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委員会会議録

質問文書

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平成25年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 貴史 議員
質疑・質問日:03/11/2013
会派名:富士の会


○山本委員
 それでは、私から何点かにわたりまして質問をさせていただきたいと思います。
 まず委員会説明資料の54ページになりますが、橋梁の耐震対策ということで、平成25年度末の時点で、これまで甚大な被害のおそれがありました橋梁247橋に対して完了が100%見込めるということで、まずはよかったなと感じているところでございます。
 次期対策方針ということで、この説明資料の中には、これからは平成8年の耐震基準より古い基準を適用した橋梁の耐震対策と、緊急輸送路以外の昭和55年の耐震基準より古い基準ということで出されておりますが、それぞれこの橋梁に対してどのぐらいの件数があるのか、めどがもう既に挙がっているのかどうかを確認させていただきたいと思います。

 また、一応耐震工事は済んだということでありますが、実際に震災が起きた場合に、こういった橋梁あるいは道路に対して、実際に被害の状況がどうだったのかということはいろいろな防災対策である程度マニュアル化されているとは思います。それぞれの自治体がそういった部分を確認して県のほうに情報が上がってくるのか、それぞれの土木事務所の皆さんが回っていくのか、そういった流れというものを一度確認させていただきたいと思います。

 次に、2番目ですけれども、説明資料61ページの遠州灘海岸の侵食対策ですね。
 過日、建設委員会でも、こちらを視察させていただきまして、サンドバイパス事業についてはいろいろふぐあいがありましたけれども、現在速やかにその部分の対策を行って、システムの動作確認ができ次第、速やかに試験稼働による供用開始が行われるということでございました。
 そのときにも、大体夏ごろにはできるんじゃないかというようなお話を伺っておりましたけれども、その後の対策の中で、やはりその予定どおりなのか、若干早まるとか、もしかしたらもう少しおくれるかもしれないということがございましたら、教えていただきたいと思います。

 次に、説明資料63ページですけれども、本県の津波対策ということで、昨日も津波避難訓練が全県的に行われまして、私も地元の浅羽地区で、今、命山の整備を行っている箇所での避難訓練に参加させていただきました。現在、土も盛り上がってきまして、住民の皆さんもそちらへ避難するという想定で、命山のほうへ皆さん登ってきてくださいまして、津波の避難訓練が行われたわけです。
 この命山の土がだんだん盛り上がるにつれまして、住民の皆様からは、これができたら非常に楽しみだねという声が上がるようになってきました。今、まだ半分ぐらいまでしか盛り上がっていないんですけれども、住民の皆さんと一緒にそこに立ちますと、これは電線ぐらいまで多分盛り上がるんだねと。袋井の花火が打ち上がったら見上げる形で、そこから住民の皆さんが花火を見たらもう最高だねとか、もしかしたら、桜を植えたら、春にはお花見の名所になって観光客も非常にたくさん来るんじゃないかとか、何か津波の深刻さよりも、そっちの話に盛り上がっちゃいました。
 できたら楽しみだねということで、住民の皆さんも津波に対する安心感とともに、地元の名所になるんじゃないかという期待感が非常に高まっているということで、非常にうれしいなという思いをさせていただきました。県の危機管理部のほうからも避難訓練に来ていただきまして、そういうことも、住民の皆さんに県もここまで心配して見に来てくれるんだと、避難訓練も確認してくれるんだということで、好評をいただいたところでございました。
 質問になりますけれども、この袋井の命山につきましては、現在そういうことで進捗が進められているわけですが、太田川の掘削土砂を今使っていただいているということです。今後も命山の整備は、恐らく土地さえ確保できれば進んでいくんじゃないかと思いますけれども、今後の太田川の土砂の利活用と進捗状況について、あわせて御説明をいただければと思います。

 次に、説明資料106ページになりますが、内陸フロンティアにおける都市機能と共生した地域農業の振興ということで、今回新規事業といたしまして、内陸フロンティア企業誘致促進農業基盤整備事業ということで上がっておりますが、こちらの中で特区申請とかも行われました。私どもの地元でも、この内陸フロンティアという名前にも非常に魅力を感じながら地域の活性化ができるんではないかということでさまざまな期待も高まっておりますが、この企業誘致促進とは具体的にどういうことなのかを御説明いただければと思います。
 また、この内陸フロンティアを実績としてこれから有効なものにしていくためには、後半のほうにも出ておりますけれども、やはりその地域の農業者の意向を尊重した周辺の整備計画の策定であるとか、土地利用転換について、可能な限り柔軟に対応していただくと。これまでにもここが壁になっていまして、こういった部分を非常に柔軟に対応していただきながら整備が進めば、本当にまちの活性化はおろか、地域全体の雇用の促進にもつながるんじゃないかということで、大いに期待をしております。ですので、ぜひこれを進めていただきたいということで、強く要望をさせていただきます。

 次に、107ページですけれども、農村地域の防災・減災対策の推進ということでございます。この中に出てきておりますが、地震もそうですし、今後この農業水利施設等がやはり老朽化をしていくということもございまして、主要事業概要の64ページにも、こうした県下の施設が本格的な更新を迎える時期にそろそろ来ているということでも御指摘がございました。
 この耐震対策と長寿命化対策は、同じかも知れませんが、非常に重要なことだと思いますので、具体的にどのように行っていくお考えがあるのかを伺いたいと思います。
 また、先ほども出ておりましたけども、本格的な更新時期というのは大体何年後ぐらいをめどに考えられていらっしゃるのかということもあわせて教えていただければと思います。

 次に、最後になりますけれども、説明資料114ページ、全国育樹祭の開催ということで、昨年のこの育樹祭につきましては、私の地元のエコパでも皇太子殿下をお迎えいたしまして盛大に行っていただくことができました。地元の皆さんも多数参加をしてくださいまして、本当によかったという声が出ております。これまでこの育樹祭にかかわられました職員の皆様方の御尽力には、改めて敬意と感謝を申し上げさせていただきたいと思います。
 これにつきまして、1点ちょっとお伺いをしたいと思います。過日もこの育樹祭における記念誌を出していただきましたが、エコパのほうにこれを記念した形で、皇太子殿下のお写真であるとか育樹祭にまつわるパネル展示みたいな形で、足跡を残すような常設のコーナーというか、壁にそういった写真パネルを張りつけていただくくらいでも構わないかなと思います。以前の国体あるいはねんりんピックにも天皇陛下並びに皇太子殿下御夫妻が見えられた足跡が、このエコパに残されておりますので、そうしたものもあわせて足跡を残す展示コーナーをつくるお考えがあるかどうかをお伺いしたいと思います。以上です。

○石塚道路整備課長
 次期耐震計画についてお答えいたします。
 私どもでは、現在進めています緊急輸送路にございます橋梁247橋の耐震補強に一定のめどがついたということで、来年度以降、次期耐震化計画の方針を固めたところでございます。
 次期耐震計画では、緊急輸送路についてはさらに信頼性を向上させる、そのほかの緊急輸送路以外の重要な路線も対策に含めるとの大きく2点を方針としたいと考えてございます。
 予想される橋梁数なんですが、今後、第4次地震被害想定の見直しがございます。これに関連して緊急輸送路も一部見直しがされると考えてございます。橋梁を取り込むこともございますので、まだ数が幾つになるということは言えないんですが、おおむね270橋前後になろうかと考えてございます。こうしたことを反映して、現在と同じように、着実に耐震化を進めていきたいと考えてございます。

 あと橋梁の被害は、発災時にどうやって発見するのかと。土木事務所のほうでは、現在でも災害が起きた場合、所内全部で通常の仕事の仕組みから離れて災害時対応の組織がえをしたパトロール班が見ることになってございます。さらに災害協定を建設関連の会社と結んでございまして、その方たちの協力も得ながら被害状況を把握していくことになろうかと思います。以上でございます。

○齋藤漁港整備課長
 私からは、サンドバイパス事業のその後の対策と稼働時期についてお答えいたします。
 現在、今回ふぐあいの原因となった水こし器やごみ取り網への藻の目詰まりを解消するため、改良工事を進めているところでございます。改良工事は目詰まりの解消を図るため、水こし器の目を0.45ミリメートルから8ミリメートルに粗くする方向で進めております。水こし器の目を粗くした分、当初より大きな異物がポンプ本体などに混入するおそれがあるため、きれいな水を必要とする冷却水については、取水した海水中の異物を遠心力により除去する遠心分離装置を設置するよう、現在工事を進めているところでございます。
 現在、これらの機器の製作を進めております。製作及び設置に数カ月が見込まれ、5月から8月のウミガメの産卵期を考慮いたしますと、試験稼働の時期は、本年9月からとなる見込みでございます。以上です。

○桜井河川海岸整備課長
 袋井市の命山の進捗状況と、太田川掘削土砂の利活用についてお答えいたします。
 太田川の掘削工事につきましては、国の補正予算なども活用いたしまして鋭意実施しております。袋井市が建設しております湊地区の平成の命山への土砂搬入も順調に進みまして、整備目標であります現地盤高から高さ10メートルのうち、2月までで2メートルまで整備ができております。太田川掘削土砂を利用することによりまして、袋井市では盛り土材の費用約7000万円、県では残土処理費用約4000万円のコスト縮減が図られました。引き続き、県の事業と歩調を合わせながら早急に整備を進めていき、8月には完成させ、地元の皆様の安全・安心を確保してまいりたいと思っております。
 また、太田川の掘削土砂につきましては、今後100万立方メートルの土砂が発生することから、他の地域からも命山の整備等の津波対策施設の利用について要請があれば、関係市町と調整を行いながら有効に活用することにより、津波に強いまちづくりを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

○絹村農地計画課長
 内陸フロンティア企業誘致促進農業基盤整備事業の内容についてお答えいたします。
 新東名インターチェンジ周辺につきましては企業進出が見込まれており、農村における企業進出などの都市的な開発を、農業振興との対立関係と捉えるようなことをしないで、これを契機に農業と工業のバランスある土地利用の実現というものを図っていく必要があると考えております。このため、企業進出の計画がある地域におきまして、企業の適正配置に留意しながら、地域農業と企業との調和、連携を確保するよう、営農条件の改善や景観などの周辺環境への配慮、6次産業化の促進などに資する基盤整備などを進めていくことにしました。
 本事業は、地域農業の持続的な発展のための基盤整備を行うことによりまして、市町の企業誘致、企業の進出に対し、土地利用調整の円滑化を図ることを目的としております。以上でございます。

○杉本都市計画課長
 ただいまの内陸フロンティアの都市機能と共生した地域農業の振興について、関連して御回答させていただきます。
 企業誘致に関しまして都市的土地利用、例えば都市計画法の規制等がかかってくる場合につきましても、農地サイドと十分調整しながら、例えば線引きの見直し、用途地域の見直し、それから開発行為等の許可について市町と十分調整しながら柔軟に対応してまいりたいと考えております。
 例えば、物流に関しましては、今までインターチェンジ周辺の物流の開発許可については、規制を少し緩和しております。物流に関しては、インターチェンジより5キロメートル以内であれば許可される場合があるということで、柔軟な対応の一歩として進めているとこでございます。
 今後とも新東名周辺はさまざまな土地の利用が可能かと考えております。関係部局と調整しながら、都市局側でも円滑に進むよう推進してまいりたいと考えております。以上でございます。

○小長井農地保全課長
 農業水利施設の耐震対策について御説明申し上げます。
 東日本大震災におきましては、農業用ため池の決壊によりまして、死者・行方不明者8名というような被害が発生したことを受けまして創設された国の震災対策農業水利施設整備事業を活用しまして、県では規模の大きなため池を対象にしまして、決壊した場合に下流に大きな影響があるものを警戒すべきため池として、平成24年度当初からため池の耐震点検調査に着手しております。
 また、今回の補正予算でこの事業が制度拡充されましたので、ため池に加えまして、農業水利施設として規模の大きな水路橋や水路トンネル等、また農道の橋梁など範囲を広げまして、重要構造物の点検調査を前倒しして取りかかることとしております。
 この調査により耐震化対策が必要となった施設につきましては、速やかに改修工事を実施していくとともに、ため池を管理します市町や水利組合のハザードマップ作成や緊急時の体制づくりを積極的に支援することで、ハード・ソフト両面からの災害防災対策を進めてまいります。以上でございます。

○岡村農地整備課長
 農業水利施設の更新時期についてお答えします。
 農業水利施設は、本県に水路延長で約886キロメートル、水利施設は449カ所ありまして、これらの施設で、平成23年度末までに耐用年数が経過しているものが約3割、今後10年以内に耐用年数が経過するものが約2割ということで、10年以内に耐用年数を超える施設は約半数ということになってきております。
 県では、農業水利施設の適切かつ効率的な維持管理や適期更新を実施するために、農林水産省とあわせて、平成19年度から基幹水利施設ストックマネジメント事業を創設し、対応の強化を図っております。本事業では、施設の機能診断調査、健全度の評価を行った上で、長寿命化対策と更新整備を適切に組み合わせて投資経費が低減される具体的なシナリオとなるように機能保全計画を策定し、それに基づいて対策工事を行っております。
 また、平成24年度中に県全体の農業水利施設の保全更新対策を計画的、効率的に実施し、市町等の財政負担の平準化を図るための中長期管理計画の策定を進めております。以上であります。

○塩坂全国育樹祭推進課長
 育樹祭について御質問、ありがとうございます。
 殿下がお見えになった記念の形を展示パネル等にということでございましたが、育樹祭開催前に東宮職のほうと調整してまいります中で、一番極端な例でいいますと、記念碑の石碑みたいなものは極力できれば御遠慮いただきたいというようなことをおっしゃられました。
 それで、今回の育樹祭で、育樹のときに肥料をやっていただいたときに殿下がお使いになりましたくわがあります。1つは13年前の全国植樹祭で天皇陛下がお使いになったもので、残っていたものの中から1つつくったんですが、1つはちょっと状態が悪かったもんですから、修理して新たにつくったものもあります。また肥料を入れるために筒をつくったんですが、そういったものを伊豆市の昭和の森会館に展示する場所がお借りできたので、そこに展示させていただきたいと。
 またエコパのほうですけれども、直接殿下がお使いになったものではないんですが、県産材を活用した木製ベンチといったものを御来場された皆さんにもお使いいただきまして、それらについては引き続きエコパでお使いいただけるというようなことでございました。
 また、育樹祭が終わった後ですけれども、残念ながら育樹祭にお見えになれなかった皆さんもいらっしゃるかと思いまして、2月9日、10日に、グランシップで育樹祭のときの写真パネルですとか映像等を流していただきまして、附帯イベントのような形で開催させていただきました。
 いずれにしましても、エコパは周りが森林ということでございますし、あそこで活動される森林ボランティアの皆さんもいらっしゃいますので、県といたしましては、そういった皆様と連携してこれからも育樹祭の精神が引き継がれるように努力してまいりたいと考えております。以上でございます。

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