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委員会会議録

質問文書

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令和3年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:11/08/2021
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 分割質問方式でお願いします。
 決算なのでまず数字から伺いたいと思います。
令和2年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書53ページからの歳出決算状況調の一覧表の中で、特に危機管理費については予算現額に対する執行率が87.6%となっています。全体の合計では約9割いっているわけですが、特にこの危機管理費が87.6%にとどまったことに対する所見を伺いたいと思います。

○大石総務課長
 予算現額に対する執行率が87.6%につきましては繰越し等が8億7000万円余、また不用残につきましては5億2900万円余です。繰越し等それぞれ理由がありますけれども、今後は少しでも執行率が高まるように努めていきたいと考えております。

○蓮池委員
 要は、事業繰越しについては地震・津波対策等減災交付金、それから防災意識向上事業費、不用額についてはこれも地震・津波対策等減災交付金が多い訳ですね。
 この事業は基本的に県内の各市町に対して出しているものだと思うのですが、県ではばっと大きな金額で出てくるんだけど、県内市町のばらつきとは捉えていますか。つまり事業繰越しが多い市町や不用額が多い市町とかの分析は県としてされているんですか。

○森危機政策課長
 いずれも7番委員から御指摘がございましたように、市町の事業が中心になっていますので――組合もございますが――それぞれの事情があります。
繰越しでいいますと、先ほど申し上げたのですが、市町がというより国が昨年度新型コロナウイルス感染症対策関係で事業を前倒しでやりましょうという意味で補正予算を組んだ結果、事業執行がどうしても間に合わず繰越しになってしまったという、ある意味繰越しもやむを得ずというところがあったのも要因の1つとしてあります。個別のものでは河津町の防災整備事業や伊豆市の津波対策調査事業などそれぞれの事業におきまして、地元調整や用地の決定場所などの事情によってやむを得ず年度内には間に合わなかったために繰り越されているものもあります。
 不用残の関係で申し上げますと、主には契約差金です。いろいろな契約における差金の積み重ねによるところが主になります。個別の状況でいいますと、伊豆市で行政防災無線を整備するに当たり入札が不調となりやむを得ず実施年度を翌年度にしたことで全額不用になったもの、また掛川市で防災資材の整備に当たり市民の方々から補助事業の申請を受け付けて行う想定だったところ、申請が予想外に少なかったこともあり不用残が発生してしまったものがあります。

○蓮池委員
 何で聞いたかというと、予算に対するそれぞれの市町での執行状況や職員の力量も含めて県として今後に生かしていくためにきちっと分析しているのかどうかなのです。
 例えば新型コロナウイルス感染症の対応については前倒しといってもなかなか対応できないことがあるのですが、地震・津波対策等減災交付金については防災・減災の対策についてそれぞれの市町で職員の体制がしっかりしているところとしてないところの傾向があるのかないのか。基本的に県内の市町でそんなに差はないのか。それとも今河津町や伊豆市という名前が出てきましたけれども、やはり小さな単位のところではどうしても契約行為とかに対応する職員数とか――力量と言うと申し訳ないですが――県はどう捉えているんですか。

○森危機政策課長
 津波・地震防災対策はいずれの市町においても非常に真剣に事業の中心に据えてくれており、力量の面での差はないものと考えています。ただ、どうしても平場が少ないところではどこでそういう施設を造ったらいいのかとか個別の事情はあるものですから地域の特殊性、地域性としての差はあるものの、どこの市町が職員や体制で遅れているという認識は特段持っておりません。

○蓮池委員
 それでは次に、よく県はPDCAを回してと言うよね。昨年の決算資料をいろいろと見てみました。昨年の決算資料で様々な事業を行い改善しましたとありますが、令和2年度改善した結果これだけ効果があったという事業は危機管理部の中にはどのようなものがありますか。大まかなところで結構ですので幾つか挙げていただければと思いますが、いかがでしょうか。

○望月消防保安課長
 消防保安課で申し上げますと、通常の常任委員会でも申し上げておりますが、例えばヘリコプターの安全対策等について改善しておりまして――安全対策というのは終わりのないものではありますけれども――例えば2人操縦体制を敷く、安全管理者を置くといった業務の改善等を行っております。

○山田危機管理部参事
 昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大が特に激しかった年になりました。そういった中で、防災訓練の中止や防災対策自体については非常に障害がありましたけれども、大きな柱の防災・防疫のうちの防疫の部分における新型コロナウイルス対策をきちんと健康福祉部など他部局と一緒になって取り組んだのは大きな成果であると考えております。
 もう一点は、防災対策についても今しがた7番委員から御指摘がありました市町への支援を中心としてきちんと取り組んだと。そして昨年度は地震アクションプログラムの成果として、8割の目標に対して7割減災を達成し一定の成果を上げたと考えております。

○四本委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○四本委員長
 休憩前に引き続いて、分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 では、発言願います。

○蓮池委員
 午前中何でよかったことを聞いたかというと、私が毎回この決算特別委員会で指摘するのは、評価の下に書いてある改善の書きぶりがほとんど前年と一緒なのですよ。もちろん最初の文言は違ってたりするんですが。だからこれは本当に改善になっているのかと思うのです。
 つまり、一部書いてあるところもありますけれども、評価の後に本当は思うようにできなかった問題点、その原因は何なんだろうということが必要ですがここが甘過ぎる。どこの部局にも言っていますが、ここが甘いので結局課題に対して何をしたらいいのかが不明確、つまり改善が的確なものになっていないと毎回言っている。本来は前年と同じ文言がこの改善のところにあること自体が私は本当に改善なのかって感じる。本当は改善した結果としてこれはよかった、悪かったと評価されるべきじゃないかと思うんですよ。
 先ほども、この1年間で改善してよかったことはと聞いたときに太田危機管理部長から指示されて望月消防保安課長が答えたけど、本来は我が課ではこれが改善した、これはできましたって評価をするのが私は本当の決算審査だと思ってるんです。
 だから全ての課で、うちは少ないけどこういうことがよくなりましたって本来出て来るのが当たり前なんですよ。それがなければ改善になってないといつも申し上げています。ひどいところは改善の文言が全くそのままで書かれている。毎年毎年、改善の記述が同じで改善になってないと改めて指摘させていただきます。
 だから、この決算審査でもちろん不用額だとか繰越しだとか数字的なことは大事なのですが、事業の内容で1年間皆さんが一生懸命取り組んでいただいた評価として何がよかったのか、逆に言うとよかった原因はどういうことをやったからなのかを本当はここで出してもらいたいんですよ。
 それがないと、結局よかったのも悪かったのも何となく分からないうちに同じ改善が出てくることになるので、これは議会として指摘せざるを得ない。どこの課も一緒です。どこの部局も一緒です。それはきちっと指摘しておきたいと思います。
 来年同じ委員会にならないと思いますけれどもきちんとこの評価書は見ますので、ぜひそれが表れる書きぶりをどうかお願いします。県民の皆さんに見せるわけだから、1年間の結果としてこういうことを改善したとぜひここに表していただきたいことをお願いして終わります。

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