本会議会議録


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令和6年決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:10/29/2024
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 感染症に関しまして1問質問させていただきます。
 令和5年は新型コロナウイルス感染症、また感染症にとって大きな転換期であったと思います。4年続いた新型コロナとの闘いが5類に引き下がることで、5月8日からは通常の生活に戻りました。それまでを振り返りますと未知のウイルスとの遭遇による様々な混乱がこの4年間であったと思います。
 健康福祉部をはじめとして医療従事者、また飲食や旅行会社、人と接する方々など全国民が耐え抜いた期間であったように思います。またそうした状況に対して、随時正しい情報を発しながら感染症対策を行っていただいたことに感謝申し上げます。
 特に、当時毎日メディアに出て正しい情報を発信してくださった後藤感染症管理センター長をはじめ多くの職員の皆様の御尽力を振り返ってみると、よくあの間耐え抜いたなと実感いたします。
 そこで、主要施策の成果及び予算執行実績についての説明書6ページに(1)防疫体制の強化とございます。新型コロナウイルス感染症対応の際に、病床・外来医療体制の逼迫や病床者支援等、平時から備えておくべき様々な課題が明らかとなったことから、これらの教訓を踏まえ感染症への対応力を強化した防疫先進県の実現に向けた取組を進めたと総括してございます。
 説明資料255ページから感染症対策局の取組が細かく示されておりますが、まず平時から備えておくべき様々な課題が明らかとなったとあります。この課題についてどのように分析して取り組まれたか伺います。
 また、これらの教訓を踏まえて防疫先進県の実現に向けた取組が令和5年が初年度でなされたと思いますが、防疫先進県としての取組の内容をお示し頂きたいと思います。

○塩津感染症対策課長
 まず1点目、平時の課題の分析についてですが、やはりコロナの経験から例えば法律上定められた感染症の指定医療機関だけでは多数の患者さんの対応ができなかった点、社会福祉施設等で感染対策がなかなか対応できずクラスターが多く発生してしまった課題もございました。また保健所におきましては発生届などの事務処理が紙ベースで動いていたこともあり、保健所業務の逼迫が生じたといった課題がコロナの経験から明らかになったものと認識しています。
 それを受けた防疫先進県としての取組ですけれども、例えば先ほどの指定医療機関、感染症の医療体制につきましては、昨年度計画を更新した県感染症予防計画に基づき、指定医療機関以外の医療機関との協定の準備を昨年度進めました。計画の中でも受入れ可能な病床として727床、また発熱している患者さんを受けていただく外来の医療機関として930件の医療機関を県の計画の中で目標値として定めて取組準備をしたところです。
 また、保健所業務の逼迫に関してはデジタル化を進めるとともに、各保健所の業務の統一化を図る取組を昨年度進め、保健所業務をデジタルにして効率よく進めていく取組を昨年度実施しました。
 また、社会福祉施設等で発生したクラスター対策については、ふじのくに感染症管理センターで研修を実施して、昨年度は延べ18回の研修を開催し516施設2,300人の職員の方に参加して頂きました。
 こういったことが、防疫先進県としての昨年度の取組になります。

○早川委員
 ありがとうございます。
 そうした取組の中で一番は、私はふじのくに感染症管理センターを設置して開設したことと思います。いろいろな経緯があって三島市に開設となり、県庁との距離的な問題、また東部に集中することが本当にいいのか疑問も持たれたかと思いますが、開設して1年の状況を総括として意見がありましたら後藤感染症管理センター長からお話頂きたいと思います。

○後藤感染症管理センター長
 三島市の静岡県健康福祉交流プラザを有効に活用している点では、すごく有益な施設と考えています。かなり様々なマスメディアや県医師会に投稿したり周知も図っていますので、県民の方々や医療関係者の方々に三島市にふじのくに感染症管理センターができたことの周知は十分できており、また今後の新たなパンデミックにおける司令塔機能に対する期待はひしひしと感じています。
 先ほど、塩津感染症対策課長からありましたように、計画的に次のパンデミックに備えてコロナで経験したあらゆる課題に対応していくようにしていますので、また御意見頂ければそれを受けてさらにより発展したいと思っております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 新たなパンデミックが生じないことを祈るばかりですが、発生した場合にいち早く対応できることが非常に心強いです。
 今回の新型コロナの場合には、国からの様々な財政も含めた支援があったかと思いますが、県独自でこれを進めていく際の課題が今後発生してくると思いますので、財政を含めて強固な体制を築いていくことを意見として述べたいと思います。

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