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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年決算特別委員会文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:10/31/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 分割質問方式で2問ほどお願いします。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の40ページエ文化振興推進事業費で、第三者委員会による評価の結果を受け、来館者に対するサービスの改善を図ったとあります。
 評価結果の概要とこの改善内容がどういうものであったかお伺いいたします。

○小澤文化政策課長
 まず、令和3年度に実施しました第三者評価委員会では、令和2年度の美術館の実績について御評価頂いたところです。
 評価の概要としましては、令和2年度は来館者の目標数が13万人だったんですけれども来館者が14万1000人余で目標を上回っているんですが、この年は機動戦士ガンダムで有名な富野由悠季の世界展やムーミン展といったサブカルチャー寄りの展覧会が多かったのですけれど、新規の来館者が増えたことについて評価を頂いたところです。
 また、収蔵品のデジタル化や3Dコンテンツを取り入れることによってリアルとバーチャルのハイブリッド型の情報発信が必要である、県立美術館に行く機会を創出する取組を行ってはどうかという提言がございました。
 こちらを受けて、県立美術館では地獄の門の3D画像、重要文化財の超高精細画像などをはじめとした収蔵品のうち約8割の画像をホームページにデジタルアーカイブとして公開しております。このような情報発信により、来館の促進につなげる取組を行っているところです。

○曳田委員
 様々な取組をされているようですけれども、この第三者評価委員会はどういうメンバー構成か教えていただけますか。

○小澤文化政策課長
 令和3年度の評価委員会の際には8人の委員の方々にお願いしてございます。それぞれ専門の分野がございますけれども、委員長は美術館経営の経験者で長野県立美術館の館長にお願いしております。そのほかの委員につきましては、県立美術館の研究活動の評価専門でアーティゾン美術館の教育普及部長、あるいは地域貢献、マーケティング、観光活用、企業経営、展覧会の評価等の有識者で8人の委員にお願いしております。

○曳田委員
 委員の中にアーティゾン美術館の教育普及部長がお見えだということですけれども、この議論の中では、例えば企画展に対する評価、あるいは感想みたいな話はありましたでしょうか。

○小澤文化政策課長
 第三者評価委員会につきましては、館でいわゆる自己評価を行いまして、その自己評価に対して評価を頂くことになりますので、個別の展覧会についてのお話はなかったと思います。

○曳田委員
 実はこの前、はがきサイズの県立美術館の企画展の案内が来たんですが、率直に言うとまた相変わらず気持ち悪いと。感性の問題と言うとそれまでだけど、目ん玉のこんな大きいので見るって書いてあるんですね。例えば今言ったなかなかのメンバーがお集まりの中で前にもお話ししたような、えっと思う企画展もある、いい企画展もある。先ほどの説明を聞くとせっかくデジタルとかいろんなことをされているんだけども、全体の評価を見たときにやっぱり基本的に僕の行ってみたくなるような案内じゃないですよね。
 今、第三者委員会の話をしましたけれども、ちょっと前に聞いたと思うんですが、企画展をつくるメンバー構成、あくまでも館内の皆さんがやられるのか確認したいです。

○小澤文化政策課長
 企画展の立案につきましては、9番委員がおっしゃられたとおり学芸員が計画を立て、館の中で協議してバランスよく配置した形で内容を決定しています。その後、外部の美術館専門員からの御意見、評価を頂くシステムになっております。

○曳田委員
 今日は決算ですのでこれ以上踏み込みませんが、前にも京極スポーツ・文化観光部長ともお話をしたんだけど、これは確かに感性の問題というとそれまでなんだけれども、せっかく今おっしゃったように決算の中で、こういったデジタルのことも含めて収蔵品のことも、今さっき初めて聞いた地獄の門のことに関しても、やっぱりある意味でいいと思うんですよ。
 ただ、実際足を運ぶことになったときに、正直ちょっと気持ち悪いなとか見たくないものっていうのは僕はいかがなものかと思うんです。決算ですからこれ以上言いませんけれども、やはり館の中でも、例えば議員としてこういう意見があったことはぜひ伝えてもらいたいし、逆に言うと1回そういう方々ともお話をする機会を今後の課題としてぜひつくっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 もう1つ、説明資料42ページ、静岡県舞台芸術センター事業費助成で来館者数を見ていますと、例えば(イ)舞台芸術の創造と公演が合計で2万3006人であったとか、(ウ)舞台芸術に関する活動支援で鑑賞者数が342人、43ページの(エ)ふじのくに世界演劇祭2021が956人。これが多いか少ないか客観的に判断できないんだけど、皆さんはどう思いますか、お伺いします。

○小澤文化政策課長
 舞台芸術劇場のキャパシティーが400人ですので、適当な数字と理解しております。

○曳田委員
 キャパシティーがそうならば、ただこれは通算だと思うんですよね。例えば(エ)ふじのくにせかい演劇祭2021。
 何を言いたいかというと、これも御案内をもらうんです。いつも思うんだけど、いつも顔が半分欠けているような、これがいいか悪いか判断は別だけど、どう言ったらいいのかな、やっぱり見たくなる、行きたくなるというんじゃなくて奇をてらうというか。僕もこの文化観光委員会に属していてなかなか発言する機会がなかったんですけども、こういうものってあくまで助成しているわけだから果たしてどこまで口出しできるか分かりませんけども、もうちょっと演劇に対して、もっと県民があっと思うものができないものかなと思うんです。県はこの中ではどこら辺まで発言できるのか確認したいです。

○京極スポーツ・文化観光部長
 説明資料47ページに評価としてSPAC公演等鑑賞者数の指標がございます。コロナの前に、一番よかった2018年は5万人を超える方々にSPACの演劇を見ていただきました。コロナになりまして近年大分落ち込んでおりますけれども、目標を毎年度4万5000人として、SPACとしてはなるべく多くの方々に演劇を見ていただきたいと努力しております。
 先ほど申し上げたとおり、演劇という芸術分野の特性上、生の声で行いますのであまり大人数を対象にすることができません。マイクとかで大きくしてしまうとかえってその演劇の特性、臨場感といいますか、その効果が薄れることもありますので、そこは限界があると思っております。
 公演内容につきましては、公益財団法人になっておりますので宮城聰芸術総監督が全体の演目と内容について責任を持って実施しております。私たちと宮城監督と議論といいますか意見交換する機会は当然ありますし、県としてもう少し多くの方々に演劇を見ていただける機会をぜひつくっていただきたいと要望もさせていただいた上で、話合いをしながら演目を決めていただいている状況であります。
 先ほど、いろいろ御意見を頂きましたけれども、いろんな芸術につきましては嗜好等ありますし、どういうものが皆様の嗜好に沿うのかもいろいろな観点、感想があるかと思います。美術館もそうですけど、現代アート的なものは最近はかなり人気も高くなっています。かえって日常では味わえないようなこういう世界もあったのかという刺激を受ける側面もあります。監督もいろんな演劇の中でも割と親しみやすい演目も用意していますし、中高生向けの演劇教室ではこういうものがいいんじゃないかと、非常に考えて演目を決定していただいていますので、9番委員から頂いた御意見も今後お伝えしながら演目につきまして検討して、また御意見を頂きたいと思っております。

○曳田委員
 分かりました。
 これ以上京極スポーツ・文化観光部長と議論してもしようがないので意見を言わせていただきます。
 美術館もそう、見てみたくなる絵、見たい演劇、せっかく野外劇場があるわけだから例えばギリシャ神話のように本当にオーソドックスなものをやっていただけるなら見に行きたいと思う。これは感性かもしれないけど、先ほど部長が言ったように様々な感性があると言われちゃうと僕らもこれ以上二の句は継げないけれども、オーソドックスな、県民に対してこれならばという部分があまりにもさっきのパンフレット――案内で何で顔が半分切れるのかっていつも思うんですよ。正直気持ち悪い。
 だから僕にしてみれば、ぜひ委員としてはこういう話があったと伝えてもらいたいです。
 県民がなるほどSPACというのはこういうものだと分かってもらえるように、もう少しアピールしていただきたいと思います。せっかくこれだけの金額を助成しているわけですから、県民が芸術、あるいは演劇なりに対してより興味を持っていただく助成をしていただきたいと思います。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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