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委員会会議録

質問文書

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平成28年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野田 治久 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○野田委員
 皆さん、おはようございます。
 分割方式で5問質問いたします。
 まず、委員会資料の55ページでございます。
 東京五輪会場アクセス道路整備事業の進捗状況と今後の見通しについて伺います。
 本年度より新たに東京五輪会場アクセス道路整備事業が立ち上げられ、国道136号バイパスや県道熱海大仁線、県道伊東大仁線において選手や大会関係者の会場までの円滑な移動確保のために、主要となる箇所の対策に着手しているところであります。
 この事業につきましては、7月に当委員会でも現地の視察も行きましたし、今定例会で1番委員からも質問がございました。
 いよいよ五輪まで4年を切ったわけで、事業規模の大きい国道136号バイパスには注目が集まっているところでありますが、鉄道利用客のアクセス道路となります熱海大仁線と伊東大仁線の2つについても現在、地域の合意、住民の移転を含む用地取得が必要など、限られた時間の中で確実に完了させることができるかどうか懸念をしております。
 そこで、この事業のうち、熱海大仁線と伊東大仁線の事業の進捗状況と今後の見込みについて伺います。

○原道路整備課長
 東京五輪会場アクセス道路のうち、熱海大仁線と伊東大仁線の事業の進捗と今後の見込みについて御説明申し上げます。
 県では、東京五輪会場アクセス道路整備事業等を活用し、全力を挙げて自転車競技会場までのアクセス道路整備に取り組んでおります。
 県道熱海大仁線につきましては、円滑なバスの通行が可能となるよう、交差点の改良や狭隘区間の拡幅を進めております。
 取得に時間を要する物件の移転が必要な土地もありますことから、できるだけ早期に地権者の合意を得て、用地取得をすることが重要であります。
 現在、地元の了解を得て、調査、設計作業を進め、伊豆市柏久保地区におきましては、地権者の個別交渉に入っております。大野地区につきましては、先月末、合意形成に向けた地元説明会を開催したところでございます。
 伊東大仁線につきましては、速度低下を招く上り坂が連続する区間において、低速車両の追い越しを可能にするゆずりあい車線の整備を行うことにしております。伊東市宇佐美地区では、用地取得が見込めるようになった箇所について、前倒しで事業を進めていくよう本会議で必要な予算をお諮りしているところでございます。
 県といたしましては、東京オリンピック・パラリンピック開催までに確実に事業を完了するよう、引き続き関係市と連携して取り組んでまいります。

○野田委員
 ありがとうございます。
 私の地元でございまして、熱海大仁線では今、地元と合意のための説明会等を進めているところという説明を受けました。
 特に大野地区につきましては、説明会の中でちょっと大丈夫かなと心配する声が地元でも聞かれておりますが、その辺についてもう一度御説明いただけますか。今、説明会をしただけの段階でしょうか、ちょっと手こずっているとか、そういうことはございますでしょうか。

○原道路整備課長
 大野地区の状況について御説明します。
 9月28日に道路拡幅計画について地元に対して説明会を行いました。この中で地元の皆様からいろいろ意見をいただいておりますので、今後さらに説明会を重ねまして、調査を行っていきたいと考えております。用地物件調査については了承を得たと聞いておりますので、年内の調査完了を目指して作業を進めてまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございます。
 地元の市の担当者も大変頑張っていると思います。県と市と綿密な打ち合わせをして、ぜひとも予定どおりといいますか、予定よりも前倒しで事業が完結できるようによろしくお願いしたいと思います。要望として、次の質問に移ります。

 また地元の道路ネタで恐縮でございますが、第117号議案の土木工事の請負契約の一部変更について伺います。委員会資料の4ページでございます。
 ただいま伊豆縦貫道の天城北道路幹線におきまして、工事が大変順調に進んでいるところでございます。平成30年度の開通を目指すということでございます。
 そして、県はアクセス道路といたしまして、天城北道路と国道414号が合流する地点、仮称でございますが天城湯ヶ島インターチェンジの交差点から国道136号を結ぶ下船原バイパスの整備を進めております。ことしの2月議会で下船原バイパスのトンネル工事の契約について承認をしたところであります。
 工事契約後、トンネル工事は順調に進捗していると認識していますが、本議会に議案第117号として請負契約の一部変更の議決について上程されております。
 そこで、トンネル工事の請負契約の変更内容と工事の進捗状況について伺います。

○原道路整備課長
 トンネル工事の請負契約の変更内容と工事の進捗状況について御説明申し上げます。
 議案第117号につきましては、国から市場実態等に基づく適正な労務単価の決定とその速やかな適用について要請を受けましたことから、県は新労務単価を設定するとともに、工事の受注者が請負代金の変更の協議を請求することができる特例措置を通知したところでございます。
 これにより、本工事受注者による請負金額変更の協議に基づき、新しい労務単価を適用した請負金額による契約の変更を本議会に上程しているところでございます。
 トンネル工事につきましては、ことし2月議会で契約について御議決いただいた後準備工を進め、先月28日には安全祈願祭をとり行い、既に掘削工事に着手したところでございます。
 県といたしましては、既に完成している一級河川船原川にかかる下船原橋に続きまして、平成29年6月までにトンネル工事を完成させ、引き続きトンネルの設備工、舗装工を行い、平成30年度に予定されております天城北道路に合わせた新下船原バイパスの開通を目指してまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございます。
 工事の請負契約の変更内容、よくわかりました。
 工事の進捗でございますが、一部でトンネルから国道136号へ取りつける道路の地権者が、なかなか首を縦に振らないというお話もございました。
 そのあたりも多分、既に解消されているとは思いますが、その点についてだけわかりましたらお答え願えますか。

○原道路整備課長
 用地取得の進捗状況について御説明申し上げます。
 まだ用地交渉が100%完了しているわけではございませんが、交渉のテーブルにはついていただいておりますので、鋭意丁寧な説明をしながら早期契約を目指してまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございました。
 関連するといいますか、その国道136号は、今度下船原バイパスから土肥に向かうわけですけれども、土肥の新田地区も今、狭隘地区の拡張工事を天城北道路、新下船原バイパスと同時に開通ができるように工事が進められていると思っています。
 一部で、ちょっと地盤が悪いところがあるから、工事が間に合わないかもしれないという情報もあったんですが、その点についておわかりの範囲で説明していただけますでしょうか。

○原道路整備課長
 国道136号土肥工区について御説明申し上げます。
 国道136号の土肥峠工区につきましては、現在、事業の最終段階となります焼山橋と里見橋の橋梁工事を進めております。焼山橋を完成させ、1キロメートルのバイパス区間を平成29年度中に部分供用させるとともに、里見橋を含みます全体1.2キロメートルにつきましては、平成30年夏の観光シーズン前までの開通を目指してまいりたいと考えております。

○野田委員
 平成30年の夏、これ同時かちょっとずれるか、そのあたりだと思いますが、同時開通に向けて順調に進捗しているという解釈でよろしいですか。

○原道路整備課長
 土肥峠工区につきましては、天城北道路の開通に間に合うように順調に現場の工事は進捗していると考えております。

○野田委員
 ありがとうございました。
 この2つの工事は、西伊豆の皆さんにとってみますと、観光だけではなくて経済それから防災、いろんな意味で大変期待されている事業でございます。ぜひとも天城北道路と同時開通ができるように、県にはよろしくお願いをしたいと要望をして次の質問に移ります。

 委員会資料の113ページ、沼津駅周辺総合整備事業についてでございます。
 この事業は四半世紀たつような事業でございますが、冒頭で交通基盤部長から環境基礎調査に関する補正予算を計上したという説明がございました。先日、事業に反対する地権者などが県と国を相手取りまして、事業認可の無効確認等を静岡地裁に提訴したという報道を聞いております。
 工事着手に向けまして、鉄道事業者と協議も着々と進んでいるというお話でございました。 6月議会において、知事も不退転の決意で取り組むというような発言もございました。私も6月定例会の委員会で工事期間中の事業効果について質問をいたしまして、平成30年代前半から現在の沼津市の貨物駅の跡地の活用について今、沼津市が検討しているという答弁も受けたところであります。
 これからいよいよ事業も本格化していくと沼津市民含めて多くの県民が期待していたさなかに、これに水を差すかのような裁判、訴訟の話が出てきたわけであります。事業加速の動きが停滞してしまわないのか、そのあたりを大変心配しているところであります。
 そこで、今までの県の姿勢に変更がないのか改めて確認をするとともに、今回の補正予算の狙いについて伺います。

