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委員会会議録

質問文書

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平成22年10月産業連携推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:安間 英雄 議員
質疑・質問日:10/26/2010
会派名:自由民主党県議団


○安間委員
 いろいろいいお話を聞かせていただきましてありがとうございます。やっぱり究極の体験をすると、こういういい案が出てくるのかなというふうに感じたわけです。少しお伺いするわけですが、まず、いろいろやられてみてての話の中で、さっきアクセスの問題がありましたが、行政側というか、政治的に、こういうのはやっぱり解決しないとなかなか難しいかなと。私、磐田なんです、西伊豆は自然が残っていていいなと思うんですが、私らからすると、行くのに遠いんですよ。どうしても伊豆というと、つい熱海か伊東ぐらいで済ましちゃうというか、そういう格好になるんですが、現場でやられてみて、そのアクセスを何とかしてくれといった場合に、何をやってもらうというのが一番いいですかね。

○鈴木 達志氏
 西伊豆まで来るには土肥経由しかないですよね。前までは土肥から松崎というのも実はフェリーがあったんですよ。今は全然ないので、逆に言うと松崎が死んじゃっているかなというのがありますね。実は松崎のところに新しい港をつくっているんですが、そこは大型フェリーがとまれるということで、つくられているはずなんですが、フェリーが来ていない。ただ、あいているだけの新しい、フェリーを横着けできるような埠頭ができちゃっているんですけれども。そこをうまく利用できれば、西伊豆町は生き返ります。ぜひ土肥から、もうひとつ先の松崎町まで来てくれれば観光の要所というのはでき上がるのかなと。要は、そこをポイントとした港町のつくり込みができるのかなと。
体験プランができるのかなと思います。

○安間委員
 日本で、こういう事業をやるときに、私は世界、あちらこちら個人的にも飛び込みで行っているものですから、わかるんです。ある程度、障害になるのは規制緩和というか、安全基準ですね。民宿なんかでも設備がここまででないとというような、そこで経費がかかるものですから、なかなか日本のツーリズムみたいなものが、グリーン・ツーリーズムがうまくいかないという面はあると思うんです。現場から見て、そこら辺は、ここをもうちょっと規制緩和にするとか、経済特区でやってもらうとかというのがありましたら教えていただきたいですけれども。

○鈴木 達志氏
 私もインストラクターのスクールの講師で日本全国を回らせていただいているんですが、ほかのところは、地域によっては規制緩和で民泊ということが通常、行われています。例えば、農家の方たちが普通の自分家をお客様に対して泊まっていただく。これが民泊なんですが、とてもとても人気があります。やはり地域の人の生活を知るには民宿、旅館じゃだめなんですよね。そこの普通の御家庭に泊めていただいて、そこのお父さん、お母さんとおしゃべりして庭をいじったり、海に出て漁をしたりというのが、とてもとてもこれからの観光としては求められていると思います。
 ただ、伊豆、もしくは静岡県に関しては、その規制緩和は、やはり難しいというのもわかります。これだけ民宿も多いですしね、旅館も多いですし、ただ、そのあたりが、ある程度クリアになっていけば、もうちょい新しい形の旅行の形態がつくれるんではないかなというふうに思います。ほかの地域は、逆に言うと、今まで観光地ではなかった場所、今までお客様なんて来なかったところが、その民泊をつくることによってお客様がふえた、新規のお客様がふえたと、こういう逆効果も実はあるんですね。だから、伊豆では難しいかもしれませんけれども、今の今まで観光のお客様が来られないような場所、山の中でもいいですよね。それこそ本当におじいちゃん、おばあちゃんしかいない。高齢化した村ですとか、そういうところも民泊にすると生き返るはずです。
 それは、どこのところでも実際に証明されていますので、はい、そういうふうに思います。

○安間委員
 それから、規制緩和的な話の中で、体験型でやると、当然ね、事故が起こってはいけないわけでありますので、それを最優先にやらなければいけないわけでありますが、その安全基準上の問題でね、これもうちょっと緩和してくれりゃコストも下がるのになという、何かそういうことがありましたら。

○鈴木 達志氏
 僕も実は安全対策の講師もやらせていただいているんですが、安全対策に対しては、これやったら安全になるというのは、あんまりないというふうに思います。というよりも、私たちが実際にお客様を迎えるに当たって一番大事なのは、お客様の安全を確保した上で楽しく遊ばせるというのが大事なんですね。それにはやはり、迎え入れるインストラクターの人たちのレベルを上げていかないと、残念ながら事故が起こるという可能性は本当にありますので、そのあたりも人づくりということでやっていかなければいけない課題だと思います。
 安全に対する規制緩和って、例えばどういうものでしょうかね。

○安間委員
 現場でね、ここをもうちょっと緩和してくれるとコストも下がるかなとか、そういうことがあったら。
 先ほどの堂ヶ島のトンボロ現象、あれは私どもも興味があるといいますかね、売りになるなというふうに思うわけでありますが、特に有名なのは韓国の珍島島とか、モン・サン・ミッシェルなんかもそうでね。
 反対の現象とすれば浙江省の千島湖みたいなところも、似たようなものだなと思うんです。私は珍島島もモン・サン・ミッシェルも行ったことはないし、堂ヶ島も、まだ、見たことはないんですが、今、言ったような世界を歩いてみて、どのくらいのレベルに感じてますかね。

○鈴木 達志氏
 モン・サン・ミッシェルは、実は道路をつくってしまったんですね。だれでも渡れるように、島のところに道路をつくったがために、海流が変わりまして、今は埋まらないんですよ。これじゃだめだということで、逆に、その道路を撤去しましょうと、元に戻しましょうというような、動きになりました。ですから、逆に言うと、堂ヶ島のトンボロというのは、逆に世界に誇れるというふうに、僕なんかは考えます。ただし、これすごいねと言っているだけじゃお客さんは来ないんですよ。やはりそこにガイド、要は、この自然を案内するインタープリター的な存在が、そこに介入しないと、ただの観光地になっちゃうんですね。ただ見た、渡った、それだけ。じゃなくて、やはり渡ることによって、こんな体験ができるんだよ。渡り切ると、こういう生物がいるんだよ。何で、こういうふうになるのかなというものが、そこには必要になってくるのかなと。それが地域資源であり、他地区に誇れるような場所になるのかなというふうに思いますね。だから、世界的にも、そこまでできればいけると思います。

○安間委員
 最後に。別府といいますか、大分の湯布院が結構、その地域、まちづくり地域振興で成功しているわけであります。湯布院が、成功するまでに30年ぐらいかかったと聞いています。国体のときに行って、町の中を歩いてみましたら、最近、大資本が進出してきて、ちょっと壊されかかっておるというような、そういう話がありました。まだ、ここは、そういうふうにはならないわけでありますが。大資本とも共存共栄でやらなきゃいかんというような、そういうことも当然あるわけであります。そこら辺で、まだ、そういうことは、心配はされていませんか。

○鈴木 達志氏
 やはり自然が売りになってくると出てくると思います。ほかの地域では、例えば、こんなのがあるんですね。南島原のほうで行われているイルカのウオッチングツアーというのがありまして。これホエールツアーでも一緒なんですけれども、地元の漁協が船を出して漁師たちが見ていたと、ところが、やはりそれが金になると思うと、やはり大手資本が入ってくるんですよ。これはもういたし方ない資本主義の論理なんですが、そうすると負けるんですよね。要は漁師が持ってる船は10人とか15人乗りで行きますよね。ところが、そこに大きな30人乗りの船がどーっと近づいてくる。それによって漁師たちは出番がなくなってくる。さらにどんどんどんどん、今までは何メートルまで離れて見ましょうねと言っていたのが、1人近づけば、もっともっとになってくる。そういうのでつぶれたような場所は、かなりございますよね。やはり大手資本が入ってくるはいたし方ないとしても、やはり地元の漁業関係者を逼迫させないようなまちづくりとか、方法論をあらかじめ考えておかないと、将来的には難しくなるのかなと。それをやるのは、やはり地元の人なのかなと思います。

○安間委員
 ありがとうございました。

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