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委員会会議録

質問文書

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平成28年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:03/09/2016
会派名:自民改革会議


○杉山委員
 それでは、質問を1問、そして提案を1つやりたいと思います。
 まず質問ですが、沼津駅周辺総合整備事業についてお伺いしたいと思います。
 この事業の鍵を握ると言われています新貨物ターミナルの用地買収につきましてですが、本年1月に沼津市から平成29年度末までには完了させるとの目標が発表されたわけであります。それで今議会の本会議でも用地買収の完了後、速やかに工事に着手するための鉄道事業者と必要な設計等を進めているとの発言があったわけでありますが、このようなことは事業推進に向けた県と市の強い決意のあらわれであると受けとめております。
 ただ、一方で本会議の質問でもあったように、権利者の中には土地を売りたいという気持ちはあるんですが、地域の事情等により契約をためらっている人もいるんではないかという話を私も聞いております。用地買収に拍車がかかることを期待していますが、そのためにはこれまでのように単に粘り強く交渉を重ねる段階から、権利者の方々に対する個々の状況を踏まえた中で別の方法でのアプローチも必要な時期に来ているのかなと感じております。
 そこで、残る地権者の方々との交渉状況と今後の用地買収に向けた取り組みを県に対してお伺いしたいと思います。

○小澤街路整備課長
 沼津駅周辺総合整備事業についてお答えいたします。
 昨年2月の用地交渉再開時におきまして、47件の権利者が残っておりましたが、県と市が連携し用地交渉を進めてきた結果、この1年間に8件の権利者と契約を結べ、残りが39件となってございます。このうち現地に不在の1件の権利者を除きまして全ての権利者に直接お会いすることができ、そのうち約30件の権利者からは継続して交渉させていただくことで了解を得ております。
 この権利者の中には、買収そのものに反対する方のほかに反対派の代表に判断を任せている方や地域のつながりから様子を見ている方、それから何かのきっかけが欲しい方などさまざまな立場の方がいることがわかってきております。このため今後県では市と連携して複数の方々との同時交渉などを模索するなど、個々の状況に応じた交渉方法により戦略的に用地交渉を展開していきたいと考えてございます。
 さらに、県では来年度新貨物ターミナル予定地におきまして、埋蔵文化財の発掘調査を事業の検証を始めた平成22年度以来初めて現地で実施します。工事着手に向けた具体的な動きを目に見える形でお示しするとともに、地元自治会の代表者で組織する三区JR貨物駅対策協議会等を通じて、事業の進捗状況や地元要望に対する対応状況などを積極的に情報提供するなどして事業推進に向けた機運を高め、契約に踏み切れない方々の背中を後押ししていきたいと考えております。

○杉山委員
 ありがとうございました。
 本当に県が今、沼津市と一体となってこのことについてさまざまな努力をされていることは承知をしておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 そして要望を1点申し上げます。
 3番委員と9番委員からオリンピックに向けた道路整備の話もございました。一つこれは提案ですが、4年後のオリンピックは多分50年に一遍、そしてその後の50年に一度も静岡県に来るかどうかわからないような状況のオリンピックがこの伊豆に来るということであります。御承知のとおり伊豆中央道がトンネルを出てすぐに料金所があってその先に信号機、そしてしばらく走ってまた信号機、そしてその先にもうすぐにトンネルを越えると一般道におりてしまうという状況の中で、せめてオリンピックの来ている期間だけでも時限で結構ですから、例えば無料化ということを県としてぜひ道路網の整備を含めて検討いただきたいと提案をしておきます。中央道の2カ所の料金所に対してのその時限、つまりせいぜい長くても2週間とかいう期間でありますが、おもてなしも含めて県がそのような形で対応できるよう検討いただくことを提案しておきます。

