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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年2月企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:03/03/2015
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 本年度の委員会もこれで終わることになりますが、この委員会に出席している職員の中で、3月31日で定年退職を迎える方が3人おります。
 吉林章仁知事戦略監は、昭和52年に県に入庁し下田土木事務所に配属されました。以降財政課に長く勤められ、財政室長や経済産業部長、知事戦略監兼企画広報部長など県の中枢部門の要職を歴任しました。
 そして、野村秀樹情報統計局長は、入庁時静岡財務事務所に配属されました。県議会では議会事務局調査課長補佐としてお世話になりました。情報分野での経験が豊富で危機管理部防災通信課長などの要職を歴任しました。
 伊熊修統計調査課長は、入庁時税務課に配属され、今の危機管理部、当時は総務部防災局の業務に長く携わり、組合金融課長などの要職を歴任されました。
 3人の皆様には心から敬意を表するものであります。退職した後も県政発展のためにこれまでの培ってきた豊富な経験と卓越した見識をもって、ぜひともに後進に御指導いただきたいと思っております。
 最後に、これまで頑張ってきたことや後輩へのエールなどそれぞれの皆様に御発言をお願いしたいと思います。

○伊熊統計調査課長
 ただいま2番委員から身に余るお言葉をいただき、大変ありがとうございます。
 当委員会における私の出番は少なかったわけですが、本会議における皆様の質問の中では、人口減少や空き家率、それから製造品出荷額など多くの統計が利用されておりますことは当課の職員の励みになっております。
 私自身少し振り返りますと、入庁した当時は東海地震が叫ばれており、大規模地震対策特別措置法などが成立していた時期でした。当時の地震対策の仕事というのは、まさに何もないところから1つずつ手づくりでマニュアルをつくっていく。
 災害が発生した県に支援や調査に行きながら、帰ってきてはマニュアルをつくり、訓練で検証していくという繰り返しのような仕事でありました。今日防災先進県と言われておりますけれども、やはり一つ一つ積み重ねてきた部分が大事かなと思います。
 きょうの委員会の中の言葉をかりれば、私の仕事も創生の仕事の連続であったかなという気がしております。あす起きてもおかしくないと言われてから既に39年が経過しておりますけれども、私の教訓としては災害がマニュアルどおりに起こらない。それから災害は常に進化しているということがありまして、防災は常に追われてきたのかなと思っております。
 いざというときにはあとはよろしくお願いしますとお願いしまして、最後に委員の皆様、また職員の皆様のますますの御活躍、御健勝、加えてことし実施されます国勢調査への協力をお願いしてお礼の言葉とさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。(拍手)

○野村情報統計局長
 おかげさまで38年間の公務員生活を無事終えることができることになりました。印象に残っていることを2つちょっと述べさせていただきます。
 1つは、4年前東日本大震災が起こったときのことです。私はちょうど危機管理部の課長をやっていまして、支援隊の隊長として県の職員や市町の職員20名ぐらいを連れて夜行バスに乗って、あちらの遠野市とか山田町へ行き、大槌町へ10日ぐらい寝泊まりしていったわけです。ちょうど私が行ったのは6月の頭のころでした。まだ3カ月たっていないころで、初めて車中から見た風景は本当にその破壊尽くされたまちと言いますか、何もないところで辛うじて残っている建物にも屋上に漁船が乗っかっていたり、あるいはマンションの壁に大木が突き刺さっていたり本当にとんでもない光景でした。銃弾爆撃があったのか、原子力爆弾が幾つか落ちたのか、そういうような風景で本当にとんでもない風景でした。津波という水の力でこんなにも破壊尽くされるということが、なかなか理解できず、一言もしゃべられずにただ涙を流していたようなそういう気がします。
 人生で一番衝撃的な出来事だったわけですけれども、私自身もそうですが、静岡県庁の職員にとってもあの災害を忘れずに今後教訓としていかなければいけないと思います。私自身もあそこへ行って大槌町とか山田町の職員の方と必ず復興しようねということで約束を交わしたものですから、退職したら復興した姿を見に行きたいと思っております。
 もう1つは、私が議会事務局の調査課にいたとき、欧州への派遣の海外事情調査団というものがあり、随行として行きました。当時の佐野議員とか今も現役の天野一議員、遠藤議員、もうおやめになりましたけども浜井議員、花井議員とか鳥澤富雄議員とか、割と個性的なベテランの議員ばかりでした。団長は佐原議員という大御所でして、私は課長補佐をやっていたのですが、団長付きということで実際に行ったわけです。議員の皆様に励まされて無事任務を遂行することができました。そういう点では、私は本当に議員の皆様にいろいろお世話になったと思っています。
 議会事務局の仕事というのはそこに行ってみないとなかなか本当のところがわからなくて、そういう点で本当にいい思い出でした。拙い職員でしたけれども、議員の皆様を初め先輩、上司、同僚、後輩とかみんなに助けられてここまでやってきました。本当に皆様のおかげだと思っています。どうもありがとうございました。(拍手)

○吉林知事戦略監
 ただいま2番委員から、退職に当たりまして過分なお言葉をいただきまして、ありがとうございます。退職に当たりまして一言感想といいますか、今までを振り返ってお話をさせていただきます。
 ちょうど私も38年間になります。先輩、同僚、それから後輩の皆さんには迷惑をかけましたけれども、いろいろな形で助けていただいて、3月末で退職を迎えられまして、本当に皆さんに感謝しております。
 私は、昭和52年の4月に下田土木事務所の用地課にまいりました。事務屋ですから用地という言葉が頭にはなく、土木事務所そのものも私のイメージにはありませんでした。
 伊豆半島沖地震が昭和49年にあったと思いますけれども、それからその後ちょうど入庁1年目の正月に伊豆大島の近海地震で現地に入りまして、その前にも激甚災害ということで河川災害がありまして、下田の土木事務所が大所帯になりまして毎日用地交渉に行っていました。皆さんがお帰りになるころ、御自宅にお伺いしていました。若造が、私の祖父とか父みたいな方に、この土地を幾らで売ってくれという交渉を毎晩やっていました。1人じゃ行けないものですから、2人で必ずということと、地元の区長さんとか市役所や町役場の方々と一緒に用地交渉に行きまして何とか災害復旧のお役に立ったかなと思っております。
 そのときが一番現場に入りましたころで、とにかく頭を下げていかないと土地は譲っていただけないということとか、じっくり話を聞いて意見交換をしなければいけないということを学びました。それが公務員生活のスタートになったものですから、振り返ってそこが私の原点になったと思っております。
 それから、もう1つ衝撃だったのは、先ほどお話がありましたようにやはり東日本大震災、特に私の場合は福島原発の事故でございます。3月10日だったと思いますけれども、経済産業部長への内示をいただいた翌日に地震が起きました。すぐ計画停電になりましたので、伊豆半島の旅館が全部キャンセルになりました。観光業に多大な影響がありどうしようかということがあり、それは何とか切り抜けたのですけれども、すぐその後にはお茶の風評被害などがありました。私の公務員生活の中では最大の危機だと思いました。マニュアルも何もないものですからどうしたらいいか全くわからなくて、出先とか本庁、研究機関も含めて全員で何とか、特に風評被害については予防をしようと奔走したことを覚えております。
 私が経験してきた中で3つほど皆さんにもまた、後輩の皆さんにお話をしたいと思っていることがあります。自分でできたかどうかは別ですけれども、1つ目は県庁は県内最大のサービス業と捉えております。お客様でございます県民の皆様にどうやってスピード感を持って仕事をするかということを私のモットーとしまして、一番大切にしてまいりました。
 2つ目として、先ほど申し上げましたように、そのためには何ができるか、どうしたらできるか考えることを心がけてまいりました。
 3つ目は、企業誘致の担当課長のときに思ったのですけれども、意思決定の迅速化を図るということです。静岡に来てくれと企業に対して言いますと、すぐに宿題を幾つかもらいます、10個ぐらいもらいますけれども、持ち帰って上司と相談しますとそのときに言いましたら、静岡県は明日から来なくていいよと言われました。1つでも2つでも、その場で自分の意思決定をして答えられるものは判断して答えるということが非常に大事だと思いました。自分でどこまで意思決定ができる立場にあるのかということを常に意識しながら、できないものは相談をする。あるいは意思決定できる人を連れて交渉に行くということを平成14年、15年の当時に勉強させていただきました。
 この3つをベースに仕事をしてまいりましたが、
後輩の皆様には、私はちょっとメタボぎみなので健康だけにはぜひ留意していただいて県政発展のためによい仕事を引き続きしていただければ幸いでございます。
 また、最後でありますけれども、私は財政課に38年間中18年間おりまして、特に県議会の皆様には議会運営等でも大変お世話になりましたし、予算等についても本当にいろんな御議論もさせていただきました。本当に皆さんのおかげで無事38年間全うすることができました。この場をおかりして厚く御礼申し上げます。
 また、本日は退職いたします3人にこういった時間をいただきましてありがとうございます。私も退職いたしましても、ふじのくにのために微力ながら努力をしてまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。(拍手)

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