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委員会会議録

質問文書

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平成20年12月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:12/15/2008
会派名:自由民主党県議団


○中谷委員
 ことしの10月だったと思いましたが、国の会計検査院が12の道府県に不正経理を指摘したとありました。それに対して、国土交通省の次官が不適正な部分は返還を求めるなど厳正に対処したいというふうに発言をされています。静岡県に置きかえて、この会計検査院の12道府県の調査結果があるわけですが、出納局としてどのような調査をして、どんな対応をされたのかということ。

そして、過去にも我が県において預け金とか簿外郵券等が存在したという会計上の不正、不祥事も確かにあったように思います。これはちょっと復習のような感じになり確認ですが、その都度いかなる対応をして不正行為の防止を図ってきたのかということとあわせて、それは実効的に制度として施行されたのかということも伺いたいと思います。

 それから、会計検査院の調査で12道府県ということですが、県として、その指摘事項をどのように受けとめていくのかと、また今後の検査体制のあり方を少し研究する必要があるというふうに思いますが、その辺の所見を伺いたいと思います。

 次に、監査委員事務局に対してですが、この問題にかかわって富永代表監査委員が、県に不正が存在しないわけではなくて、見つかっていないと認識するべきだというふうに発言をされています。要するにある程度、悪いことをしているのはいるんじゃないのという肯定的な、富永監査委員の御意見であるわけですが、これにかかわって現在の監査方法を見直すということも検討すると言われています。私は1年間、一緒に仕事をしたことがございますが、非常にてきぱきと仕事をされる方で、優秀な方だという認識を持っています。この辺のことを伺いたいということ。

 それから、例えば預け金の場合です。某駅北のホテルがかかわっていたわけですが、これは県の監査委員の監査が及ぶ対象ではないということから、すべてを把握できないというか、表に出せないというようなやや難しい部分がございます。これを監査の手法を含めて検討したいというふうにも述べられているのですが、この検討状況を伺いたいと思います。

 最後に人事委員会のことですけれども、8ページの薬剤師の採用についてです。採用予定人員1人に対して応募者1人、合格者1人ということです。また、11月22日に第1次考査を実施していますが、ことしの状況はどうなのかということも伺いたいと思います。

それから9ページの上のほうに、警察官の大卒の採用で剣道の場合ですが、どなたも合格をされていない。これによる不都合はなかったのか。また剣道は熟達している応募者が少なくなっているのかと。そうしますと、先ほども放課後の教員の手当を部活等々で手厚くするということになるようですが、そういったことにも関連してまいりますので、その辺のこともちょっと支障がないか伺いたいと思います。以上です。

○渡辺出納局長
 まず、最初に会計検査院の特別検査に関することで、出納局の総括的な立場といいますか、考え方を述べさせていただきます。もともと事の発端といいますか、きっかけは会計検査院がことしの4月に全国47都道府県に事務の不適正処理、これをめぐる内部調査をみずから実施しましたかと、こういう過去10年ぐらいの間について全国調査をしまして、その結果、当然私どもの回答は実施したと、その中で不適正な事実があったと、こういう回答になるわけです。
結果を3つの対応に分けますと、実施をしていない、それから、実施したけれども何もなかった、私どものように実施をしたし、中身もあったと。こういう3つの対応で分類して整理されている中で、会計検査院とすれば、当面実施をしていない県、あるいは実施したけれども何も不正が見当たらなかったと、こういう県をまず優先させながら12道府県にわたって、まず第1次の調査をやっているというふうに私たちは推測、解釈しております。
 ということでいきますと、いずれ本県にも、そういう会計検査院の検査が、当然実施されることは必定だろうと思いますけれども、それはそれとして今回、指摘されたものを一応大きく二分しますと、1つは預け金の話、それからいま1つは国庫補助金の事務費の使い道、不適正処理、不適正経理、この2つに分かれると思います。
その最初の預け金につきましては、これは先ほど申しましたようにこれまでの不祥事といいますか、さまざまな経緯の中でいろんな事務改善を行いまして未然防止を図っておりますし、それから、あわせてコンプライアンスの意識の徹底と、そういうことも極めて強力に推し進めている中で、現時点では職務遂行の中で指摘されたような不正手法があろうとは、私は思っておりませんし、出納局としても、あることを前提ということのスタンスはもちろんとっておりません。これは、そういう考え方で望んでおります。
 しかしながら、もう片方の補助金の目的を逸脱したとされております不適正経理、これにつきましては、本県としましてはこれも知事が記者会見の席だったと思うんですが、申し上げましたように具体的な国庫補助金の、特に事務費をめぐる経費の取り扱い方につきましては、私どもの県の考え方、それから当然に補助をした国交省を初めとする各省の考え方、あるいはたび重なる会見の中で、積み重ねられてきたイズムといいますか、考え方、そういう三者の対応を照らし合わせながら一応確立したメソッドといいますか、そういった考え方がありますので、それはまた、追認されてきているというふうに理解しております。実際に、今回12道府県を会計検査院が検査した結果、新しく得られた考え方とか、知見とか、そういったものが出されてくれば、またそれはそれなりに対応するしかないけれども、今の時点では、そういう今までのストックに基づいて事務処理をしているということで、現状では会計指導検査の対象には国庫補助金の事務費の財源別の使途、これについてはチェックをしておりません。これが現状でございます。
 ただし、いま一度言いますと、新しい考え方とか統一した基準が示し出されれば当然に、それに従ってきちんとまた検討していくし、それは組織的な対応もありますでしょうし、個人的な資質、これを向上させるという視点もありますでしょうし、いずれにしても、そういった時点できちんと態度を鮮明に打ち出していきたいと、こういうふうに考えております。いずれにしましても、私どもの出納局といいますのは、指導検査というか、指導的な立場で臨むと、こういう立場ですから内部統制機関ではありますけれども、摘発といった視点を初めから意図と目的を持って臨む機関ではありません。そういう出納局でありますが、その中で精いっぱい努めていきたいというふうに思っております。
 そのほかのことにつきましては、会計指導室長から答えさせます。よろしくお願いします。

○相澤会計指導室長
 会計検査院の12道府県の調査結果を踏まえて、出納局として独自調査を含め、何らか対応したかという点につきましては、今も局長が触れましたように預けとか、プール金などの不正といったようなものは、本県にはこれまでの経緯で払拭しているという基本的な立場のもとに、特に対応調査はしておりません。ただ、今も局長が申したとおり、今後、会計検査院が全国調査をやった場合に新しい考え方、あるいは統一した基準等が打ち出されてくれば、それを我々の会計検査の中にどういうふうに生かせるのか、そういった検討を踏まえて、今後の会計事務検査の改善に対応していきたいというふうに考えております。

 それから、過去の不祥事にどのように対応してきたかという御質問でございますけれども、例えば過去に物品とか印刷等で、預け金のようなケースが出た場合がございましたけれども、そうしたときに決裁用の印鑑を従来私印でやっていたものを、出納局が公印として決裁印を作成して、これを決裁者に貸与するといったようなことをやっているとか、あるいは決裁の途中で必ず1名は印鑑ではなくて自署――サインで決裁するようにということを徹底したとか。それから、検収――物が確実に入ったかという点ですね、従来は1人で確認、検収をしておったわけですけれども、それを必ず立ち会い者を別につけるとか、そういった形で対応してまいりました。
また、食糧費とか使用料が問題になった時期もございましたけれども、この時期には県の様式である標準請求書、これを使わずに必ず業者さんがつくった請求書で会計処理を行うようにというようなことも徹底してまいりました。また、食糧費については関係書類すべて情報公開の対象とするといったようなことも、この時期に事務改善をしてきております。
 また、簿外郵券等につきましては、必ず金券類のあり高報告というものを新たに作成して、これを提出してもらう、それを検査するといったようこともそうした時期から始めております。そうした事務改善に加えて、コンプライアンス体制の全庁的な確立であるとか、あるいは内部通報制度の採用であるとか、そういったことを踏まえていきまして、先ほど局長も触れましたように、そうしたことによる預けとかプール金のような不正問題は、発生される土壌から改善していっているということで、こうした事務改善が有効に機能して、さきの知事の発言であるとかになっているというふうに受けとめているところでございます。以上です。

○寺本監査室調査監
 5番委員にお答えいたします。まず、富永代表監査委員が不正は見つかっていないという認識を持っているという部分につきましては、我々、監査をやる立場から見る書類に誤りがないとか、不正がないという前提で向かうわけにはいきません。絶えず、そういったものが内在しているという観点で監査に臨んでいるところであります。

