• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小野 登志子 議員
質疑・質問日:12/13/2007
会派名:自由民主党県議団


○小野委員
 二、三点お願いいたします。
 31ページです。「新たな温泉法の改正(可燃性天然ガス対策)」、この一番下に参考といたしましてガスの発生状況がございます。伊豆半島、富士川以東は1,205源泉でガスの発生がこれはゼロなのか何なのか、検査をしてないのか何だかよくわかりませんし、この富士川以西84、ガスの発生20というのは、20カ所なのか単位がちょっとわからないからそれを教えてください。

 次に、食中毒防止対策の推進です。これはこのレジュメによりますと、「人口10万人当たりの食品を原因とする健康被害の発生数は10人以下」を平成22年度の目標にしているということですけど、次のページには平均を見ますと過去5年間25.2件とか大変な数を示しているわけでございます。9月下旬にはサルモネラ中毒の発生で961人と大幅に増加している状況です。
 私の住んでいるこの東部地域は本当に温泉観光地です。旅館やホテルなどが食中毒を起こした場合には、本当に町の一大事となるわけでして、保健所から営業停止の処分を受けますとマスコミが来てその旅館を映します。そうしますとお客様がばったり途切れるというわけで、この原因施設だけではなく市全体としても被害が――被害というか、どこが被害かといったらそれはしかられちゃいますけれども――影響が大変大きなものがございます。そこでこの東部地域における食中毒の発生状況と地域の実情を踏まえた食中毒防止対策というのは、どのように実施されているのかをお伺いいたします。

 そして3つ目ですけれども、陳情の措置状況の6です。ハンセン病の国立駿河療養所入所者自治会長の小鹿さんという方からの要望で、映画「新・あつい壁」の自主上映で多くの県民が鑑賞することによるハンセン病問題の啓発、啓蒙の推進をお願いしているところですけれども、そのお答えとしまして、「映画『新・あつい壁』の上映会の開催については、他県等の動向を注視しつつ、本県としての対応を検討していく」というのは何ともよくわからないお答えで、これを「やりません」とか「予算がございません」とか、「それをちょっと今やるなら余りよくない」とかいう答えならともかく、他県等の動向をという他県に倣うとか他県のまねをするとか、そういうふうな形でお答えなのはちょっとおかしいかと存じます。

 次です。厚生委員会関係で社団法人日本助産師会の深沢静江支部長からの要望がありまして、1、2、3、4ともっともなことで、これが全部実現するように私たちも努力しなければならないんですけれども、一方この優秀な助産師さんたちが病院の中で働いてくだされば、この間の榛原総合病院の出産予約50人が100人になるのではないかと思うと、どちらをどうしていいかというのは非常に苦しむところですけれども、助産師さんたちとしたら地域と密着した医療活動を行っていきたいという強い希望があるかと思います。そういうものを生かしてやっていく、歩み寄る方法はないものかと、これから私も研究していきたいと思います。
 きのうからも医師、看護師不足の問題がございます。この増員対策は県としても大変努力していただいておりますし、人材養成室でも本当によくおやりになっていると思います。しかしながら、もし自分が医師、看護師になろうとした場合に、どういう理由でということを考えますと、それはもちろん給料がいいとかありますけれど、ある程度やりがいがあるというところ、生きがいがあるという仕事を求めている職種ではないかと思うんです。その点は何と言いますか、芸術家あるいは大工さんたちとかと同じような職人的な気質があるのではないか、自由人であるというのがなかなか理解しにくいところなのではないかと思います。すなわち組織的なものを嫌うところがあるのではないかと思うんです。
 そういうところにおきまして夜にやっている海外のテレビドラマで「ER」という、ああいうものを非常に若い人たちが好きで、先日、順天堂大学附属静岡病院に入院しましたら、若いドクターたちが「ER」を見てお医者さんになったとか、ドクターヘリだから順天堂大学附属静岡病院を選んだとか、そういう答えを聞きまして、やはり病院の内容というのが物すごく大切なのではないかなと思ったわけです。
 あと看護協会の会長さんとお話いたしましたときに、今の看護師さんというのはちょっと昔のナイチンゲールとかと思ってもらっては困りますと。茶髪、金髪あるいはプラチナ髪とか、穴あきジーパン、これは普通のことなんですと。そしてせっかく資格をとりましても、国家試験をとりましても平気でやめていってしまう。それはなぜかというと、手に職があるからどうやってでも生きていけるという自信があるからだというそういう御意見をいただきました。
 それである程度、その看護師さんあるいはドクターに関しましては、別な視点で見てみる必要があるのではないかと思います。この看護師あるいは医師の確保対策に関しては、もう少し広い見地から見て、その方法といいますか、戦略を立てていくことも必要ではないかと、「ER」を見ながらつくづく思ったわけです。順天堂大学附属静岡病院におきましては、ほとんどが鹿児島大学看護学部の卒業生が来ていたわけです。ずっとあの周辺には鹿児島県出身の方が大勢いるんですけれども、最近は5月の連休になりますと看護部長さんがだんだんもう震え上がってしまうと。その連休でおうちへ帰ると、里帰りするとそのまま帰ってこなくなってしまう、ちょっとまた昔と変わってきている。すなわち非常に移ろいやすい気持ちもあるということも加味して看護教育というものをやっていかなきゃならないのかな、難しいものであるけれど、そういう生きている自由な発想を持った人たちが一生懸命お仕事をしてくださるというのは、また物すごく大切なことと思いますので、その辺もお考えになって地位と待遇の保障ということもとても大切なことと思いますので、もうこれは意見になってしまいましたけれどもすいません。先の方のお答えをお願いいたします。

