本会議会議録
質問文書
令和6年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 土屋 源由 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/13/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○土屋委員
一問一答方式で質問します。
まず、文化観光委員会説明資料8ページの補助金返還請求訴訟の相手方であるホテルは、説明資料33ページの「行くなら、今なの!静岡トク旅」キャンペーンにおいて、対象の宿泊施設になっているかお聞きします。
○秋定観光振興課長
「行くなら、今なの!静岡トク旅」キャンペーンには該当する宿泊施設は当然入っていません。
○土屋委員
入っていませんというか、参加できませんと言ってもらいたいくらいです。しっかりやってもらえないところは県としても協力はしませんという強い意思を持たないと、こういうところは後からどんどん出てくると思います。県がやっている事業に対してルール違反をしたところは、その次から排除していくのは当たり前だと思うので、しっかりと調べて対応していただきたいと思います。
次に、説明資料9ページの東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組です。
要旨の中で、新県立中央図書館の先行整備と並行してと書いてありますが、新県立中央図書館はまだ今のところどうなるかは分かっていない状況です。ましてや東静岡駅とのペデストリアンデッキをつけないと教育長が発言した中で、民間活力導入に向けた可能性を調査してどうするのかと思います。今年度調査は令和7年3月までとなっていますが、それ以降の新県立中央図書館の形態が分からない中でその先の話を決めていくのは無駄というか、実際には方向性が変わる可能性もありますので無駄なことはしないでしっかりと先を見据えた形で考えていく必要があると思いますが、どう考えているのかお聞きしたいと思います。
○平形企画政策課長
本調査は、教育委員会が先行して進めている新県立中央図書館の完成等を見据えながら計画したものです。新県立中央図書館に限らず、既存のグランシップ、東静岡駅北口に静岡市が建設を予定しているアリーナ、近くに外国人留学生が多く学ぶビジネス専門学校など様々な施設が東静岡駅に集中する中で、一体的なまちづくりという観点から提案を頂くために実施しており、各施設との相乗効果が図れる施設はどういったものかを聞いております。
今5社からヒアリングを受けておりますが、人件費、建築費の高騰からどのような施設であっても収益のバランスを取るのが難しい、事業性は厳しく判断するという御意見も踏まえて議会にも十分に御相談しながら慎重に検討を進めていきたいと考えております。
○土屋委員
慎重に進めてください。方向性が決まった後にすぐに動けるように調査だけはするべきですが、やり過ぎる必要はないと思います。
次に、説明資料10ページの東京ガールズコレクションしずおか2025の開催についてです。実は4、5年くらい前に視察に行かせていただきました。そのときは多分招待で席を用意してくれました。若い女性に人気があるので、ある議員は代わりに親族が行ったという話がありました。
議員が視察として行くことがあったとしても、単に見に行くという話ではなく、席を用意してくれた側の意図とも本来違うと思いますし、実際に視察が必要であれば文化観光委員会として委員長や副委員長が行けばいいと思います。行きたい人が行けばいいという話ではないと思いますが、今年のチケットの状況について伺います。
○平形企画政策課長
1月に開催予定の東京ガールズコレクション静岡のチケットは、一般販売でS席、A席が残り僅かになっております。
我々事務局スタッフも含めて、主催者からチケットを何枚頂けるかはまだ確定していないので今は明確にお答えできません。
○土屋委員
マスコミに聞かれたときに、娘を連れて2人で視察に行くことはあり得ない。人気があるイベントなので、招待券などは適正に運用するよう行政側も議員側も襟を正すことをお願いしてこの質問は終わります。
次に、説明資料11ページのスポーツ医科学機能推進事業について自転車ハイパフォーマンスセンターを活用する事業ですが、スポーツ医・科学は医師が主体と思います。
静岡県スポーツ医科学支援機能の在り方に関する検討会議の委員構成に医療機関が入っています。科学という部分で医師だけではなく機能を向上させるための薬や器械が必要かもしれませんが、選手のけがの予防や機能を上げるためのバックアップに一番必要なのは医師と思っていました。どういった機関の医師が関わって推進していくのか説明をお願いします。
○小林スポーツ政策課長
