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委員会会議録
質問文書
平成24年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
 | 質疑・質問者： | 宮沢 正美 議員 |
| 質疑・質問日： | 11/30/2012 |
| 会派名： | 自民改革会議 |
○宮沢委員
それでは、質問させていただきます。
今、教育長より説明をいただきましたが、その中にありましたように今回、不幸にして事故が起こってしまった中で、県が設置者として国家賠償法の責任を負うということであります。この事故が起こってから、さまざまな経緯を経て今日に至っているわけですが、既に２年半を経過しているところであります。平成22年９月30日には県の事故調査報告書が公表され、事故の原因も明らかにされているわけでありまして、こうした訴訟を起こされる前に賠償については県が進めるべきであったとも思うわけでもありますが、その辺の経緯ついてどのような形で今日まで来てしまったのかということについて質問させていただきます。
特に、既に豊橋市と小学館集英社プロダクションについては和解が成立しているわけでありまして、静岡県が最後まで手続がとれなかったことはどういうところに原因があるのかお聞きします。
また、今議会にお諮りをされているように県が11月５日に和解案を提示して和解に向けての話が進んでいくことになったわけでありますが、そのことについての対応はどのようなものであったのかお聞きさせていただきます。
以上２点についてお伺いいたします。
○活洲社会教育課長
それではよろしくお願いいたします。
まず、事故後の経緯でございます。県といたしましては、事故後の早い段階から、御遺族に対しまして損害賠償に関する話し合いをさせていただきたいとお伝えしてまいりました。けれども御遺族からは事故原因の究明が先であり、賠償についての手続に至る気持ちにはなれないとの御意向を伺いました。御遺族のお気持ちを優先させる形で、県といたしましては、先ほどお話にもありましたように県の事故調査の報告をお伝えするとともに、県としてそれに基づいてさまざまな訓練を継続し、その再発防止、安全対策構築に向けた取り組みを御遺族に説明を申し上げてまいりました。
今回訴訟に至った経緯ついては、先ほど教育長から説明がございましたけれども、御遺族は学校やその設置者である豊橋市に対して責任を明らかにしたいということで今回の民事の提訴に至りました。民事訴訟では、責任があると思われるもの全てが対象となり損害賠償を請求する形となりますので豊橋市、静岡県、そして指定管理者が対象となっております。第１回の口頭弁論から静岡県側、つまり静岡県と指定管理者については、和解の申し入れをしてまいりました。豊橋市については争うということで、その後、何回か弁論準備手続があり、先ほどの経緯のように裁判所からの和解案が提示され、今回の和解に向けた道ができたということでございます。
県の和解が最後になってしまった理由でございます。県としては、この案件を大変重要な案件と受け止めております。したがいまして、こうして12月議会で皆様にお諮りして、その後、御遺族と和解を進めたいと考えておりました。その旨を御遺族にもお伝えし御理解をいただいているところでございます。なお前回の11月５日の弁論準備手続で、既にその１つ前の回において当時の県議会の予定から12月26日ならば既に議会が終わっているだろうということで、和解成立の期日を設定してございましたので、そのことの確認及び裁判所から示された和解額についての確認をさせていただいたところでございます。以上です。
○宮沢委員
御遺族の気持ちを尊重しているということであるならば、私たちがとやかく言うことではなくて、粛々と進んできたのかとは思いますが、私が思うに、本来ならば事故の原因がはっきりしなければ、当然こういう和解とか責任の所在とかがはっきりしないわけでありますが、平成22年９月30日に既に県の事故調査報告書がまとまっているということの中では、一つの区切りとして、本来ならば和解をされて、その後に今後に向けてのさまざまな安全対策などの取り組みをしていくほうが、ごく自然な進め方ではなかったのかという気もいたします。繰り返して恐縮ですけど、御遺族が希望をされていたということならば、そういうことを尊重して、今後、きょう提案をされていますが、議決をされた後、誠意を持って御遺族に対応していただくようにお願いして私からの質問を終わります。以上です。
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