○黒木生活衛生室長
 資料31ページの新たな温泉法の改正に関連しまして、参考として上げた数値等について、説明がちょっと足りなかったものですから説明させてもらいます。
 まず、ガスの発生の20の単位は何かということでございますが、これは温泉の源泉の数でございます。ですから6月調査時では富士川以西の84ある利用源泉のうち20の源泉でガスの発生が確認できたとそのように御理解いただきたいと思います。
 それからもう1点は、伊豆半島富士川以東のところに、ガス発生欄に横スラッシュが入っていますが、これはどういうことか、調査したのかどうかというようなことでございますけれども、静岡県の地層というのは富士川をおおむね境に以西のところは海底が隆起してきた地層でございます。それから以東の方は火山活動によって島が陸地になった構造でございまして、可燃性ガス――主にメタンガスでございますけれども、これは古代のときに海底に沈んでおった有機物質が腐ってそれでガスになるというようなことでございますので、本県においては一般的に富士川以西の部分において海底が隆起した地層でございますので可燃性ガスが発生するだろうと、そうしたことから6月の調査の時点では、火山活動等ででき上がった陸地であります富士川以東については調査していなかったということで横スラッシュになっております。以上でございます。

○ 鈴木生活衛生局長
 東部地域における食中毒の発生状況と地域の実情を踏まえた食中毒防止対策をどのように実施していくかということでございます。
 まず、食中毒の発生状況でございますが、平成18年度は施設3件、患者合計数254人の食中毒が発生しております。うち1件は大規模旅館を原因施設といたします患者数191人のノロウイルスによる食中毒事件でございます。
 また、平成19年度に入りまして、今までのところ1件、患者数7人でございますが、発生しております。
 東部地域は伊豆長岡や修善寺といった温泉観光地を抱えているという、地域の実情に応じた食中毒対策につきましては、管轄する東部保健所におきまして、観光シーズン前の6月に温泉地区の旅館、飲食業の一斉点検監視指導を行うとともに、地域ごとの衛生講習会開催とか、市町での広報誌により食品の衛生的な取り扱いや食中毒防止対策の啓発を行っているところでございます。また11月からはノロウイルス食中毒の多発時期になりますということから、大規模旅館や仕出し屋などの大量調理施設を中心に監視指導を実施しております。
 さらに修善寺支所管内では、本年度より食中毒防止対策連絡会を設置しまして、行政、食品関係団体、観光団体などが合同で食中毒発生防止に取り組んでいるところでございます。
 食中毒発生防止は行政の監視指導や啓発もさることながら、自主管理ということが大変大きいものであると考えております。
 今後とも、的確な情報提供を行うとともに、地域の業界、団体等の協力を得ながら、自主管理を推進してまいりたいと考えております。以上です。

○ 竹内疾病対策室長
 ハンセン病の陳情についてでございますけれども、記載が不十分で申し訳ございません。
 具体的に御説明申し上げますけれども、陳情いただきました9月28日以降、全国の中で上映している箇所を探しました。この結果、東京都、あるいは岡山県、熊本県ということで、一般の映画館を含めて、まだ上映をされているところが数少ないという状況で、とりあえず直近の岡山県のほうに当室の職員を派遣いたしまして、まず内容について見せていただきました。
 あとこの陳情にあるように、より多くの県民が鑑賞いただけるようにということで、どのような形ができるかということで、たとえばですけれども、DVDとか貸し出しができるような形で、何らかの形で多くの方が見ていただけるような方法もできないかということで検討もしたわけですけれども、つい12月に入りまして、また退所者の会の方あるいはこの映画の関係の方も当室の方にいらっしゃいまして、その中で、そのような形での頒布の予定は当面ないということでございました。県内でも今後上映のことについても検討されているということでしたので、またその状況を伺いながら、どのような形で支援ができるかということについて検討してまいりたいと考えております。以上です。

○小野委員
 ありがとうございます。
 そうしますとこの可燃性天然ガス対策のことですけれども、ガスの発生の心配のない安心・安全の長岡温泉と宣伝していいわけですね。大変私はうれしく思いました。これから頑張ります。

 それから食中毒のことにつきましては、保健所それから食品衛生協会の皆さん方も非常に努力しておりますので、これからも出ないように祈っております。

 先ほどの「新・あつい壁」のことでは、動向を注目しつつ対応をただいまやってくださってるということで了解しました。同じようにハンセン病を扱った松本清張の「砂の器」というすばらしい作品もあわせて見て、またお考えいただきたいと思います。どうもありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp