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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:12/15/2020
会派名:無所属


○諸田委員
 それでは、一問一答方式でお願いします。
 まず、学校連絡のデジタル化についてお伺いします。
 学校連絡のデジタル化については、現在学校側から保護者側へのメール連絡など一方通行のものはできている体制だと思いますけれども、今後双方向でできるようになっていくことが望まれると思っています。
 双方向になることによって、例えば現在ですとアンケートを保護者にもらうときに、お子さんに渡して保護者が書いて、そしてお子さんが持ってきてくれて教員がそれを見て処理をするということですけど、一発でできるようになります。また欠席とか遅刻を、今は保護者が例えば近所の子に連絡帳を預けたり、または学校に連絡したりしていますけれども、保護者が専用フォームで送れば一発で学校全体で情報が共有できて、朝例えば先生方が電話に張りつく電話番もなくなるんじゃないかなと思います。
 さらには、学校だよりも現在は印刷して子供を介して配付していますけれども、保護者に直接届けることができますので印刷の手間ですとか紙のコストを削減できると思います。
 そのような中で、デジタル化の推進について文科省から10月20日に文書で要請があったと聞きますけれども、県としてはどう考えているのかお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 まず現在の状況ですけれども、学校からの配信メールサービスは、県内ほとんどの学校で利用しております。
 主に、休校や学校からの連絡時に使われており、機能については無料版は配信のみが主流で、有償版も当然あります。有償版については配信の確認ができる形になっております。あるいはクラス単位や学年単位などのグループの指定とか安否確認、あるいは中には、有償版になると思いますけれどもアンケート機能なども有したものがあります。
 県内学校の配信メールサービスの利用状況については、まちcomiメールが一番で、これは有償版もあるんですけれども最も活用されております。なお県立特別支援学校はほとんどこちらを使っております。
 今回の話で、授業参観とかアンケートの話がありましたけれども、これを従来紙でやっていたものを例えば保護者の登録されたメールアドレスにお知らせとして送って、当然返信が来ますのでそこからは先生が手作業あるいはエクセルで集計していたのが今の状況だと思います。現在当室で考えているクラウドのシステムがあるんですけれども、データを受け取った際にその場で回答の集計をする。
 もうちょっと細かく言うと、例えばインフルエンザに感染して、そういったのをアンケートで出したときに感染率の割合とかまでもスムーズにシステムの中でそのまま計算してもらう。
 もう1つ、欠席とか遅刻とかありましたけれども、こちらについても今は学校に電話しておりますけれども、ウェブとか、あるいは携帯電話、スマホでもいいですけれども音声応答の入力とかができる総合的なクラウドシステムについて今検討しております。
 文部科学省の要請の中身は、本人がデジタル化でインターネットで回答しますので、その本人であるかの真正性を問われておりますけれども、そちらは、今回メールサービスとかでも構わないという回答になったと思いますので、そういった文部科学省からの方針を踏まえて考えますと、デジタル化が進んでインターネットを使って回答することで印鑑の行為とかはなくなりますので、そういった判こレスの部分についても同様に、今回の文部科学省からの要請には対応できると考えております。

○諸田委員
 今御答弁の中で、検討しているソフトがあるということですけれども、どのような機能がついているのか。
 また、それを導入するときに導入コスト――イニシャルコスト、それから運用コスト――ランニングコストがどれぐらいかかるものなのか、その点についてお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 コストについては、いろんなシステムがありますので検討している段階なんですけれども、今候補に上がっているシステムで考えますと、まず一番最初に考えられるのが保護者からの欠席の連絡です。さっきもちょっとお話しましたけれども、今まで電話でもらっていたものがウェブであるとか、例えばあしたの欠席連絡であるとか当日の欠席連絡もそうなんですけれども、そういったものがインターネットから、あるいは携帯電話からそこの番号にかければ、その欠席連絡を自動にシステムに反映すると。そうしますと、それを受け取った場合のシステムのイメージが、いわゆるリアルタイムに管理画面が出てそこにどんどんその情報がアップされることになります。ですので先生方は毎朝共通の管理画面を見て、あ、今日はこの子が休みなんだとか、この子が遅刻だといったものが分かる形になろうかと思います。
 ただ、今までは学校の電話は光電話ですから受けても1回線、2回線のチャンネルでやっておりますけれども、今回考えているのはシステムの中にあらかじめ電話番号を持っているものであります。ですから配信用と受信用の二本を、あらかじめシステムの中に電話番号を入れますので、かなりの数が一遍にかけてきてもそのまま受付ができると。
 そのようなシステムを考えておりますけれども、コストについてはまだ見えない部分があるものですから、ここでの回答はすみません。

