• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:07/07/2015
会派名:自民改革会議


○植田委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 委員会説明資料の13ページ。
 富士宮市のせせらぎ広場の富士山世界遺産センター(仮称)の整備について、実は私の家から十二、三分で行ける距離にあるもんだから、かかわりが深いということで質問させていただきます。
 まず、この世界遺産センターの建築が入札不調だということにつきましてお尋ねいたします。
文化・観光部長の説明ですと、設計の見直しを含めて、9月議会以降に延びることも委員会説明資料に書いてございます。そのことについてお尋ねいたします。どういう状況になっているのかということを詳しく御説明をお願いします。

 次に、今後はその上の表に記載の展示のことで、一般競争入札で株式会社丹青社が9億7300万円云々で落札したということであります。このことにつきましては、議案第104号にありますとおり議会の承認が必要であります。委員会説明資料13ページに主な業務としてレプリカ等の模型造形製作、あるいは映像、音響コンテンツ製作、展示台、グラフィック等製作とありますけれども、具体的にどのようなスケジュールで、どんな業務を行うのか具体的にお話をお聞かせください。とりあえず、以上お願いいたします。

○落合世界遺産センター整備課長
 3番委員にお答えします。
 どういう状況ということでございますけれども、まず入札不調となったことによりまして、入札に関する内容の原因を現在調査しているところでございます。そして、まずその分析をした中で、今後再入札をしなければいけないものですから、今その調整を坂茂建築設計とやっているところでございます。それに基づきまして、冒頭の文化・観光部長の説明にもありましたように、今後その原因を踏まえまして、設計の見直し等を行いまして、早急にできるだけ早く現地工事ができますように今後の対応をしていきたいと思っております。

 そして、もう1点目の展示に関する主な業務ということでございます。スケジュール的には2年間の契約をしてございます。今年度――平成27年度につきましては、まず映像シアターがありますので、そのシナリオとか、映像の構成などを検討して、今後、四季折々の富士山を撮っていかなきゃいけないものですから、今夏の夏山がそろそろ開山するものですから、今後4Kの機材を持って、登山道を登りまして、数少ないチャンスを今年度と来年度に撮れるような形で今考えております。
 また、主な業務の中のレプリカ等の模型造形製作なんですけれども、富士曼荼羅図などのレプリカなんかもつくることなどとか、あと構成資産の映像も撮っていくということで、そういった製作などをやりながら最終的には展示物の備えつけを平成28年度の後半に工事と調整をとりながら設置していくということで考えております。

○植田委員
 御答弁ありがとうございます。
 建築の不調のことですけれども、構造的に逆さ富士をイメージしているということも含めて、構造的に難しいのかなということも一瞬頭をよぎりました。ただ東京の設計会社――坂茂建築設計の設計者の言いなりになっていると私には捉えられてしょうがありません。なぜかというと、この形態がアーチ型の国立競技場が不調になったことと類似しているということも含めまして気になっているところであります。
今後、いろいろなことを御検討だということですので、ぜひ議会でこういう質問があったということを踏まえて、今後対処していただきたいと要望にとどめます。

 次、委員会説明資料の11ページ。
 富士山保全協力金について、たまたま私は東部ですけれども、きょうの静岡新聞に山開きを7月10日に控えて、富士山入山料――いわゆるこの入山料というのは富士山保全協力金ということで載っております。現地受付体制の強化ということを11ページに書いてあります。今年度の実施に向けてどのように取り組んでいくのか、再度お伺いいたします。

 そして、もう1つ。この2(2)のウに富士山後世継承事業費補助金ということがあります。@、A、Bとありますけれども、具体的にどのような事業に対して助成をしていくのか詳しく御説明をお願いしたいと思います。

 続きまして、富士山の保全のことです。私が記憶しているところですと、ユネスコの世界遺産センターに来年当初に保全状況報告書なるものを提出するということになっていると思いますけれども、その報告書の進捗状況をお伺いしたいと思います。
 そして、またこの報告書は改定をするということも踏まえていたと思います。どのようなスケジュールになっているのかお伺いいたします。以上です。

○小坂富士山世界遺産課長
 富士山保全協力金と保全状況報告書についての御質問をいただきました。
 富士山保全協力金につきましては、一昨年の社会実験、昨年から本格実施ということで始めております。この制度につきましては、現地での受け入れというところで、昨年は9時から18時までの9時間ということで5合目を基本にやっておりますけれども、御意見の中で、この時間帯に登られなかった方が協力できなかったという御意見を初めとして、協力率をいかに上げていくかというところが大きな課題になっております。そういう中で、具体的には今回、朝6時から夕方18時までということで、朝の時間帯を3時間前倒しいたしました。これによりまして、下山をして早目におりてこられる方、また早目に登られる方についてもこの3時間の中でかなり補足できるだろうということで、登下山どちらかでは一度お声がけはできる状況に持っていきたいということで、協力率の向上を図っていきたいと考えております。
 また、水ヶ塚駐車場におきましては、富士宮口のマイカー規制をやっておるところなんですけれども、こちらではマイカー規制のシャトルバスの乗り場――バスのチケットを買うところのすぐ横にブースを設けまして、昨年は日を限った中で、朝の時間帯だけの実施でございましたけれども、非常に協力率が高かったというところで、ここのところをまた強化ということで期間中全日、時間帯も大幅に長くしまして対応していきたいと考えております。
 また、この受け付けの時間帯の強化だけではなくて、山梨県とも合同で広報の強化にも取り組んでおりまして、今回配付させていただきました資料の中にチラシも挟んでございますけれども、このようなチラシをつくりまして、また中を見ていただきますと、具体的な事業――富士山保全協力金はこんな事業にも使われておりますというところで、昨年も御意見の中で、どういう事業に使っていったかよくわからないので協力できないというお言葉もございますので、ことしは昨年のいただいた協力金とことしの見込みの額を合わせまして、こういう事業に使っていくというところをお示ししながら協力率を高めていきたいと考えております。

 新たな補助制度でございます。対象事業例ということで、ヘルメット、ゴーグル等の整備と、富士山衛生センターの開設期間の延長を挙げさせていただいております。これは第1次の募集ということで挙げてもらいました申請でございまして、@につきましては御嶽山の噴火の教訓を受けまして、登山者には各自の装備としてヘルメット、ゴーグル、マスク等の持参を呼びかけておりますけれども、やはり一定数は山小屋等の施設にも配備しなければいけないということで、登山組合から申請をいただきまして協力金を使って整備をするということで、3本の登山口、登山道の35カ所の施設に740セットを配備するということでやっております。またあわせて情報伝達のための電子メガホンということで、いわゆる拡声機でございますけれども、呼びかけにということで、そちらも合わせて62個の配備を考えております。
 また、富士山衛生センターにつきましては、開設期間の延長ということで、これまで25日間、浜松医科大学の協力をいただきまして例年実施をしておりますけれども、今年度は個人の国際山岳医の協力も得まして、さらに4日間延長するということで、この4日分の追加配置の経費、また事前に関係者向けにも安全対策の講習会もやっていただいておりまして、その辺の経費を見込んでおります。さらに2次募集ということで、現在応募を受け付けておりまして、富士山の環境対策ということで山小屋のトイレ等の改修の話も来ておりますので、その辺を今調整しているところでございます。

 次に、保全状況報告書の進捗状況でございます。保全状況報告書の策定は、大きく分けて2つの段階に区分されていると考えております。第一段階は資産の全体構想、どういうふうにこれから守っていくかというビジョンと来訪者管理戦略とか、情報提供戦略といわれる、いわゆる各種の戦略を定める部分でございまして、こちらにつきましてはこれまで学術委員会の委員の御意見や地元の関係者との協議を経まして、昨年の12月末に策定し世界遺産協議会において採択されているところでございます。第二段階は、この策定済みのビジョン戦略に基づきまして、包括的保存管理計画という策定済みの計画がありますが、それを改定していくという作業を現在行っているところでございます。この作業に当たりましては、先ほど申し上げたビジョンと戦略を策定する段階で国の文化庁がイコモスに現在こういうビジョン戦略の作業を進めているということで、意見照会をしたことがございまして、その回答の中でビジョン戦略はおおむね方向性を了解したということと、あわせて全般的な対応としまして各施策について実施主体や実施内容、工程等を明確にアクションプランとして示すことができるとよいというコメントをいただいております。このようなコメントをいただきましたので、包括的保存管理計画の改定に当たりましては、このようなところを具体的で説得力あるものにしたいということで図表や写真等も用いながら、その中身であります行動計画の改定作業を行っているところでございます。このような改定の方向性につきましては、5月、6月に学術委員会や地元の関係者等と作業部会を重ねておりまして、おおむね了承されているところでございます。英訳の作業を考慮しまして、10月末をめどに日本語版での策定作業を進めておりまして、残された時間は少ないところでございますけれども、よりよいものにできますように準備を進めているところでございます。よろしくお願いします。

○植田委員
 ありがとうございます。
富士山保全も大事なことであります。富士山が遺産登録を受けて、山梨県と静岡県が協力してやっていくということであります。特に富士山の山開きが、いまだに7月1日と7月10日と異なっているということも今後の大きな課題だと捉えています。今後一層の御尽力をお願いしたいと思います。

