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委員会会議録

質問文書

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平成24年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小野 達也 議員
質疑・質問日:11/02/2012
会派名:自民改革会議


○小野(達)委員
 それではお伺いします。
 まず、こども家庭課の事業であります。
 廣岡こども家庭課長には常々いろいろな相談をしておりますが、ここに出ております児童虐待防止対策、決算額1297万円余とあります。これが、どんな事業をやっているのか。ここに書いてあることだけだと、福祉、保健、医療、教育、司法と連携ということが書いてあったり、児童相談所に児童福祉司各1名の増員ということで、2名ふえたということしか書いてないんで、どんなことをやったのか。実際、この虐待相談というのは、ここに数字がございますけれども、年々増加しております。この金額でよかったのかどうなのか、こども家庭課長の御意見もお聞きしたいと思います。

 それから関連しますが、児童相談所、これについて伺いますが、この児童相談所の相談件数、処理数も平成23年度4,820件。例えば我が地元の伊東市で聞きますと、児童相談所まで上がっていかない、本当に細かな相談を入れますと、伊東市の人口は7万5000人ぐらいいるんですが、ここだけでも2,000件ぐらいの対応をしております。児童相談所まで行かない相談がたくさんあるんですね。また、東部の児童相談所へ行きましたら、本当にぎりぎりいっぱいで大変な御苦労をされておりました。そういう意味で、この相談件数に対して、決算額で言うと4200万円でございます。これで十分足りているのかどうなのか、それをお伺いしたいと思っております。

 それから、平成24年度のことも入ってしまいますが、東部も人数をふやしていただいてはおりますけれども、平成23年度も1名ふえております。しかし相談件数の増加数のほうが多くて、1名増員したところでそれ以上の相談がふえているということで、これでよかったのかどうなのかということをお聞きしたいと思っております。

 続きまして、地域医療関係でございます。
 ドクターヘリの運航についてお伺いします。
 静岡県には2機ございまして、聖隷三方原病院、そして順天堂の静岡病院の2機があるわけですが、この利用状況について、平成23年度に限らず、もし資料があれば平成22年、平成21年というところで出動回数がふえているのか、減っているのか、それをお聞きしたいと思います。なおかつ、その成果、人命にかかわるといいますか、もう最終手段といいますか、そういうところで活用しているものですから、実際の成果がどのようなことであるか、お聞きしたいと思います。

 加えまして、夜間運航ですが、これについて本会議等でもいろいろ質問が出ていると思います。調査や実現に向けてという話があったと思うんですが、平成23年度中にどのような形でそれに向けた取り組みをされたのかお伺いします。以上です。

○廣岡こども家庭課長
 児童虐待の関連でお答えいたします。
 まず、説明書の78ページにございます児童虐待防止対策事業費1297万1000円余でございますけれども、これについては、その説明としまして、東部児童相談所に児童福祉司1名の増員等という説明がございます。事業内容といたしましては、そのページの下段にあります(イ)の児童虐待等対応協力員、これは非常勤職員でございますが、その配置、以下、ネットワークの会議の開催とか研修とか、親と子のきずなづくり事業、精神科医による親等のカウンセリングですとか、被虐待児のいらっしゃる施設へ訪問しての指導だとか、そういった部分にかかった経費が1200万円ほどでございます。先ほど言いました児童福祉司を増員しておりますが、それでも事務的な業務で、人員が足りないところを補うために、児童福祉司等、あるいは保育士とか保健師等の資格を有する人ですとか、教員のOBですとか、そういった理解のある方に協力員として非常勤で入っていただいている、そのための人件費がその主なものでございます。

 それから、相談件数についてでございますが、同じく説明書の80ページのところにあります児童相談所の活動の推進という項目で4200万円ほどの金額が記載してございます。これについて、相談件数の御質問がございましたけれども、この予算の内容そのものは、(イ)にあります家庭支援電話相談ですとか、児童相談所の職員の専門研修ですとか、次のページに行きまして市町の担当する職員の研修等に充てる経費でございまして、それと別に、先ほど言いましたような児童福祉司の増員等は、この予算とはまた別のところで実施しているものでございます。相談件数がふえてきていますし、地元の市町でも児童相談所に上がらない相談が非常にふえてきているということは承知しております。
 1つは、マスコミの報道等もあり、児童虐待に関する県民の方々の意識は非常に高いものがございまして、年々件数がふえております。その一方で相談に関する処理件数を見てみますと、中でも児童相談所の職員による助言指導でとどまっているものも非常にふえております。本当に重大な結果を招くようなおそれがあって、一時保護しなければいけないとか、保護した後、施設に入所されるとか、そういった件数というものは極端に伸びているわけではないというふうに思っております。とはいえ、市町の職員の方々も非常に多くの件数を処理していただいておりますので、要保護児童対策協議会等に児童相談所の職員も参加いたしまして、市町での対応に対して専門的な助言を行い対応をしているところであります。

