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委員会会議録

質問文書

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平成23年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:12/15/2011
会派名:自民改革会議


○遠藤(榮)委員
 なかなか今議会は、そういう面で波乱があったような感じをしますが、1つは自分の感じてきたことをお話しさせていただき、それから若干でありますが質問をさせていただきたいと思います。
 指定管理者の問題につきましては、それぞれの委員からお話がありました。この問題につきましては、特に私は財団法人静岡県体育協会の役員をやっている関係で、草薙体育館でのバスケットのゴールで人が亡くなっている事故や、かつて大変お世話になりました三ケ日青年の家でああいう事故が起きたと、そういうことを考えてみますと、やはり指定管理者というものが果たしてどうなのかということも考えていくと、今このまま指定管理者ですべてできるんだったら県庁は要らなくなってしまうんですよ。いろんな問題をほとんどそういう形でやっていく。本来はやはり、私は県でやるべきものは県でしっかりやっていく。そういうことの中で、例えば体育館の問題だって、いまだに補償の問題も率とか決まっていなんですよね。そういうことを考えたときに、やはりより慎重にやっていただきたいと思います。
 それから、3番委員からも5番委員からもお話があったわけでありますが、結局事業仕分けというのは本当に何て言いましょうか、あり方についての我々議会に対する軽視と言いましょうか、議会に対する侮辱のようなところもあるわけですよね。かつて私も森林・林業・林産業活性化促進議員連盟の会長をやっている関係で、県産材を優良木材という形でやったんですがいろいろなクレームをつけられました。その人たちは例えば3000万円の家をつくるのに木の値段は幾らかということは知らないんですよね、せいぜい300万円ですよ。その1割を補助することにどうのこうのってことを言われたということに対して、先ほど3番委員が言ったような形でフォローしていただきました。そういう問題もありますので、やはり私は我々の出した、皆さんが出した、知事が出した事業に対する評価というかクレームというものですか、そういうことを事業仕分けの中で、単なるおまえのは悪いとか、おまえのはいいとかという形だけではなくて、やはり国の全体、県の全体のことを考えていただきたい。これは単なる私自身の感じたことでありますので答弁は要りません。

 この間、我が党の福祉関係で出たときの話でありますが、吉原林間学園が――10番委員もいますが――私たちの富士市にありまして、なかなかうまくやっているかなと思ったんですが、今、建てかえということもあるようであります。ここには虐待を受けた子供たちが今48人ですか、定員50名のところ48人でこれがぎりぎりだということで、施設をこの間ちょっと見せてもらいました。何と言いましょうか、宿泊しているところは大勢で雑魚寝的な要素を持ちながら、やはり改良すべきであるということで、おのずとそういう団体からいろいろな要望が出てくることは当たり前かなと。
 この問題については、これから新たに建てかえということで果たしてあの場所がいいかと。一時移るという話もあったようですが、どうもあそこでということであります。しかし傾斜地なので、雨が降ると水がそのまま入ってくるようなところでございます。その辺も考えて、これからの吉原林間学園のあり方について御説明をお願いしたいと思います。

 それから、これも私たちに関係ある話なんですが、JA静岡厚生連のするが看護専門学校の問題について、この内容について御説明をいただきたいと思います。

 それから、今静岡県が医薬品はいわば地場産業だということで、医薬品、それから医療機器の生産額は日本で一、二の状態になっているわけでありますが、今まで特に医療機器はここ一、二年、物すごく伸びているんですよね。この伸びてきた何か要因というものがありましたら教えていただきたいと思います。

 それから、がんセンターにつきまして大変御努力をいただいておりまして、我々もがんセンターの問題に関しては県民に胸を張って御紹介できるわけでありますが、特に最近陽子線治療の問題でかなり脚光を浴びております。この陽子線治療について、どんな状態で、どのくらいの人で、それからどの病気の方が多いのか、その辺について御説明をいただきたいと思います。

 それから、きのうたまたまうちへ帰ったらNHKのテレビでやっていたんですが、今の子供は10人に1人は永久歯が出てこないらしいです。いろいろなことの中で、歯科医療連携という形で、がんセンターでいろんな歯の治療と言いましょうか、そういうことに対してもかなり力を入れているということをテレビでやっておりましたが、それについてのお話を聞かせていただきたいと思います。

 それから、きのう同じ遠藤の7番委員からもお話あったんですが、うつ病の問題、自殺の問題。実は私もかつて――今かかっておりませんので、完治していますからいいんですが――平成11年のときに体を壊しまして、うつ病に近い状態になったことがあります。そのときにまず夜眠れない。それから変な話ですが小便がやたらに出て、朝起きると1キロずつやせていって10日ぐらい続いて10キロぐらいまでやせてしまった。それから電話の音がうんと気になる。それからテレビ、新聞が嫌、そして人と会うのも嫌とこういうような状態でかなり来たんです。
 そのときやっぱり一番支えてくれたのが家族であり、友人だったんですよね。そして、やはり人間ってやつは、ちょうど目標をしっかり持っていれば、なかなかそういうもので。私は5回目の当選をしたときだったんですが、議長という一つの目標がありましたので、皆さんに支えられて、何とか頑張って来れました。
 やはりうつ病と言いましょうか、当時は男では更年期障害はないと言ったんですが、7カ月県立総合病院にかかって、結果がなかなか出なかったんですが、最終的には蓄積過労と酒の飲み過ぎだということで処理されました。
 そういうことを考えたときに、身近な人――家族そして友人というものは大きな薬になるということ。それから、私は歌を歌うのがうんと下手なんですが、自分が小さいときに聞いた童謡とか唱歌というものを聞くのは、それは楽しみだったんですよ。そういう治療もあって、私は何とか完治したんですが、やはりそういうことを考えたときにうつ病というものは自分だけではどうにもならないですよね。幾ら病院で薬をもらってもどうにもならないということで、やはり家族とか、周りの人たちや友人がしっかりしていれば乗り切れると、そういうことを感じたんです。こんなことを話しているとあいつはまだうつ病でだめかななんて思われるかもしれませんが、そういうことを感じました。これは単なる自分の経験であります。これは、答弁も何も要りませんので、前半に述べたことに対する御答弁をいただきたいと思います。以上です。

○廣岡こども家庭課長
 私のほうから、吉原林間学園についてお答えいたします。
 吉原林間学園は、富士市にございます情緒障害児の短期治療施設ということで、現在の建物のほとんどが昭和56年から57年ぐらいに建てられたものでございます。一部増改築等して時代に合わせて変更はしてきておりますが、老朽化しているのは事実でございます。
 それとその当時、大きな問題となっていましたのは、不登校児――学校の不登校の子供たちを中心に受け入れているということで、それに沿った施設、設備等を用意したわけなんですが、現在、情緒障害児といいますと虐待を受けたことによる心に傷を負ったお子さんとか、発達障害をお持ちのお子さんとかという割合がふえてまいりまして、大人数でまとめてケアをするというよりも小人数で、あるいはふだんの生活もできたら個室とか2人部屋とか小さな単位でというような要請もございまして、施設が時代の現状に合っていないということで改築を考えております。
 今のところ内部で検討をしておりまして、今後専門家の御意見等も伺いまして、できるだけ早く将来像といったものをつくり、建設計画を具体化してまいりたいと担当課は考えておりますが、その中で建築場所の話もございました。今現在、富士市の現在地にあることについて、富士市の教育委員会からも分校という形で、学校をその中に設置していただいている関係もございまして、地元富士市のほうにもいろいろ相談はしているんですが、今のところほかに適地がないので、現在の所在地に何とか工夫をして新しい建物を建てることで検討しております。また事態等が動けば、その点は新たに考慮に入れて考えてまいりたいと思っております。以上です。

○橋医療人材室長
 私からJA静岡厚生連するが看護専門学校のことについてお答えいたします。
 駿河看護専門学校、かつては地元の一部事務組合の共立蒲原総合病院組合が開設者となりまして、場所は委員よく御存じのとおり、旧富士川町に立地する学校でございました。市町村合併等によりまして、現行は富士市に立地するようになったわけなんですけれども、富士市は既に富士市立の看護専門学校で定員40名を持っているということもありまして、同じ市内に2つの看護専門学校を維持していくのは非常に困難だといった背景もある中で、平成23年3月をもって閉校を余儀なくされたという経緯がございます。
 そういう閉校せざるを得ない経緯の中で、まだ県内、特に県の東部地域は看護師が十分ではございませんので、どなたか継承していただきたいと探している中で、JA厚生連が県内で4つの病院をやっておりますし、看護専門学校につきましても、浜松市内で厚生連看護専門学校を長くやっているというそういった実績もございまして、ぜひ引き受けるという手を挙げてくださったものですから、県としても看護師確保の上でありがたいなということで、今、認可申請にこぎつけたといった経緯がございます。
 定員も以前の30名からプラス5名になりまして35名という定員でございまして、今回の配付した資料にございますとおり、既に学生募集にかかっておりますので、この学校がうまくいって、県東部地域の看護師不足が少しでも解消されればと思っております。以上でございます。

○西澤薬事課長
 医療機器の生産額が全国1位になった要因について申し上げます。
 11月に厚生労働省から平成22年の薬事工業生産動態統計年報ということで発表がございました。それで、本県が医療機器の生産額が3069億円、前年比で1114億円増加しております。この要因としては富士宮市にあります大手の医療機器メーカーで新たに生産棟を1つつくって稼働しているということがございます。
 もう1つは、アメリカの医療機器の世界的な販売メーカーのグループが袋井市、掛川市にかけて製造所の集約化を行っております。そうした影響でこれほど伸びたと要因を分析しております。以上でございます。

○池谷マネジメントセンター長兼経営努力室長
 がんセンターの陽子線治療の現況ということでお話しさせていただきます。
 陽子線治療につきましては、平成22年の実績で144件、それから平成23年につきましては、10月末までの7カ月なんですけれども128件ということで、計算上でいきますと190件ぐらいまでいくということになりますが、そこまでいくかどうかわからないですけど、一応今それぐらいの方々について治療を行っているということです。
 昨年の実績の中でどのような疾患が多いのかということにつきましては、やはり一番多いのは前立腺がんで、これが45%ぐらいです。それから次に多いのは、頭頸部と言いまして首から上の部分ですけど、これは1つは脳の手術のできない脳腫瘍というのがあって場所によっては手術ができないんですけど、それに対するものとか、あと耳鼻科領域のもの、目、鼻、口の中のものが実は一番陽子線治療に向いていると言われているんですけれども、陽子線治療というのは普通の放射線が全部突き抜けてしまうんですけど、陽子線の場合には突き抜けずに、患部のところで一番効くということになります。こういういろんなものが入っているところは一番向いているというふうに言われていますけれども、それが2番目で大体31%ですか。あとは、肺がん及び肝臓がんというものが10%ちょっとというところで行われております。
 ほとんどのがんは、もともと陽子線の適用になっているものはすべて転移していないものということです。転移する前なので1期とか2期とかという部分ですので、手術のかわりにこれを行うことで全く消失させてしまうというのがこの特徴でございます。ただし、肝臓がんにつきましては、肝臓の状態が、がんができる状態になっていて、たまたまそこにあるというのをやっつけるわけですけど、その肝臓の状態は変わりませんから、またほかのところにできてしまうということがありまして、肝臓がんについては、必ずしも完治したと言えるかどうかは何年かたたないとわからないということになります。一応そんなぐあいでございます。

○増田がんセンター事務局長
 私からは、歯科医療連携についてお答えさせていただきます。
 静岡県がんセンターで全国に先駆けまして、平成18年から県東部地域の歯科開業医と連携いたしまして、地域ぐるみでがん患者の口腔トラブルをサポートする医療連携システムを構築して、年間約50件の連携を行ってきたところでございます。
 平成22年からは、登録の対象を県中部、西部まで含めました県下全域に拡大しますとともに、連携の内容につきましても、従来のがん治療後の口腔トラブルのサポートから、がん治療前の口腔ケアも含めまして、がん治療における口腔トラブルの一層の軽減を図る取り組みを始めているところでございます。
 こうした取り組みが、誤嚥性肺炎の予防を初めといたしまして、がん患者さんの全身管理に非常によい、効果があるということで高い評価をされているところでございます。
 なお、連携歯科医の登録に当たりましては、がん治療等の基本的な知識を習得していただく必要がございますので、平成22年度は県中部、西部の歯科医師等を対象とした講習会を開催いたしまして、歯科医師それから歯科衛生士約205名の新規登録を得まして、現在では全体で合計506人の登録となっております。
 また、こうしたがんセンターの取り組みが厚生労働省に評価されまして、国の新しいがん対策推進基本計画において、歯科医療連携について位置づけられるということが検討されると聞いております。以上でございます。

○遠藤(榮)委員
 ありがとうございました。吉原林間学園につきましては、私も地元ということでいつも見ているわけでありますが、これから建設ということを考えたときに、こういう施設は全国で37カ所あって、東京都はないんですが、静岡県に1つしかないということで、そういう子供たちがしっかりと勉学ができるような状態をつくっていただきたいということで、大いに期待をいたしております。

 それから、時間もありませんので、医薬それから医療機器の問題に関しては、県政がどうのこうのということではなくて、企業が頑張ってくれているということであります。こういう問題につきましても、静岡県は薬科大学があったということで、医薬品は影響も受けていると私は考えているんですが、またこれからも揺るぎない指導をしていっていただきたいと思います。

 がんセンターの問題に関して、陽子線治療のことにつきましては、話を聞きますと受けた人はほとんど100%ぐらい完治をしているということで、大変うれしく思っているわけでありますが、これからもそういうことに対して我々静岡県のがんセンターが本当に日本一だということの中で、大いにこれからも頑張っていただきたいと思います。

 これはあくまでも要望と自分の考え方でありますが、私も今県議会29年目であります。そういう中で、例えば副知事の人事というのは、やはり後継者をある程度決めてから新たな形をとるんですが、今回そういうことをなされないでやられたということで、非常に不透明で不安も持っているんです。やはり県民が、我々が安心して県政にタッチできるような形をとっていくことが我々の仕事だと思います。これはあくまでも私の考え方でありますので答弁も何も要りませんが、やはりみんなで力を合わせて、この難局をどうやって乗り切っていくかということが一番大切なことであろうかと思います。まして東日本大震災の中で、やがては、あすは私たち静岡県にも来る可能性もあるものですから、本当の一時の猶予もないような状態であるということを認識しながら我々も頑張っていきたいと思います。以上です。

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