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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:12/15/2010
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 2点質問をさせていただきます。
 まず1点目は、12月2日で審査した総合計画案について1点落としたことがありまして、ちょっと質問させていただきたいと思います。
 それでは、総合計画の基本計画案148ページの(1)健康でいきいきと暮らせる長寿県づくりの中の地域の実情にあった長寿社会対策の推進というところなんですが、結論から言いますと、静岡県高齢者保健福祉計画の第6次計画期間。これは平成24年度から平成26年度までの3年間における数値目標を設定しておるわけですね。ですから、総合計画における取り組みの期間の表記が平成25年度までですが、もう1年延長しなければ、ちょっと整合性がとれないじゃないかと思います。
 もちろんこの総合計画案は、最初の4年間における具体的な取り組みを基本計画案の中で明らかにしているということで、当然、その具体的な取り組みの追い込みの作業もしなければならないと思うんですね。どの程度目標を達成していったかということも。ならば、第6次静岡県高齢者保健福祉計画は3年間で数値目標を設定しているわけですから、これもおのずから平成26年度まで組み入れて行かないと整合性がとれないんじゃないかという質問であります。まず1点。

 それから、子宮頸がん等予防ワクチンについてお伺いをします。
 1点目は、予防ワクチンの情報公開がどの程度行われているのか。すなわち、患者側、接種される側に、子宮がんもしくは予防ワクチンについて正確に情報が伝えられているかということであります。予防ワクチンそのものについて、さらには子宮頸がんについてですね。と申しますのは、どうもこれ感染症の専門家の間では、子宮頸がんの予防ワクチンの効果に懐疑的な学者も多いと聞いております。

 そこで2点目ですが、このワクチンの承認に至るまでの手続をはしょって発売された事情、さらには、予防効果も限定的である上、副作用についての治験も不十分であったということを聞いております。この事実を県はどのようにとらえているのか。

 さらに3点目です。これを受けたらずっと効果が続くというわけでもないんですね。ですから、きちんと定期の検診を受けなさいと説明しているんですね。その定期的な検診の仕組みは、もうできているんですか。

 4点目なんですが、中学生が子宮頸がんの検診を受けたなんて話、私は聞いたことないんですよね。中学生に――13歳から15歳にね、これを行うんですか。以上。

○渡瀬政策監
 総合計画に関連いたしまして、静岡県高齢者保健福祉計画の計画期間と総合計画の期間、これの整合をとる必要がないかという御質問に対してお答えいたします。
 この計画以外にも数多くの個別計画というものがございます。そうした中で、実際にこの個別計画の期間と総合計画の今回の平成25年度までの基本計画の計画期間が一致しないものというものも数多くございます。本年度策定するような個別計画で、この総合計画に期間を一致させることができるようなものであれば、極力そういったようなことも試みておりますが、中には既に策定済みで計画期間が既に決まっているもの、あるいは国の法律に従った計画で、国の要綱等で期間が定まっているようなものもございます。
 さまざまな事情がございますけども、やはり計画が一致しなくてもやむを得ないということで、全庁的には整理をされているということでございます。当然、期間は一致しなくても、きちんと総合計画と個別計画の整合がとれるような形で進めていくということで、取り組んでいるところでございます。

○竹内疾病対策課長
 子宮頸がん予防等ワクチンについてお答えをいたします。
 まず1点目、情報公開の件でございますけども、今回助成対象になりました3つのワクチンについての国の検討結果につきましては、国の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会のほうで今年度に入りまして、たび重なる検討をいただいて、すべてその議事録等は厚生労働省のホームページのほうでオープンになっております。安全性、あるいは効果、あるいはそれぞれの疾患の概要等につきましても、ホームページ上で資料として公開されておりますので、一昨日開催いたしました市町への説明会におきましても、国からその概要について情報提供もありましたので、資料として各市町のほうに情報提供させていただいております。県としても、引き続き情報提供に努めてまいりたいと考えております。
 それから、効果に懐疑的な御意見もあるのではないかというお話ですけども、子宮頸がんの予防ワクチンにつきましては、がんになる可能性があるウイルスに対するワクチンについてですけども、今回は2種類のウイルスに対して予防効果があるワクチンということで、がんになるウイルスすべてをカバーしているわけではないと。大体、効果としては50%から70%程度がカバーできているというふうに聞いております。
 したがいまして、委員御指摘のとおり、ワクチンを打ったからすべてがんにならないというわけではないということですので、当然ワクチンとあわせて検診の普及啓発、あるいは受診勧奨ということをやっていかなければいけないというふうに考えております。
 ただし、ワクチンについては当然そのがん化を食いとめる効果も一定程度あるということで、国のほうでも定期予防接種化に向けて動き出したということで、今回の制度ができたものというふうに理解をしております。

 2点目で、承認に至る経緯、経過について不十分ではないかという御指摘ですけども、今回いずれのワクチンについても、医薬品として国において治験を踏まえた上で承認審査がなされていたというふうに聞いております。当然、先ほど申し上げた国の部会においても、今回の治験の結果を踏まえた安全性について十分議論が尽くされた上で、定期予防接種化に向けた提言が厚生労働省に対してなされたものというふうに県としては理解をしておりますので、安全性につきましては、国の協議機関において十分議論があったというふうに理解をしております。

 それから3点目、効果が永続的に続くわけではないということで、定期的な検診の仕組みについてどうなっているかという御指摘でございますけれども、まず、子宮頸がんの検診につきましては、従来から各市町においてがん検診の制度として整えられているところでございます。子宮頸がんについては対象年齢が20歳以上ということで、原則、今は2年に1回。市町の判断で毎年やっているところもございますけども、原則としては2年に1回、20歳以上を対象として子宮頸がん検診が実施をされているところであります。

 したがいまして、4点目の中学生に対しての子宮がん検診という御質問ございましたけれども、まず、国としても10代の間はまずワクチンでできる限り予防すると。20歳以降になったら、検診をしっかり受けていただいて、フォローアップをしていただくと。10代はワクチン、20歳以降は検診ということで、この両輪で子宮頸がん対策を進めていこうということになっております。
 現状としては今申し上げたとおりですので、県としては引き続き情報提供、あるいは市町の実施に向けた支援ということに努めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

○吉川委員
 検診はあくまでも20歳以上というなんですね。ワクチン接種は中学生。ですから、高校生以上のその間は、検診はしないと言っているわけですね。その効用、効果ということは、その辺どうなんですかね。

○竹内疾病対策課長
 基本的に子宮頸がんの原因となるウイルスですけども、感染経路としては基本的には性感染ということになります。したがいまして、感染する前にワクチン接種をすることが適切であるということで、今回も中1から高1の間が標準的な接種対象年齢として国で定められております。実際に、ウイルスに感染したら、すぐにがん化をするわけではございません。一定程度、10年程度はかかるというふうに言われておりますので、検診として実施するに当たっては20歳以上ということで、国のほうでも標準的な検診の対象年齢として20歳以上というふうに定めているところであります。
 したがいまして、10代の間は感染するかどうかということもありますけれども、予防対策としてはワクチン、20歳以上はがんの早期発見ということで検診というふうな仕組みとなっております。以上です。

○吉川委員
 じゃあ話を元に戻しますけど、承認に至るまでの手続のことについてなんですが、私がいろいろな書類に目を通しましたところ、独立行政法人医薬品医療機器総合機構で審査をして、その後、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会を経るとこういったような一定の手続をとるようなんですが、このサーバリックスというワクチンがありますね。
 実は、このサーバリックスを開発している会社が、もう2年前か3年前ですかね、平成19年の9月に承認に向けて基礎データを収集しているとき、どういうわけか、厚生労働省の指示で優先審査品目に指定されたという事実があるんですね。そして、その9月中に治験の途中にもかかわらず、もう既に特別に承認申請が受け付けられてるんですね。ですから結論的に言うと、優先審査品目に指定され、平成21年10月16日にもう承認という、ちょっと常識では考えられないフルスピードで手続がなされていると。極めて何か政治的な圧力があったんじゃないかというような指摘もそこにあるわけなんですけどね。
 そこで、安全性への疑問もあるわけです。例えば、これは子宮頸がんの原因ウイルスというのは、人にしか感染しないってことなんですね。性交渉によるものですから、人にしか感染しない。よって、動物感染実験や発がん実験が実施ができない、不可能であると。したがって、新型ワクチンの審査評価は従来のワクチンとは違う基準で行われたのではないかといったような、そういう意味で、極めて安全性について疑問があるということが言われているんですね。ですから、このあたりをどういうふうにとらえているかということを私は聞いたんですけどね。

○竹内疾病対策課長
 安全性について改めて御説明をいたします。
 先週、開催されました国の検討会でも資料として提出を受けましたけれども、子宮頸がん予防ワクチンについても、今、委員御指摘のありました国の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の調査結果の報告がなされております。これは12月6日に調査会を開催しておりますけれども、そのときの報告としては、発売以降、推計で約40万人がこのワクチンを接種を受けているということでございます。このうちで、副反応の報告は81例あったということで、頻度としてはおおむね1万回接種に2回程度ということです。軽微なものが多かったという話ですけれども、やはり副反応の中には、思春期の女性の方に多く接種するということもあるかもしれませんけれども、意識を失う失神ですとか、意識消失というケースの報告があったということで、これは他の予防接種のワクチンと同様の注意事項になりますけれども、接種後30分程度は十分に観察をするようにというような必要性が意見として出されております。
 その国の審査に当たっての早期承認につきましては、さまざまな事情があって早期の優先審査項目に挙げられたというふうに理解はしておりますけれども、基本的にその承認後も副作用報告などを踏まえた上で、今回12月6日の日に現状新たなリスクはないというふうに判断があったというふうに聞いておりますので、現時点においては、安全性は国において確認をされているというふうに理解をしております。以上です。

○吉川委員
 そうですか。このワクチンは、非常に製造コストが安いんですよね。製造コストは安いんですけど、例えば自由診療の場合は、1件3回の接種で約5万円前後というんですね、だから、こういう安い製造コストで莫大な利益を生むこの子宮頸がん予防ワクチンに、補助金をつけてまで接種というのは、私は利益優先にほかならないと思うんですね。ですから、そのワクチン予防接種が我が国にいわゆる禍根を残さなければいいなと。薬害が生んだ悲劇というのはもう数件ありますよね。そういう点を非常に私自身が憂慮してます。特に、中学生以上の子供に接種するということにおいてですね。
 わかりました。もう接種をするということが決まっちゃった以上、その辺のことを憂慮してもしようがないことなんでしょうけど、どうも手続に若干の問題があったということだけ報告をさせていただいて、そうではなかったという答弁をいただいたということで、とりあえずわかりました。

○竹内疾病対策課長
 済みません。ありがとうございました。
 副反応の報告につきましては、今回、国のほうからもこの子宮頸がん予防ワクチンに限らず、3種のワクチンについて、副反応と思われるケースがあった場合については、速やかに国のほうに報告を求めるということを伝えておりますので、その点についても改めて協力を求めていきたいというふうに考えております。以上です。

○小野委員長
 特に委員長から一言お話しさせていただきます。
 先ほどの総合計画案につきましての整合性がとれないというところで、一致させることができるものもあれば、できないものもあると。できるようなものはしますけれど、やむを得ないこともあるということで、よろしいでしょうか。

○吉川委員
 いいです。対応するということですよね。

○小野委員長
 はい。そうです。よろしいですか。
 では、次に進ませていただきます。

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