 次に、預け金等に関連しまして監査手法をどう検討していくかと。その点につきまして、11月に会計検査院が決算検査報告をしたところで、内容がいろいろと明らかになったわけです。それに対応しまして、監査委員事務局としましては随時監査で、従来金庫の中の現金とか預金関係以外に、そういった抜き打ち監査をやっているわけですが、今回それに加えまして、需用費、消耗品の現物確認を行うとか、現物がなければ物品庫をのぞくといったこと。
 それから、旅費に関しましても出張復命書等を確認して履行確認をするとともに、この出張はどういった事業で出張されましたかという事業確認も行うように、現在11月から随時監査を実施中でございます。以上です。

○梶職員室長
 職員採用の関係についての御質問にお答えします。まず、薬剤師の関係でございます。ここの8ページの最下段のところの薬剤師という形で計上させていただきましたのは、そこにありますように医療機関等職務経験者というふうな枠の中で試験をさせていただいております。この薬剤師につきましてはですね、これはがんセンターでお仕事していただく方ですが、治験に関して一定の知識、経験をお持ちの方という枠をつけまして、今回募集させていただきました。これは案内等を広く配布し、インターネット等にも情報を載せまして、またがんセンターのほうでも広く募っていただいたんですけれども、結果的にお1人――こういう経験をお持ちの方は確かに数もそんなにいらっしゃらないということもございましてですね――御応募いただきまして、その方に対して試験を実施した結果、十分能力を有しておられるということで合格という形にさせていただいたということでございます。
 さらに、その右9ページのところですが、現在薬剤師の募集を続けて実施しております。またこの薬剤師につきましては、がんセンターの薬剤師――病院薬剤師の募集ということになるんですけれども、実は夏に一般の大学卒業程度試験のほうで実施したんですが、がんセンターのほうに応募の方が少なくてですね、結果的に3人予定のところ1人しかとれなかったということで2人の欠員が生じました。さらに退職見込みの方等も出ておられるという状況が任命権者のほうからございまして、それで急遽こういう形で、今試験を実施しているということでございます。

 ですから、確かに薬剤師全体の状況としましては、資格等の関係で今年度の卒業生まではいいんですが、来年度以降、資格を取るのに大学院の2年間を経ないと薬剤師の資格が取れないというふうな状況がございまして、ちょっと需要等が  ふえている部分がございます。そういうこともあるもんですから、多少採用困難になっている部分もございますが、今一応そういうふうな病院の薬剤師のことで穴をあけるわけにいきませんので、試験をやっているという状況でございます。

 それから、剣道の関係でございますが、今回は第2回ということで実施して、ゼロという結果になりました。今年度につきましては、実は第1回目のときに1人、剣道の方を合格を出させていただいております。
 毎年、こういう厳しい時代の警察官として必要な技術を身につけていただくためには、そういう指導者というのは必要なものですから、2人とか3人とかいう形で採らせていただいているんですが、今年度はたまたまそういうことで、1人しか結果的に採用できなかったという形になります。
 これは任命権者のほうでもいろいろ努力し、今までの方を有効活用という形で不都合が生じないように対応するというふうに聞いております。以上です。

○中谷委員
 ありがとうございました。出納局関係ですが、なかなか難しい問題だなというふうに思いますし、先ほど8番委員もコンプライアンスのことを言われましたけれども、最終的にはその人の考え方、資質、行動、経験ということだと思いますので、十分、その職の範囲で頑張っていただきたいと思います。

 それから、監査委員事務局の答弁に対してですが姿勢はよくわかりました。私も1年間やらせていただいて、何か常に疑ってかかるというのはどうかなと思いますが、それでないと何も出てこないということもあって、やむを得ない事情もあるのかなと思います。今後、新たな検証、監査委員としての仕事、代表監査委員の御意見もあるようですが、その辺をきっちりとですね、これからの監査体制に反映できるようにやっていただくといいのかなと。随分、壁がたくさんあったことも覚えていますので、どの程度踏み込んでいけるかというのは非常に難しい問題だと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。

 それから、人事委員会の件ですがありがとうございました。やはり最近、剣道は弱いですね。

 それとですね、薬剤師ですが、今たまたまがんセンターだったのですが、看護師さんも少ない、ベッドは少しあいている。で薬剤師さんということになるとですね、徐々に徐々に何か狭いほうへ向かっているかなと思います。大学院の卒業でないと資格が取れないということもありますので、これもある意味、国の政策というか、そういった一部医療関係行政に対する、いろいろ御意見も出てくるんじゃないかなと思いますが、人事委員会としても努力をしてもらえるようにお願いをして、これは要望で結構ですが終わります。

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