 次に、委員会説明資料の24ページ。
 スポーツを活用した交流促進の中で、私は富士市なんですけれども、大規模スポーツイベントの中の第3回富士山女子駅伝。これが過去2回は12月23日に実行されてきました。3回目は12月30日だということについての、この開催日の変更についてお尋ねします。実は皆さん御承知のとおり年末の12月30日という日は、恐らく日本の歴史と伝統文化の餅つきを一番各家庭でされる日なんです。特に旧家は、いまだに12月30日に餅つきをする。前日の29日は苦餅といってつきません。28日はおおよそ官公庁の仕事納めの日です。当然、12月30日は餅つきと重なるということを踏まえて、できるならば12月31日にすれば、12月31日を越して年明けからいろいろな企業あるいは大学駅伝、ずっとマラソンでいけるかと私は思っておりましたけれども、何げに30日になったのかなということをお尋ねいたします。

○山本スポーツ交流課長
 12月30日、ことしの開催の狙いといったことだと思います。県、富士市、富士宮市、県内の陸上関係者の方と実行委員会を組織して、大会が終わってから開催日をどうしようかということでずっと協議を進めております。その中で、もともと第1回大会開催以来、市民の方も含めて3番委員のおっしゃるとおり12月31日あるいは30日、年末で開催すれば非常に盛り上がるんではないかという話がございました。その中で、第2回までやりまして非常に運営がよくて、今まだ中継録画ということでやっているんですけれども、いずれ3回目以降は生中継で、ライブでやはり応援したい、ライブで見たいという市民の要望が非常にありました。一方その中で、地元の方でボランティアが本当に年末で数が集まるんだろうかと、そういった不安もありました。何とか30日、31日の年末でやりたいといった市民の声をいろいろ実行委員会の中で、あと県警察本部もいろいろ話をしていく中で、どうしても生中継したい場合も年末の特別編成枠でしか一応できないということもありました。その中で12月30日か31日かということで、いわゆる交通量であるとか、県警へお願いする場合にどういう問題があるのか、そういったことまで話をしていく中で、警察といろいろ話をしていく中で、県民の命、防犯を守る上で31日よりも30日でとりあえず生中継もできるし、やってみましょうということで一応合意を得ましたので、これから大会の価値を上げるための1つのステップアップの位置づけとしてことしは12月30日と。そうすれば、その後1月1日のニューイヤー実業団駅伝、2日、3日の箱根駅伝、こういった形で駅伝のシーズンに向けてPR効果が高いということで、一応判断しております。

○植田委員
 ありがとうございます。
 生中継になるということも含めまして、動員のことが私は一番心配しております。富士宮市からスタートして富士市に入って終わるわけですけれども、ほとんどが富士市なんですよ。ですから、動員をかけるのが、我が富士市にかかってるもんですから、30日の開催について危機感を持ったということであります。ぜひ最大の力を発揮していただきたいと思います。

 最後に、文化・観光部の内容を見てきまして、それぞれ富士山あるいは韮山反射炉も世界遺産登録が決定したということも含めて、特にこの富士山の世界遺産登録は我が日本国、韮山反射炉もそうですけれども、登録を受けたというだけのことであって、静岡空港を使って、最近は中国の方々が離発着をするという動きは確かに多くなって結構なことなんです。ところが、内容をじっくり見てみると、ただ来るだけで、お金は本当に落ちているのかなと。来る割には宿泊者数も少ないように感じるし、今後の課題として、静岡空港を離発着するのは結構ですけれども、いかにとどまっていただいて、お金を落としていただけるか、各課にわたって、文化・観光部の皆さんもそれぞれ知恵を絞って頑張っているところでありますけれども、なお一層、我が静岡県にお金が落ちていただく仕掛けを考えていただきたい。我々も協力するところは協力したいと考えています。どなたか、このことについてコメントしていただけるならお願いいたします。

○藤原観光交流局長
 現在、静岡県内にお泊まりになる外国人の方は過去最高で、平成26年は約75万人から80万人の方々がお泊まりいただいております。さらに、ことし1月から3月の3カ月につきましては、各月10万人ぐらいの30万人、4月に至っては19万人ということで、昨年の最高の人数を上回るスピードでお泊まりになっております。ですから、本会議でも御答弁申し上げましたように史上最大の100万人をことしは超すんじゃないかなと思っております。その中で、ある統計によりますと中国からお見えになる方の80%ぐらいは初めて日本に来られる方という統計もございますので、我々としては、まず1泊泊まっていただいて、次来るときには静岡県を目的といいましょうか、今度は地方に目を向けていただくように、まず1泊していただいて、次の目標として2泊目というふうに思っております。
また、爆買いという大変消費をしていただけますので、我々としましては県内でお金を落としていただきますように免税店がここ1年間で3倍くらいふえております。ですから、東京都内に行く方も静岡県に戻って、例えば静岡県を出ていくときには、その近くの免税品店で買っていただけるように、そういう案内もしておりますし、例えばホテルでは、あるいはその市町でまち歩きということで、この近くの免税店を絵に描いたまち歩きみたいなのをつくって御案内しているところもありますので、今後も静岡県にお見えになった方々が本県にできるだけ長期に滞在していただいて、できたらお金を落としていただきたいなということで、そういう思いで仕事をしていきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp