• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:廣田 直美 議員
質疑・質問日:12/17/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○廣田委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 建設委員会説明資料69ページ、地方港における取り組みのうち2番の沼津港の取り組みについてお伺いします。
 沼津港は週末に慢性的な渋滞が続くところで、私の地元も沼津港に近いので本当にありがたい悲鳴なんですけれども、渋滞は解消すべきとの思いがありました。港内主要道路一方通行化社会実験を実施されたとのことですが、実験結果を受け今後交通円滑化に向け検討すると記載があります。
 この実験結果、そしてどのような検討をされているのかについてお伺いいたします。

○福元港湾局長
 9番委員からお話がありましたように沼津港の来訪者数は非常にふえておりまして、今、年間166万人が訪れています。乗用車両の駐車可能台数は今850台なんですけれども、ピーク時には1,300台から1,400台と非常に多く、駐車場への入庫待ち車両が渋滞を引き起こすとともに、港に一番近い市場背後の市道――通称1番線と言ってますけれども――そこの歩行者との錯綜が問題になっています。
 このため、11月の2日、3日に沼津市が中心になって、この通称1番線を県道から侵入のみ可とする片側交通どめ規制――一方通行とする措置を講じたところであります。
 この結果については、現在沼津市で取りまとめをしています。車両渋滞や歩行者との錯綜の解消に一定の効果が見られたとのことであります。ただ一方で交通誘導など地元が行う作業負担軽減が課題になっている話も伺っておりまして、沼津市が地元と相談して今後どうしていくか検討していると伺っております。
 県としても関係者の検討の中に入って、適切な交通規制、駐車場利用に関する交通円滑化ルールを作成していきたいと思っております。

○廣田委員
 今後ということで、おっしゃるとおり適切な交通規制に御尽力いただければと思います。

 次に移ります。説明資料の71ページです。
 公共交通への自動運転の導入のところで、私は下田市の伊豆MaaS実験との連携にすごい関心を抱いておりまして、伊豆MaaSのことはいろいろ資料を見させていただいているのにいまいち理解が深まらないので、伊豆MaaSの実験の内容と県はこの実験に対してどのようなかかわりを持っているのかについてお伺いいたします。

○大倉地域交通課長
 MaaSについて御説明いたします。
 MaaS――エム、エー、エー、エス――モビリティー・アズ・ア・サービスですけれども、これは移動を単なる手段としてではなく利用者にとって一元的なサービスとして捉える概念であります。具体的に言いますと、スマートフォンアプリなどを用いて出発地から目的地までの鉄道、バス、タクシーなど複数の移動手段の検索、予約、決済を一括して行うものが典型であります。
 伊豆地域でのMaaSの実験ですけれども、JR東日本、東急等の交通事業者、それから県も実証実験の実行委員会に加わりまして、現在第2段階の実験として12月1日から来年3月10日まで観光型MaaSの実証実験を行っております。これは「Izuko」というサービスを使ってクレジットカードの情報を登録しておけば、スマートフォンによってフリー切符、それから観光施設の入場券を購入することができます。切符や入場券はデジタルパスとしてスマートフォンの画面に表示され、スマートフォンの画面を駅員や運転手、窓口の方に見せて使用できます。伊豆半島の鉄道全線、バス路線の一部など6種類のデジタルフリーパスや、伊豆急下田駅周辺でのAIオンデマンド交通のデジタルパス、また下田海中水族館など12の観光施設のデジタルパスも購入可能です。あわせて伊豆急下田駅周辺では県による自動運転の実証実験も実施しておりまして、ここでMaaSと連携して自動運転の実証実験への乗車予約を「Izuko」からできるようになっております。
 県とMaaSとのかかわりですけれども、県もMaaSの実証実験の実行委員会に加わりまして、実験のPR、それから終わった後の具体的な検証などを担当することになっております。

○廣田委員
 今は第2段階の観光型で実証実験をされてるとのことですが、観光客だけではなくて、住民の快適な移動を実現するサービスの検討といったところで、地域の方が利用されたほうがより継続的にMaaSが続くのではないかといったところがあります。「Izuko」を登録している人数と地域住民などの内訳がわかれば教えてください。

○大倉地域交通課長
 「Izuko」に登録している人数ですけれども、昨日現在で457人おります。内訳が地域の方なのか観光客なのかまでは出しておりませんけれども、地域の方にも積極的に使うようお願いしていますので、地域の方の登録者もおります。
 地域の足としての活用でありますけれども、下田駅周辺で行っておりますAIオンデマンド交通があります。これを生活の足として使っていただこうとエリア内のスーパー、診療所、病院などを停留所に指定して、そこへ行く場合に地域の方に使っていただくことを実証しております。さらに、県の自動運転の実証実験では、下田駅と下田のメディカルセンターを結ぶルートを設定しておりまして、病院に行く方等にも利用していただける実験もしております。地域の方の生活の足としての活用、それから観光客も利用できる活用の両方をターゲットにしたものであります。。

○廣田委員
 では、県はこの「Izuko」のPRもされているとのことですが、やはりできるだけ「Izuko」の会員登録数をふやしていくことが大事だと思います。ただ「Izuko」はインターネットで登録しないといけないといったところで、下田市は高齢化率が高いと思うんですが、高齢者に向けてどのようなPRをされているのか教えてください。

○大倉地域交通課長
 高齢者等へのPRですけれども、この実験が始まる前の11月末に地元住民向けの説明会を行いました。県と東急などが地元の方を集めてスマートフォンの会員登録の操作の仕方等をじっくりと御説明しました。それ以外にも下田市役所を通じて地元の方へのPRも行っていただいております。特に伊豆急下田駅周辺でのオンデマンド交通につきましては、地元のケーブルテレビを使って乗車予約をできる仕組みもつくっておりまして、テレビを見ながらリモコン操作で乗車予約ができる仕組みですので、スマートフォンになれていない高齢者もテレビからの乗車予約なら比較的簡単にできるだろうといった実験もやっております。

○廣田委員
 ぜひ、積極的にPRをしていただきたいと思います。地域公共交通はどうしても市町ごとになってなかなか隣の市町同士との連携が少ない中で、こういった広域的な連携は非常に大事だと思います。そういった面でもぜひ促進していただければと思います。

 では次に、天竜浜名湖鉄道についてお伺いします。
 非常に残念な死亡事故があったと聞いておりますが、これに対して県はどのような対応をとったのかを教えてください。

○大倉地域交通課長
 天浜線での事故の関係ですけれども、今月2日の午前に西鹿島駅と岩水寺駅の間の踏切で浜松市浜北区の女性が列車と接触し病院に運ばれましたものの死亡した事故がありました。
 この事故を受けまして、天竜浜名湖鉄道からは県と沿線市町全部に連絡が入りました。この事故の状況、対応策については昨日天竜浜名湖鉄道の取締役会があり、そこで取締役である県、各市町の副市長、副町長に詳しく報告があったと聞いております。
 この踏切は警報器があるだけで遮断機がないので、できるだけ早く遮断機が設置できるよう国と協議していると伺っております。県としても遮断機の設置のためできる限りの支援していきたいと考えております。

○廣田委員
 遮断機のない踏切で起きた事故と御答弁いただきました。では天浜線で遮断機のない踏切の数は把握されているんでしょうか。もし把握されているんでしたら数を教えてください。

○大倉地域交通課長
 遮断機のない踏切の数ですけれども、全部で30カ所です。

○廣田委員
 そんなにあるんだとびっくりしました。遮断機のない踏切で起きた事故ですので、今回あったところに対しては遮断機をつける方向で動いていらっしゃるとのことですけれども、こういった事故は今回限りではないと思うんですよね。それだけの数があるといったことで、遮断機のない踏切に対する安全策をどのように考えていらっしゃるのか教えてください。

○大倉地域交通課長
 遮断機のない踏切ですけれども、今30と申しましたが正確に言うと29カ所であります。これにつきましては、以前から天竜浜名湖鉄道では沿線の市町等に対して踏切を廃止するか、廃止できないのであれば遮断機を設置する改良を加えたいと申し入れをしておりました。
 現在29の踏切で遮断機がない状況ですけれども、これから県も沿線市町も含めてこういった踏切をどうするか対策を立てていかなくてはならないと考えておりますので、会社とよく相談して個々にどういった対策がとれるか検討していきたいと考えております。

○廣田委員
 遮断機をつける責務はどこにあるんでしょうか。事業者なんでしょうか、それとも沿線の市町なんでしょうか、それとも県にあるんでしょうか。その点を教えてください。

○大倉地域交通課長
 遮断機については、踏切の形状を変えないで設置するのであれば、基本的には鉄道会社に責務があります。踏切自体を改良して広げたり、狭くしたりするのであればそこを管理するところが責任を持ちますけれども、基本的には鉄道会社が設置するものです。

○廣田副委員長
 多分、この問題はずっと前から起きてると思います。こういった本当に残念な事故が起きないように何とかして解決策を導いていただければと思いますので、お願いいたします。

 それでは、次の質問に移ります。
 沼津鉄道高架に係る収用案件についてであります。12月4日に第1回の審理が行われたと伺っております。第1回の審理におきまして意見が提出されたのかどうか。提出されているのでしたら、その内容について教えてください。

○松浦審理調整課長
 沼津鉄道高架新貨物ターミナル整備事業の審理おける意見陳述の状況についてお答えいたします。
 収用委員会が審理を開催する目的は裁決を行うために必要な意見を起業者や土地所有者及び関係人から聴取することにあります。審理の当日は、まず起業者から事業計画の概要、土地所有者及び関係人の認定の考え方、損失補償額算定の根拠及びその基準、補償に係る経費の内容あるいは権利取得の時期及び明け渡しの期限などについての説明が行われた後、それらに対する土地所有者や関係人の意見を聴取いたしました。
 土地所有者及び関係人からは、土地に対する補償額についての不満あるいは立ち木所有者の認定方法に関する不満、物件調書に記載されている立ち木も含む物件の補償額等についての意見などが述べられたところであります。

○廣田委員
 内容は理解しました。任意での契約ができるように努めていくとのことですけれども、現在任意契約に至った案件があるかどうか教えてください。

○飯田街路整備課長
 9月の裁決申請後、10月の申請書類の公告縦覧やその後の意見書の提出、それから今回12月の審理など地権者の方々とは県も市も機会あるごとに顔を合わせ、言葉を交わしてきております。その間これまでに築いた関係を保ってきておりますが、現在のところ契約に至った案件はありません。

○廣田委員
 今後どのような手続がされていくのか教えてください。

○松浦審理調整課長
 今後の手続の流れについてであります。
 収用委員会では、審理において聴取した意見を精査するとともに、提出された意見書の内容等を踏まえまして、今後の審理の開催について判断、決定していくこととなります。当事者から裁決に必要な意見聴取が十分行われたものと判断された場合には結審したものとして扱い、裁決に向けた手続を進めていくこととなります。

○廣田委員
 次に、次期総合戦略素案についてです。
 総合戦略概要の2ページの目指すべき具体的イメージとして想定される大規模地震・津波による犠牲者を2013年想定約10万5000人から最小化とありますが、具体的イメージだったら最小化ではなく数字を載せるべきだと思うんです。これは数字を載せてくださいという要望にさせていただきます。
 同じ2ページにSDGsの目標が載っているんですけれども、命を守り、日本一安全・安心な県土を築くの項目では、SDGsの1貧困をなくそう、5ジェンダー平等を実現しようは該当しないんじゃないかと私は思っているんです。どうしてSDGsの目標を入れたのか。わかるんでしたら教えてください。

○梨建設政策課長
 SDGsの表記についてお答えいたします。
 次期総合戦略素案の34ページをごらんください。
 真ん中のあたりにありますが、総合戦略の基本方針といたしまして本県がSDGsのフロントランナーとして高い理念のもとに戦略を推し進めていくことを定めております。こうした中で、それぞれ関連すると考えられるものを中柱ごとに表示したものが9番委員御指摘の4つのSDGsの目標であります。
 この検討につきましては、いかんせん初めての試みでありまして、これから総合政策課と細かい部分について議論を詰めていかなければならないと考えております。

○廣田委員
 ぜひ、検討していただきたいと思います。
 同じ2ページに主なKPIがありますけれども、これはKGIだと思います。KGIがあった上でKPIがあると思いますので、KGIとKPIをしっかり区別して適切に記載したほうがいいと思います。これからいろいろ検討課題があるとのことですので、こちらは意見とさせてください。
 KPIが乱立し過ぎるんじゃないかとの思いはあります。数が多ければいいってわけじゃなくて、ちゃんとKGIがあった上でのKPI、KGIを達成するためのKPIをもう少しブラッシュアップされたほうがいいんではないかと思いますので、これも意見とさせていただきます。以上で私の質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp