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委員会会議録

質問文書

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平成30年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:03/09/2018
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 それでは最後なんで、企業局で退職を予定される黒田晶信局長、長きにわたり県行政の推進に多大な御尽力をされました。そのことに関しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。
 牧之原市出身の黒田企業局長におかれましては、昭和55年4月に奉職されて以来38年の長きにわたり一般行政職員として県行政に携わってこられました。
この間、知事公室秘書課長、経済産業部理事、危機管理部部長代理、監査委員事務局長などの要職を歴任され、県行政の推進に多大な御尽力をされました。平成29年4月からは企業局長として、企業局経営戦略や長期修繕・改良計画を策定されました。また内陸フロンティア推進区域への企業立地を推進するなど、本県産業基盤の整備に当たって道筋をつけていただきました。
 今後は、健康に留意されるとともに、これまで養われた豊富な経験と知識を生かし、さらに御活躍されんことを御祈念申し上げます。
御退任に当たりまして、これまで携わってこられた県行政を振り返り、後輩へのアドバイスなどありましたら、一言お願いを申し上げます。御苦労さまでした。

○黒田企業局長
 ただいまは、2番委員から温かいはなむけのお言葉を頂戴しました。まことにありがとうございます。
 今現在、心境ですけれども、まだ退職するという実感がほとんどございません。このまま3月が過ぎて4月になって、ひょっとしたら朝起きてスーツに着がえるのかなといった感じさえしております。38年間、曲がりなりにもと申しますか、微力ながらも県民の皆様の少しでもお役に立てたのかなと今思えるのも、入庁以来当時の上司、あるいは同僚、現在に至る部下、こういった方々の、皆様方の支えがあったからと思っております。
この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。
 加えまして、県議会議員の皆様にも非常にお世話になりました。振り返りますと土木部の部付主幹の時代とか、あるいは農林水産部の部付主幹の時代、あるいは平成21年ですか、秘書課長から現在までということで、非常に県議会議員の皆様方と接する機会も多くございました。そんな中で多くの叱咤激励をいただきながらここまでやってこれました。これもここにお集まりの先生方、あるいは歴代の県議会議員の先生方の御支援があったからと深く感謝をしております。本当にありがとうございます。
 先ほど、牧之原市出身というお話がございましたが、生まれは大規模農家の長男坊です。田畑、野山を駆けめぐり、一労働者として農作業にも従事したと。非常に地縁、血縁が強い地域でございますので、共同体の中で育ったといった中で私の人間形成がされたのかなと思います。
 翻って公務員の原点は何だったのかなと思いますと、やはり昭和55年に入庁したときの6年間、出先の事務所におりました。保健所、土木事務所、非常に小さな事務所でしたので、もう今は統廃合でございません。ただそのとき、やはり小さな事務所ですのでいろんな仕事をやれたというとこですね。変な話ですけれども、精神衛生関係の仕事から、あるいは検便でシャーレに塗ったりとか、そういったことも保健所の時代にはやった記憶がございます。いろんな仕事ができたと、それが1つございます。小さな事務所ですので、やっぱりみんなでやらないと事業が進まないというのがございました。何か事業をやるときは事務所を挙げてということが非常に多うございました。それが2つ目でございます。
 3つ目としては、やはり出先にいますと県民の方々と接することが非常に多うございました。そうしますと、どうしてもいろんな要望なり何とかがありますと、やはり県民の目線といいますか、それに立った対応が不可欠でございました。そういった原点があるのかなと思います。
 その後、6年間出先におりまして、残りの32年間はずっと本庁勤務になります。2年間ほど国のほうにも行ったりしたんですけれども、そこでも非常に大局的な物の見方ですとか、あるいは理詰めで考える、理論構成する、あるいは理詰めで相手に御理解いただくといったものを学んだと思います。ただ本庁勤務が長くなりますと、やはり県民に直接接する機会が非常に少なくなってきて、ちょっと私も、果たして県民目線を忘れていないのかなということを時々思うことがございました。
 そんな中で、今の若手といいますか、職員に望むことですけれども、まずは県民目線、相手の立場を考えて行動してほしいなと、とかく公務員になりますと、公務員の論理で押しつけようとしますけれども、一旦立ちどまって、本当に県民のためになってるのかなと、県民目線で、県民はどう思うかなといった視点でひとつ、物事を考えていただきたいなと思います。
 それともう2つほどございますけれども、2つ目は、温故知新とよく言いますけれども、古いものにも必ず目的ですとか理屈とかがございます。新しいものをつくるのは大変なことなんですけれども、その際にも、やはり古いことを温めて新しいことを知っていただきたい。古いものにも理屈があって目的がございますので、そういったのを踏まえながら新しい施策に取り組んでほしいと思います。
 3つ目は、ちょっと心配事なんですけれども、多少、やはり個人に頼ることが多くなったのかなと思います。職員一人一人の個々の能力に頼ることが多くなったのかなと思います。やはり組織を挙げて仕事をする姿勢で臨んでいただいたほうが、個人ですと、その方が異動しますと何か途切れてしまうこともありますので、組織で仕事をするといったことに心がけていただきたいと思います。
 とかくインターネットですとかメールでやりとりをしますと、部下と、あるいは上司と面と向かって話す機会が非常に少なくて済むような時代になってきましたけれども、やっぱり議論を通じて、相手の表情ですとかしぐさですとか、そういったのを見ながら、同じはいでも、何かちょっと後ろ向きのはいと、前向きのはいがございます。そういったものを直接対話しながら、感じながら仕事をやっていただきたいと思います。
 若手の職員にはスキルアップを求めたいと思います。同時にいろんなものにチャレンジしていただいて、人とのつながりも大切にしていただきたいと思います。中堅職員に至っては、部下と上司の間に挟まれますので、やはり議論の中心になってほしいと、会話の中心になって物事を進めてほしいと、上の言うこともわかるし、下の言うこともわかる。そういう立場で議論を進めていただきたいと思います。管理職におかれては、やはり失敗をとがめないでいただきたいと。特に前向きな失敗はとがめないでいただきたいと。じゃあ次、失敗しないために何をするかといった視点で物事に当たっていただきたいなと思います。
 この3月をもって退職するわけですけれども、一県民になります。今度は一県民の立場から、いろんなパブリックコメント等で非常に意見が少ないといった声も聞きますので、今度は一県民として、県政の状況を見ながら声を発信していきたいと思います。
 引き続き、いろいろな機会で皆様方にもお世話になることが多々あろうかと思いますけれども、ぜひその節は今までと同様に御支援、御協力のほどお願いしたいと思います。
 本当に貴重な時間を頂戴しまして、ありがとうございました。(拍手)

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