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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:須藤 秀忠 議員
質疑・質問日:10/30/2008
会派名:自由民主党県議団


○須藤委員
 静岡県歳入歳出決算及び基金運用状況審査意見書の45ページ、第7款建設費のことについてお伺いします。
 この表を見てみますと、予算現額が1973億円余でありますが、それに対して翌年度の繰越額が242億円余ということです。12.3%が翌年度へ繰り越しされておるわけですけれども、この金額というのは、私から見てちょっと多過ぎやしないかなというふうなことであります。
 ここにも繰り越しの理由は、計画とか設計に関する諸条件の調整及び用地交渉等に日時を要したことによるものであるということでありますけれども、県民からの要望というのはいろいろとたくさんあるわけでございます。そういう意味で待っているところもたくさんある中で、年度内に消化できないでこうした繰り越しがされているということは大変遺憾なことだなと私は思っているんです。
 そこで、こうしたことについて監査委員の立場としてどのような改善の指摘をしているのかということについて、まずお伺いしたいと思います。
 それから、こうした翌年度の繰り越しされた事業に対して、その後の執行状況についての追跡調査といいますか、また数的な把握というのはどのようにされているのかお伺いをしたいと思います。
 また、その指摘についてもどういうような形でやっておられるのかということについてお伺いしておきます。

 それから、建設費の不用額でありますが、12億円余があるわけですけれども、私が前に相談された例では、何か入札いたしますと最低制限価格というか、低額のそういった基準価格を下回っても落札されるということであります。
 そのときには基準価格を下回っているけれども、落札した業者に対して、それでも仕事ができるかどうかというようなことで、可能なら契約されていると。そういう中で、そうしたものに対して、仕事が終わった後の仕上がり状況を当然監査もされていると思うんですけれども、いわゆる低額の基準価格を下回ったものについての仕事の仕上がり状況というのは、どのように把握しておられるのかということであります。
 それからもう1つ、こうした基準価格を決めていながら、それを下回っても業者が仕事をとるということは、今非常に仕事のない中でもって、業者の過当競争をあおっているんじゃないかなというようにも思われるわけです。こうしたことを是認していることが、大変厳しい経営状況をさらに厳しくさせていくというように私は思うんです。
 一方では、税の有効活用ということを考えますと、これは当然だというふうに思うんですけれども、そこら辺のいろんなものを勘案しながら、監査委員としてこうした状況についてどのような所見をお持ちかお伺いしたいと思います。以上、よろしくお願いします。

○富永代表監査委員
 建設費の不用額についてのお尋ねでありますけれども、不用額につきましては、先ほどの7項目の意見の中にもありますように、建設費も含めまして19年度は82億円余りが発生しております。これは前年度に比べますと6%ほど減少をしておりますけれども、ほぼ同額と言ってよいかと思います。
 それで、不用額がどういう分野で発生しているかということを見ますと、やはり御指摘のように建設費の12億円というのが、総務費の13億円、厚生費の14億円と並んで大変多くなっているというようなのは承知をしております。
 不用額につきましては、審査の意見でも申し上げましたけれども、御指摘のように限られた財源を有効に使うという見地からは好ましくないというふうに思いますし、仮に適正な査定をして適正な予算になっておれば、その分を当初から別の事業に振り向けられた可能性もあるわけですが、建設費等、大変規模の大きいというか予算額の膨らむ項目につきましてはどうしてもやむを得ないところもあろうかというふうに思います。
 一方で節約あるいは入札の落札率が低く抑えられた入札差金といったようなものもございまして、一概に多いということでぐあいが悪いというわけにはいきませんけれども、前年度の推移等を見て、できるだけ効率的な予算をつけるようにというようなことをしていただきたいというふうに思います。
 建設費の不用額が多いか少ないかということにつきましては、先ほども申し上げましたように、費目としては大変大きな額になっているので、今後も注意をしていきたいというふうに考えております。

 それから、入札関係の御質問でございます。恐らく低入札価格調査制度のことをお尋ねだと思いますけれども、現実にはそれを下回って落札するケースも散見されます。その場合には、私どもの監査でこれはほとんど全部のケースにつきまして拾い出しまして、安全な工事あるいは基準に合った工事が果たして担保されるのかということについて、どのようなチェックをしたのかということを必ず調査対象機関に尋ねることにしております。経費の節減という意味では歓迎すべきことかもしれませんけれども、かといってずさんな工事とか安全が担保されない工事につながるようでは、これは元も子もないわけでありまして、そういう点でこういったケースにつきましては、一応こちらでは見つけられる限りのチェックをするようにしております。
 こういった傾向をそのままにしておくと、建設業者を中心に業者が大変になってくるのではないかというようなこともありますけれども、その辺は発注側で安全が確保され、適正な工事ができるというようなことであれば、その業者に任せると。中には赤字覚悟で仕事をとっているというような業者もあるやに聞いておりますけれども、その辺の業界の実情につきましては、発注者と業者との間の話し合いでということで、監査としては特にそのことについて問題があるというようなことでは対応をしておりません。

○須藤委員
 なかなか難しい判断が必要とされると思うんですけれども、およそ中小企業の業者がたたき合いをしている姿を見て、これはとても見ていられないという思いもありまして、ある程度の一定の金額についてはきちっと入札における適正な価格を守らせていくような県の姿勢というのも、中小企業の育成あるいは納税者の県民のことも考えながら、企業の育成ということも勘案しながらやっていく必要があるんじゃないかなと思います。これは監査委員に対してとやかく言うことじゃないかもしれませんが、担当部局にも、決算特のときにそういう話があったということをまたお申し入れいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。以上です。

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