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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:市川 秀之 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:自民改革会議


○市川委員
 それでは、委員会付託議案に関しまして、一括質問方式にて5問お願いしたいと思います。
 まず1つ目に、第1号議案「令和2年度静岡県一般会計予算」のうち、交通安全施設等整備事業費について質問いたします。
 この事業費には、園児等の園外活動の安全確保対策費が含まれていると伺っております。今年度策定された静岡県子供の安全確保緊急対策アクションにおきまして、警察本部を初めとした関係部局が通学路や通園路等の道路交通環境の整備等、あらゆる安全確保対策を講じてきたと思います。子供の安全確保に万全を期するため、来年度も引き続き対策を講じていかなくてはならないと思いますけれども、交通安全施設等整備事業費のうち、園児等の園外活動の安全確保対策として具体的にどのような事業を行っていくのか、あわせて事業の完了の見込みについてお答えいただければと思います。

 それから、大きな項目で2つ目、第47号議案「静岡県金属くず営業条例の一部を改正する条例」について、資料3によりますと古物営業法に準じて制定された条例だということですけれども、そもそもなぜ金属くず営業条例が制定されているのか目的を教えていただければと思います。
また、県内でどのくらいの金属くずの営業許可を出しているのか。

それから、今回条例を改正する主な理由を教えていただきたいと思います。
また、主な改正点と改正によってどのような効果が期待されるのか教えていただきたいと思います。

 3つ目、少年の非行と犯罪被害防止対策について伺いたいと思います。
 委員会の視察で沖縄県の教育委員会へ行った際に、沖縄県では教育委員会と県警の少年課で人事交流をされているということです。また定期的に情報交換をするなど少年の非行防止について連携しているというお話を伺いました。
この点につきまして、静岡県警では県教育委員会やその他関係機関、団体とどのように取り組んでいるのかを伺いたいと思います。

 さらに4つ目、高齢運転者の免許更新について伺いたいと思います。
 70歳以上の高齢者が免許の更新を受けようとするときは、高齢者講習もしくは特定任意高齢者講習のいずれかを受講することが義務づけられており、講習を受けないと運転免許証が更新されないと聞いております。
 3月3日のニュースで、高齢者講習の予約がなかなか取れないという報道がありました。高齢者講習の予約が混雑していることに関し、本会議における本部長答弁で,高齢者に対する高齢者講習の早期申し込みを呼びかける、それから予約可能な自動車教習所等を案内する電話相談窓口の設置、そして西部運転免許センターにおける認知機能検査の集中実施などの対策により混雑解消を図っているという答弁がございました。
 しかし、県西部では大変混雑をしているというお話を伺っております。それにつきまして現在の県西部方面における高齢者講習の予約待ちの状況を把握しているようでしたら教えていただきたいと思います。

 2番目として、自動車学校の規模にもよりますけれども繁忙期、特に春休み、夏休みにおいては高校生、大学生が免許を取りに行くと思います。自動車学校の予約がかなりふえて、また受け入れが少なくなるのではないかと思います。この点も含めまして高齢者講習の予約待ちの解消に向けた今後の方針について、いま一度教えていただければと思います。

 最後、5問目といたしまして浜松市の交通事故の状況は政令指定都市の調査で11年連続ワースト1を記録しています。これに対して平成27年度に浜松市交通事故防止対策会議におきまして、平成26年度までの6年間に浜松市が全国の政令都市20市中で最も人身交通事故が多いことを危惧して、この状況からの脱出を目指して大幅な交通事故削減対策として浜松市交通事故ワースト1脱出作戦を開始いたしました。しかしながら各政令指定都市の事故統計、速報値を含みますけれども、これを事務局で整理したところ、現在においてもワースト1から脱出できず極めて厳しい状況にあるということです。
 浜松市はどのような状況であるのか、交通事故の発生状況を教えていただきたいのですが、県内のほかの市町と比べることしかできないかもしれないので浜松市ならではの特徴が事故の分析であるのかどうか。それからワースト1脱出に向けてどのような対策を進めていくのがよいとお考えか教えていただきたいと思います。

○吉田交通規制課長
 1問目の令和2年度交通安全施設等整備事業費に関しまして、1点目、未就学児童の交通安全対策の事業内容についてお答えいたします。
 昨年、滋賀県大津市において散歩中の保育園児の列に車両が衝突する交通死亡事故が発生したことを受けまして、現在県警察において関係機関との緊急安全点検を実施し道路標示の塗り直しや信号秒数の変更等行うなど、子供を交通事故から守るための道路交通環境の改善に取り組んでいるところであります。令和2年度の交通安全施設等整備事業では、こうした取り組みに続きまして幼稚園、保育園等の周辺道路における信号機のLED化や歩車分離化を実施するほか、ゾーン30の指定などさらなる安全対策を推進していく予定であります。
 2点目の完了見込みについてお答えいたします。
 予定している事業につきましては、年度内の早期に事業が完了できるよう既に現地調査、設計等の工事発注に向けた諸準備に着手しているところでありまして、引き続き早期執行による早期の安全確保に努めてまいりたいと考えております。

