本会議会議録
質問文書
令和5年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 牧野 正史 議員 | |
質疑・質問日: | 03/01/2023 | |
会派名: | 公明党静岡県議団 |
○牧野委員
2月定例会が厚生委員会最後の委員会となりましたけれどもよろしくお願いいたします。
一括質問方式で、大きく4問端的に質問させていただきます。
まず、経口治療薬ゾコーバについてお伺いいたします。
コロナに感染し、高熱や強いせき、喉の痛み、頭痛などの症状が出た患者に対して経口投与するゾコーバの処方が始まっていますけれども、私の地元静岡市でも葵区では37医療機関で17薬局、駿河区では26医療機関で16薬局、清水区では30医療機関で16薬局で処方されています。
そこで質問ですけれども、現在の利用状況や課題、また土日などの休日対応に問題はないのか伺います。
また、今年の5月8日からコロナが5類扱いに移行することに伴いゾコーバを処方できる医療機関や薬局を増やす考えがあるのかお伺いいたします。
2問目ですけれども、♯7119について見解を伺います。
今議会でも、我が会派の代表質問で田議員から♯7119について質問しました。危機管理部に向けての質問ではありましたけれども、健康福祉部に絡む色合いが非常に強い施策だと認識しております。実際既に♯7119を行っている他県を調査しても健康福祉部が主となっているところも半数近くございます。
そこで、静岡県の健康福祉部として♯7119についてどのような見解を持っているのかお聞きします。
3点目の質問です。
ヤングケアラー支援についてですけれども、厚生委員会説明資料1の53ページ(3)令和5年度実施事業の市町支援等の中に支援ガイドライン作成とありますけれどもいつ頃できるものなのか、またヘルプデスク運用とありますけれども、具体的にどのような事業で、来年度のいつ頃から開始するのかをお聞きします。
最後に4点目ですけれども、説明資料14ページの項目97小児救急電話相談事業費について質問します。
子供の急な発熱等疾患に対して24時間電話相談対応する♯8000の24時間対応が今年度3月31日までの実施と聞いておりますが、来年度についてはどのような計画かお聞きします。
○米倉薬事課長
1問目の質問のゾコーバについてお答えさせていただきます。
今の利用状況について、先ほど8番委員から御指摘のとおり葵区で17、清水区で16、駿河区で16が対応薬局としてリストに掲載されていると思われますが、実際処方箋の調剤を行った薬局は葵区で5件、駿河区で6件、清水区で6件となっております。
県内全体では、237薬局を対応薬局としてリストに掲載しておりますが、実際調剤を行った実績があるのは61薬局と聞いております。当然のことながら医療機関も登録していますけれども処方箋を出しているところは少ないと聞いており、今のところ対応薬局が少ない状況でありますが対応できていると認識しております。
土日の状況については、これらの薬局は基本的に24時間対応可能な薬局としてリストに掲載しておりますので、土日の対応も大丈夫であると思っております。
○松林地域医療課長
♯7119について御説明させていただきます。
健康福祉部といたしましては、救急安心センター事業♯7119の危機管理部での導入の検討が進むよう医療関係者からの意見の確認など積極的に協力してまいりました。
昨年度、危機管理部が導入を検討するに当たり救急医療機関など医療関係者にもしっかりと説明し御意見を伺いたいとのお話を頂きましたので、危機管理部消防保安課と健康福祉部地域医療課が事務局を務める県メディカルコントロール協議会の作業部会の中で、救命救急センターの先生方から御意見を伺うとともに、この作業部会に出席されていない2次救急医療機関の先生方にも消防保安課と連名で書面による意見の確認を行ったところです。
ほとんどの医療機関からは、住民の方の安心・安全の提供につながるのでしっかりと前に進めていただきたいとの御意見を頂き、医療機関として♯7119を進めることに反対との御意見は全くございませんでした。
これに加え、今年度は消防保安課と調整して県政インターネットアンケートで♯8000の認知度を調査し、併せて救急車を呼ぶべきか判断に迷ったときに電話で相談できる窓口が必要だと思うかなどの設問も設定したところ7割の方から必要だと回答を頂きました。こうした結果も当課で取りまとめ消防保安課と共有しております。
また、今年度のメディカルコントロール協議会及び同作業部会で、♯8000の24時間化による相談実績などにつきましても当課から報告して共有を図ったところです。
令和4年10月17日付の厚生労働省からの事務連絡におきましても、新型コロナウイルス感染症への対応として♯8000の強化と併せて♯7119の未実施地域を有する県においては早期実施に向けて総務省消防庁から都道府県の消防防災主幹部局宛てに要請が行われるなどの記載もありましたので、私どもとしましては危機管理部の導入に向けた検討が進むように、できるだけの対応を引き続き続けてまいりたいと考えております。
○河本こども家庭課長
ヤングケアラーへの支援につきまして、支援ガイドブックは障害、介護、困窮のそれぞれのパターンに対してどのような支援が求められるのか、どのように支援を進めたらいいのか市町の取組の参考にしていただくために作成しております。
現在、市町の支援事例の取りまとめを行っており今年度中に作成する予定で進めております。
ヘルプデスクにつきましては、今年度も運用しております。社会福祉士が市町職員や教員等からヤングケアラーのケースも含めて様々な相談を電話やメール等で受けるものであり、来年度も引き続き運用してまいります。
○青山感染症対策局長
5類に移行した後のゾコーバの取扱いにつきまして、答弁が漏れておりましたので補足いたします。
まず、コロナの治療薬と5類への移行は、直接的にはあまり関連していないと思っております。
というのは、既に経口薬としてラゲブリオという薬がございますが、先ほどのゾコーバと同様最初は登録している薬局のみで処方を受けて薬を出す仕組みでやっておりましたけれども、現在は一般処方となりどこの薬局でも取り扱える形になっております。
この点から、薬の流通量と使用状況を鑑みて国が判断していると考えておりますので、ゾコーバについては5類に移行することで今の登録薬局の仕組みから変わるというよりも、ゾコーバの処方量や薬の供給量を踏まえて国が一般処方の形でどこの薬局でも取り扱える形に判断をするのではないかと考えています。
○松林地域医療課長
♯8000についてでございます。
昨年8月から、24時間化と併せて対応回線数も強化しているところでございます。
令和5年度も引き続き24時間体制とすることで、予算要求させていただいております。
先ほど御説明しました令和4年10月の厚生労働省からの事務連絡の中でも、♯8000については応答不可の時間がある都道府県におかれては実施時間の拡大を検討すること、必要に応じて受付電話回線数や人員体制の強化等に取り組むことと書かれており、本県が8月から実施したことを厚生労働省の10月の事務連絡の中でも後押ししていただいておりますので、来年度も引き続き24時間体制としていきたいと考えております。
○牧野委員
ありがとうございます。
ゾコーバについては、現状が確認できてとてもよかったと思います。
♯8000については、来年度も24時間化でやっていただけるとのことで、これも本当にありがとうございます。
♯7119とヤングケアラーについては、引き続き議会の質問でも取り上げてまいりたいと思います。ありがとうございました。
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