有識者会議には、東部は順天堂大学医学部附属静岡病院、中部では医療法人社団R&O、西部では中東遠総合医療センターの医師が入っています。
ジュニア世代ですので、特にけがの予防を重視したプログラムの要望、御意見があり、アドバイスを頂きながら進めていこうと思っています。
○土屋委員
支援内容の検討競技に陸上、バレー、バスケットボールと書いてあるのですが、それだけではなくてスポーツ全般の話で、しっかりやってくれる医師がいない限りはバックアップできないと思います。順天堂大学医学部附属静岡病院にはスポーツドクターもいて支援が受けられるのは東部だけですかと言おうと思いましたが、東・中・西部の医師が静岡県スポーツ医科学支援機能の在り方に関する検討会議の委員であるとのことなので、広く医師の力を借りて若い人たちの競技力を伸ばすように頑張っていただきたい。
次に、説明資料13ページ2のパラアスリート発掘測定会開催地はなぜ聖隷三方原病院なのでしょうか。少なくとも参加者が20名程度で測定会だけを実施するのなら東・中・西部の各地域で実施してもいいのではないのか。パラリンピックに出てくれる人を発掘できたらいいかもしれないですが、三方原まで行くのか、参加者20人の地域分布をどのように考えているのか、東・中・西部からの参加者の配分を伺います。
○大村スポーツ振興課長
パラアスリート発掘測定会は、これまで県障害者スポーツ協会に委託して年1回主に中部地域で開催しています。昨年8月にふじのくにパラスポーツコンソーシアムが設立され、コンソーシアムの中でアスリート強化ワーキングをつくり、その中で検討してまいりました。
コンソーシアム会員の協力も得て、中部地域だけではなく東部や西部などでも開催すべきとなり、今回西部地域について日程や会場が決まったため御報告申し上げたところです。東部地域につきましても現在コンソーシアムの会員と調整を進めており開催する予定です。
○土屋委員
説明資料に書いていなければ西部だけと取れるので、多分私が言ったことは測定会の中でも言われていると思います。まだ予定段階でもいいから、いろいろなところからいろいろな選手になり得る子供たちに集まってもらって育てることを県としてもしっかりやらなければならないと考えれば、偏ったところだけではあまりいいことではないのでぜひ偏りがないよう進めていただきたいと思います。
次に、説明資料22ページの無形民俗文化財の継承支援についてです。
指定無形民俗文化財一覧で国指定、県指定を見たら私の伊豆の国市には登録文化財はないと思いました。ただそれぞれの地域には登録されていなくても昔からずっと続いている伝統文化がありますが、どのようにすれば国や県の指定となることができるのか、手続を伺います。
○鈴木文化財課長
3番委員御指摘のとおり、各地域には文化財指定はされていませんが本当にすばらしい民俗芸能で地域の宝として培ってきたものがございます。それにつきましては地域の方々から県に推薦していただく、または市町からお話を頂ければ県文化財課で見に行きますし、必要なものは国に申請を上げていく手続をしていきます。そうすると調査が入り過去にも例がありますが、その中で必要なものは県指定を飛ばして国指定になるものも当然ございます。
国の歴史文化にとって重要であると認められれば国の審議会での審議を経て国指定になるものもあり、今後も調査を進めていきます。
○土屋委員
そう伝えておきます。
大体みんな長い期間続いていますので、太鼓や笛など必要な道具は物すごく古いです。それを直しながらやっているのにと思いながら見たら、新調、修繕などに対して令和6年度の補助金交付実績が4件となっており、金額が大きいものも多いからだろうけれど、4件だと説明資料の23ページの指定無形民俗文化財一覧を見て本当に足りているのかと思ってしまいます。1年先延ばしにすると維持していくのが難しくなるとの話があります。新調、修繕はお金がかかるのでもっと助成の希望があって4件なのか、それとも4件しか助成の希望がなかったのか状況を教えていただけますか。
○鈴木文化財課長
本年度は指定文化財に対する国、県による補助はこの4件でしたが、指定を受けていない地域のお祭り、伝統行事は地域コミュニティーの活性化や地域のにぎわい創出という点で非常に重要で、地域振興課において助成を行っております。
また、国、県指定の文化財に対する補助ですが、文化庁の文化芸術振興費補助金におきましては県指定でなくてもおおむね戦前に始まった伝統行事を対象に山車の修繕や天幕の新調、はっぴや行事の衣装の修理、新調も支援しており、当課ではその補助金の取りまとめ事務を行っております。
ほかにも、民俗芸能文化の継承という視点で例えば公益信託JA静岡県信連民俗芸能振興基金、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ポーラ伝統文化振興財団による民間の助成制度もあり、指定を受けてない地域のお祭りに関しても御相談があればお受けしてサポートしてまいりますので、ぜひ言っていただければと思います。
○土屋委員
分かりました。それも伝えておきます。
それともう1つは、説明資料24ページの文化財の観光活用に関する取組にもつながるのですが、伊豆の国市は江川邸があり、多分国の重要文化財が県内で一番たくさんあるところだと思います。観光で売っていきたいとなると、建物も含めていろいろなものが傷んでいくと思いました。江川邸では正月にイベントもやっています。それは家来だった地元の家の人たちが出てきてやります。
見るだけではなくて、実際にそこでイベントや事業を伝統としてやれば観光にも生かせるのではないかと思いますが、支援を行うことはできますか。
○鈴木文化財課長
文化財の観光活用につきまして、文化財そのもののカフェやレストランとしての利用、最近ではライトアップイベントなどもありますが、そういったものに対して補助金の御用意がありません。ただ、しずおか遺産としてのイベント実施や情報発信に関しての事業メニューはそろえておりますのでぜひ使っていただければと思います。
○土屋委員
次に、説明資料31ページの観光DXの推進について前にも聞いたと思いますが、このアプリTIPSをスマートフォンに入れている人は増えたのか。以前は全員ではなかったのですが、アプリをスマートフォンに入れている人は手を挙げてください。
(挙手する者あり)
ありがとうございます。
説明資料では登録者数が約7万7000人と記載されていますが、基本的に何十万人、何百万人まで行かないとここでやっている事業はみんなに伝わってこないです。もしこれで情報発信をするのであれば、中身を言う前にこれを広めることが必要だと思いますが、県職員の中で何人がやっていますか。ここにいる人は9割が登録してくれているかもしれないけれどほかの部や課にいる人たちは失礼ですがほとんど興味を持っていないと思います。もしかしたらみんな入っているかもしれませんが、確認したのかと思うわけです。県職員に広まっていなければほかのところでも広がらないと思います。
説明資料31ページ3の旅行者データ等を活用した伴走支援件数が17市町ですが、伊豆半島は7市6町で13市町あります。支援事例に沼津市が入っていて、あとどこなのかと思います。観光に全然興味がない市や町もあるかもしれませんが、去年から行っているのに県内35市町のうち半分です。バックアップの話ですから全市町を一気に支援できるわけではないのですが、17市町の内訳を教えてもらえますか。
○花田観光政策課長
熱海市、下田市、東伊豆町、沼津市、三島市、富士市、裾野市、伊豆市が伊豆及び東部地域の支援団体になります。
○土屋委員
伊豆の国市は入っていませんが観光に関係ないという話ではなくて、データを利用してでもお客さんを呼びたいわけです。観光で頑張っているエリアがあるところには声がけして、もっと広めるために動いて支援をぜひお願いします。
次に、説明資料32ページ高付加価値宿泊施設の誘致促進に向けた取組について、鈴木知事がスタートアップをメインでやると言っていますが、補助金がついたりバックアップができての誘致です。観光はどうなのかと。伊豆の国市は自然が豊かでも、旅館やホテルを造るのは県や市町でもなく、高付加価値宿泊施設を誘致するためには支援していくことが絶対に必要なわけです。支援のプログラムやメニューがあるのか確認したいです。
○花田観光政策課長
ホテル誘致に関しては今回が初めての取組で、各市町の取組の意向をまだ十分に把握していないところです。まずは12月20日に市町向けの勉強会を開催します。取組意向などが徐々に分かってくると思いますので、市町と意見交換しながら3番委員がおっしゃった支援内容も今後検討していこうと考えております。
○土屋委員
高付加価値宿泊施設は静岡県内にある会社では当然ないですね。全国的に展開している会社かもしれない。当然観光で何とかしようというほかの県は誘致しているはずです。伊豆は温泉場なので地元の旅館、ホテルは新しく高付加価値のホテルが誘致される話にはみんな絶対に賛成しません。その人たちのレベルとは違う層のお客さんが来ることまで説明しなければ納得しないです。観光地はお客さんが取られてしまう感覚でしかない。誘致を進めるためには、先ほど言った支援が必要であって、それがあってすみ分けができている話になります。
これから勉強会をしながら地域の意見を聞いてという話なので、しっかりと考えてもらわないと絶対に前へ進まないと思います。宿泊施設の状況を含めてもう少し検討しながらみんなで勉強会を進めていただきたいと思います。
次に、説明資料33ページ「行くなら、今なの!静岡トク旅」キャンペーンについて誰が得するのか分かりません。旅館、ホテルの手間が余計にかかって、もらえるか分からない宿泊券があったりバス支援などがありますが、支援するなら来たお客さんにストレートにサービスするほうがよほど分かりやすくていいです。誰に何をしたいのかが全然分からない。旅館組合の役員から聞かれて何をやっているかは分からないと答えるしかなかったです。GoToトラベルは大変でしたが、直接観光業の支援になるため一生懸命応援するし、宿泊施設は努力もしたけれど、今度の事業は誰が得するのかが分からないです。
お客さんたちに喜んでもらい観光業者への応援をアピールするのであれば、もっと分かりやすいものをつくっていただきたいと思うのですが、意見を聞かせていただきたい。
○秋定観光振興課長
説明資料にも書いていますが、このキャンペーンにつきましては、閑散期それも平日の需要喚起策として実施しております。このデジタルキャンペーンも宿泊地だけでなく観光施設を回って周遊滞在を促進するためにやっているところです。
周知がなかなか行き届いていないとの意見もありまして、11月に全加盟施設――宿泊施設と観光施設にチラシを配布して改めて周知徹底を図ったところです。3番委員からも指摘がありましたが、旅館組合と一緒になってやっている取組ですから旅館組合に改めて事業の周知をお願いしてまいりたいと考えております。
○土屋委員
あと1週間で終わりますから、次に事業を行うときは事業者側にわかりやすい内容で実施してほしいです。
次に、説明資料36ページ駿河湾フェリーの利用状況・利用促進ですが、船体を金色に塗ってから利用台数が増えて本当によかったと思います。これからの話で言うと、利用台数だけではなく実際には幾らがかかって収入がどれだけあるかになってきます。
フェリーは車で言う車検――耐用年数と言うともう終わりみたいに思われるから――で更新して使うのか。今から準備しておかないと。今の運営費も県も当然だけどそれぞれの市や町に負担してもらっています。2年後なのか分かりませんが、継続してもらいたい気持ちがあったとしても新しい船を買うわけにいかないし車検を通してあと5年、10年使う話にするのかもう考えなければいけない時期だと思います。
今はどういう思いで運営しているのか。市や町だって来年お金をくださいと言っても無理だから、前もって話をしなければならないはずだと思います。そうするとフェリーをこれから存続させていくかいかないかは、キャンペーンをやっている場合ではなくもっと大きなフェリー自体の話になってしまうので、どういう考え方でいるのか答えていただきたいです。
○秋定観光振興課長
フェリーの耐用期限は、3番委員御指摘のとおり令和8年度までとなっており、現在日々点検しながら状態を把握しています。大規模修繕が必要な場合はドックで対応しており、今年度も1月7日から1か月間は運休して、修繕しながら安全運航できる体制を整えて継続しているところです。
なお、昨年3月に経営改善戦略をつくり令和9年度までは経営を安定させてやっていくことを目標にしています。それ以降については今までの状況を踏まえて考えていきたいと思っております。
○都築スポーツ・文化観光部長
補足させていただきますと、まず当面は経営改善戦略が令和9年度までで、我々はそれに向けて全力で取り組んでいきます。
実は、本会議でも答弁を差し上げたとおり、到着口が日の出から江尻に移ります。伊豆の玄関口ということで清水駅から直結になりますので、アクセスが全然変わります。プロジェクトチームをつくって、フェリーだけの話ではなく県内のインバウンドを含めた観光全体にどう使うかをきちんと検討していこうと思っております。当面はフェリーを観光資源として使えるよう全力で取り組んでいきます。
○土屋委員
フェリーの乗り口の話がせっかくここで決まってきたのにフェリーを廃棄すべきではないので車検と言いました。車検をクリアすれば何年かは使える。耐用年数といったら修繕しても耐用年数が過ぎたら終わりです。だから船は車検を通りあと5年は使えます。令和8年、9年から先はあと4年、5年もたせるため修繕は3か月かかりますみたいな話ならいいけれど、今の話だと実際には1か月運休して令和8年度までしか使えない。フェリーは伊豆にとってみたら大きな役割を果たすので、ぜひ耐用年数ではなく車検と言いながらずっと続けてもらいたい。
船を新しくするお金があるわけないので、継続するための努力をしてもらいたいし、せっかく清水駅から直結で乗れるという話であれば、今度は迎え入れる側の伊豆の交通手段をもっと充実させないと。お客さんが幾らいたってタクシーを1時間、2時間待っても来ないでは困るわけです。ぜひ進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、説明資料20ページの新文化施設(旧ヴァンジ彫刻庭園美術館)の利活用についてです。
