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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:07/04/2018
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 おはようございます。よろしくお願いします。
 一問一答方式で、大きく3点について伺いたいと思いますが、まず特別支援学校について伺います。
 今年度の予算であった空調設備の設置を昨年度に前倒しでやっていただいたり、特別支援学校の本校及び分校に関する計画がある程度見えてきたりというところだと思います。
 静岡北特別支援学校は私の地元ですが、特別支援学校の老朽化や狭隘化で新たにもう1校を本校としてこれから場所を検討して進めることになっていると思います。実現すれば今の静岡北特別支援学校が狭い事情は解消されていくことになりますけれども、老朽化の問題がまだ残っているはずです。老朽化についての現時点でのスケジュール、見通し等があればお示しいただきたいと思います。

○木野財務課長
 静岡北特別支援学校の校舎は、建築後44年を経過し大分老朽化が進み雨漏りが生じていまして、このまま置いておくと内壁等に影響があるため、昨年度に設計して今年度は外壁の改修と屋上の防水工事をいたします。まだ44年ですのでもう少し使いたいと考えており、必要な工事をまずやっていき、あとは学校の要望を聞きまして今後空調等を設置しますけれども、その他の環境改善につきましても修繕でしばらく対応したいと思っています。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 昨年度に設計をやって、今防水工事をやっていますが、そうすると老朽化に合わせて緊急的に対応しなればいけない事項は防水工事で、あとは現場の様子を聞きながらだと思います。確認ですけれども現時点でそれ以外に老朽化対策を緊急にやらなければいけない箇所は今のところはないと判断してよろしいですか。

○木野財務課長
 今のところは、7月から学校と今年度のヒアリングをやる予定でして、その段階で今まで私どもが聞いていないものが出るかもしれませんけれど、昨年度に聞いた中で今大きいものはそこまでだと考えています。

○相坂委員
 ありがとうございます。よくわかりました。
 要望が出てくれば、議会も精いっぱい応援しなければいけないことですから、またぜひよろしくお願いします。

 次に、委員会説明資料の11ページの8特別支援学校の施設整備ですけれども、県内の特別支援学校の本校新設及び分校新設で計6カ所を記載されているのですが、6カ所の優先順位及びスケジュールについて現時点での予定を教えてください。

○木野財務課長
 委員会説明資料に、平成29年度から5カ年のうちに着手する箇所として地区ごとに新設する分校についての記載があるのですけれども、具体的にどこに設けるかは特別支援教育課の所管ですけれども、そちらがある程度できましたら財務課は建物など実際に箱をつくるほうですのでスケジュールをトータルで平準化し、それ以外にも高校の老朽化の建てかえとあわせて予算をトータルで平準化する中でしっかりと進めてまいりたいと考えています。

○相坂委員
 今年度を入れて、あと4年ということなろうかと思いますけれども、その中で最終ゴールはやっぱりこの4年のうちにということなのか、前倒しでこのぐらいというスケジュールはある程度ありますか。

○山ア特別支援教育課長
 御質問いただきました本校3校、分校3校のうち、本校3校についてはゴールが決まっております。具体的に申し上げますと三島田方地区の知的障害の特別支援学校は2021年4月の開校を予定しております。
 もう1つは、浜松地区北部に設置します特別支援学校の本校も2021年4月に開校を予定しております。
 その他の学校につきましては、2021年度までに着手という計画を持っております。

○相坂委員
 わかりました。ありがとうございました。
 場所の選定等の問題もあるので、現時点ではそういうことだろうと思いますが、できるだけ早く着手できるようにまたよろしくお願いしたいと思います。