 そして最後に、この建設委員会の説明者の中でこの3月をもって御勇退をされる方々がいらっしゃいます。その方々は野知交通基盤部長、松本交通基盤部理事、小川工事検査課長、室伏土地対策課長の4名であります。
 この4名の方々につきましては、昭和53年度、54年度以降に県に入庁されたわけでありますが、この時期から現在に至るまで、我が国を取り巻く経済状況というのは大きく変化してまいりました。この間この4名の方々にはそれぞれの立場でもう三十数年、40年近くにわたって県職員として御尽力をされました。そして交通基盤部には、まだ大勢の今期で退職をされる方々もいらっしゃいますので、特にこの4名の方々に代表していただきまして、私から略歴等を御披露しながら感謝の言葉を改めて申し上げたいと思います。
 まず最初に、野知交通基盤部長でありますが、野知さんは交通基盤部のエースとして大活躍をされました。沼津駅付近の鉄道高架事業の調整、国道136号の大規模地すべり対策、ふじのくに千本松フォーラム建設、草薙運動場の再整備などを冷静かつ高い分析力と的確な判断力で進めるとともに、平成26年度からは交通基盤部長として建設行政全般にわたりまして、さまざまな政策を先頭になって推し進めていただきました。
 特に、静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013では、全体162のアクションのうち3割に当たります48アクションを交通基盤部が担い、静岡モデルや森の防潮堤づくりなど全国の先進事例となる取り組みを進め、浜松市を初め県内に広がりを見せて、その整備も進みつつあります。温厚かつソフトな物腰で他人への気配り、部下への思いやりもある、皆様も御承知のとおり人間的にもすばらしい人物であります。
 次に、松本交通基盤部理事です。
 松本理事は、ミスター林業として森林・林業全般に明るい職員として活躍をされました。ふじのくに森林・林業再生プロジェクト企画会議のリーダーとして高い調整能力を発揮しまして木材生産量が増産に転じたほか、合板工場の整備につなげ、県内林業家の生産意欲を高めるとともに、三保松原の保全技術検討会議では事務局長も務め、三保松原の保全に向けた提言書を取りまとめました。現在は森林林業連携担当理事としてみずから陣頭指揮をとって、ふじのくに森林・林業再生プロジェクトを推進するとともに、森の防潮堤推進担当理事として国、関係市や他部局との連携、遠州灘海岸の防潮堤の造成を積極的に推進をされ、その高い技術と幅広い経験で本県の森林・林業行政に大きく貢献をされました。
 次に、小川工事検査課長ですが、小川課長は新東名高速道路のアクセス道路について、全ての路線におきまして詳細設計もしくは基本設計に携わったほか、空港関係にも6年間在籍をされ、静岡空港の開港にも大変に貢献をされました。また焼津漁港管理事務所長、港湾局技監、漁港整備課長としても漁港の整備に尽力をされるなど、さまざまな分野における本県の社会資本整備に努めました。さらに工事検査課長として工事検査要領や工事共通仕様書等の問題点を把握し、改正について尽力をされるとともに、工事監察の充実や委託表彰制度の構築などに向けて積極的に取り組まれました。
 次に、室伏土地対策課長です。
 室伏課長は、行政職の職員として活躍をされてまいりました。統計関係の部署には9年間在籍をされるなど経済統計分野に強みがあり、みずから経済波及効果の分析ソフトを開発するとともに御殿場アウトレットの経済波及効果推計に取り組まれるなどされました。また土地対策において市街化調整区域内での工場の立地基準の抜本的見直しに取り組まれるなど、積極的に課題解決に取り組まれてまいりました。
 以上のように、4名の皆さんのこれまでの御活躍が成果となって、さまざまなところで花を開き、本県の発展に寄与してまいったわけでございます。今後ともこれまでと変わらずに本県のために御尽力を賜りますようにお願い申し上げます。
 それでは、我々県議会議員や後輩の県職員に対しまして、これまでの貴重な経験などを踏まえ、何か一言ずつお話をいただければ幸いでございます。
 野知交通基盤部長、松本理事、小川工事検査課長、室伏土地対策課長の順番でどうぞよろしくお願い申し上げます。

