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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 総合計画について我が会派として3提案、それから4項目21節、これまでに要望させてもらったわけでありますけども、特に建設委員会所管の交通基盤部では、さまざまな危機事案に対応する体制とか設備、あるいは公共建築物、民間木造住宅の耐震化、あるいは農山漁村の魅力の発信等、また里山景観、森の再生の促進、また富士山静岡空港の旅客機能の強化、こういうものを全体を取り入れていただいて、大変ありがたくこれまで随分時間をかけたと思いますが、部長以下、皆さんにお礼を申し上げたいと思います。
 そういう中で、少しだけお伺いしたいのですが、これはまず18ページ、災害に強く信頼性の高い道づくりについてという項があります。平成25年度までに247橋梁の耐震化をして、緊急輸送路の確保をしっかりすると。大変ありがたい大きな目標です。ただ現在が21年度末で104橋梁、今年度幾つになっているかわかりませんけれども、あと143橋梁あって、平成25年度までに完了するということでありますが、現在のこの経済情勢、それから財政状態を見て、本当にこの計画どおりいけるのかなという気がするものですから、まず平成25年度までに247橋梁が完成するのにどのくらいの見込みを立てているのかお伺いをし、その可能性または実現のための御意見があればお伺いをいたします。

 それから、同じように侵食対策の項が21ページにあります。海岸線の侵食につきましては我が委員会でも、また県会議員みんなが、大変白砂青松といわれた砂丘が削られて一部は堤防までいくとか、ちょっと低気圧や台風が通れば本当に第一線堤が破堤するとかいろんな問題がありまして、心配をしているところです。平成25年度までに河川が32.4キロメートル、港湾12.7キロメートル、漁港5.2キロメートルと目標がありますけれども、それぞれ今度は逆にこれでは少ないのではないかなという気がして質問をするわけであります。
 河川では、平成25年までに7.3キロメートル、特に漁港、港湾を含めたものですが、港湾で500メートル、漁港で600メートルしか進捗しないとこういう皆さんの総合計画上の数字であります。この点についてどういう理由でこれだけになったのかどうか、御意見がありましたらお伺いします。

 それから55ページ、富士山静岡空港の利用促進につきましては、総合計画の中でも大幅にページ数を割いていただきました。大変ありがたく思っています。
 先ほどの森委員も含めて、御答弁しているようでありますけれども、広域交通ネットワークの充実の中で、本県と海外や国内遠隔地を結ぶ空港ネットワークや鉄道と、こういう説明書きがあります。私は本年度、53万人を70万人にふやしていこうという意気込みは買います。問題はその下です。輸出・輸入コンテナ取扱個数78.7万TEU、これは港湾利用の多分コンテナの扱いのことをいっているんでしょうけれども、知事を含めて先般も沖縄交流の中で、ANAの物流基地を見てまいりました。今は大変少ない便でありますけども、中国からも多少の雑貨貨物を旅客機の荷物室に入れて運んでいるようでありますが、先般の新聞記事を読ませてもらって、実情を写真で拝見しました。これからは静岡県の農産品を海外に展開していこうと、お茶もメロンも含めてそういう展開をしようという10年計画でありますから、その中にコンテナ基地である海上のネットワークはいいんですが、静岡空港における貨物扱いのことが全然触れてないというのが、私は静岡空港の利活用を考えるときに、ぜひ項目的には入れておくべきだろうと思いますが、この点の説明が抜けているんじゃないかということで、ぜひともここは入れるべきだろうと思いますが、いかがですか。