○古橋生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 それでは、2点目の静岡県金属くず営業条例の一部を改正する条例について、3点お答えをしたいと思います。
 1点目の条例の制定目的と営業許可の現状についてです。
 金属くず営業条例は、古物営業法による規制の対象外である金属くず商を規制することにより金属類に関する犯罪の防止や悪質業者の排除などを目的に制定しており、おおむね古物営業法と同じ規定を設けております。
なお、令和元年末現在の県内の許可業者数は約2,000業者となっております。

 2点目の改正理由についてです。
 平成30年4月に古物営業法の一部が改正され、欠格事由に暴力団関係者などが追加されました。また令和元年6月には成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化を図るための関係法律の整備に関する法律が制定され、今までは一律に欠格事由とされていた成年被後見人などについては個別審査規定が設けられました。これらの法改正に伴い本条例も同一の欠格事由や審査基準とするため関係条文を修正したほか、各種届け出規定や遵守事項などを見直す必要があったことから、今回の改正を行うこととしたものであります。
 3点目の改正により期待される効果についであります。
 欠格事由の見直しにより悪質業者の排除や金属盗難の防止などが期待されること、また変更届け出規定を見直したことにより許可業者の営業実態を正確に把握することが可能となり、金属くず営業の適正化が期待されることとなります。

○鈴木少年課長
 それでは、3点目の県警察と県教育委員会及び関係機関、団体と連携した少年の非行防止及び犯罪被害防止対策に関する取り組み状況についてお答えいたします。
 県教育委員会と連携した取り組み状況につきましては、人事交流、学校と警察の連携強化に係る制度の運用、学校、警察、地域連絡協議会における定期的な情報交換などがございます。人事交流につきましては県警察からは警察官1人を県教育委員会社会教育課へ、同じく教育委員会から教員1人を警察本部少年課にそれぞれ出向させ少年の非行防止及び犯罪被害防止に関する相互の連携に努めております。
 学校と警察の連携強化に係る制度の運用につきましては、警察本部、県教育委員会及び県私学協会と協定を締結し、児童生徒の非行防止や犯罪被害防止に係る学校と警察の相互の連絡方法や内容を定めた学校警察連携制度により円滑な連携に努めております。
 学校、警察、地域連絡協議会における情報交換につきましては、児童生徒の健全育成と非行防止に係る知事部局、県教育委員会、県私学協会及び警察本部の事務担当者が出席して少年の非行概況、学校における問題行動などについて定期的に情報交換を行っております。
 その他関係機関、団体と連携した取り組み状況につきましては、SNSに起因した子供の性被害防止を図るため警察と少年警察ボランティアが連携して、携帯電話販売店に対する協力要請により子供やその保護者に対するSNSの危険性等に関する啓発活動を行うなど関係機関、団体との連携を強化しております。
今後とも、県教育委員会や関係機関、団体との連携により少年の非行防止、犯罪被害防止対策を推進してまいります。

○高橋交通部参事官
 質問の4点目、高齢者講習の受講待ち対策に関する質問2点について御説明をいたします。
 まず、1点目の現在の県西部方面における高齢者講習の予約待ち状況でございますけれども、昨年12月末における県下の高齢者講習の受講待ちにつきましては平均42.8日になります。このうち西部地区におきましては受講待ちが平均33.3日となっております。
また、これらを自動車教習所ごとに見てみますと県下の待ち期間の最長が135日、最短が8日、また3カ月以上待ちは県下で13カ所でありまして、全自動車教習所等42カ所の約33%になります。このうち西部地区は14教習所中7カ所の半数となっております。

 2点目の繁忙期における自動車学校の受け入れの状況を踏まえての解消に向けた取り組みでございます。
県警では、認知機能検査及び高齢者講習の受検、受講待ちの対策としてこれまでに検査講習通知書により早期の予約受講を促したり、指定自動車教習所とのネットワークシステムを活用した空き状況の個別案内、また公安委員会が直接実施する認知機能検査の拡大、受検、受講の人数制限の緩和、公安委員会における臨時高齢者講習の直接実施などを通年の対策として実施しています。
 しかしながら、6番委員御指摘のとおり自動車教習所においては新たに免許を取得する教習生が増加する夏季と冬季の繁忙期が存在し、教習生と高齢者の受検、受講者が重なることにより速やかな受検、受講に支障を来し、高齢運転者が希望どおりに受検、受講できない現状があることも事実でございます。
 これらを踏まえまして、西部地区における受検、受講待ち期間の長期化への対策、さらには繁忙期の対策として、試行的ではありますけれども本年1月の1カ月間、西部運転免許センターにおきまして自動車教習所の負担となっている認知機能検査について集中実施を行いまして、この1カ月で西部地区の受検者の約4割を実施したところであります。
その結果1月、2月における西部地区の高齢者講習の受講者数は前年比プラス1,395人、パーセンテージにすると約28%の増と大幅に増加したところであります。
 県警では、今後増加が予想される高齢運転者に適切に対応するためにも自動車教習所の協力が必要不可欠でありますので、さらなる連携を図り高齢者事故の発生要因や道路交通法の改正などを勘案しつつ、これまで行っている通年の対策や本年1月の集中試行実施など現状の取り組みの検証、また他県警の取り組みなども参考に受検、受講待ち期間の短縮に向けた効果的な対策を検討してまいりたいと考えております。

○金原交通部参事官兼交通企画課長
 浜松市の交通事故抑止対策について答弁させていただきます。
 まず、浜松市内における交通事故の発生状況につきましては、昨年の交通事故の発生件数、死者数、負傷者数がいずれも前年に比べ減少したほか、昨年の減少率は浜松市がマイナス13.4ポイントに対して県下はマイナス11.6ポイントなど、それぞれ県下平均を上回る状況でありました。浜松市内の交通事故は5年連続で前年よりも減少しておりますが、人口10万人当たりの交通事故件数につきましては県内のその他の市町と比較しても浜松市がワースト1の状況にあります。
 次に、浜松市内の事故の特徴や事故が多い要因についてですが、浜松市内の交通事故につきまして事故類型や発生時間帯等の発生状況を県全体と比較してみましても、際立った特徴は見られません。人口当たりの自動車の保有率や運転免許保有率がいずれも政令市で第1位となるなど、自動車の依存度が高いことから交通事故が多発しているものと考えられております。
 最後に、発生状況を踏まえた今後の取り組み方針でありますが、現在浜松市内6つの警察署が連携し交通事故の発生実態に基づき悪質、危険性の高い違反に重点を置いた交通指導取締りを実施しているほか、道路管理者と連携し中央分離帯の開口部を閉鎖するなどの道路改良や交通安全施設の整備、安全運転管理事業所に対する企業講習や各種教室、運転免許更新時講習等の機会を捉えた交通安全教育などを推進しており、今後も引き続きこのような取り組みを継続するとともに浜松市を初めとした関係機関、団体と連携し、交通事故抑止に努めることとしております。

○市川委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。
 要望を述べて終わりたいと思いますが、まず1番目の交通安全に関する件、早期完了を目指すということですのでスピード感を持って今後も取り組んでいただければと思います。
 それから2番目、金属くず営業の条例の改正ですが、社会情勢を含め時代に合う適正な規制を目的とした見直しと認識いたしました。悪質業者の排除等の説明をいただきましたが、金属くずの行商をする際に届け出を不要化するなど、2,000件も業者があるということで事業者にとっても負担が軽減されることでありますので、改正後の周知を図っていただければと思います。
 それから3点目、教育委員会との交流ですが、それぞれ関係機関、団体を含めて出向や相互連携を取っているということでございますので、今後もそれぞれの強みを生かした形での取り組みを行っていただき、積極的に情報や意見の交換を行っていただければと思います。
 そして4点目、高齢者講習に関しましても昨年、一昨年ぐらいから受講待ちの問題の声が聞こえるようになったんですが、本当に認知症検査の集中実施など対策をたくさんとっている実感がいたします。
 そんな中で、高齢者の場合、希望する近くの教習所で講習が受けられないと第2希望、第3希望と順番に予約を取ろうとするわけですが、高齢ドライバーにとってかなりの負担になろうかと思います。要望として仮に予約がとれなくて期間内に受講ができない場合もあろうかと思いますので、利便性の向上といった対策を引き続きとっていただければと思います。
 5点目の浜松市の交通事故抑止対策も、5年連続で事故が減少しているということでありがたいと思います。中央分離帯を閉じることによって事故が減るといった事例が、ほかの市町にも通達して対策が講じていければいい結果が出てくるかなという感じをいたしました。今後ともよろしくお願いしたいと思います。
 私はことしから議員になりまして、初めて委員会に出させていただいて1年間皆様方に勉強をさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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