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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:03/09/2016
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 分割質問方式ですが、一問一答方式になるかもしれません。3点お願いします。
 まず、SPACですが、文化観光委員会説明資料10ページに平成28年度の事業計画の中に(5)海外公演と(6)県外公演とあります。それでどちらも招聘公演となっていますね。この招聘公演という言葉からすると、主催者側が応分の費用負担をしてくれるのかなと思うわけですけれども、この2つの公演はどうなっているのでしょうか。

○小泉文化政策課長
 SPACの海外公演と県外公演の関係でございますが、いずれも招聘でございます。2番委員御指摘のとおり基本的にはお招きいただくことでございますので、経費については全て向こう持ちということで、入場料も向こうが券を売って集めるということでございますので、SPACは単に呼ばれて行って、例えば一定の額で頼まれてやるということで、SPACに出演料収入が入る形になります。
 基本的に、最近の海外公演につきましては、ほぼとんとんになっております。正確に言うとちょっと黒字の傾向になっています。それで来年度の海外公演につきましては、海外では、むしろSPACの知名度が関係者の間で上がったこともございまして、来年度の海外公演につきましても今、予算上は黒字ということで、ある程度ここで稼ぐということで、県外公演につきましても収支均衡をしております。

○小楠委員
 わかりました。
 個別の経費は交通費だとか滞在費だとか資機材の運搬費だとかいろいろあるんでしょうけれども、そういう個別のものの積算という形ではなくて、交渉過程の中でそれに見合った出演料という形で支払いが行われるという解釈でよろしいですか。

○小泉文化政策課長
 出演料収入ということで交渉する中で、それぞれの力関係で値段が変わるということでございます。そういう中で、海外公演の出演料とすると、例えば2000万円といった形の出演料でやるということでございますので、基本的に経費的にはスタッフの人件費等の間接費も日割り計算した中で、収支を黒字にということになっております。

○小楠委員
 わかりました。次へ行きます。
 総合教育会議です。
 9番委員からの質疑もありましたけれども、新しい制度がスタートしたということと、本県の場合は知事と教育委員会との関係がいろいろとあって、非常に話題を集めてスタートしたと思うんです。教育長がかわられたこともあったかもしれませんけれども、鳴り物入りでスタートした割にその後報道も含めて静かだなと正直思っていたんです。そういう中でことしは大綱の策定という非常に大きな目標に向かって、5回の会議が開催されてきたということですね。
 それで、来年は9番委員の質疑でもあったとおり、新たにテーマを決めるということなんですけれども、予算を見ますと今年度の予算、若干減っていますけれども、ほぼ同額に近い予算が計上されているんですが、総合教育会議が行っていく教育についてのテーマは、もちろんテーマに終わりはないとは思うんですが、そもそも1年ごとにテーマを決めてやっていく考え方、1年単位で区切っていく考え方なのか、あるいは複数年にまたがってもいい課題もあるような気もしますし、その辺の考え方がどうなのかということと、来年度の開催予定回数は今年度の5回と同じなのか、あるいは違うのか、その辺を教えてください。

○櫻井総合教育課長
 今年度は、ふじのくに「有徳の人」づくり大綱を策定いたしまして、その中で8つの重点取り組みを掲げました。平成29年度末までの大綱の期間で重点取り組み項目を実際に具体化していく目標が1つございますので、総合教育会議におきましても、確かに単年度でテーマは設定するかもしれませんけれども、基本的には大綱の中身を具体化する大きな柱もございますので、必要なテーマを繰り返しやっていくことになるかと思います。
 それで、来年度の開催回数は何回になるかというのは、まだ最終的な確認をとっておりませんけれども、事務局としましては今年度と同様の5回を想定してございます。

○小楠委員
 そうすると、これから知事がかわらないとか、教育委員の方々のメンバーがかわらないとかになっていくと、余り真新しいテーマになってこない可能性がありますよね。そうすると当然開催回数の頻度を減らすことだって柔軟に考えていく――ごめんなさいね、まだ1年目が終わってないところで3年も4年も先の話をしてはいけないかもしれませんけれども――そういった総合教育会議のあり方について、例えば3年たった時点であり方を検討するとか、そういうことは今どう考えていますか。

○櫻井総合教育課長
 本当に立ち上がったばかりでございます。教育の課題は本当に尽きることがないと私は着任して思いました。確かな学力を子供たちに備えさせていきたい。これは本当に100%の答えはない気もいたしますので、とにかく謙虚な気持ちで事務局としてしっかりやっていきたいと、それだけを今念じて頑張っております。

○小楠委員
 はい、それ以上は聞きません。頑張ってください。
 最後です。
 「おんな城主直虎」ですが、まず最初に間違いを指摘しておきたいと思います。事業概要の真ん中辺の浜松市が行う大河ドラマ館が括弧の中の場所が旧引佐町となっていますけれども、これは旧細江町気賀なんです。そのぐらい皆さん知らんわけですね。それで10番委員も非常に危機感を持っているということでお話ししていただきましたけれども、実は私はもっと危機感を持っております。なぜ危機感を持っているかを披露しながら、質問になるかならないかわからないんですけれども、お聞きいただきたいと思います。
 まず、そもそも「おんな城主直虎」って私は知りませんでした、お恥ずかしながら、地元の人間でも。女城主って私が思っていたのは、岐阜県の恵那市にある岩村城、ここは女城主の城だっていうのを、ちょっと歴史に興味のある多分中部圏の人たちは知っていると思うんですね。それで岩村城のことをインターネットで見ると、日本で唯一の女城主の城なんていうことまで書いてあるのも散見されるんです。だから女城主で検索すると、一番最初に出てくるのは、この岩村にある岩村醸造がつくっている日本酒の女城主っていうお酒なんですよ。それが最初に出てきます。それで女城主って検索すると岩村城絡みが幾つか出てきて、5、6番目ぐらいに「おんな城主直虎」が出てくるのが今の現状です。そのぐらい女城主という意味合いでも、この井伊直虎という人はほとんど知られていないのが現状なんですね。
 それで、先ほど10番委員の質問にもあったんだけれども、井伊家っていったら彦根なんですよね。実は井伊家の御当主は今もいらっしゃるんですね。御養子に入られているんですけれども、彦根市役所のOBです。それで今は何と言ったかな、殿様とは呼ばれていないみたいですけれども、彦根の方々からは非常に歴史の重みをもって敬愛されている方なんですね。だから井伊家のもともとの出である静岡県の今の浜松市の井伊谷近辺に井伊家ゆかりの人はいないんですよ、全くいません。もっと言うと、地名の井伊谷というところが旧引佐町に残っています。それで井伊谷に井伊谷宮というお宮もあります。井伊谷と言われて地元の人間が気づくのは、地名とお宮です。ただ井伊谷宮というお宮は、井伊家を祭ったものではございません。つくったのは明治維新のころに建武の中興がはやりだったんですね、建武の中興の功労者をあちこちで祭ろうという動きがある中で、浜松近辺で南北朝の時代に活躍をされた後醍醐天皇の皇子であります宗良親王――浜松では「むねなが」って言うんですけれども、全国的には「むねよし」親王って言ったりもしますけれども、この宗良親王のお亡くなりになった土地が井伊谷の地だったということで、当時の彦根城主であった井伊の殿様が尽力してお宮を建ててくださった。その敷地の隣に龍潭寺というお寺があって、この龍潭寺は井伊家の菩提寺という経緯があります。
 それで、彦根に移った井伊家の後にこの地域を治めたのは、井伊谷三人衆と言われる中の1人で、井伊家の家臣に家康から無理やりつけられちゃったんですけれども、近藤家という方々がいまして、この近藤五家がこの地域を治めました。没落していったこともあるんですけれども、先ほど言ったこの気賀というところには、気賀近藤家というのが幕末まで残っていました。ですから井伊家ゆかりの人間は誰もいなくて、ここを治めていたのは近藤家の人たちなんですね。
 というような状況の中で、こうやって1600万円もつけていただいているのは非常にありがたいんですけれども、誘客とか何だとかやる以前の話として、この「おんな城主直虎」を全国に発信させるための何かをやらないと、NHKだけに頼っていたら大失敗すると思っている。こういうことをやる場合にはアドバルーンを上げるとか、ロケット花火を上げるとか、いろんな言い方がありますよ。ですけど生半可なアドバルーンを上げたぐらいでは全然通用しない。この推進協議会もそうですけれども、浜松市がやろうとしている、県も取り組んでくださっているものも、どうやってお客さんを呼んでくるかばっかりじゃないですか。インターネットに載っけるだって、そこに来てくれる人でなければ誰もわからんわけですよ。女城主っていったら岩村城、井伊家っていったら彦根なんですよ。何で遠州浜松に来るんですか。その前に何をやるのかを教えてください。

○神山観光振興課長
 まず1つは、浜松市自体もそのことを認識しておりまして、浜松市では地元の方にいろいろな研修会というか講演会をやって、地元の方にもぜひ直虎という人物を知っていただきたいという事業を今展開しております。そうした形で、まずは地元の方に知っていただいて、地元の方が今度はPRマンになって、全国にこういう人物がいたということを伝えていく形になっていくと思います。
 また、それを我々も支えていきたいと思っていますし、来年度ガイドブックをつくるということになっておりますけれども、先ほど申し上げましたように県内で各市町からゆかりの事物を集めておりますけれども、そういうものをこのガイドブックにまとめて、またゆかりの町をめぐるモデルコースも設定しまして、ぜひ歩いていただきたいという形でPRしていきたいと思いますが、どうしても我々誘客になってしまいますが、旅行会社にも伝えて、それぞれの商談会等で東京、名古屋、大阪の旅行会社にも伝えていきたいと考えております。
 もう1つは、戦国武将ゲームの「戦国BASRA」とかございますけれども、この中に実は井伊直虎がヒーローとして取り上げられていることも伺っておりまして、我々実は全然そんなこと知らなかったんですけれども、ある一定の若い人たちにとって井伊直虎は周知の人物だということも聞いております。実はまだその戦国武将ゲームとどういう連携ができるか検討してございませんけれども、そうしたつながりも活用して、何とか全国に発信していきたいと考えております。

○小楠委員
 そのゲームがあることも承知はしています。その愛好者の方々が本当に足を運んでくれる年代だといいなとは思いますけれども、本当に地元としては大勢の方に来ていただきたい気持ちはあるんだけれども、実は見てもらうところが十分とは言えないんですね。そういう苦しさを地元としても持っているわけなんですけれども、一方でこれを一過性のものにしてはいけないし、ぜひ女城主っていったら岩村じゃなくて井伊谷だと、あるいは井伊家っていったら発祥の地は井伊谷なんだよと、彦根じゃないんだよということを、やはりずっとこれから先皆さんに知ってもらう必要があるんですね。
 そういう意味合いも含めて、これは要望にしておきますけれども、文化・観光部長が直虎推進協議会の副会長になっておられますので、NHKの広告宣伝を頼りにして、口をあけてお客さんが来るのを待っているのでは絶対無理です。やっぱり直虎推進協議会が先に、NHKに一歩先んじてしかけるぐらいのことをぜひ考えてほしいんですけれども、御意見があったら伺います。

○西田文化・観光部長
 2番委員御指摘のとおり今、直虎推進協議会の副会長の役を仰せつかっておるところでございます。おっしゃるとおり何もしないでは始まらないということでございますので、積極的に打って出るように、私としても推進協議会の中で発言していきたいと思っておりますので、また県議会の皆様にはいろんな御支援をいただくことになろうかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。

○小楠委員
 ぜひ、期待していますので、よろしくお願いしたいと思います。この文化観光委員会の説明者の皆様には、今年度退職される方がお一人もいないことを伺っております。ということは来年も、部署は変わられるかもしれませんけれども、それぞれのポジションで県政の発展のために御尽力いただくことを期待して終わります。

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