 児童相談所職員の増員についてですが、相談件数の増というものは、今言ったようなマスコミの報道や広報で周知が図られたということもあり、正直言って、それこそ倍増しています。相談体制の充実には人数の増とともに、職員の研修等による資質の向上というのをあわせて、また助けていただく市町の方々との協力体制もお願いいたしまして、的確な対応ができるような相談体制の強化を図ってまいりたいと考えております。以上です。

○壁下地域医療課長
 ドクターヘリの運航についてお答えいたします。
 まず、1点目の御質問の利用状況についてでございますが、出動回数で申しますと、平成21年度が西部のヘリが411回、東部のヘリが543回、計954回となっています。平成22年度につきましては西部が404回、東部が561回、合わせて965回。平成23年度につきましては、西部が399回、東部が616回、合わせて1,015回ということで、全体で大体1,000回ぐらい。東部のほうが少し多く、西部は大体400回前後という状況になっております。
 ちなみに、静岡県は本年4月に2機を合わせた出動回数が1万回となりこれは全国で初めてです。これは評価すべき数字であり、また逆に評価が難しい数字ですけれども、全国一の実績を誇っている状況でございます。
 続きまして、ドクターヘリの成果でございますけれども、こっちは非常に難しい面がございまして、救命率の向上というのは間違いないわけでございますが、ちょっと古い研究データになりますけれども、平成15年に政府がドクターヘリの調査をしております。これは研究班が調査しているんですけれども、そのときの状況で申しますと、救急車で搬送した場合と比較して、死亡者が約20%減少した。重傷者も要は後遺症等が残ることが15%軽減されたということが出ております。ただ、なかなか忙しい救急の現場でこういった検証をやるのは非常に難しいものがございまして、毎年やるというのがちょっと困難な状況にあることは御理解いただきたいと思います。

 続きまして、夜間運航についてでございます。西部のドクターヘリを伊豆南部地域にということで、検討を行ってきているところでございますが、平成23年度の状況でお答えいたしますと、この夜間運航のためには浜松から伊豆南部、具体的には下田を考えておりますが、計器飛行で飛ばなければなりませんので、下田に向かって航空経路の設定が必要です。それについては、国土交通省と引き続き協議をしているという状況です。
 また、それに対応できる機体の確保でございますが、この点については昨年の12月、ちょうど機体の更新時期でしたので西部ドクターヘリについては夜間運航も可能な計器飛行ができる機体に更新しております。
 3点目のパイロットについては、これは実現が具体的になった段階での養成ということになります。
 4点目の課題であります。夜間ですので専用の離着陸場、設備の整った離着陸場の確保が必要ですが、この点については、基地病院である浜松側と伊豆南部のほうの下田側に必要になります。ここが難航しておりまして、下田側のヘリポートの確保を地元下田市等と一緒に進めているんですが、なかなか夜間にヘリが発着するということで、環境問題とか騒音問題がございまして、残念ながら昨年度も具体的な場所に絞ることができなかったという状況でございます。この点が解決されればとは思っておりますが、震災があったこともあって、用地の選定がより難しくなっているというのが正直なところでございます。以上です。

○小野(達)委員
 御答弁ありがとうございました。若干の意見を申し上げます。
 児童相談所並びに児童虐待の対策についてでございますが、やはり相談件数が多いというのは社会情勢、特に個人的に家庭の経済状況とかさまざまなことが起因していると思うんですが、1つの事例を申しますと、3月末まで一時保護していた伊東市の2歳の子供がいました。これが、もう家庭へ戻して大丈夫だろうということで、今年の3月末に自宅に戻った。1カ月後、5月2日にその子が亡くなりました。そのことで、私の地元のことなんですが、大きな波紋が広がりまして、関係者から私にもいろんな情報が寄せられたんですが、警察も動きまして、後日父親が逮捕されました。ただし証拠不十分で不起訴となって、今その母親がもう離婚をして、検察審査会にどうしてもこの人を起訴してくださいということをやっています。
 そういう中で、やはり児童相談所はまた違った意味で大きな役割をするんですが、どんな基準を持ってやっていたのかなということを、私はその亡くなってしまった子供の立場に立つと、とても切ないです。やっぱりここでそういうことがあったということで、こども家庭課でも、もう一度そのときの判断状況、また私も東部児童相談所の岡田所長ともよく話したんですが、そのときはいいだろうと思ったけれども残念なことになったと。これはもう起こしてはいけないことだと思いますので、これ以上申しませんが、ぜひ、例えば予算をかけていろんなことを加えていく、そういうことをやることによって防げるのであれば、ぜひそこには満遍なく使っていただきたいなという、要望でございますが、そういうふうに思っております。
 また、児童相談所の業務は大変守備範囲が広く、私が言っているのは東部のことになってしまうんですが、できれば市とか町、そういうところに出張相談日みたいなことで出向く出張日、そういうものが設定されれば、またもっとフットワークがよくなってくるんではないかなと思っております。そのことは要望でお願いしておきます。

 ドクターヘリの件についてはよくわかりました。いろいろな環境整備は私たち議員も一生懸命努めますので、夜間の運航も可能になるようにしていただきたいと思っております。以上です。

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