来年度予算の話の中で、運営開始は令和8年度以降になると説明があり、令和7年度は利活用モデル事業をやっていくと言っていました。準備云々も分かっていますが、美術館を新しい文化施設の目的としては使っていません。みんなにアピールするためイベントをやるけれども、基本的に1年間維持管理するのにお金がかかります。説明資料21ページのイベントに関わっているところはみんな長泉町です。長泉町にあるから長泉町が使うのは当たり前で、庭を使いたかったら長泉町に全部を借りてもらってはと思います。例えば施設を維持管理するのはお金がかかるから、それは県が持っていろいろな使い方をすればいいし、食事のところは飲食店に全面貸すべきではないかと。誰かが全部を一括で借りて何かをするのは無理でみんな同じ考え方だと思います。
駐車場の話は出てこないですが、駐車場の確保について、何千人も集まる大きなイベントは長泉町に関係しているから長泉町が近くの駐車場を借りることは当たり前ですが、伊豆の国市がここでイベントを2,000人を集めてやるときに駐車場をどうやって借りるかです。近くの人たちが来れるよう使い勝手がいいようにするためには、目的別に分けるべきではないかと。駐車場は大きな問題です。庭園にお金がかかることは分かっているので、そんな無駄なことをするなら駐車場にして施設を使えるようにするべきではないかと思っています。駐車場の問題をクリアしなかったら私は絶対に反対しますと意見を述べておきます。
最後に、説明資料25ページの富士山の登山規制についてお聞きします。
入山料は4億円かかって10万人だから4,000円という話です。ごみの処分、事故、病気対応の負担、維持管理、運営も含めて富士山を管理するためトータルで幾らかかっているのか聞きたいと思います。
○大石富士山世界遺産課長
管理の範疇が道路管理から遭難救助、自然保護で所管も多岐にわたることもあり、トータルで公費としてどれくらいかかっているか把握していません。
○土屋委員
4,000円を払ったらディズニーランドに入ったようなものです。入場料をもらったらけがや病気、ごみの処分も含めて全部の面倒を見る必要があります。私は出口から出た瞬間に面倒を見ることが終わると思っています。だから富士山というイベント場に入った人が降りてきて帰るまでにかかるお金は少なくとも4億円ではないと思っているので、私は1万円でも取るべきだと思っています。
1万円がいいという話ではないです。もっと富士山に気持ちよく登ってもらうためには、ごみも拾わなければならないし景観をちゃんとしなければならない。それはただでできません。トイレやちゃんとした山小屋の維持管理が必要、医師も常駐させなければならない。受付のガードマンに必要な費用も全部を考慮してお金を取るべきだと思っているので、4,000円の根拠が私には全然見えないです。
それと、山梨県は3,000円などもっと安くしたいといった意見も聞いていて、どうやって調整するのかと思っていました。4億円で10万人だから4,000円ですとは言えないと思います。しっかり根拠を持って金額を出してもらわないと困ると思っています。説明資料の山梨県との比較は、全く違う事柄が書かれています。2月定例会に条例案を提出予定ですが、山梨県と話合いを毎日やるべきと言いたくなりました。どの程度の話合いができているのかお聞かせ頂きたいと思います。
○大石富士山世界遺産課長
具体的な条例の内容としては、静岡県側は登山者の入山に対して入山料を課し、山梨県側は県道の登山道である県有地に着目して通行料を課すといった違いがあると書かせていただいています。
ただ、入山料は登山者から見て支払うべき金額は統一する。それから夜間の山小屋への宿泊時間帯についても統一を目指しています。
お互い事情が違う中で、入山料をどうすり合わせるかですが、担当者レベルでは情報交換を逐一して、入山料の決定についてはそれぞれの地元の事情に鑑みて、それぞれの考えをまとめて進めているところです。その上で折り合いがつく金額になればと考えています。結果的に完全に統一できるか今断言はできないですが、少なくとも登山者から見て同じ金額になるようにすり合わせていきたいと思います。山梨県もたしか3,000円、4,000円、5,000円の中で地元ともいろいろ調整していると聞いておりますので、最終的にはその結果を受けて調整したいと考えております。
○土屋委員
説明資料には登山者数の上限を設定していないと書いてありますが、大前提として富士山は世界文化遺産でしっかりと環境も含めて守っていかなければならないので、1日の登山者数の基準はあるべきと思います。過去の登山者数や山小屋の宿泊者数からも推計できます。関係者が納得する形で、できれば山梨県と歩調を合わせて協議を進めて決めていただきたいです。
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