○諸田委員
 検討しているということですけれども、今後全県に広めていく前に検討の段階があると思います。どのように検討しながら全県普及に向けて進めていくのかお考えをお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 まず、数校の学校で確かめたいと思っております。
 ちょうど今、年度替わりになりますのでできましたら新年度から、当然今のコミュニティーのツールもありますので、新しい年度から新しいものに変える流れで今検討しております。
 大体四半期ごとに、毎学期ごとにいろんなアンケートとかを取って利用状況とか困った問題とかを聞きまして、それを踏まえてその次の展開を考えていきたいと思います。

○諸田委員
 はい、ありがとうございます。
 これがうまく回るようになったら、教員の仕事の働き方改革にもつながりますし、また保護者の方々にとっても非常にメリットがあると思います。費用負担を県がするのか、または今までのように保護者に求めるのかとかいろいろ煮詰めなければいけないところがあると思いますけれども、ぜひ研究しながら進めていただきますよう、よろしくお願いします。

 次に、教材データの効果的な活用についてお伺いします。
 9月の一般質問で、オンデマンドで使用できる教材データの効果的な活用について質問させていただきましたけれども、その後の状況をお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 学校から収集した教材データについては、大体1つの学校で2つぐらい出してほしいと言っておりますけれども、現在電子教材としては157本、グーグルホーム――これはグーグルのクラスルームで使うものですけれども――こちらのグーグルホームが33本来ておりまして、現在190本来ております。
 こちらは、一度著作権の確認をした上で1月中にICT活用支援サイト――ポータルサイトから公開いたします。
 あわせて、ICTを活用した指導に知見のある教員の授業動画ですけれども、こちらについては既に研修会議システムにおいて6本公開しております。こちらも教材データの公開と併せて1月中にはICT活用支援サイトでも公開したいと思っております。
 今後は、市町へも確実に情報共有して幅広く電子教材の収集をしていきたいと考えております。

○諸田委員
 着々と進んでいると聞かせていただきました。ありがとうございます。
 まだまだ、著作権でクリアしなければいけない問題ですとか、また今のところは取りあえずこの土台をつくるために出してくださいという形で集めていますけれども、今後より一層クオリティーの高いものを求めていくとすると現場の反発があると思うんです。どこの組織でもそうですけれども、新しいことをやろうとすると最初の段階は反発があると思いますので、そこは何とか頑張っていただいて将来的な目標に向かってやっていただきたいと思います。

 ICTを使って授業を行える先生の育成について、どのようにお考えになっているのかお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 ICTを活用した教育につきましては、当然昔からいろいろ、先ほども割合の話とかあったと思うんですけれども、まず機器が入ることが大前提にあります。
 機器は、学校には先生方のパソコンもあるし授業で使われるパソコンとか当然あるんですけれども、まず大きかったのはプロジェクターが普通教室に――これから入るところもあるんですけれども、全て入ってきたのがすごく大きかったです。
 ある学校からの話なんですけれども、今までどうしてもICTのプロジェクターを移動して授業が始まる前につなげてやらなければいけなかったものが、既に教室にプロジェクターがあるものですから、そういったところを踏まえると逆に生徒からなぜ使わないのかといったお話が結構あるみたいなんです。
 ですので、だんだん今、機器がそろってきて、これからGIGAスクールで学校にも全て入ってきますけれども、ハード面がそろってくるとおのずとICTの活用からもう日常的なスタイルへ変わってくるんじゃないのかなと思います。
 ですから、ふだん使いができる環境になってきますので、ICTを活用した先生のレベルはどんどん上がっていくんじゃないのかなと考えています。

○諸田委員
 御答弁ありがとうございます。
 ぜひ、これからもっとオンデマンドで使える電子教材、デジタル教材の厚みを増していただいてしっかり使えるように、そしてそれらを使う先生方の教育水準を上げていただきますよう、よろしくお願いします。以上で終わります。

○増田委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分とします。

( 休 憩 )

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