政書士会と連携をとって、行政書士を通じて応援してもらうとか、そういう体制はできておりますので、そうした進め方をしております。
     ネットの中では留学生にはどんなものが必要なのかということを、アンケートをとりながら進めております。今のところ、アンケート結果の中では、例えば下宿代が高くてとてもやっていられないから寮をつくってくれとか、そういう要望はあまり出ていないということ、学校が分散しておりますので、必ずしもそれを望んでいるというわけでもなさそうだということもありますので、先ほども申し上げましたとおり、今後は連携を深めながら、いろいろな意見を聞いて進めていきたいと考えております。

    ○池谷交流企画局長
     天竜浜名湖鉄道の件でございますけれども、今回のプロジェクトチームのそもそもの発端といいますか、行うきっかけになったのは、やはり昨年の8月の痛ましい天竜川川下りの事故ということでございます。最愛の御家族を失った御遺族の悲しみというのは非常に深いものがありますし、今でも決してそれは、忘れられない事故だと思っておりますので、その辺に対しては、基本的には会社が一義的に対応しておりますが、今回の検討も、そういう事故を起こしたという会社の安全体制にすきがあったということもあって、今回こういう形でのプロジェクトチームの検討に至ったということでございます。御遺族の方に関しては、先ほど申しましたように、誠心誠意会社のほうで対応していただいているということで、常に情報はいただいておりますが、まだ金銭面でのことでも完全に全ての方と合意に至っているという状況にはないということも承知しております。
     また、プロジェクトチームにつきましては、あくまでもそうしたものを踏まえながら、あるいは来るべき南海トラフの大震災のようなものも想定して、二度とこういう悲惨な事故が起きないような形での設備投資が必要であるということも踏まえながら、将来的に鉄道事業を継続していくのであれば、事業者、そしてそれを支える県も含めた沿線の自治体がいかに対応すべきかということについて、検討の材料を先ほど課長が申しました天竜浜名湖鉄道市町会議、あるいは鉄道事業者に今年中に結論を提出して、そこで改めて検討いただくという形で進めております。その検討の中でも常に、二度と事故を起こさないという気持ちは関係者の中でも強く持っているということで認識しております。以上でございます。

    ○伊藤委員
     天浜線のほうはよくわかるのですが、実際この示談後に受け取った手紙の名前が違っていたとか、まだそういうことがあるということが悲しいんだと思うんですよ。もし私が遺族ならですよ、亡くなってしまったものは仕方がない。でも、いかんせん、自分の名前まで間違ったような手紙がくるという、そこの誠意の問題だと思うんですね。だからそこら辺はよくよく気を使っていただくしかないかなと思うのです。県の課長だった鈴木茂樹さん、何でこんなことに気を使わなかったんだろうというふうに思いますよね。遺族の立場に立てば誠意がないって言われても、仕方がないなと私は思うんです。許せない、というぐらいに、私は思うと思うんですけどね。だって、身内が亡くなったっていうことはそういうことですよね。というふうな思いをぜひ御理解いただいて、誠実な対応をしていただきたいというふうに思うところです。それは要望です。

     2つ目、留学生の問題ですが、そういう一切聞いてませんとあっさり簡単におっしゃるところが問題だと私は言うんですね。例えば出口と言うのであれば、本当に企業の声を聞いているのかどうか。留学生の声を本当に聞いているのかどうか。ちょこちょこやってみたら入ってこないからという、自分の目に見えないからない、耳に入ってこないからない、その考え方は本当に県庁っぽいと言うのか、行政っぽいと言うのか、そういう考え方だなと思います。
     もし本当にサポートする気があれば、さっきの貨物の問題だって同じなんですよ。指摘されたのは、本気になって本当に荷主を集めたいのか、本当に貨物を何とかしたいのかというその本気さだけだと特別委員会で指摘がありましたよね。特別委員会にいらっしゃった皆様方。もう職員の本気度だけだって。同じことがこれに言えると思うんですね。本気で留学生をサポートするというその気持ちがあるのかどうか。そして本当に留学生をこの静岡県に置きたいんだ、いてもらいたいんだ、ふやしたいんだという思いがあるのかどうかという、その思いの違いかなというふうに思うんです。
     いいですよ、留学生会館なんてそんな箱物なんて要りませんよ。だけど、拠点になるところをつくってやってもいいじゃないですか。メールで相談なんて、いつでもメールするとあなたのところに行くわけね。相談事は駆け込むところがあって、顔を見て、言える雰囲気の中で相談ができるのであって、相談したことのない人じゃないですかね。メールはあくまでもきっかけでしかないと思うんですよ。相談のきっかけ。そこから深い相談ができるか、できないかということにかかってくると思いますので、ぜひそこのところはメールで間に合っているだなんてお考えにならないで。
     先ほど行政書士とおっしゃいましたけれども、行政書士の中には特別な資格を持ってらっしゃる行政書士が200人ぐらいいらっしゃると聞いたんですが、その方たちと連携するにしても何にしても、何かその拠点となるようなところをやはりつくってやって、あそこに行けば何とかなるというふうな状況をつくって初めて本当の相談ができると思います。そしてその中から企業とのミスマッチじゃないマッチングができるようになるのかなと思うのですが、その点、いかがでしょうか。
     そしてリーダーシップをとってと先ほど部長が言いましたが、本当にとってもらいたいですよ。いつまでばらばら、1つ質問するのに、はい、この行はここの部で、この行の答弁はここの部でなんていうふうにやる必要がないように。
     そして経済産業部のインターンシップ事業のほかに、もう1つありますよね。平成3年から留学生を支援する事業が。何か古いなと思ったのですが、平成3年からずっとやっている事業というのがあるんですよ。これはまた東南アジアのみならず、イギリス、ドイツあたりから集めている事業があるんですね。
     ここら辺も全部一まとめにした支援ができないのかどうか。企業からままごとだなんて言われないような支援。ここでできないのなら、いいじゃないですか、経済産業部と組むのもよろしいし、企画広報部と組むのもよろしいし。とにかくきっちり、何をやっているかをまず知っていただきたいなと。それは知らない、つかんでないと。そこでどんな問題が起きたかも知らないというのでは本当にサポートする気あるのって確かめざるを得ない。はい、もう1回。

    ○宇佐美文化・観光部理事(文化担当)
     5番委員から厳しい御指摘をいただきました。
     確かに我々も、例えば行政書士会とか宅建の協会とは東・中・西に年に3回ぐらいですけれども、とりあえず連携をとるという形でお会いして、留学生の方に来ていただいてという場を設けています。ただ、回数の問題等もあったりしますので、ちょっと少ないかなということもあります。
     また、平成23年度につきましては就職支援セミナーという形もやっておりまして、また企業との交流会も1度やっております。ただそれが経済産業部等の交流も含めて、今御指摘の点もありますので、来年度に向けてもう一度、状況を確認するとともに、留学生の方の御意見をとりながら、考えていきたいと思います。よろしくお願いします。

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