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委員会会議録

質問文書

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平成29年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:12/15/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは分割質問方式でお伺いしたいと思います。
 最初に、テレビ番組からで恐縮ですが、静岡県の色覚障害の検査の実態がどうなっているのかお聞かせいただきたいと思いますし、検査の是非についてどう考えているかお聞かせいただきたいと思います。

○福永理事兼健康体育課長
 色覚検査でございますが、以前は調査しておりましたが、平成15年からは定期健康診断必須項目からは外されていますので、希望があった児童生徒に対して検査することになっています。検査は自由でございますので、希望された児童生徒さんに対してはしっかり検査しています。
 ただ、申しわけございませんが細かな数字までは把握はできていません。実際にそのような形で希望する児童に対しては、検査している現状でございます。

○岡本委員
 そうしますと、県の教育委員会からそれぞれの学校にこうしなさいということではなくて、自主的に判断してやりなさいということでいいんでしょうか。
 それからもう1つは、結果的には任意ですが、反対意見の人は、要はこの検査をやることがいわゆる差別につながる意見を持っているからやるべきではないと。それからやったほうがいいという人は、検査によって自分の現実を知って、実際に色覚障害があると出たけれど、自分がどういう障害があって、自分の体験からこの色は同じ色でもこう見える場合には現実にはこうだろうと、自分なりに感覚的に覚えて色の区別をしているから役立っているからやっていいんじゃないかと。
 両方の意見が出されていましたけれども、任意ということはこうだと決定とまでは言わないまでも、差別に捉えられる向きがあるかどうかお聞かせください。

○福永理事兼健康体育課長
 9番委員御指摘のとおり、検査につきましてはこのような懸念もございましたので、検査をする際にはプライバシーをしっかりと守る形で実施し、個別に一人一人きちっと検査するようにしております。
 それともう1つは、やはり検査というのは当然重要性がございます。家庭でもそういった部分に十分配慮して、常に健康相談を受けられる体制をとっておりますので、御相談していただいて、先ほど申しましたようにプライバシーの保護をきちっとやった上で検査をする形で取り組みをしているところでございます。

○岡本委員
 それで、これがどうして差別につながってしまうのかなかなか理解しがたい面もありますが、もう1つこれを色覚障害と言っていますが、現実には今色覚異常と言っているんだそうですね、テレビの番組ですが。
 この表現は、色覚異常の検査をするかしないかを異常と言っている。やっぱり言葉上よろしくないんで、私は色覚障害、つまりもろもろ含めていろんな身体から含めて障害と使っていますからそれでいいと思うんですが、例えば身体障害とかいろんな障害があります。検査することとかわかることについては特に差別と捉えていませんよね。これが何で差別と捉えられるようになるのか、もう少し掘り下げて何か御意見ありませんか。

○増田人権教育推進室長
 先ほどの色覚に特徴のある方たちについて差別になるかどうかですけれども、学校現場としては見え方の違いによる表現の違い――あるテレビ番組ではゾウの色を違う色に塗っているとか、または生活上で見えにくいという不便を持っているお子さんに対して、周りの教師とか児童生徒から不用意な言動がないように、それにより自尊感情が損なわれないようにしなければいけないことで、互いの個性を尊重する教育を推進していくという人権教育の根本であることを推進しながら指導しているところです。
 差別になるかどうか、そういうことがもとで差別にならないように教育を進めているところです。

○岡本委員
 イコール差別と捉えることがいいかどうか、非常に難しいことだと思いますが、正直言って今いろんな障害を持った人たちがいる中で、ここがある意味では差別に捉えられたり、例えばこれが原因でいじめなどが起こった場合、これはやっぱりあっちゃならないと思いますので、そうならないようにぜひとは思いますが、このことに対していじめの実態なんかは現実にありますか。

○増田人権教育推進室長
 いじめの実態についてですけれども、このことについての調査はしておりませんが、テレビ番組では検査のときにみんなの前で言われてとても悲しい思いをしたとか、または自分が何か違うような気がするという自己肯定感をなくすようなお子さんがいたと取り上げられておりました。現実にどれくらいということではなくて、一人一人の個性、人と違うことによるいじめをなくしていきたいとは思っております。

○岡本委員
 わかりました。
 直接いじめにかかわる現象はなかなか見受けられないかもしれませんが、なきにしもあらずということと、それからいじめのほうに飛びますが、いじめが公立の小中学校で過去最多という新聞記事がついこの間出ました。当委員会の範囲ではないとは思いますが、私学でどの程度のいじめがあるかどこかの部門でつかんでいるかどうか。私学のいじめがどの程度あるかお聞かせいただきたいと思います。

○増田人権教育推進室長
 静岡県では社会総がかり、静岡県全体でいじめをなくしていこう、またいじめに対して適切な対処をしていこうと取り組んでおりますので、私学についても把握しております。
 平成28年度の数字ですけれども、小学校が12件、中学校が93件、高校が72件で昨年度とほぼ同じくらいです。

○岡本委員
 今言われた数字は4月の数字でいいですね。そしたら生徒数が違いますので、例えば極端に差があるとかないとかその辺はわかりますか。公立と私立の差を率で。

○増田人権教育推進室長
 率で比較はしておりませんが、いじめに関しては件数の多いとか少ないとかではなくて、いかにして認知する努力をしたかを今後進めていきますので、現在いじめ防止基本方針の改定をしておりますけれども、その中でも私学とか公立の校種を超えて積極的に認知する方向で進めております。

○岡本委員
 増田人権教育推進室長をいじめているわけではありません。私の言いたいことは私学の現実もつかんでいただいて、要は公立もいじめの件数が多いですが私学もどうだということで、例えば私学がかなり少ないとか、率が低いことがあれば、やっぱりどういう取り組みをしているか大いに研究するべきだと思うんですね。
 答えは出ていませんからはっきり言えませんが、例えば民間の企業だっていろんな物をつくったり売ったりするときに、自分の会社の中で何か悩んだり困ったりすることがあったときに、必ず他社と比較しますよね。それで他社のほうがすぐれていれば参考にするわけです。どの程度か件数がわかっているわけで、率も自然と生徒数でわかることですから、何かいい対策があれば大いに参考にすべきだと思いますので、それは意見として申し上げておきたいと思います。

 それでもう1つ発展させて、先ほど人権の話が出ましたので、それらを含めて人権教育を現実に充実させていくことは大変大事なことだけれど、なかなか難しいことだと思います。どんなふうに進められているのか、改めてお聞かせいただきたいと思います。

○増田人権教育推進室長
 静岡県の人権教育の推進についてですけれども、3つ重点を持っております。1つは推進体制の充実ということで、いろいろな分野の方たちと話し合いをしながらどんなふうに体制を整えていくか。2つ目に、やはり指導力とか資質の向上を目指すための研修を行っております。そして3つ目には、研究を行っております。これは指定校を指定しまして、研究を進めたり、または指導資料を作成したりしています。

○岡本委員
 静岡県教育振興基本計画案の71ページに目標値と現状値がありますので、これはまだそこそこというか、かなり差がある部分もありますから、ぜひ目標に近づける努力をされるようお願いしておきたいと思います。

 もう1つお伺いします。
 来年度は高校総体が東海ブロックで行われるということですが、正直ブロックで行われることを理解している人は少ないんじゃないかと勝手に思っているんですけれど、全国からそれぞれ多くの皆さん方が出かけてられてくると思います。その意味ではどうも一向に盛り上がりが見られない、感じられないので、取り組みを含めた現状をお聞かせいただきたいと思います。

○朝倉全国高校総体推進室長
 平成30年度の全国高校総体の開催につきましては、現在県それから開催します6市、高体連と連携しまして、開催に向けた準備を進めているところでございます。
 まず、大会に向けて、大会本体を開催するための競技の準備、それから本県にまいります選手の皆さん、それから監督、観客などをおもてなしするための準備。もう1つは高校生活動といいまして、本県の高校生がみんなで参加して、インターハイを盛り上げるために頑張っていこうという3つの活動を軸に進めているところでございます。
 実際に、例えば印刷物、チラシとかポスターをつくりまして、学校または市役所など関係するところに掲示していただいたり、また高体連などは10万本の定規をつくりまして、まずは高校生、保護者の皆様に開催されることを今周知していただいているところでございます。
 あと、例えばイベントとか、駅前ではPR活動ということで、エコパで行われましたラグビーの代表戦ではインターハイが開催されることをPRしたり、またはツインメッセで行われましたドエスポという大きなスポーツイベントの場を使って開催の広報をしております。また開催市では高校生と連携しまして、お祭りとか各地域でやっていますスポーツ大会でもチラシであったり、ティッシュを配布したりして呼びかけています。
 高校生の大会ですので、特に高校生が主体となって進めていく高校生活動につきましては、実際に大会を彩る草花の装飾も2月から植え込みを始めて花をつくっていく作業を行ったり、または各市が駅または市役所に設置するカウントダウンボードを工業高校の生徒が製作するなど準備を進めております。それからモニュメントをつくったりして、大会に向けて着々と各地域または高校生活動では準備を進めている状況でございます。
 今9番委員御指摘のように、全体の中でこういう大会がくるんだよ、または東海でブロック大会になるんだという広報はまだ不十分な面がございます。これからは開催する市の全ての学校に横断幕を配付しまして、学校の外側へインターハイが行われるという広報活動に御協力いただくことをお願いしましたり、またはタクシー、バス、それから商店街などではバナーを飾るなどして、少しずつ広く広報してもらいたいと思っております。

○岡本委員
 そんなに幅広く活発にやっていただいているとはまことに申しわけありません。こちらの関心が薄かったかもしれませんが、かつて静岡国体のときも随分いろいろとあちこちでPRもしていただいたし、みんなもその気になっていたと思うんですね。
 ただ、それと比較してみるとまだそこまではいってないのかなと。もちろん高校生を含めて、生徒さん自身や御家庭ではそういう関係があるんでしょうけれども、どうしても一歩出て一般となるとなかなかそこまでいってない印象を受けますし、ラグビーワールドカップだとか、東京オリンピック・パラリンピックのほうがどうしても規模が大きくて、何となく陰に隠れてしまっているような気がしてならないので、我々も関心を持ちますが、ぜひ負けないように大いに皆さんにアピールして盛り上げていただくようにお願いして質問を終わりにしたいと思います。

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