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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年2月企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:02/21/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 分割質問方式で2点ほど質問します。
 まず1点目、246ページの表題に掲げてある世界クラスの資源を活かした観光交流の拡大でDMOという名前が踊っているわけですけれども、248ページの国際競争力の高い観光地域づくりにもDMOを核とした観光地域づくりとあります。
 DMOと称するものとして承知するのは、例えば中部志太榛原ならばするが企画観光局、伊豆ならば当然美しい伊豆創造センター、浜松湖西だと浜松・浜名湖地域DMOです。要するに具体的な名前はこういうものしか聞こえてこないんだけれども、活動指標にはDMOを核とした観光地域づくりを推進する市町数の目標値が全市町とあるわけです。全市町とある中で冒頭言った具体的な名前がまだ3つしかない。果たして全市町にこういうことができるのかどうか、現状と合わせると果たして可能なのかどうか、まずお伺いします。

○永井観光政策課長
 DMOを核とした観光地域づくりの推進としまして、県内各地域にDMOが本当に全部できるのかという御質問かと思います。
 8番委員からお話がありましたとおり、現在は伊豆半島の7市6町から構成されます一般社団法人美しい伊豆創造センター、中部志太榛原地区の5市2町をマネジメントする公益財団法人するが企画観光局、浜松市と湖西市を活動範囲とし4月1日に正式に設立されると聞いております浜松・浜名湖地域DMOの3つが地域連携DMOとして県内で活動している、あるいは期待できるところでございます。その他単独市町の地域DMOということで一般社団法人伊豆市産業振興協議会、仮称一般社団法人小山町観光推進協議会が市町単体で活動しております。
 そうしますと、現在空白地帯が御殿場市、裾野市、清水町、長泉町、富士宮市、富士市、それから中東遠地域の磐田市、掛川市、袋井市、御前崎市、菊川市、森町という現状でございます。
 この中で、富士宮市、富士市につきましては国の地方創生推進交付金を活用しまして、既にDMO化に向けたいろんな調査等を行っておりますので、かなり期待できると考えております。それから中東遠地域につきましては、現在は観光というよりもどちらかというとものづくりとか農業が非常に盛んでございますので、ほかの地域と比べて観光はどうかというところがあろうかと思いますが、県で開催しておりますDMO会議には、これらの市町がオブザーバーとして話を聞きに来て、協議というか勉強を始めている地域につきましてもかなり期待できるのかなと考えております。
 それから、御殿場市、裾野市、清水町、長泉町につきましても、私どもとしましてはぜひ一緒に勉強していきましょうとDMO会議にお声かけをする、あるいはこちらから市町に伺っていろんな情報を提供したり、DMOにつきまして推進していきませんかと働きかけも考えております。
 目標としては非常に高いと思っておりますが、県内全市町のDMOの取り組みを次の計画で推進してまいりたいと考えております。

○曳田委員
 本当に初歩的なことを言って申しわけないんですが、この前沼津市観光協会会長と話したんだけれども、観光協会は一応地域ごとにあるわけです。さっき言った清水町も長泉町もそれぞれ観光協会があるわけです。結局DMOって何って話したとき、観光協会の会長からDMOって何だろうなと逆に言われるわけです。DMOというものは理解するんだけれども、県民にとってわかりにくいのが本音です。このDMOをつくって観光客を誘致するのが1つの目標なんでしょうけれども、具体的に観光協会とDMOの違いはどこにあるのか端的に教えて下さい。

○永井観光政策課長
 DMOと観光協会の違いという御質問かと思いますが、DMOにつきましては一応官公庁でDMOの要件を備えたところをDMO法人として認定しております。
 具体的に申し上げますと、基本的にはマーケティングマネジメントをきちんと行っていかなければならず、マーケティング責任者を置くとか、あるいはKPIでいろんな観光客のデータを調査し戦略を立てることが必要です。
 観光協会も、確かにそのような取り組みをされているところもあろうかと思いますが、具体的な要件に適応したところをDMOとして官公庁が認定しております。

○曳田委員
 言っていることは確かだと思います。251ページに県と静岡ツーリズムビューローは、インバウンドに関する目標を共有し、マーケティングやマネジメントなど、科学的なアプローチによる戦略的な観光誘客に取り組みますとあります。これは昨日の西田文化・観光部長からも説明があったんだけれども、実はこの前たまたま民間主催の公開セミナーで「世界がふじのくにを目指す!」という表題のセミナーがあったわけです。そのときにTSJ社長から初めて話を聞いたんだけれども、えらい精鋭的な話をするわけです。インバウンドで富士山静岡空港に来た方々がどうやって金を落とすか、どうやって金を落とさせるかという1点に絞った話をしてくるので、TSJはそういうことなのかと理解したわけです。246ページ、248ページ、251ページともDMOの記載部分には、必ず県域DMO「静岡ツーリズムビューロー」となっていて、DMOと言われると何かぼやっとするけれどもDMOにプラスしてTSJが入ってくると、そういうものかと理解できるんです。
 DMOとTSJの位置づけについて伺います。

○神戸観光交流局長
 DMOの中には、大きく分けて3種類ほどございます。まず県域DMOがTSJの役割を担っており、先ほど8番委員からもお話がありましたように海外から県内にお客さんを運んでくる。もう1つがするが企画観光局等の地域連携DMOで、県内5地域ぐらいにつくっていこうと思っておりますが、まずはそこに情報を流してマーケティングも行う。さらに各市町に観光協会とかございますが、地域DMOという形で実際に商品をつくって実際にお客さんに来ていただく。こういうふうに県域DMO、地域連携DMO、地域DMOがそれぞれ連携して誘客促進を図っていく取り組みを行っていくところでございます。

○曳田委員
 そうしますと、251ページにある科学的なアプローチとは具体的に何を指すのか、どういう意味なのか。

○永井観光政策課長
 科学的なアプローチという言い方でございますけれども、基本的にはデータ重視ということでございます。日本国内ではJTBやじゃらんといったところからある程度情報をいただいて、それなりの観光振興というか誘客を図っておりましたけれども、やはり特に海外になりますとマーケティングになり、基本的にはデータを科学的に分析していかないといけない。ニーズといいますか先方から本当に静岡県に人を連れてくることができるのか、いろんなデータを分析して戦略をつくっていく手法でございます。

○曳田委員
 246ページに、成果指標として県内旅行消費額、目標値7500億円とすごい数字です。ところが250ページの静岡ツーリズムビューローが取り扱う旅行商品成約額の現状はゼロ円、目標値1億6000万円とあります。何か2つの目標値に随分と乖離があるけれども、どう理解したらいいのでしょうか。

○横地観光振興課長
 静岡ツーリズムビューローが取り扱う旅行商品の成約額につきましては、現在、県内各地の体験プログラムをTSJが運営しているマウントフジトラベルというウエブサイトで掲載しております。今年度7月から運営し始め、現在のところ12企画、12商品が掲載されております。
 目標値におきましては、100件の企画を掲載する予定でおりまして、1商品につき年間100人の利用があり、それに成約額の平均を掛けたところで1億6000万円としています。TSJはあくまでも県内各地の観光事業者が稼げる体制をつくっていくということで、TSJ自体が成約を取り扱う商品が1億6000万円でございます。

○曳田委員
 向こう10年の計画ですから、もう一度よく読み直してみるけれども、DMO、TSJとずっとおどっている言葉の割にしては、余りにも成果指標の県内旅行消費額とTSJ成約額の目標値に乖離があるのでわからなくなっちゃうわけです。理解するように努力しますけれども、もう少し県民にわかりやすい観光施策を、少なくとも現状値で約7000億円近く消費されていることのほうがまだぴんとくるわけです。そこにDMO、TSJの文言が並んで出てきて、7000億円が1兆円になるのかというぐらいの期待感も持っちゃうわけです。だからもう少しかみ砕いて、県民にどう影響を及ぼすのか、どういう効果があるのか今後いろんな形で皆さん方に広めていっていただきたいなと思います。以上です。

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