○小澤街路整備課長
 まず最初に、県の姿勢についてでございます。
 沼津駅周辺総合整備事業は、交通の円滑化、土地の有効利用、防災性の向上及びにぎわいの創出に寄与し、県東部地域の拠点都市としてふさわしいまちづくりを進める上で必要な事業であります。県といたしましては、訴訟の有無にかかわらず、今までと同様に事業を着実に推進するという方針に変更はございません。
 次に、補正予算の狙いでございますが、補正予算として計上している事業費200万円の環境基礎調査は、新貨物ターミナルが生活環境に与える影響を予測し、必要な対策を検討するための基礎資料となるもので、気温や大気質などの現状の環境を把握するための調査を建設予定地で実施する予定でございます。
 来年度は、引き続き騒音調査や環境対策の検討なども予定しておりまして、これらを計画的に進めることで地域住民の不安を軽減するとともに、環境への影響を最小化していきたいと考えております。
 なお、裁判につきましては訴状が届いていないので、現在詳細は不明でございますが、今後は訴状を確認、分析した上で適切に対応していく考えでございます。

○野田委員
 ありがとうございます。
 まず、訴訟内容がまだよくわからないということでございますが、訴訟の有無にかかわらず進めていくという県の姿勢を確認させていただきました。
 また、補正予算の内容、狙いでございますが、新貨物ターミナル建設予定地の原地区の住民の皆さんの不安を解消するためにやられているということでございますので、本当に地元の住民の皆さんが安心してこの事業を進めていけるように、ぜひともしていただきたいと思います。

 それから、訴訟の記事の中で1点気になったのが、20年ほど前と比べると沼津の交通量が相当量減っている、18%から33%ぐらい減っており、今さら高架化の必要性はないのではないかというような記事も新聞で一部に載っておりましたが、そのあたりの御認識についてはいかがでしょうか。質問させていただきます。

○小澤街路整備課長
 交通量の減少は事実としてございます。しかしながら、事業の完了年度の見込みを平成40年代早期と考えておりますが、この場合における交通量推計を実施済みでございまして、その交通量推計において費用便益等も算出してございます。十分効果があると結論を得ておりますので、問題はないと考えております。

○野田委員
 ありがとうございます。
 どういう調査で交通量が減っているかという根拠がよくわからなかったところでありますが、沼津駅南北を通過するガードは朝夕はいまだに大渋滞しておりますし、それから観光シーズンになりますと大変な渋滞を起こします。伊豆の西の玄関口といいますか、国道414号を入って沼津から伊豆へ入ってくる大切な交通の要衝でありますし、また線路の踏み切りもたくさんあって、沼津市は南北に遮断をされている。その現状は変わっておりません。
 そういった問題を抜本的に解決して、まちづくりに活用できる新たな土地を創出する。県東部の拠点として沼津が本当にふさわしい町になるように、これは県東部のみの話ではなくて、県の発展にとっても大変必要不可欠な事業になると思っておりますので、裁判になるわけですが、そういったことでぶれることなく事業を強力に推進していただきたいと思っております。要望して次の質問に移ります。

 委員会資料の17ページにございます愛鷹広域公園野球場のバリアフリー化についてであります。
 先日、リオのオリンピック・パラリンピックが終了いたしました。オリンピックは言うまでもなく、パラリンピックが私が想像していた以上に大変なにぎわいだったなという感想を持っております。2020年には東京オリンピックが開催されますし、伊豆市では自転車競技の開催がございます。まだオリンピックのことで手いっぱいですが、やはりパラリンピックは会場を含めて周辺宿泊施設、選手村等のバリアフリー化も大切になってくるなと思っております。
 そして県では、障害者スポーツに対する支援を今、積極的に行っておりまして、2020年のオリンピックに向けては合宿誘致を行うなどしており、運動施設のバリアフリー化は今後ますます必須と考えております。
 県営都市公園内の運動施設については、県ではこれまでさまざまなバリアフリー化を進めてきたと聞いております。そこで、県営都市公園内の運動施設のバリアフリー化の現状及び今回補正予算を計上している愛鷹広域公園バリアフリー化事業の具体的な内容と事業スケジュールについて伺います。

