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委員会会議録

質問文書

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平成30年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:07/03/2018
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 一括質問方式でお願いします。
 今、8番委員からさまざま質問を出され、御提言もあったところでありますけれども、前々からなぜ地方自治体はこれだけの大きな借金を抱えて平然としていられるのだろうかと私はずっとこの政治の世界に入って思い続けてきたところであります。その精神について、例えば現在で言うならば静岡県の借金の支払いは1時間に4億円ぐらいになるのですかね。利払いだけでそのぐらいになると思います。もし間違いがあったら教えてほしいですけれども、大変大きな借金を抱え、そして永遠にこれは終わらない、終わる気のない借金。言うなれば、貸している方は左うちわでいられるということになると静岡県はこれでいいのだろうか。
 借金返済は別に静岡県に限ったことではありません。全国共通かもわかりませんけれども、そのことに対しては行政に携わる立場としてどう思っているのか正直に私は聞きたいと思います。

 もう1つは地域外交であります。私は長いこと県政の中におります。初めて浙江省と静岡県が手を結んだ時、あの時代の中国は経済も厳しく、とんでもない国でした。
 例えば、大阪に突然浙江省から何人かの人間が来て、静岡県に電話がかかってきて、そして来てくれと。静岡県は仕方がなく行って、新幹線の切符を買って一緒に静岡県へ来る汽車の中で彼らは悠々とジュースを飲んでいました。それは全部ホテルにあった缶詰、お菓子でした。本当に今では考えられない時代背景の中で静岡県は浙江省と仲よくしてまいりました。
 しかし、それが本当に静岡県のためになっているのだろうか。かつて石川知事は今の習近平氏について、大変に好感を持って言ったことがあります。
 しかし、いささか違ったなと今ではそう思っておりますけれども、浙江省との交流が静岡県のためにどれだけ役に立ったのか。私は負担のほうがむしろ大きかったと思わざるを得ないですけれども、その2つについて聞かせてください。

○青山財政課長
 ただいま2番委員から御指摘を受けましたとおり、今年度の県債の償還額が1545億円でございますので、1日約4億円となります。
 先ほどの8番委員からの御指摘もある中の話だとは思いますけれども、私も借金はなるべく少ないほうがいいと思っております。
 将来世代のことを考えたときに、現役世代が頑張った中で将来負担を極力減らしていくために、先々の人のためのことを考えると借金はなるべく少ないほうがいいだろうと考えてはおります。
 ただ、私ともが活用しております県債の大半は道路や河川、学校といったインフラ――社会資本の整備に活用しているものでございますので、一旦整備いたしますと建物であれば耐用年数は50年ですので、ひとしく50年間、世代間で負担しあうのが税等の負担から考えたときには、いいのかなということもあります。そうやって考えたときに借金をするのが全て悪いのかと、借金をしないほうがいいのかと言われると、それもまたバランスを持たなくてはいけないと考えざるを得ないと思っています。
 そういった中で今、非常に私どもの財政運営上の課題でありますのは、全体の残高が2兆7000億円という状況になってございますけれども、その4割5分ぐらいが臨時財政対策債――赤字地方債と言われているものの割合が非常に高まっています。
 これは、皆様御存じのとおり社会資本整備のために一般財源にも充てられているかもしれませんけれども、地方交付税の身がわりであると考えますと、毎年消費してしまう経費に充てられているということでございます。例えば社会保障の関係等に充てられて残高だけが残っていることになりますので、世代間負担としては将来世代にかなりしわ寄せとなっているのは間違いないところでございます。
 そういうことも含めますと、まずは国に対しまして臨時財政対策債をやめていただき地方交付税によってしっかりと財源措置をしていただくことを引き続き要望することによって全体の残高を抑制し将来的な負担は減らしていったほうがいいという考え方でいます。
 ただ、御存じのとおり臨時財政対策債につきましては私どもではなかなかコントロールしきれないものでございますので、行政サービスの水準を保ちながら財源確保をするのは現状ではやむを得ないと考えております。

○土村地域外交課長
 浙江省との交流は本県が行っております海外の地域間交流であり、昨年35周年で2番委員のおっしゃるように最も歴史があるものでございます。
 交流当初から比べ、日本と中国の経済情勢も大分変わりまして現在では浙江省への県内進出企業も平成29年4月1日現在で35企業、43事業所となり経済交流も進展しております。また青少年交流、文化、教育、さまざまな面で現在交流が進んでおりまして技術研修生の本県への受け入れ、あるいは中国語研修生の浙江省派遣を含めまして幅広い交流が行われております。また富士山静岡空港、杭州間の定期便が就航するなど本県が35年間浙江省と積み重ねてきた成果だと考えております。

○天野(進)委員
 県の借金はゼロになることはあり得ないだろうし、またこれまでの静岡県の発展のために大きく寄与してきたことは事実でありますけれども、先ほど8番委員が言うように借金を後世の人間に残していいだろうかという観点になると、やっぱりいま一度考えなくてはならない問題だろうと私は考えております。それは私の気持ちです。
 中国との問題ですけれども、確かに静岡県からたくさんの企業も進出し人的交流も繁栄した。
 しかし、現実にその交流の中で何と多くの被害者がいたか。そのこともまた皆様方に知ってほしいと思います。静岡県から進出した企業が結局は潰されていった事実があります。
 例えば、熱海のヤオハンです。あるときに私は中国の大臣と称される人間と話をしたことがありました。そのときは北京でしたけれども、なぜヤオハンは潰れたのかという話をしましたら、たった一言その人は、彼らは上海ばかり見ていた、その言葉です。上海に金は使ったけれども北京には使わなかった。だから国政的に潰してしまったということですよね。もちろん中国は変わったでしょうけれども、これまでの日中の国交の中で大変に多くの人間が一方では犠牲になっていったことも事実です。
 そういう中で、地域外交は大変に金のかかることだし、同時に難しい問題があります。どうぞお互いの誠意が通じ合う地域や国とこれからも続けていってほしい。それが私の希望であります。
 以上です。意見を申し上げました。

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