 2つ目の質問です。
 県立中央図書館ですが、この間の本会議において基本計画を今年度策定すると伺いました。中央図書館の基本構想の概要にも触れながら基本計画に盛り込まれていく骨格部分と計画策定のスケジュール、あるいは議会と住民のかかわり方、パブコメも含めてどんなやりとりをこれからして、どんなスケジュールなのかをお示しいただきたいと思います。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 昨年度に策定しました中央図書館の基本構想をもとに本年度は基本計画を策定しており、お配りいたしました説明資料で14ページ及び15ページの説明になります。また骨格の内容につきましては15ページにイメージ図としておつけしてございます。
 基本構想の骨格としましては、「県民の生涯学習・読書活動の拠点としての図書館」、「“ふじのくに”のことなら何でもわかる図書館」、「県内市町立図書館等を強力に支援する図書館」、「県民が出会い交わり、新しい文化を育む図書館」の4つを大きな柱としております。
 簡単に説明させていただきますと、上から3つの@、A、Bの部分につきましてはもともと県立図書館が持っている県立図書館としての重要な役割でございます。県立図書館の基本的機能につきましては新しい場所に移転してさらに拡充させる方向で基本計画を具体化していくところでございます。
 4つ目の柱であります「県民が出会い交わり、新しい文化を育む図書館」につきましては、今までの図書館では担ってこなかった部分でありますが、東静岡駅前に行くということで県民が交流して何かつくり出せるような新しいタイプの図書館を今検討しています。
 それから、策定のプロセスでございます。
 現在、社会教育課職員と中央図書館職員とでワーキングチームをつくって内部検討しております。これと並行して文化・観光部を中心として文化力の拠点の整備計画を策定しております。両計画は裏表の関係になりますので随時文化・観光部と情報共有しながら進めているところでございます。
 基本計画がある程度固まってきたところで、本年度も有識者会議を開催いたしまして有識者の方々から専門的な見地から意見をいただき、それから関係団体や関係機関、そのほか県民の方々からの意見も伺う機会を設けてまいりたいと考えております。
 パブリックコメントにつきましても、時期は未定でありますが、どこかの段階で行いたいと考えております。
 それから、議会につきましても逐次検討状況について御報告させていただきたいと考えております。
 そうしたことを経て、年度内に基本計画を策定するスケジュールで進めているところでございます。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 スケジュールのところで、ゴールからひもといていけばパブコメは大体2月か1月ぐらいに実施すると思うのですが、有識者会議の開催スケジュールは出ていますか。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 先ほど、基本計画がある程度固まったところでと申し上げましたが、いつごろになるかはまだはっきり決まっておりません。

○相坂委員
 わかりました。
 計画を3月末までにとすると、そこからさかのぼって有識者会議も2回ぐらいは開くと思いますので、要望ですけれども有識者会議の開催と我々議会での議論のサイクルとがうまくかみ合うように進めていただきたいと思います。有識者会議である程度決まってしまうと議会が何を言ってもなかなか通りにくい現状があります。制度上はないけれど現状として次期総合計画の審査のときもよく見られましたので開催スケジュールについては工夫していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 続いて、中央図書館の規模について本会議でも私は取り上げさせていただいたのですが、なかなかはっきりした御回答がいただけてなくてはっきりしない。多分文化・観光部側も入れ込む機能をどの程度にしたらいいのか、ビルの数は幾つになるのかがはっきりしないはずです。そろそろ中央図書館の規模をどの程度で考えていらっしゃるのかを明らかにできれば、教えていただきたいと思います。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 現在、先ほどの4つの目指す姿を実現するための基本計画を作成中であり、必要な機能が決まってきますが、その必要な機能に応じた規模がどの程度になるかは検討中でまだ確かな数字は持っておりません。
 ただ、他県の先進事例とか専門家の方々からの意見を参考にしながら、文化・観光部と連携して機能、規模についてこれから検討を詰めてまいりたいと考えております。

○相坂委員
 なかなかはっきりしたことが出てこないと思っています。2月定例会で代表質問をやらせていただいたときだったと思いますが、図書館機能の規模については教育長からもお答えをいただいています。要望としてぜひ実現していただきたいと思うのですが、今回検討している東静岡駅南口のエリアは残された最後の駅前の一等地になります。静岡市側が北側にローラースケート場をつくったのですけれども、当初JRから払い下げを受けたときはたしか20億円ぐらいの予算を割いたのに、1億8000万円のローラースケート場をつくったことは普通経済で考えたらあり得ないです。東静岡の価値をよく加味していただいて、陳腐な言い方になってしまいますが、ぜひ全国から視察に来ていただけるような、とにかく全国に例を見ない中央図書館をここに整備していただきたいと重ねて申し上げておきたいと思います。

 それから、この点については最後の質問になりますが、現中央図書館の跡地利用の検討内容を教えてください。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 跡地利用につきましては、近隣の県立大学、県立美術館を含めて文化の丘地区の価値を高める使い方を庁内で検討を始めたところでございます。まだ具体的な方向性については現在決まっておりません。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 跡地利用については、なるべく早く決めたほうがいいと思います。ほったらかしておくという言い方は失礼ですけれども、ここは空き地になるというのが見えて時間を置くと、どうしても地元から駐車場や緑地が足りないとか、いろんな御要望が出てきて行政が本来果たす機能が入れ込みにくくなってしまうのです。なるべく早く方針を決めて周知を図るほうが敷地利用についてはいいと思いますので、できる限り方針を示してどんどん進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それから、最後にブロック塀について伺います。
 昨日、御説明いただきましたとおり、職員が目視で点検され、全体のうち11.4%のブロック塀で対策が必要、または安全が確認できない状況と報告があったわけですけれども、目視による点検でどこまで把握できるのかが1つ。それから今後詳細調査をすると御説明いただいたと思うのですが、詳細調査の具体的内容とスケジュールを教えてください。

○木野財務課長
 今回の緊急点検の内容ですけれども、学校職員が建築基準法施行令の現行基準で高さ2.2メートルを超えないこと、厚さが10センチメートル以上、もう1つは控え壁をブロック塀の裏側に一定間隔の3.4メートルピッチでつけているか、著しい劣化がないかをまず確認しました。
 結果として挙がってきたのは、主には高さの超過であり、あとは控え壁がないものです。控え壁がない件につきましてはもともとブロック塀の規制が始まったのが1971年の昭和46年であり、それ以前のものは規制されないまま残ったものがあると思います。
 もう1つは、トイレの目隠しやテニスの壁当て用の壁とかは建築指導の対象外で今まで調査がなかったために今回広めに調査したところ見つかったものです。
 今後のスケジュールですけれども、今回安全性が確認できなかったものにつきましては至急建設業協会の支援を得まして現場へ行って全部撤去すべきなのか、ある程度残して上部にフェンスを設置するのかについて方針を決め、速やかに方策を実施したいと考えています。

○相坂委員
 ありがとうございます。
 誤解かもしれないのですが、高さや控え壁の問題等が目視で確認できたのが11.4%ですが、2つ伺います。
 1つは、高さや支えがないことは目で見ればわかりますが、今回の大阪府の事例はコンクリート壁の中の鉄筋の問題です。つまり目視で確認できないはずなので、伺いたいのはこれで調査が終わりなのか、つまり高さは守られているけれども強度に心配があるケースは対象にしないのか伺います。

○木野財務課長
 ブロック塀は、これから全ての調査をもう1回やります。実際に学校に囲いとしてあるブロック塀の総延長は大体19キロメートルであり、うちブロック塀が使われているのが約3キロメートルです。今回の調査結果で該当した28校は約1キロメートルであり、残り約2キロメートル分が外形上は問題ありません。それにつきましては建築士の資格を持った県職員もしくは外部にお願いしまして鉄筋の状況とか、基礎部分がどうなっているかを調査して安全性の確認をこれから7月中旬にかけてやる予定です。
 なお、結果は文科省が7月末に全都道府県分を公表しますので、そのスケジュールに間に合う形で今調整を進めているところです。

○相坂委員
 違法と言ったらいいのかわかりませんが、今回見つかった高さが高過ぎたもの、控え壁がなかったものはこうした点検をやって違法だったとわかったわけですけれども、今回の大阪府の事故が起こらなければ放置されていたわけです。でも本来は法律ができた1971年以前のものも含めて精査されていなければいけなかったはずですけれど、校舎あるいは学校設備、建築物等の点検業務がこれまでどうなっていたのかが気になるところなので教えていただきたい。
 ブロック塀以外にも、建造物の中で災害時に危険があると考えられる建造物、設備など法律に照らしてチェックしなければいけないものが残されていないかどうかはいかがですか。

○木野財務課長
 これまでの点検ですけれども、建築基準法では3年に1度、一級建築士等の資格を持った職員が建物とか敷地の周りの囲障等に著しい破損がないか目視によるチェックをすることになっております。あくまで外形上のことで、構造の寸法をはかることまでは民間ではないので求められていませんけれども、過去にもそういった事例があり、平成18年度以降は3年に1度の点検を各学校でやっております。その中で問題がある箇所は予算をつけて対応しています。
 また、当然消防法に基づいていろんな設備について防災ベルが鳴るかとか、バックアップ電源はあるかなどの点検を毎年実施しております。またブロック塀ではなく建物のほうが大分老朽化して剝落するおそれがあり、落ちると危ないところも結構細かく建築基準法で規定が設けられていますので、基本的には専門家がその項目に基づいて建物で異常値がないか点検を設備、建築物ともに実施しているところです。

○相坂委員
 3年に1回、建築士が目視で点検していたけれども高さが超過している壁が残されていたことは問題じゃないかと思いますが。全国的な問題だと思うので、これを機にやっぱり残されたものについても、またブロック塀以外のものについても一斉に点検すべきかと思いますので、県教委で何をチェックしてほしいかを取りまとめたほうがいいと思います。図書館の本が倒れてこないかとか、例えばキャンプのときに使う資材が積み上げられて高くなっていないかとかもひっくるめて見ると、私は今PTAで学校へよく行きますが、結構あると思います。問題があったのでこの問題だけやりましたではなくて、ある程度視野を広くしてチェックしていただいたほうがいいと思っていますので要望します。

 あと2つです。今後の予算の問題です。
 ブロック塀対策には、多少の予算もかかっていくと思います。7月末ごろまでに調査を終わらせるということで全国で今こうして進められていますので、その後の対応の予算措置の問題はある程度は国が責任を持ってくれるのか、あるいは県教委で財源を手当てしていくのか、あるいは市町立学校は市町で独自にやってくれとなるのか、どう考えていらっしゃいますか。

○木野財務課長
 予算に関しましては、年度が始まって少ししかたっていないので既定経費でまず危ないところを速やかに撤去したいと思います。ただやはり目隠し機能は必要がありますので、またもう1回フェンスをつくる場合には予算規模が足りないと思いますので財政当局と補正予算を協議していきたいと思います。
 あと、国庫補助は県立高校の場合には出ないということで今よその自治体でも要望しようという動きがあります。ただ市町村につきましては現在国の交付金で1件400万円以上でしたら3分の1の国庫補助が入る制度があります。小規模ですとそこまで達しない事例があるため、毎年もう少し規模に関する基準を下げてほしいという声があり、そういった動きが恐らく国全体で出てくるのではないかと思います。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 予算要望のときには、議会側からも声を上げて意見書を出していくことは必要かもしれませんので、また状況を教えてください。

 通学路の問題ですが、今回はプールの壁が通学路上に倒れてきたのですが、ブロック塀については学校の対応で多分収束していけると思います。残されたのは通学路上にある民間の建物の危険性だと思います。老朽化した住宅も含めて道路沿いにもうびっしり建っているお宅が結構あるんじゃないですか。その民間の建造物に対して学校側から何らかのアクションを起こしていくことは多分困難だと思います。
 くらし・環境部や危機管理部にどうするかお聞きしたところ、職員が訪ねてチェックをするとも聞いているのですが、通学路の問題について県庁内でそうした情報のやりとりを今後どうされるのかが1つと、通学路上危険箇所が見つかった場合の子供に対する指導等はどのように進めるのか教えてください。

○名雪健康体育課長
 通学路の問題ですが、現在教育委員会それから県警本部等を交えてどのようにしていくか話し合っているところです。
 先日の事故を踏まえて、6月19日に各市町教育委員会については所管の学校に対して早急に通学路を点検してほしいと通知したところです。現在各市町で確認中であり、今後対応を検討することになっております。ただ明らかに学校の通学路上で危険な場所が発見された場合は通学路の変更等を行うことになっております。
 県立学校については、通学路という概念がございませんので自分の通学経路上に問題点があるかどうかを保護者、生徒と学校とが情報を共有していこうと一斉メールで回しているところでございます。

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