本会議会議録
質問文書
令和5年10月地域公共交通対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 牧野 正史 議員 | |
質疑・質問日: | 10/10/2023 | |
会派名: | 公明党静岡県議団 |
○牧野委員
河崎副理事長、今日はありがとうございました。
我々地域公共交通対策特別委員会も、この夏に、金沢市へ視察に行かせてもらいまして、そこでチョイソコが全国で54自治体に展開しているということで、その視察のときに聞いたのが、チョイソコの取組として、移動支援だけではなくて、地域でやっている行事に連れ出すことによって、健康だったり、先ほどの話にもあった認知症予防とかにも好循環を生み出したいという話だったのですが、その54地域やっているところで、実際に取り組み始めて、保険料とか医療費が下がったという市とか町の事例はありますか。
○河崎参考人
はい、チョイソコと互助型は、全然話が違っていて、チョイソコはあくまでも交通事業者がやっていて、地域の敬老の会とかそういうところに、互助型で連れ出すという秦野市の事例があるんですけれども、実は、そこを計測したいと思っていて、全国移動ネットでも調査研究委員会を設置して2年ぐらいやったんですけれどもなかなか難しい。
そういう互助型のサービスを使わなかったグループと使ったグループというのが、なかなか分けられない。そこはとても難しくて、それで、日本老年学的評価研究機構の調査を活用しているのが現状です。
数値が本当に出てくると、効果が出るのですけれどもね。だから、この日本老年学的評価研究機構が、全国の市町村のデータを提供してもらってやったところ、人との交流は週1回未満から健康リスクにというもので、毎日頻繁に人と交流している人が要介護だったり認知症になったり死亡したりするリスクを1とすると、交流が減るに従ってリスクが増えるというデータで、外出をしないと交流できないという数値が出ているので、このあたりで見るしかないと思います。頻繁に外出をした人が、あまり外出しない人とどうだという研究の目に見える成果というのは、世界中探しましたけれども、まだ難しいというところです。
○牧野委員
ありがとうございます。
もう1問だけ教えてください。
後半の話、非常に興味深かったんですが、我々の地域でもチョイソコみたいのをやっていまして、草刈りしたり、ワンコインとかで。
○河崎参考人
チョイソコじゃなくて、ちょっとしたサポート。
○牧野委員
そうチョイサポ。
○河崎参考人
チョイサポですね。
○牧野委員
ごみ出しとかをワンコインで承るというのやっているのですが、その一環として、個人の車を使って、利用者がどこどこへ買物に行きたいとか病院へ行きたいというときに、そのお金取っていいのかというのと、そのお金も、距離によって、例えば、ワンコインじゃなくてもう地域のマートだから100円でいいよとか、そういうことをやってしまっていいのかを教えてください。
○河崎参考人
既に全国でやっていますね。
個別の支援で、島田市は、要するにチョイサポだけやっていたんだけれども、やはり利用する人が、買物をしてきてもらうんじゃなくて、自分も一緒に行きたいよとか、病院になかなかタクシーでは行きにくいとか、そういうのがあって、いろいろみんな悩んで検討した結果、皆さんマイカー使ってやっています。ここは1時間500円でやっていて安いですね。この奈良県の東和苑ささえ愛会も安い。
私の隣町の東京都町田市は30分当たり500円、だから1時間だと1,000円。それが一旦会に入って、80%をボランティアに還元している。これは安くやっても、それ相応にお金を取っても全然問題はない。まあ互助活動だから、私はボランティアさんに渡るお金が、最低賃金よりは低くあってほしいと思っていますけれどもね。
こういう形で、事例が少なかったんですが、やはりいろいろな料金体系でやっていて、これが唯一利用者さんから、許可登録不要でやるときにお金がもらえるタイプなんですよ。ガソリン代実費って、出ていったのが入ってくるだけなので、このタイプだと1時間当たり幾らというところが運送ではなくて、生活支援の一メニューという理解で行われているので、これが唯一利用者からお金がもらえるタイプだと言えます。
先ほどから言っているように補助というところで、総合事業の補助というところでは訪問型サービスBという形で補助金を創設することができるんですが、そのときに、ボランティアの奨励金のほかに、ガソリン代の実費とか、そういう車にかかるものに関しても、市町村がその気になれば、補助のメニューに入れることができるということなので、私はこのタイプがとてもいいなって思っている。
だから、御殿場市のように、法人さんあたりと連携して買物に行けるような乗り合っていく仕組みと、お墓参り行きたいよ、美容室行きたいよみたいな個別のニーズに対応するものと、そういう2通りあるととてもいいかなと思うところです。
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