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委員会会議録

質問文書

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平成22年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:07/20/2010
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 3点になるか4点になるかお聞きします。
 最近の雇用情勢というのが、いただいた資料の中に8ページあります。一番下の新卒者の就職内定状況ということで数字が出ています。特に高校生のところを見ると内定率95.4%です。数字からすると281人が就職を希望しているけれどもできなかったと。この数字を見て皆さんどういうふうに感じたかなというふうに思うのですけど、多分9月、12月の議会ではこの数字出てきてなくて、2月議会に現在の内定率みたいなそんな恰好で出てくるのかなと、ふと思うものですから、あえて今回言っとくんですが、ある意味、これだけ見ると結構皆さん就職できているねというふうに思える数字だと思うんですね。ところが実態はかなり違うと思っているんです。これは皆さんの責任とか何とかということよりも、むしろ家庭や学校の問題が大きいんですけれども、最初から進路希望調査の段階で、進学も就職もしないという子供がいっぱいいるんです。昔なら家事手伝い、ところが今は家事手伝いができるような裕福な家でなくても、もう最初から額に汗して働く気がない。不定期のアルバイト、パートでいいという高校の卒業生がいっぱいいるんです。そういうことを考えると、この95.4%というのはうのみにしてほしくないというのが実態です。学校側の責任としても早い段階、中学校段階ぐらいからね、キャリア教育をしっかりやっていくとかというようなことをやってはいますが、ここであえて質問するならば、経済産業部というところは雇用に関して担当している部局として、学校にキャリア教育を任せておくだけじゃなくて、もっと積極的に何かかかわっていく必要があるんじゃないかなというふうに思うのですね。経済産業部としてのキャリア教育へのかかわり方、あるいは国の静岡労働局等と連携してということでも結構ですので、その辺についての考え方をお願いしたいと思います。

 同じく雇用絡みの関係ですけど、国の事業仕分けで昨年、派手にやってくれたわけですが、独立行政法人雇用・能力開発機構です。派手にカットしたんですが、与党の支援母体である連合さんからクレームがついたという団体でございまして、政府与党としても扱いに苦慮しているところだと思うのですが、実は、ここ本県にポリテクセンター静岡とポリテクカレッジ浜松という2つの施設を持っていまして、このうち特にポリテクセンター静岡については、去年の事業仕分けの段階で、都道府県への移管を検討せよということになっています。検討結果もあったと思いますが、それを踏まえてこのポリテクセンター静岡とポリテクカレッジ浜松、どういう状況になっているのか。来年度以降の存続も含めて教えてください。

 もう1点は、土用のうしの日を1週間後ぐらいに控えておりまして、ウナギについて話題になる機会が多いと思うのですけれども、まず概略でいいんですけど、今年度の静岡県産ウナギの生産そして販売価格等、どういう認識をしておられるのか伺いたいと思います。
 もう1つは、静岡県ブランドということで、強化と販売力ということで資料にもありますけど、本県のウナギはですね、私のところは浜名湖が近いものですけど、浜名湖、昔で言ったら中遠養鰻、さらに吉田榛原という、こっちは今、静岡ウナギで販売されているのですかね、そういう主に3地域あったと思うのですけれども、本県のブランド力、農水産物のブランド力の強化の中に、そもそもウナギって入れてあるんですかね。もっと言ったら昔のブランドに、例えば、浜名湖ウナギというブランドに安住して、特別なてこ入れをしてないのかなとも、ふと思ったりするんですが、ブランド力の面でウナギのことをどういうふうに考えているのかお答え願います。

 もう1点、最後です。先週の新聞記事に浜松市の天竜区でですね、間伐材を集めて、木質ペレットを製造する装置の導入をするという記事が出ていました。これよく読んだんですけれども、県がどの程度関与しているのかというのがちょっとよくわからなかったです。実際の木質ペレットの製造をするのは龍山森林組合だったと思うのですけれども、この事業に関して県がどの程度かかわっているのか。また、既に本県に木質ペレットの製造設備がどのぐらい設置されているのか。確か清水かどこかにもう1個あったというのを記憶していますけど、その後も含めて今どのぐらいの製造設備があるのか教えてください。以上です。

○漆畑雇用推進課長
 教育委員会のキャリア教育だけでなく、ほかの教育との連携したやり方につきまして答弁いたします。
 まず、各雇用情勢で先ほどありましたけれども、県内の新卒学生の3月末の就職内定とか高校、大学生におかれましても、数字は余りよくない状態でございました。このため県といたしましても、面接会等は今年度回数をふやすとか、そして求人開拓等の23名が企業を回りまして、高校生のインターンシップ、そういう企業を開拓するなどをやっております。そして当然、高校生等の職業意識の醸成等も必要でございますので、ヤングジョブステーションのサポーター等が学校へ出張いたしまして、職業意識の醸成等を行っているところでございます。そして、また教育委員会とも連携を取りまして、高校生等の職業意識の醸成、そして就職に対しての基礎知識などの向上にも努めております。今後とも労働局、教育委員会等関係機関と連携しまして、高校生、若者ですね、就労支援に充実を図っていきたいと考えております。

○石川職業能力開発課長
 雇用・能力開発機構の廃止に関する御質問にお答えいたします。
 雇用・能力開発機構につきましては、平成20年12月に廃止が閣議決定されております。そのあと、ことしになりまして廃止の法律案が示されました。これによりますと、独立行政法人雇用・能力開発機構は廃止となりまして、平成23年4月1日で解散、機構が所有するポリテクセンター及びポリテクカレッジ等の施設につきましては、都道府県が移管を希望する場合についてはできる限り移管し、この移管期限につきましては、平成24年末というふうにされております。
 それから、移管しない施設は別法人により国が引き続き運営するということになっております。しかしながら、まだこの法律案につきましては、国会に上げられておりませんで、次の臨時国会に提出するということで準備を進めているというふうに伺っております。
 県といたしましては、ポリテクセンター静岡につきましては、こういった厳しい情勢が続く中で、雇用のセーフティーネットということで、職業訓練等ですね、そういうことを全国的に保障するという施設ということで、非常にそういう重要性はますます高まっているというふうに認識をしております。またポリテクカレッジ浜松につきましては、県内だけではなくてブロック単位でつくられた施設というふうに聞いておりますので、県域を超えた役割を担っているということで、県が単独で移管を受けるについては、まだ非常に課題があるのではないかというふうに考えております。いずれにいたしましても今、具体的な移管の条件、あるいは移管されなかった場合に、その施設が今の機能を維持できるのかということについては、まだ明確になっておりませんので、こうした問題につきまして国の考え方と言いますか、情報収集しながら、今後の県としてどのようにこの施設を考えていくのかということについて、引き続き検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

○鈴木水産資源課長
 ウナギについての御質問にお答えいたします。
 今年度、ウナギ養殖の原料となりますシラスウナギ、これは天然で採取しておりますけれども、これが全国的に大変な不漁でした。本県では、昨年は約1,450キロの採捕がありましたが、ことしはその約半分の690キロの採捕しかありませんでした。ただ、その後、国外あるいは県外から種苗を導入いたしまして、例年よりも若干少ない量の池入れを確保したというふうに聞いております。ただ、当然、池入れ量が例年よりも少のうございますので、当然ことしの生産量は少なくなるというふうに考えてございます。また全国的にも平年の3分の2ほどの池入れ量にとどまっているということで、全国的にも大変品薄だということで、当然、販売価格の方は若干平年よりも上がってくるとは思いますけれども、全体としての生産額は平年を下回るのではないかというふうに考えております。

○山口マーケティング推進課長
 ウナギのブランドについてお答えしたいと思います。
 本県では、多彩な農芸品等につきまして、本年度中に静岡ブランドということで、その作業を進めているところでございますが、基本的には農林水産物すべてというふうに考えております。ウナギについてもその対象として入れることは当然のことと考えております。また伊豆のほうでやっておりますキンメダイとかシラスなんかについても、その対象となるのではないかというふうに考えております。以上でございます。

○松本林業振興課長
 木質ペレットの件についてお答えいたします。
 浜松天竜区で木質ペレットの製造機を導入したという、この件につきましては、浜松市が主体で、浜松市の事業で導入したという経緯になっております。県の関与でございますけれども、木質ペレットにつきましては、間伐材から生産いたしますと、かなりコストがかかるということで、この辺のコスト計算であったり、あるいは導入した場合に、どこに配置して一番効率的によく使うかというようなことにつきまして、市が導入するに当たりまして協議をしていたという中で、県はお金のほうは出しておりませんけれども、そういうソフト面での支援、協力というのをしたような状況であります。
 もう1点、県内で木質ペレットをつくる施設が現在あるかというようなお話ですけれども、私どものほうで承知している限り現在はないと。ただ、昨年までは富士宮市でこれはプレカット工場ですけれども、プレカット工場の端材を使いまして、木質ペレットを製造する施設がございました。採算性の問題等もありまして、現在取りやめているというような状況であります。以上でございます。

○小楠委員
 ありがとうございました。
 最初の新卒者の就職についてですけれども、ぜひ積極的に雇用担当をしている部署として、かかわっていってほしいなと思います。ことしの7月1日から企業の求人が解禁になってきていますが、去年より悪いです。先ほど、始まる前に8番委員から紹介もありましたけど、政府のほうで景気が上向いているというのは、全く感じられないというのは求人から見ても明らかです。去年より大変な状況が来春起こるということが今から想像できますので、ぜひさまざまな部署での対策をお願いしたいなということを要望しておきます。

 ポリテクカレッジだけど、よく聞き取れなかったのですが、ポリテクセンター静岡は大変重要性もあると認識しているみたいなお話だったので、県が移管を受けるということでいいのかな。ところが、ポリテクカレッジ浜松はまだよくわからんと。こんなふうに私には聞こえたんですが、そこをもうちょっとはっきりお願いします。

 ウナギの状況はですね、静岡県の地場産業としてのウナギの養殖ということでやっているわけですけれども、現実問題シラスウナギが採れないと池にも入れられないというような中で、この循環サイクルをうまくつくっていっていただかないと、なかなかウナギの完全養殖はまだしばらく時間がかかるようでございますので、ぜひやっぱりウナギは静岡、浜名湖だねと――吉田榛原の方々、申しわけございませんが――と言われるようになってほしいなというように思いますので、これも要望でいいです。
 僕、ブランド力に関しては、実を言うと、浜名湖ウナギって知っている人は、もうかなりの中高年の方しかいないんじゃないかと思っているんです。浜名湖ウナギのブランド力を高めてくれているのは、浜松銘菓夜のお菓子何パイですか、これのおかげで浜名湖ウナギのブランドは維持できているみたいです。だから今回のブランド力全部の農産品の中にウナギ入っているよと言うけれども、浜名湖ウナギというブランド力は、もう昔ほどの輝きはないと思ってやってもらったらいいなと思っています。ただ、何とかその輝きを取り戻すために、生産側としっかり協議をして進めてほしいなと。これも意見で結構です。

 木質ペレットですけど、私も袋井のメロン農家で木質ペレットを使っている現場を見させてもらいました。ここに入っているのは岡山県の業者のペレットなんですね。これは全部外材です。というか、ここが日本全国のペレットを一手に引き受けているような状況で、価格決定権も向こうにあるぐらい強いみたいで、そこで間伐材を集めてきて木質ペレットの製造設備を置いたとしてもコストに合わない。先ほどおっしゃったけど、そのとおりなんですね。大体倍ですよね。そういう中で非常に大事なのは、木質ペレットができ上がったのをどこで使うかという話です。この天竜の話の中にもストーブ等というようなこともありましたけど、実は私の新潟の知り合いが間伐材の生産から木質ペレットの製造機械の製造、さらにそれを使うストーブの製造も一貫してやっているところがあります。このストーブは実はあちこちの公立学校なんかに結構大々的に導入されていて、冬の暖房はこの木質ペレットストーブだよというところが実はどんどんふえています。そういうところまで一貫してやっていかないと、間伐材を何とかしたいという森林サイド、林業サイドの話だけでは事は進まないんだよね。さっきの8番委員の質問にもありましたけど、六次産業化というのはそういうことだと思うんですよ。実際に間伐材を集める。ペレットをつくる。そのペレットをどこで使うかというところまでやっていけば――今、私、教育委員会のことを提案しているんだけどね――そういうことまで含めて六次産業化というのもやってもらえたらなと思いますけど、六次産業のほうで意見があったら聞かせてください。以上でございます。

○石川職業能力開発課長
 先ほどのポリテクセンターですけれども、ポリテクセンターというのが去年、国のヒアリングがあったんですけれども、そのとき申し上げたことは、雇用・能力開発機構の施設は再就職に必要な職業訓練の受けられる仕組みを全国に渡って保証する場でありますから、引き続き国の仕組みにおいてやるのが本来ではないでしょうかということを意見として申し上げました。それから、ポリテクカレッジですけれども、これは先ほど申し上げました東海地域でこれをやっておりまして、愛知県からもたくさん来ているものですから、これを静岡県だけで運営するというのはちょっと無理があるのではないかなと。そういう意見を申し上げました。移管の条件ですけれども、今のポリテクというか機構の職員を半分以上受け入れるのであれば、施設も無償で譲りましょう。あるいは運営費を2年間ですね、渡しましょうというような条件が来ているんですけれども、まだそれ以上の詳しい条件がよくわからないものですから、引き続きどんなもっと詳しい状況を把握しながら、これからどんなふうに県として考えていくかということをですね、引き続き検討したいというふうに考えております。以上でございます。

○堀川経済産業部長
 木質ペレットの件についてお答えいたします。
 温室メロン農家の木質ペレット、私も見学に行きましたけど、大変いい機械ができていまして、自動運転ができて、しかも現在のA重油を使うボイラーと併用ができるという点は、大変優れているというふうに思っています。ただ、委員おっしゃるとおりに、価格が高くてキロ40円ぐらい以下でないとなかなか使えないんだけれども、自分で価格コントロールができないというのが、大きなネックだというふうに伺っています。今ありました木質ペレットですけれども、県内の企業の中で、私も2、3の企業を回ってみますと、自分のところで出るおがくずとか、あるいは木の端材を細かくしたものを、どういう木質ペレットにするのかということで伺っていませんけど、ペレットにして全体として廃棄物じゃなく利用したいというところもありますので、そういうところに働きかけたり、あるいは来年度から新しい公共施設での木質、木の利用につきまして、議会でも答弁申し上げましたように、従来の1.7倍程度を使いたいと。そのためには林地内に残している曲がったものとか、いわゆる間伐材として細いものも全部ひっくるめて、太いのを持って来るということになりますので、その利用を木質ペレットでできないかも含めて、今の情報を教育委員会なんかにもお伝えしながら、ちょっと検討をさせてもらいたいというふうに思っています。

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