○M田公園緑地課長
 県営都市公園の運動施設では、施設の新設や改築に合わせて、多機能トイレや観客席への車椅子席の設置など施設利用者及び観客に対するバリアフリー化を順次進めており、現時点で未対応となっているのが愛鷹広域公園の野球場であります。
 愛鷹広域公園野球場、通称愛鷹球場と言われますけれども、ここは平成元年の供用当初から観客に対するバリアフリー化は図られているものの、選手、大会関係者など利用者に対してのバリアフリー化が未対応であり、愛鷹球場を練習拠点とする県内唯一の身体障害者野球チームや地元野球団体等からエレベーターの設置等について強い要望が寄せられてきたところであります。
 当初、平成30年9月に大きな大会であります全日本還暦野球選手権大会が愛鷹球場を主会場として開催されることがわかりまして、昨年度検討を進めてまいり、スタンド上部からグラウンドまでのエレベーターの設置につきまして技術的に検討したところ、設置可能であることが確認されたため、来年度から設計に着手し大会開催までの工事完了を計画しておりました。
 ところが、本年度に入りまして、全日本還暦野球大会の4カ月ほど前の平成30年5月に、これも大きな大会であります東日本軟式野球大会が愛鷹球場を中心に開催されることが決定いたしまして、工事の完成時期を4カ月ほど前倒しをする必要性が生じてまいりました。
 このような状況を鑑みまして、来年度から予定しておりました設計を、今回の補正予算に計上して前倒しでバリアフリー化事業を進めることとした次第でございます。
 整備の内容につきましては、スタンド上部にある出入り口からグラウンドや諸室までのエレベーターを1基設置するほか、本部棟や諸室、グラウンドの段差を解消するとともに、通路や出入り口の拡幅、トイレの洋式化などをあわせて実施し、高齢者や障害者の移動の円滑化を図ることとしております。

○野田委員
 ありがとうございます。
 いろいろな野球大会等、多くの利用がされるということで、前倒しで進めていくということで、大変結構なことだと思っております。
 愛鷹野球場は、沼津から大分、山へ登った傾斜のきついところで、すぐ上にはゴルフ場が控えているようなところでございまして、斜面のところがバックネット裏になっている。ですから入り口からホームベースのところ、バックネット裏へ急斜面をおりなければならない。そういった立地条件でございまして、やはりバリアフリー化を考えた場合には、このエレベーターの設置は必須条件になってくるのかなと思っております。
 公園利用者に十分配慮した上でスケジュールどおりに工事を進めて、このほど新設されたスコアボードとあわせて、もっともっと多くの県民や野球をやる方に利用される東部地域のスポーツの拠点にふさわしい球場になるように努めていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。最後の質問でございます。
 委員会資料の104ページ、伊豆市における都市計画の定期見直しについてであります。
 伊豆市は御存じのとおり、人口減少が静岡県の23の市の中でワーストワン。一番人口減少が進んでいる市でありまして、合計特殊出生率もワーストツーという状況でございます。
 そして、人口の転出でございますが、ほとんどが静岡県の場合、転出超過のところは東京、それから首都圏、東京圏が大部分を占めるところであります。南伊豆、西伊豆に行くとまた地理的条件が大分変わると思いますが、伊豆市というのは伊豆箱根鉄道の修善寺駅、それからその山手に天城湯ヶ島、中伊豆、そして海のほうに土肥町と4町が合併されたところでございまして、実は転出者の転出先として一番多いのが1番委員の伊豆の国市でございます。県内への転出者が全体の転出者の6割以上という事情を抱えているところでございまして、沼津、三島、静岡県の東部の線引きをされている都市と比較をして、地形的に山間部が多く市街化区域拡大が難しいことから、新たな住宅地の確保が困難。これは特に伊豆市の中で旧4町が合併しましたが、旧修善寺町だけがその網にかかっているという事情がございます。
 平成16年に伊豆市は、今お話しした4町が合併しまして、新しいまちづくりを目指すはずでございましたが、そこではなかなかまだ手がつけられませんでした。ここで新しいまちづくりとしては、やはり伊豆市の中心地であります修善寺地区に都市機能の集積と人口増加を図ることによって新しい市の中心核と位置づけ、その他の中伊豆、天城湯ヶ島、旧3町の中心を地域拠点としてそれぞれの都市機能を充実させ、相互にネットワークさせるといういわゆるコンパクトタウンアンドネットワークをまちづくりとして目指しているところであります。
 今回の都市計画の変更は、旧4町の合併後、市の地域全体を対象とした今後の計画的なまちづくりを進める上で、まずスタートとして大変重要なことだと認識をしています。
 そこで、今回の都市計画変更は、旧修善寺地区における区域区分、いわゆる線引き廃止という大きな変更を行うものでありますが、この変更によってこれまでの規制が外れて住宅地がふえることはいいことでありますが、郊外部に工場や商業施設などが立地をするのではないか、無秩序にできるとは思っておりませんが、そういった市民の心配も多くあるようでございます。
 そこで、その対応についてどのように取り組んでいるのかお聞かせを願います。

○古梶都市計画課長
 伊豆市の都市計画の見直しに当たっての無秩序な立地に対しての対応策ということでお答えいたします。
 修善寺地域は約7割が高低差の激しい山林で占められ、急峻な地形が平地部との境まで迫っており、修善寺駅周辺の限られた平地は住宅地、商業地、公共施設など土地利用が図られ、残された未利用地はごくわずかな状況であり、市街化区域拡大に必要な一定面積以上の規模を確保した新市街地の形成が難しいといった特殊な事情がございます。
 このため、今回の都市計画変更により区域区分を廃止し、郊外部における戸建て住宅などの立地を促進し人口増加を図るものであります。
 都市計画変更により区域区分を廃止いたしますと、市街化調整区域による建物立地規制が外れ、住宅の立地がふえ定住人口の増加が予想されますが、同時に工場、商業施設などあらゆる建築物の立地も可能となります。
 このような無秩序な建物立地を防ぎ、良好な環境を保持するため、周辺環境への影響の大きな建物を制限し、目指すべきまちづくりに誘導する特定用途制限地域を区域区分にかわる土地利用規制誘導策として、伊豆市が区域区分廃止と同時に都市計画決定するよう調整を図ってまいりました。
 これにより、一定規模以上の商業施設などの立地を制限し、郊外部での無秩序な開発を抑制していきます。

○野田委員
 ありがとうございます。
 新しい土地利用制度の中では、今現在の市街化区域が用途地域となって、調整区域が特定用途制限地域として、工場であるとか大規模の商業施設の進出をある程度抑制をすると、そういう何となく緩やかな網というか、規制をかけるという理解でよろしいでしょうか。もう一度お尋ねします。

○古梶都市計画課長
 6番委員おっしゃるとおり、今回の都市計画の変更により区域区分を廃止することによって、市街化調整区域の建物立地規制が外れるので、特定用途制限地域という区域区分にかわる土地利用規制誘導策を引いて、同時に都市計画決定をして、緩やかに土地利用の規制誘導を図っていくことになります。

○野田委員
 これなかなか理解が難しいところなんでありますが、来年の平成29年にまず伊豆市の線引きを廃止をする。そして緩やかな規制をかけて、今何も行っていない中伊豆、天城湯ヶ島については、次の平成33年にここで規制をかける修善寺と線引きを外すのと同じような形にして、市全体で1つの都市計画をつくっていく、そういう理解でよろしいですね。結構です。
 この質問の冒頭に言いましたように、将来に向けて人口減少になかなか歯どめがきかない伊豆市にとりまして、ある程度の活力を維持するためにはこの事業が必須だと思っております。
 今後とも県の御協力を得てスタートが切れるように要望して質問を終わりにします。

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