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委員会会議録

質問文書

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令和3年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:08/10/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 分割質問方式でお願いします。
 今の自転車競技に関連してオリンピック・パラリンピック競技について伺います。
 文化観光委員会説明資料の11ページです。令和3年度として19億円余の予算でこのような体制が取られています。
 今はまだオリンピックが終わった時点で、この後パラリンピックも控えているわけですね。オリンピックは、静岡県は有観客で大変注目されて無事に盛大に終わったと思います。
 私も文化観光委員会委員ということで、3種目全部に行かせていただきました。聖火リレーも駿府公園や地元等に行かせていただきました。その中で感動を本当に目の当たりにして大変感激いたしました。皆様方の御苦労も、ボランティアの皆さんをはじめ大勢のスタッフが機能的に動いていることも体感させていただきました。
 質問に移ります。観客が2分の1になったんですが、有観客で行われて一応観客も入ったので、19億円の当初予算どおりに、計画どおりに運営されたという理解でよろしいでしょうか。

 そして、まだパラリンピックが終わっていないので何とも言えないかもしれませんが、聖火リレーではボランティアが2,300人、県の職員が660人関わったと延べ人数が書かれていますが。オリンピックが終わった時点ではそのような県の関わりとかを出すのはまだ無理でしょうか。パラリンピックが終わったところで県の関わりや総括がなされるのでしょうか。今の時点でお答えできることがありましたら答えていただきたいと思います。

○横井オリンピック・パラリンピック推進課長
 有観客となったことで地域交通に対する観客輸送の影響の緩和であったり、都市ボランティアさんの活躍の場もあったと。さらには本県ではライブサイトも開催したということで、それぞれ規模の縮小はありましたが、やりたいと考えていた事業はほぼ予定どおり行うことができたと認識しています。

 都市ボランティアに関しては、オリンピックが終わった時点ではありますけれども、大会をやっていないときも活動していただいているので16日間になりますが、暑い中で延べ約1,500人の方に活躍していただきました。最寄り駅等で観光案内や交通案内をやっていただきまして、さらにはメディア等でも報道されていますけれども、コロナが収まったらまた静岡に来てねというメッセージを掲げたり、できる限りのおもてなしをさせていただき、好評を頂いているところであります。
 お一人体調不良で早退されるケースがありましたけれども、暑い中でしたが熱中症で倒れる方もいませんでしたし、大きな事件やトラブル等もなく順調に活動していただけたと認識しています。

○佐野委員
 開会式や閉会式、全ての競技が無観客で行われる中、静岡県が有観客で行ったことはすごいことだと思います。そして計画どおりの運営ができたことは本当に皆さんの努力の賜物だと思いました。そしてボランティアの方々も暑い中大勢の方が気持ちよく迎えてくださって、静岡県ではそのような運営ができたことは、オリンピック業界にも誇るべき報告をしていただければと思いました。

 その中でのコロナ感染対策の対応についてですが、やっぱりこの辺が一番気になるところでして、私もどのような感染対策がなされているかも見ながら観戦に行かせていただきました。普通だったら座席にペケが付けてあって座れないようにしてあるんですが、そういうことは全くなかったし、ベロドロームは指定席だったんですけれども席が続きだったんですよね。大会組織委員会が決めていることで県ではないかもしれませんが、気になりましたので県の見解をお聞かせください。
 そして、もう1点。声を出しても特に注意もなかったと思うんです。声は出さないでくださいとか、歓声を避けてくださいとかは目に入らなかったんです。富士スピードウェイでは大きな拍手をお願いします、声援ではなく拍手で盛り上げてくださいといった注意喚起はされていたんですが、コロナ感染対策について私は少し感じたところがあったんですが、県としてはどのようにお考えでしょうか。

○横井オリンピック・パラリンピック推進課長
 コロナ感染対策に若干不備があるんじゃないかとの御意見を頂きましたが、大会会場内の運営等につきましては大会組織委員会が行っているところです。観客向けには非常に詳細なチェックリスト――こういうことはやってはいけないということが大会組織委員会によって作られており、入場するまでは非常に厳重なセキュリティーをしているなと思ったんですけれども、確かに会場内で席が若干密になっているという御指摘は複数頂いております。この後パラリンピックもございますので、この経験を踏まえてパラリンピックでは、例えば会場内での移動をもう少し自由にするとか、席自体でソーシャルディスタンスを保てるようにするとか――声援が後押ししてくれたと言う選手もいたので若干複雑な気持ちはあるんですが――もう少しガイドラインに基づいた厳しい運用をしていただくことも大会組織委員会に要請することも含めてやっていきたいと考えております。

○佐野委員
 相撲とかでも拍手だけで、掛け声は禁止というか遠慮ということになっていますよね。声援をしたいのはやまやまなんですが、拍手に限ってくださいとか、ほかのスポーツと比べてそのようなことも必要かなと思いました。
 そして、席も1つ置きというのが今当たり前になっていますよね。ですので座席等の表示もしておくべき、シートの席番号の配置も配慮すべきではないかなと思いました。またパラリンピック等に生かしていただければと思います。
 飲食も自由だったので、私も何か飲みながら観戦しちゃったんですけれども、それもいかがなものかなと思いました。そちらもまた専門家と相談して決めていただければと思います。パラリンピックに間に合ったら、オリンピックの反省を生かしていただきたいと思います。

 次に、演劇の都です。
 先ほど5番委員から質問がありましたが、私も演劇の都構想を見させていただきました。大変力の入った構想で、これからの文化基本計画の核となるという出し方をしていました。なるほどと思って読ませていただいたんですが、県全体を演劇の都とする構想でしょうか。
 なぜかというと、浜松市などは音楽の都という感じですよね。中部地区、静岡市近辺に限ったことでしたらこの構想も通じるかなと思ったんですが、静岡県全体という意識で構想されているのでしょうか。
 そして、演劇というのが舞台芸術に限らず歌舞伎とか田楽とか演劇全般とも書かれていますが、その境界も曖昧だと思います。もし舞台芸術に限ってSPACを中心としてやるのでしたら、SPACのような形の演劇の都にしたいという構想なのか。その辺の見解をお聞かせください。

○渋谷スポーツ・文化観光部理事(文化担当)
 私が演劇の都構想の策定委員会の委員長をさせていただいたものですから、私からお答えさせていただきます。
 まず1つ目、県全体を演劇の都とする構想かに関しましては、説明資料17ページの図を見ていただきますと、構想のいろんな具体的な内容について書いてございます。1つはSPACの躍進。SPACは全県で公演をやっておりますので、全県でSPACの公演を見に行っていただいたり、展開をしたいと思っております。
 それから、県内舞台芸術の振興の項目がありますけれども、こちらはSPACに限らずSPACのノウハウを活用して県内の劇団がさらに活性化していく構想でございまして、県内全体の劇団を対象として行っていきたいと思っています。
 次世代の人材育成に関しましても、具体的な取組として今年度の4月からSPAC演劇アカデミーをスタートしましたけれども、こちらも全県で生徒を募集いたしまして、実際に東部の生徒や西部の生徒も参加しております。平日はリモートでも授業をやっておりますので、平日の活動はリモートで参加して、土曜日、日曜日の活動については舞台芸術公園に集まる形でやっています。これも全県に展開しておりますし、先週は東部版の演劇アカデミーの体験講座もやりまして、西部は中止にしてしまったのですけれども、東部、西部にも広めていこうと考えています。
 観光活用に関しては、当然県民の皆さんに来ていただくことでありますので、構想全体としてはSPACの拠点である舞台芸術公園や静岡芸術劇場を中心としながら全県に展開していくことを考えております。
 さらに、舞台芸術に限らずというと、どういうターゲットで進めていくかでありますけれども、あくまで核はSPACがやっているストレートプレイという演劇がメインになりますが、当然県下では様々なパフォーミングアーツが展開されておりますし、例えば子供ミュージカルが地域にあったり、そういう展開もあります。あと広い意味では大道芸ワールドカップもパフォーミングアーツです。そうしたものもまちづくりに活用していただきながらということを前提としておりますので、こちらも具体的には構想書の定義の中にしっかりと範囲を明示させていただきました。あくまでSPACが核ですけれども、かなり広めに取っていると御理解を頂ければと思います。

○佐野委員
 策定委員会の中で渋谷スポーツ・文化観光部理事が委員長をされているとのことですが、県内の西部とか東部とかでそういう方がいらっしゃるのかどうか。

 静岡市内でしたらSPACの公演に合わせて駿府城公園とか町なかでパフォーマンスをやる取組がありますよね。ですので清水区も含めて静岡市内でしたら構想が行き渡るのかと思いますし、高校の演劇部への指導とかでしたらSPACの影響力が分かるんですが、なかなかそれ以上の演劇の都というところは、まだ一般には広がっていない気がいたします。
 例えば高校生のまんが甲子園とか、何とか甲子園とかありますよね。そのような全国的な取組を静岡県から発信して、静岡県が演劇の都と分かる発信を考えるとか。またいろいろ人形劇のまちとかあるじゃないですか。そういう細かいものがなくて演劇の都という構想だと、少し県民が分かりかねるかな、波及しかねるかなという思いがいたします。見解をお聞かせください。

○渋谷スポーツ・文化観光部理事(文化担当)
 策定委員会の構成は、説明資料17ページに6名の委員を書かせていただいておりますけれども、県の東部、西部というよりも、一番最初の大久保先生は観光の視点から、太下先生は芸術の普及や運営の観点から意見を頂きました。それから橋爪委員につきましてはマスコミの視点から県民にどう伝えていくかという意見を、花ア委員からは県教育委員会の高校、学校づくり推進の意見を頂いて、さらには宮城芸術総監督から理想を語っていただきながらSPACを中心とした演劇の都としたということで、あくまで東部、西部、中部というよりも全県を見ながら審議をさせていただいて、これをまとめたところであります。本当に大変広がりが持てる御意見を頂いたと思っております。

 これからの広がりですけれども、説明資料17ページには上半分に10年後の目指す姿という形でかなり先の構想も書かせていただいておりますが、SPACの知名度、求心力を高めて音楽界におけるウィーン・フィルのような存在に。全国から憧れられるような、静岡県へ行くとやっぱり演劇人育つよねみたいなことで人材育成も、SPACアカデミーの出身者が大学に行って、さらに全国に散らばって全国に散らばって名前を上げて、SPACアカデミーの出身者が日本の演劇人として活躍しているんだというふうに10年後、20年後になるといいなということも考えています。県内の劇団が様々な活動を続けていくための経営的な支援とか、演劇を上演するためのスキルの支援もSPACを中心にやっていきたいと思っているところです。
 さらに、策定委員会の中では、高校生は演劇も競技というかコンペティションとして全国総合文化祭を頂点に演劇の県大会とかもやっておりますので、舞台芸術公園や静岡芸術劇場が演劇甲子園みたいな舞台になったらいいんじゃないかという意見も頂きました。それは本当に理想型として今後舞台芸術公園を活用する中でそういった高校生の利用なども検討してまいりたいと思っています。
 既に令和3年度から、ここに書いてありますようにいろんな小さい仕掛けから始めてやっておりますので、また長い目で見ていただきまして、御理解頂ければと思います。

○佐野委員
 本当に様々な構想が楽しみなんですが、何度も同じことを言いますけれども、やはり県民感覚が東中西では大きく違いますので、広く県民の声を聞くことによって構想が広がっていくと思います。今の話を聞くと、例えば中部というかSPACの周りの人たちと専門家だけで進められていくような懸念を持ちます。それですばらしいものを高く築き上げていくことも大事かもしれませんが、一部のものにならないためには、広く県民に受け入れられるためには、もう少し裾野を広げる視点を持っていただくことを要望します。

 そして、このような構想を描きながらSPACに対する今年度の予算が増えているわけではないんですよね。人材育成といっても、演劇アカデミーの生徒は16人ですよね。演劇の都構想という大きな、ウィーンに匹敵するような構想を立ち上げた割には予算的な裏づけが乏しい気がします。16人をもっと大勢に広げることはできないのか。そして中高生の鑑賞事業が累計何万人となってきましたけれども、もっともっと予算を広げていかないと大勢の子供たちを呼ぶこともできないし、中高生の鑑賞事業で多くの体験をすることによって認知度を高める、5割にする、そして若い人たちから理解を深めていく方策のようなんですけれども、今までよりももっと予算をつけないと子供たちも呼べないし、SPACを育てることにはならないと思います。今年度は2000万円の減額となりましたけれども、予算的措置はどのように考えているのでしょうか。

○渋谷スポーツ・文化観光部理事(文化担当)
 予算に関してですけれども、演劇の都構想を推進する予算は今年度は1000万円を頂いておりまして、さらにSPACアカデミーの予算も単独で頂いております。
 SPACアカデミーに関しましては、説明資料16ページに清水南高校とありますけれども、将来的には演劇専門教育を県立高校で実現するための研究費という形でも使わせていただいておりますので、それを単独予算にのせていただいております。
 SPAC本体の予算については、今年度の緊縮財政を受けて不要なところは削る形で予算をつけましたけれども、演劇の都構想は別として予算化を図っていきたいと思っています。
 さらには、説明資料の演劇の都の拠点づくりの具体的な取組の中に国の補助金や民間資金を活用した公園利活用事業を進めると書いています。これは県費予算だけではなくて、演劇の都構想を理解し協力していただける民間の方に参入していただくことで民間の活力を活用したり国の補助事業もうまく使って進めていくことをこれからはしっかりと考えていきたいと思います。

○佐野委員
 どなたもおっしゃっているように、いくら大きな構想をつくってもそれを裏づける予算がないと進んでいかないと思います。舞台芸術公園も観光と結びつけたいろいろな取組をするとあるんですけれども、しっかりとそれに見合った予算をつけて、そして大勢の方に来ていただいたり、演劇の都に近づけるような措置を継続的にしていっていただきたいと思います。
 そして、具体的にスズキ・メソッドとかあるじゃないですか。ああいうものを全県の小中学生が実際に体験して体育や音楽の授業に使うとか、そういった取組が分かりやすいかなと思います。なかなか舞台芸術というと、ミュージカルとかSPACの公演は普通の劇団四季とかたんぽぽ劇団に比べてとっつきにくいのが実情だと思います。見たから好きになれとか、演劇を分かれと子供たちに言っても、理解しろと言っても無理だなと思います。ですのでもう少しとっかかりのいい全県民に波及できるような形をまず足元から求めていっていただきたいと要望します。

○江間委員長
 ここでしばらく休憩を取らせていただきたいと思います。
 再開は午後2時35分とさせていただきます。
( 休 憩 )
○江間委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 先ほどの5番委員の質問に関しましては、答弁を書面にて提出していただくようにお願いいたします。
 それでは、質疑等を継続いたします。

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