 それから113ページです。ここに景観づくりをとうとうと述べられていまして、大変いい文章が書かれています。私はこの景観の保全をするときに町なかの景観じゃありませんから、里山も含めた自然豊かな緑豊かな景観ということを示しているんじゃないかと思いますが、景観を保全するにはどうしても地元の集落の皆さんの協働なり、あるいはその集落の事業と結びつく景観保全は、やっぱり述べるべきだろうと思うんですよ。
 今回特別委員会で我々鹿児島県に行きまして、中山間地にある集落のいろんな事業を拝見してまいりました。その中でやっぱり景観を大事にする、保全する、あるいは新たに創造していくということは、その地域の皆さんが自分もやっぱり実業につきながら、その実業を通じて集落全体が一致団結をして、新しい事業に取り組みながら、今までの棚田やまた森、里山、そういうものを保全することが必要だろうと思うんですよね。その点、ここではただ景観を保全したいという説明だけではありますけれども、直接我々の建設委員会が所管する場所ではありませんけども、各部ともこの横の連携をして、文章書いているんでしょうから、そういう点がなぜ入らなかったのかな。また特別委員会の研修に行ったいろいろなものが報告で出してありますけども、そういうものが生かされていないというような気がしますが、この点はいかがですか。

 それからもう1つ、これは156ページの県民1人当たりの渋滞損失時間をなるべく減らしていきましょう、当然道路でありますし、流れをよくしながらいらいらを少なくして、静岡サーティー構想の重要な要素だろうと思います。この中にないのがやはり、歩道や自転車歩行者道の整備だとか、あるいは道路のことは書いてありますけども、一番大事な交通管制の信号機のことが書いてないんですよね。私は30分構想をするのであれば、やっぱり連続信号をこれからやりましょうとか、あるいは基幹道路は1キロメートルぐらいはずっと連続の信号で渋滞箇所を減らしていきましょうというようなことも構想に入れるべきじゃないかと思うんですが、その点が抜けているような気がします。これはこれまでも委員会の中で随分議論しながら、道路行政の中でも話をしたことでありますから、その点につきましてなぜ入らなかったのか、考えがあってもここに書かなかったのか、その点を伺います。

 それから、隣の157ページの河川や港湾等の公共水域におけるプレジャーボート対策について伺います。
 静岡県を代表する浜名湖やここにありますような清水港、巴川を含めて公共水域である川や湖に、個人所有のプレジャーボートがたくさん放置されて、静岡県でもその地元の市町でも髄分お金を使ってプレジャーボートの収容基地をたくさんつくってまいりました。
 一方で、一級河川で係留するのは国交省の指導で無理でしょうけれども、一級河川以外の二級河川あるいはそれに伴う湖沼もそうでしょうけれども、私は余暇時間をこれから豊かに使っていこうというのであれば、静岡県の県民も規制だけじゃなくて、ルールにのっとったある程度幅広い利用の確保という姿勢も述べてもいいんじゃないかという気がしますが、この点はいかがですか。

 それから港湾の169ページの駿河湾港は、大変いい構想です。私はいつも言いますが、森委員も含めて中国のあの自然の要塞であるような港をずっと眺めたときに、あのガントリークレーンが100基並んでいるようなところを見て、本当にこのような清水、田子の浦、御前崎の駿河湾港で、あのハブ港に匹敵するような一つの港にはなれないんだろうなって頭の中で考えました。
しかしながら静岡県がやるのであれば、やっぱり利用用途の区別なんかも述べたらいかがでしょうか。つまり清水港と田子の浦港と御前崎港がお互い同じようなもので競争して荷主を呼び集めるというのは、なかなか難しい時代になってきましたよ。特に日本の産業が海外に展開している場合に、相違点はやっぱり特色ある港湾として、この駿河湾港全体を考える時代だろうと私は考えます。
 その点につきまして、物流の地産地消の拡大を目指し、企業と一致して貨物の創出を図るというのであれば、やっぱり港湾に特徴を持たせるべきだと思うんですが、利用あるいは用途という点、あるいは用途的な港の位置づけというのはしなくてもいいんでしょうか。以上の点についてお伺いをします。

○鈴木道路整備課長
 緊急輸送路の橋梁247橋の耐震対策について、委員から平成25年度までの実施見込みについて質問がありましたので、お答えいたします。
 緊急輸送路の橋梁の耐震設計につきましては、先ほど触れました247橋が今回対象になっております。247橋の内訳ですが、最優先としておりますのは、第三次被害想定公表の前の橋梁36橋、これを最優先してます。続いて、震度6強もしくは7の地域内の複数径間の橋梁が47橋、この2つはおおむね大きな橋梁で、既にほぼ完了しております。そして現在進めておりますのが優先順位3になりますが、震度6強もしくは7の地域以外の複数径間の橋梁、これは76橋あります。それから全地域の中で、単径間の橋梁88橋を今回整備します。以上4つの優先順位の区分を合わせると、247橋になってきます。先ほど説明しましたとおり、ことし247橋のうち国道150号の富士見橋などを終えまして、ことしだけで58橋が完成しまして、今年度末の進捗状況として162橋が完成して、66%というようなことを御説明いたしました。それでまだ残ってはいますが、それらの橋梁は先ほど言いました主に小規模な橋――単径間橋梁になりますので、こういった小規模な橋を平成25年度までに交付金とか補正で積極的に、優先的に整備することで、今回示しました247橋につきましては、すべてを平成25年までに完成するよう努めてまいりたいと思っています。以上です。

○守屋河川海岸整備課長
 21ページの海岸侵食対策の推進ということでお答えいたします。
 河川局が管理します海岸でございますけれども、現在のところ25.1キロメートルの整備が平成25年度までに7.3キロメートルということで、どういったところを整備するかというお話でございます。
 まず、表の左の枠にも書いてございますけれども、侵食対策ということで、これは遠州灘及び清水海岸等で全般にわたって侵食が進んでいるようなところでございます。そういったものが53.3キロメートルということであります。そして遠州灘では浜松の篠原海岸でございますとか、浜松の五島海岸、新居海岸、浅羽海岸、竜洋海岸、浜岡海岸、御前崎海岸ということで、全線にわたって侵食傾向にあるということでございます。そういう中で、現在取り組んでおります浜松篠原海岸、これが中田島の砂丘の上あたりに離岸堤も3基できましたし、継続しております養浜工もだいぶ効果が出ているということで、こういったものをある程度見込んでおります。
 それから福田漁港で、サンドバイパスをやっておりますけども、これが平成24年度に完成ということで考えておりますので、それができますと浅羽海岸等で一定の効果を見込みまして平成25年度までに32.4キロメートルの整備というものを見込んでいるところでございます。以上でございます。

○岩ア静岡県理事(交通ネットワーク担当)
 委員お尋ねの55ページの輸出入コンテナ取扱個数でございますけど、この数字そのものは清水港、田子の浦港、御前崎港の輸出入の取扱個数でございまして、航空貨物は含んでございません。
 それで56ページの物流ネットワークの充実の中で、中段に主な取り組みとして航空貨物利用の促進という形で記載をしてございます。ただ、ここでも委員御指摘のとおり、数字は明示してございません。と申しますのは静岡空港の貨物は直接の所管は文化・観光部のほうの所管になります。これは私の推測でございますが、静岡空港の貨物は当面はベリー部――おなかの貨物庫を利用してやります。この貨物庫を利用して行いますので、貨物の観点からいきますと、リージョナルよりも小型、小型よりも中型、中型よりも大型という形で貨物の積載量は当然のことながらふえてまいります。静岡空港の現在の段階は、先ほど総合計画の目標数値でお示ししましたように70万人という形で、とりあえず今は人の流れをきちっとふやしていくという段階にございます。そのためには1つの手法として、便数と資材の大型化というものがございます。この人のほうの便数と資材の大型化というのは、当面の課題になっておりますので、貨物のベリー部の積載トン数の目標値までは、現在のところは県民の皆様にお示しする段階にないというふうに理解しております。以上でございます。

○稲垣港湾整備課長
 先ほどの河川に続きまして、21ページにございます海岸侵食対策の推進に関し港湾海岸のことについてお答えをさせていただきます。
 平成22年度までに港湾としては12.2キロメートル、25年度が12.7キロメートルということで、計画がわずか500メートルしか伸びてないという御質問だったと思います。
 港湾海岸では現在、侵食傾向が顕著にあらわれている箇所がございません関係上、侵食対策事業という事業名では実施をしておりません。ただ、榛原海岸で砂浜の砂利浜化現象が起きておりまして、それによりまして突堤の整備事業というものを現在整備をしており、効果について経過を見ているような段階でございます。この効果が非常にあった場合には、ここの区間につきましては、残事業に現在取り込んでございますけど、これは実施の取りやめで目標値を下げるということも考えてございます。
 また、熱海の多賀地区の人工海浜を計画しているところにつきましては、2期工事というものがございまして、未整備の420メートル区間、これは侵食海岸ではございませんですけれども、人工海浜を設置するという予定をしてございますものですから、ここを今回の侵食海岸のほうに含めてございます。ただ、全対象延長につきましては、13.2キロメートルを対象としてございます。そのうち、平成25年度には港湾として12.7キロメートルを完成させるという目標を立てておりますものですから、非常に残りはわずかというふうに認識はしております。以上でございます。

○松井漁港整備課長
 今の御指摘の中の漁港の事業600メートルの話でございますが、こちらにつきましては対象600メートルが焼津漁港海岸の浜当目地区の養浜港でございます。いわゆるサンドバイパスでやっております福田漁港の対策のほうは、いわゆる河川海岸整備所管の国土交通省海岸のほうのものでございます。ということで、浜当目地区の600メートルにつきましては平成23年度中に完了しますので、100%ということになります。以上でございます。

○増島都市計画課長
 113ページ、自然と調和する美しい景観の創造と保全の項目についてお答えします。
 このページで1つ目の丸、地域の特性を生かした「しずおかの景観」形成の推進という項目が主に県が主体的に取り組む事業であります。2つ目の丸は自然・歴史・文化が調和した景観の保全と創造ということで、農村景観とか森林景観は、そこで生業が行われてこそ、よい景観が保全されるということで、ここの文言に「個性のある地域の魅力を高めるため、地域住民、NPO等との協働により、海岸、里山、鎮守の森、棚田等の保全・復元、茶園やみかん園等を含めた農村集落景観の保全整備を促進する」というような表現で記述しております。各個別の事業については、農業とか森林の担当部局で行っていただくわけですが、ここで民間も含めた協力のもと、良好な景観形成を進めるというような表現としております。以上です。

○村松道路企画課長
 156ページに信号機のことの記載がないという点についてお答えします。
 県民1人当たりの渋滞損失時間の目標につきましては、静岡県道路交通渋滞対策推進協議会というものを組織しまして、そこの第4次渋滞対策プログラムという検討の中で行っております。この協議会の中には県警も参加していただいて、施策をつくっていくということでございます。
 なお、委員御指摘の信号機につきましては、現在、さまざまな新しい信号制御方式が出ておりまして、これら信号制御の採用によりまして、渋滞や事故が緩和されるということは、既存の道路の有効活用にもつながりますので、今後県警でも設置に対して道路管理者に対しまして、必要なことがありましたら協力していきたいというふうに思います。以上でございます。

○田中河川砂防管理課長
 河川におけますプレジャーボート対策についてでございます。157ページでございますが、河川におけるプレジャーボート対策につきましては、委員御指摘のとおり、現在は浜名湖の放置艇対策、これが本年度中に恒久係留施設に移す形にしております。それから、巴川あるいは沼川あるいはその他の河川については、これから対策を進めていくという状況でございますので、現在は不法係留対策が主な取り組みでございます。
 ただ、委員御指摘のとおり、今後、国民のさまざまなレジャーの要求が高まると思います。また国のほうでも河川、あるいは河川敷につきましては、地域活性化も含めさまざまな活用というのを、今検討しているようでございますので、そのような状況を踏まえまして、また今後の政策の中で検討してまいりたいというふうに考えております。以上です。

○平野港湾企画課長
 私のほうから港湾等におけるプレジャーボート対策とそれから駿河湾港に関してお答えいたします。
 港湾におけるプレジャーボート対策につきましては、今河川のほうの説明がございましたけども、港湾や漁港につきましてまだプレジャーボートの整理がついてないというほうが大部分でございまして、そっちのほうで手いっぱいと申しますか、今のそのプレジャーボート対策は、とりあえず公共水域の適正というものを確保した上で、利用を考えていくということになっております。県として水域利用推進調整会議というものが設けられているその単位ごとに考えていくという方針でありますので、そのきちっとした秩序が保たれた上で、利用というものを考えていきたいというふうに考えております。

 それから、駿河湾港のほうでございますけれども、そこに書いてございますように御質問の趣旨は機能分担というものをここで明示するべきだというようなお話かと思いますけれども、もろもろの要素を考えていかなければならないというふうに考えておりますので、今、機能分担あるいはその相互補完のあり方につきまして、アクションプランの策定を地方港湾審議会のアクションプラン検討部会のほうで検討しておりまして、そのアクションプランの中でその役割分担というのを明確にしていきたいというふうに考えております。以上です。

○三ッ谷委員
 それぞれ皆さんのお考えはよくわかりますけど、やっぱり総合計画でありますので途中でどんどん修正を加えるというよりも、路線を引くわけですから、幅広く対応できる心構えで文章、内容も書くべきだろうというのが、今のそれぞれの皆さんの答弁を聞いて思った私の気持ちです。
 まず済みません、岩ア理事、私は先ほど前のページを読んで質問したものですから。ここに岩ア理事がおっしゃったことが書いてあるわけですよね。それで例えば、空港を生かした産業の導入と地域の魅力づくりというコーナーでは、つまり民間航空関連事業の誘致をして、そして空港物流機能の充実に向け取り組みに対応と書いてあるわけですよね。空港を専門につくっている岩ア理事としては、さっきのお話じゃありませんけども、機体の腹部だけと。ANAに行ったときに、いろんなコンテナを見せてもらいました。あれは専用機でしょうから、いろいろな積み方はあるんですが、そしたら半径の積み込みもあるんですよね。普通はやっぱりちょうど半月にしたようなコンテナと、それから一番下だけが丸くなって機内にそのまますっと底の部分に合うようにというコンテナなんでしょうけども。
 静岡県の農産品であるお茶のような少量でも割と高価で輸出できるものもあれば、メロンも輸出したいというお考えがあるし、特に去年、たしかイチゴを3,000ケース、タイへ送りましたよね。1パック日本円で3,000円ですよ。タイで3,000パック持っていきまして2時間ぐらいで完売なんですよね。それぐらい当時の状況が中国から来る安い野菜に信用性がなくて、日本から送るリンゴにしても、あるいはそういうイチゴ類にしても、日本の生鮮食料品は特に信頼が高いという評価で売れたんだというお話を聞きました。
 そういう状態にあって、これから10年後の計画を立てるわけでありますから、やはり専用機が入れば、リフトアップする仕組みがないと、貨物は機内に詰め込めないんでしょう。あるいはおなかに積むだけでは、仮に農協のグループの皆さんがそういうものをやろうと言っても、今の環境では保冷の冷蔵施設もなければ、何もないというような状況であります。
 せっかくここでこういう打ち出し方をしていただけるなら、これはこれでいいんですけど、基本的な考えとして、そういうものもこの中に含まれているんですよということをお聞きできれば、文章の表現はこれでもいいなと思うんです。その点につきまして、もう一度お聞かせください。

 それから、プレジャーボート、ありがとうございます。ぜひ、門戸を閉めるだけでなくて、幅広く、迷惑をかけないようなルールのもとで、あれも地場産業なんですよね。ホンダがエンジンをつくってヤマハが船体をつくって、特に新居とかにそういう工場ありますから、そういうものを踏まえながらオートバイとか自動車とか、同じ扱いで地域の雇用にもひとつ資するための利用の場だというような点で、今後とも御尽力をこの文章のとおりやっていただければ、大変ありがたいと思いました。

 それから、侵食対策よくわかりました。お金のかかる事業で大変だと思いますが、こういう計画のもとでなるべく昔のような白砂青松の砂浜がよみがえるように、総合計画のとおりの実施を特に当局にお願いをしておきます。

 それから橋梁ですが、先ほどから何人も質問していますから答弁を聞いてよくわかりましたので、その点につきましても、優先度のランク1は道路も完成しているというお話でありました。でも数が多いからそう簡単に3年のうちに全部やりますと言っても、なかなか大変だろうなという考えは持ちますが、66%できているということでありますので、ぜひともこの計画どおりの完成ができるように皆さんの頑張りに期待したいと思いました。

 それから、集落のことも文章に書いてありますとお話を聞きました。この前、過疎・中山間地域振興特別委員会で、我々鹿児島県に行かせてもらったときに、やっぱり景観保全と同時に、歴史とか文化があるものを大切にするには、県やその市町が補助金を出しているのは当然なんですが、一番大事なのはそこに住んでいる人たちなんですよね。NPOに応援してもらうこととか県や国の補助金でやるんじゃなくて、そこに暮らしている人たちがいかに協働して自分たちの文化である、あるいは伝統のあるその村落、集落を生かして残していくかということが保全であり、景観の伝承だろうと思うんです。ですから魅力を高めるという意味が、その中に言葉で書いてあるとおり、ぜひともこういう総合計画の実施に移す段階では、視察の「やねだん」の事例は本当にすばらしいと思いましたよ。当局で選んでもらった研修先としては、本当に中山間地の集落、すばらしかったです。だからああいうところで頑張る、全部でどうでしょうね、300人ぐらいの集落だと思いますけど、そういう皆さんが共同の事業を起こして、集落を残して文化やあるいは景観を大事にして、将来につなげようということをやっているわけでありますから、景観だけ直すのではなくて、それぞれにつきましても御配慮をお願いしたいなと思いました。
 あとは、各委員、いろんな御意見を言って、意味とかあるいは発言の内容が多少違いますが、それぞれがやっぱりこの総合計画に期待をし、またある意味でいろんな皆さんにつけ加えもお願いしているわけであります。
 総体的にぜひとも各委員の意見も踏まえながら、最終的な報告の中に少しでも我々の委員会の気持ちが伝わればいいなと思いましたので、最後にそれだけ部長にもお願いをして、質問を1つだけしましたけど、お願いします。

○岩ア静岡県理事(交通ネットワーク担当)
 先ほどちょっと申し上げましたんですが、文化・観光部のほうで所管しております。ただ私が文化・観光部長から聞いている範囲内でお答え申し上げますと、確かに新総合計画には、航空貨物の目標数値が記載してございません。ただ、文化・観光部といたしましては、平成25年以降には5,000トンを目標にして頑張りたいというふうに伺っております。
 また、航空貨物の可能性につきましては、静岡県は当然、技術立県でございまして、特に中国との関係も深うございます。韓国の関係も深うございます。ですからそういう意味から言いますと、やはり物流についてはこれからの一つの静岡空港の大きな売りとなっていくであろうと。そういう意味もありまして知事がこの前、沖縄を訪問した際にANAの物流基地を訪問したと。ANAは一応、日本国の貨物のハブ空港として、那覇空港を位置づけておりますので、知事としましては那覇空港と静岡空港を結ぶその路線をスポークとしまして、東アジア圏の物流もしくは国内物流について打って出たいという強い気持ちがあるというふうに伺ってます。
 施策展開としましては、文化・観光部が責任を持って展開することになりますけども、私どももハードとしましては、当然CIQの施設の関係とか、保冷庫の問題とか、当然今後、課題になってきますし、CIQに対しましても、現在既に文化・観光部のほうでさまざまな要求を出しまして、一部については協議しているというふうに伺っております。飛躍的に航空貨物が現在の状況で伸びていくかというとそれはなかなか難しい。それは先ほど申しましたように、表に数字を出してないということで、ごしんしゃくいただきたいと思いますけども、ただ気持ちとしましては、やはりこれからの成長戦略の中では、静岡県としては大きな期待をしているその成長分野の1つであるということは間違いないと思います。以上でございます。

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