○野知交通基盤部長
 ただいま杉山委員からは身に余るねぎらいの言葉をいただき、本当に恐縮でございます。ありがとうございました。
 38年一貫して社会資本整備にかかわる仕事に携わらせていただきました。思い起こしますと昭和53年に入りまして、そのころの県人口は340万人を超えたところでございました。都市部への人口は本当に著しく集中しているときでありまして、右肩上がりでこのまま続くと信じて疑わないときでございまして、まさかこの時期になって人口減少社会になって、それをどうしたらいいかということで全庁で議論するなんてことになるとは、本当に当時は考えられなかったというような時代でございました。
 今後、このような人口問題を初めといたしまして経済、暮らし、さまざまな災害リスクなど取り巻く社会環境がこれからも大きく変化することがあろうかと思いますが、社会資本整備につきましては県民の皆様の安全・安心、また豊かで快適な暮らしづくり、また本県の産業を支える基盤ということで、これからも着実に進めていかなきゃならないと思います。このためにも私たち県の職員は県民ニーズをしっかりとこれからも把握して、20年後、または30年後の姿をしっかりと見据えて、的確な施策を実行できるよう進めていかなきゃならないと思います。
 新しい時代に即した幅広い知識あるいは技術を絶え間なく習得するように努め、またコミュニケーション能力ですとか、あるいはマネジメント能力を培っていくことが必要であろうと思っています。
 そして何よりも大事なことは、私たちの町、またふるさと静岡県をもっとよくしていこうと、また県民の皆様に喜んでもらえるような、そういったインフラ整備をやっていこうという熱意をしっかりと持ち続けることが大事であろうと思っております。
 交通基盤部の基本理念は、一緒に未来の地域づくりでございます。この理念を職員一同の皆さんが共有して、また県民の皆様と一緒に未来に続く静岡県の県土づくりに取り組んでいただくことを期待しております。
 私は、この38年間公務員生活を続けておりましたが、これまでいろいろな場面で御指導、御鞭撻を賜りました建設委員会の委員、県議会の皆様、そして職場の先輩、同僚の皆様、また建設業界の皆様など本当に私を支えていただきました皆様に感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。(拍手)

○松本交通基盤部理事(森林林業連携・森の防潮堤推進担当)
 杉山委員には、本当に身に余るお言葉をありがとうございました。
 私は38年間、林業職員として携わってきました。その中できのうもお話ししましたけれども、まず皆さんにお礼を言わなきゃいけないのは、森の力再生事業の継続が決まったということで、本当にありがとうございました。これから森の力再生事業も5年後を目途にまた進んでいくわけですけれども、これまでの10年間もこうした委員会の席であるとか議会からいろんなアドバイスや御指摘をいただきまして、事業の本質は変えられませんけれども、執行の方法とかいろいろ改善してきましたので、また今後も森の力再生事業が県民の皆様により親しまれるような事業になるように、これからも御指導をよろしくお願いしたいと思います。
 それから、私は先ほど言いましたけれども林業の職員ということでいろんな立場で林業にかかわってきました。林業はいろんな側面があります。木材生産であったり県土の保全、それから環境と、そういういろんな視点で携わってきましたけれども、退職を迎えるに当たりまして振り返ってみますと、一体何を残したかというと、なかなか残したものって思いつかないんですけれども、ただこの間それぞれの場面できっちり真剣というんですか、熱くやってきたんだということだけは自負があるかなと。ただ結果としてそれが失敗であったり成功したとかいうのはございますけれども、しっかりやってきたんじゃないかなというような気がします。
 先ほど、杉山委員からも経歴の中で御紹介いただきましたふじのくに森林・林業再生プロジェクトでございますけれども、これも一朝一夕にはできないプロジェクトでございまして、県の森林・林業をとにかく再生するんだということで240人近い林業職員が一丸となって取り組んだプロジェクトでございます。それは部をまたいでおりますけれども本当に同じ方向を向いてやったというのは、これまでなかったんじゃないかというような気がいたします。ただこれも3年、4年目になりましたけれども、仕組みづくりが一応終わりまして、これからはその仕組みをいかに動かしていくかという視点で平成28年度から経済産業部に移るということで、マーケットインの視点からその仕組みを動かす段階に入っていくと思いますので、また県議会の皆さんにもその辺については御指摘、御指導をいただいて、きっちり本県の森林・林業が再生できるように御協力いただければと思います。
 本当に最後になりますけれども、私、今のプロジェクト等を見れば道半ばではあるんですけれども、優秀な後輩、熱い気持ちを持った後輩がいますので安心して今年度を終えられるんじゃないかと思っております。県議会の皆様には本当にありがとうございました。(拍手)

○小川工事検査課長
 ただいま2番委員より頂戴いたしました身に余るお言葉、まことに光栄のきわみでございます。
 私は、紹介いただきましたように、昭和54年に入庁以来37年間、さまざまな分野で仕事をさせていただきました。これも皆様に支えられたおかげをもちましてこのときを迎えることができました。無事この場に立って皆様に御挨拶ができる、改めて感謝申し上げるところでございます。
 37年間の中で一番記憶に残るのが、やはり最終年度のこの1年間ではなかったかと思います。紹介のありましたように改正品確法に基づいた土木、農地、林業、建築の工事検査要領や共通仕様書の全改正、一本化を図ると同時に10年に及ぶ課題がありました例えばボーリングコアの処理指針の策定であるとか、技術力向上のための委託表彰制度の施行要領の策定、こういったものを1年間通してやってまいりました。こう言っては何でしょうか、この1年間においてはいわば耕作放棄地を耕して畝をつくり種をまいたのが私の仕事だったかと思います。
 今後は、花を咲かせ成果を出すのは作業に携わった検査官、そして後ろに座る将来幹部候補生となる職員の皆様、こういった方に委ねていきたいと感じます。目標とする成果、花を咲かせると言いましたけれども、私の立場で言えばそれはやはり人材育成と技術力向上に尽きると思います。もう1つ言えば、いかに人を使うかということです。私のこの1年間やってきたことについて、1冊の本になるぐらいさまざまなことがありまして、いろいろ人を使いながらやっと成果を上げることができました。予算の面も応援いただきましたし、人材の面でも周りから応援をいただいた。やはり皆様の協力があってのことで人を使って成果をなし遂げることができた。これが一番の記憶に残る仕事だったかと思います。私は、またその成果がどのようにあらわれるかを楽しみに、静岡県、また交通基盤部がますます発展することを祈念いたしたいと思います。私の言葉といたします。どうも長いことありがとうございました。(拍手)

○室伏土地対策課長
 杉山委員には過分なお言葉を頂戴いたしまして、ありがとうございました。
 私は、行政職として昭和54年に入庁しまして、さまざまな部局を経て、最後の3年間は交通基盤部都市局の土地対策課、そして建設委員会の皆様に大変お世話になりました。
 建設委員会では毎回、委員の先生方からさまざまな質問があるわけですが、ほかの説明者への質問を横から聞いておりましても、県民はそう思っているんだろうなと、はっとするような質問が多々ありました。県民の皆様のバイアスのかからない率直な意見が、委員の先生方を通じましてしっかり反映されているんじゃないかなと感じております。質問に答えるのは正直辛いところがあります。本当に全て知っているわけではありませんので、そこで質問に答えられるように一生懸命勉強するわけですけれども、私にとって建設委員会はいわば修行の場でありましたし、委員会を通じて育てられたと思っております。委員会は議会と県当局が一体となってよりよい県土をつくる場であると思いますので、これからも活発な質疑によりまして、一体になって安心・安全、活力のある県土をつくっていただきたいと思います。
 簡単ですが、退職に当たっての御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

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