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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:花井 征二 議員
質疑・質問日:10/30/2008
会派名:日本共産党静岡県議会議員団


○花井委員
 審査意見書を読ませていただきました。財政運営の健全化の確保等、何点かの指摘というか意見があるわけですけども、そういう中で意見書の8ページに財務会計事務等の適正な執行についてというところで、担当職員による財務会計諸規定の理解不足や事務執行に対する基本的認識の欠如などに起因する初歩的な誤りがあるということで、財務会計事務等の適正な執行を求めています。この点について具体的にこういうことなんだということがお示しできるのかということが1点と、こういうことって長く会計事務をやっていれば、なぜ初歩的な誤りが起きるのかなというのがちょっと不思議に思うんですけど、毎年のようにこういう指摘があるわけで、この辺についてどんなふうにお考えかお伺いいたします。
 それから、財産管理等について、工作物等公有財産の財産台帳等への登載漏れなど、基本的な事務処理の誤りが見受けられるというふうにも出ておりますけども、これも具体的にはどんな事例でこういうふうにおっしゃっておられるのか。これもなかなか考えにくい話ではありますけれども、具体的な話としてお話しいただきたいと思います。

 それから、これは読み方の問題かもしれませんけども、20ページに実質単年度収支額が前年度は8億1335万6000円の赤字に比べ58億6136万6000円の減少となったというふうに書いてあるんですね。黒字を基準にすれば赤字がふえたことを減少と言ってもいいのかもしれませんけれども、どうも言葉のニュアンスとしては赤字が減ったというふうに読めるんですね。
やっぱりここは、むしろすっきり赤字が増加したというふうに書かれたほうがわかりやすいんじゃないかと思うんですけども、この辺はこういう決まりになっているからこれでいくということなんでしょうか。その点もお伺いいたします。

 それから、財産についてですけれども、63ページを見ますと、この間大きく増加したのが公共用財産で34万1664.71平米、それから目立つのが動産で船舶1隻2,785トンというのがあるわけですけれども、その次のページを見るとこの内容がわかります。根原県有地のほうは分類替えということですけども、空港事業用地については交換等というふうに出てます。この辺についてどういう意味なのかお伺いいたします。

 それから、動産の減少は防災船「希望」ということなんですけども、これについては県議会でもさまざまな議論がありました。
 そもそもあの防災船というのは十分に機能したのかという話から、無駄な買い物だったんじゃないかとかいろんな議論があったわけですけれども、今回売り払いという事態を受けて――あのときたしかエンジンについては、まだこれから買い手が見つかってどうのこうのという話だったかと思うんですけども――これはお金が入ってないんで、そんなことはどうでもいいですけど、むしろこの防災船の売り上げについての監査の立場からこれはどうだったのかというようなことは特に触れておられませんけども、御意見があればお伺いをしたいというふうに思います。

 それから公営企業会計のほうですけども、こちらのまず2ページを見ますと、病院事業は全体として病床利用率が落ちております。もちろんこころの医療センターが大きく落ちたということがあるにしろ、それぞれの病院ともに利用率が落ちているということですね。逆に10ページを見ますと、がんセンターは4.1ポイントふえているというのとの対比。極めて対照的だというふうに思うわけですけれども、その辺を受けての審査意見――右のページにあるようなことなのかなとも思いますけども――この辺は必ずしも明確ではありませんので、一般的に病院における医師・看護師不足のことを指摘しているのか、あるいは病床利用率の問題はもっと別の角度から分析されているのか、この辺の関係について少し御説明をいただきたいと思います。

 それから、5ページの工業用水道事業関係のところの審査意見がいろいろ出ております。その中で「施設の日常の維持管理や保守点検を適切に実施するとともに」と言う文言がありますが、工業用水道だけじゃなくて次のページの水道事業のところにも同じような文言が出てくるんでお伺いいたします。これは何かお気づきになったことがあったとすれば、具体的な話としてお話しいただきたい。
 それから、7ページの水道事業のところの審査意見の3番目に、漏水事故等の緊急時には云々というような話が出てますけども、これは具体的な話として、いつ、どこで、どういう話としてこの審査意見が出されたのか伺います。

 それから、地域振興整備事業の関係で審査意見の中では、「地価の下落により、実際の売却価格が土地売却原価を下回ることによる欠損金が生じており、今後さらに増加することも懸念され」というふうに出ておりますけども、これは具体的な話としてどこのことを指しているんでしょうか。
 確かに88ページのところに未成土地60億1682万2836円というのがあります。これが住宅団地では島田大津住宅団地、工業団地では新富士裾野、牧之原中里、湖西西笠子それから浜松坪井工業団地――これは審査意見のほうでも@として出ている平成3年度取得ですね――の4団地であるというようなことが未成土地の内容としては出てますけども、このことを指すのか、あるいはもっと別のところを指しているのか、この辺について伺います。

○富永代表監査委員
 大変多項目にわたって御質問をいただきましたので、ちょっと順序が不同になるかもしれませんけれども、お許しをいただきたいと思います。
 まず、最初のほうでお尋ねのありました決算審査意見書の財務会計事務等の適正な執行、それから9ページの財産管理等についての意見の具体的な事例というようなお話だったと思います。
 私どもが19年度決算でこうした財務会計問題、それから財産管理につきましてこのように意見を申し上げました具体的な事例は、項目的に申し上げますと税収の調定漏れをしていたケース、それからその調定自体がおくれて規定どおりの期日内に調定が行われなかったケース、それから使用料の算定の誤り――これは道路使用とか河川使用とか占有料とかそういった使用料の算定の誤りですね、それから一番多いのは支出の基礎になります支出負担行為書類の作成の遅延。件数としては、多分これが一番多いかと思います。
 それから、臨時職員等に対する給与の支給額に誤りがあったケースとか、契約につきましては、県の条例、規則等で一定の約束ごとがございますけれども、そういった規定どおりに行われないで契約が行われていると。これは期日の問題があったり、あるいは設計書とか見積書だとか、そういったものの取り扱いだとか、入札をめぐる不適切な事例とか、そういったことが含まれます。そういったことが具体的に幾つかございまして、それらをひっくるめまして、8ページ(5)の財務会計事務等の適正な執行について意見を申し上げたわけであります。
 これ以上の詳しい事例は、大変恐縮ですけど、事務局の質疑のときに確認いただければと思います。
 それから、財産管理等につきましては、意見の中にも引用してございますけれども、工作物等公有財産の財産台帳に対する記載漏れですね。余り大きな財産ではなかったかと思いますけれども、こういったものが財産台帳に記載漏れが生じているというようなことがございました。
 財産台帳の記載漏れにつきましては、手元の資料でも3件ほどございまして、東部健康福祉センターあるいは高等学校――わりかし高等学校というのは事務長の質にバラツキがありまして、書類の不備が時々散見されますが――それが2件ほどございました。
 委員がおっしゃるように、毎年毎年これを言ってるじゃないかというようなことで、私どももこれを毎年言わなくちゃならないのは大変つらいんですけれども、かといって存在する以上、やかましく言っておかないと反省もしていただけないということで、ややマンネリなことは承知をしておりますけれども、喚起を促す意味で意見として申し上げました。
 1つには、やはり経理を担当したり財産管理をするセクションの人たちが異動によってどんどん変わってしまって、引き継ぎがきちんとしてないとか、あるいはまた一から勉強しないと適切な事務処理ができないというようなケースもございまして、ある意味では現在のような人事異動というんですか、そういったものを繰り返していると、必然的に何件かは発生してくるミスかなというような気もいたしますので、引き続き言わせていただいたわけであります。

 それから、防災船の処理の問題でありますけれども、防災船につきましては、ある意味では廃船が決まってから処理に大変時間がかかりまして、エンジン部分はリースで借りておったような事情もあったように伺っております。
 そういった処理につきまして大変時間がかかりまして、その経緯については、こちらも注意深く追っておったところでありますけれども、防災船を導入して機能させるということは、これは政策の問題でございますので、私どもはそのことの是非については言及する立場にございません。
 廃船が決まった後の処理につきましては、いわゆる税金の無駄遣いになっていないかどうかというような観点から注意深く見させていただいたわけでありますけれども、その処理をめぐりまして手続が間違っていたとか、価格がおかしいとかいうようなことはなかったと。
 ただ、そういうふうな事態に至ったということについては、これは防災船を導入したことの是非にかかわることだと思いますので、私どもとしては言及する立場にないというふうに考えております。

 それから、意見書の63ページの財産の問題で空港事業用地の交換の具体的な内容についてお尋ねがございましたけれども、これにつきましては、恐らく代替用地というふうに考えておりますけれども、ちょっとそれを確実に証明する資料が手元にありませんので、もしこのことにつきまして、さらに御質問ということであれば、事務局もしくは空港部にお尋ねをいただけたらと思います。
 このことについて監査的に何か問題点があったというようなことはないというふうに認識をしております。

 それから、工業用水、水道用水につきまして維持管理をしっかりやってもらいたいということで意見を申し上げましたが、これについて何か具体的な事例があるのかということでありますけれども、これはお尋ねにありました7ページの漏水事故の問題はどこで発生したのかというようなことについてと関連をすることだと思います。
 この漏水事故につきましては、具体的な例は駿豆水道で、企業局の東部事務所の管内の事故になりますけれども、基本的な管路に漏水が発生しまして――あそこは熱海とかそういった方面に、大変長い距離の管路をつくって給水をしておるんですけれども――それの修復に大変手間どりまして、熱海を中心に住民にたしか2日、3日ぐらいの断水を強いることになりました。
 漏れた場所が、実は東部事務所の敷地内で、それを所員が目視で見つけたというようなことがございまして、そういったことが所員が目視する前にシステムでチェックできないのかと。あるいは漏水が発生していることを表示するような計器が開発できないのかというようなことも含めまして、ルーチンの保守点検・管理というものが非常に重要ではないかというようなことから、工業用水道、水道用水道をあわせまして、日常の保守管理はきちんとしてほしいというように意見を申し上げたわけであります。

 地域振興整備事業で売却価格と簿価との差損といいますか、現在、地価が大変下落をいたしまして、売れば売るほど差損が発生するというような状況になっておるのは御案内のとおりであります。
 19年度決算でこの差損が出ましたのは、19年度に売却処分いたしました住宅団地の2区画、それから工業用団地の2区画、合わせて4区画の処分をした合計額で19年度に損失が出たというようなことでございます。
 今後、まだ残している土地がございまして、含み損が見込まれる土地としましては、島田大津それから浜松坪井、それから焼津水産加工ですね。これらの売却を予定しておりますけれども、これを現在の地価の趨勢の中で処理をいたしますと、一応手元の資料では、合わせて27億円程度の差損がまた生ずるというようなことで、未処理の欠損金が160億円程度に膨らむというふうな見通しを持っております。
 こういった大変苦しい状況にありますけれども、地域振興整備事業には自己資本が一応200億円以上あるということですので、これから未処理地を処分して差損が出たとしても、債務超過に陥ることはないというふうに説明を受けておりまして、私どももそういうことで対応できるように希望しておるところであります。

 それから、病院のベッドの利用率の問題ですけれども、これは実は大変難しい問題がございまして、例えば、がんセンターは615床の予定でオープンをしたわけでありますが、現在はそこまでいっておりません。病床利用率は19年度は86.6%で、病床数としましても18年5月の時点ですけど、557床までしかいってないというようなことになるわけであります。
 なぜ、もっと利用率をよくできないのかということは、おっしゃるように医師、看護師の不足の問題とリンクしておりまして、がんセンターについて言えば、全床オープンに対応できるだけの、医師、看護師数――マンパワーがそろってないというようなことで、やむを得ず全床をオープンすることができないというような事情もあります。
 また一方で、県立総合病院ではPETそれから緩和ケア病棟等を持っておりまして、緩和ケア病棟については現実に空き状態もあるというふうに聞いております。これはいわゆる差額ベッドになりますので、利用してもらえれば高収入にはつながるわけでありますけれども、入り手がいっぱいあるわけではないというような事情で、あいているところもございます。
 ただ、県立総合病院、がんセンター、こども病院を含めまして80%前後の病床利用率というのは、実際には出たり入ったりするときのロスがございますので、今はほぼフル稼働といってもいいくらいの状況にあるのかなというふうに思います。一応、ベッドのフル稼働ができるように医師、看護師を確保してほしいというようなことを――病院にとってはつらいことかもしれませんけど――私どもとしては申し上げざるを得ないというふうに思っております。

 それから、20ページの決算収支の分析での赤字表記で、赤字が減っているように読めるということですが、これは御指摘のとおり、わかりやすく言えば赤字が拡大しているということでございますので、今後できるだけ県民にわかりやすい表記あるいは説明に努めたいと思っております。

○天野(進)委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 開会は13時にいたします。
(休  憩)
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

○花井委員
 漏水事故の関係は駿豆水道ということですけども、駿豆水道のあの事故というのは、たしかことしの4月27日の事故で、県としては5月1日に給水でき、5月2日に市町で給水できたという、あの事故だということがわかりました。
 監査の皆さんも平成19年度だけじゃなくて翌年度にわたっても、大事な点ではしっかりとこういう指摘をされているんだなということがよくわかりました。

 1点だけお伺いします。
 県は随時監査制度を持っていて、特に今回は工事技術関係で6件ありましたね。そのうちの1件がたしか空港建設事業だったかと思うんです。
 御承知のように、今、県議会の中では西側制限表面をめぐって開港事業を延期せざるを得ないという事態の中でもって、監査がどこまでできるかということはあるにしろ、しっかりとした監査によって、こういう問題も事前に見つけられるということもあったんではないかというふうに思うんですけども、今回見ますと、空港部関連の指摘は繰り越しの問題に絞っていますよね。
 そういう点で、たしかことしの初めに現地で監査をされたはずですので、その辺についてはどうだったのかお伺いをいたして終わります。

○富永代表監査委員
 空港建設関連につきまして監査としてどのように対応しているかというような御質問かと思いますが、空港部それから空港建設事務所につきましては毎年1回定期監査を実施しております。
 それでお尋ねの現地の工事につきましても、随時に工事監査をしておりまして、最近では平成15年度、16年度、19年度の3回にわたりまして現地の工事につきまして随時監査を実行しております。お尋ねのことし1月24日には、19年度の工事の随時監査といたしまして、開港直前の大変大切な監査ということで、私ども常勤監査委員2人と議選の前沢・多家両委員にも御出席をお願いいたしまして、4人体制で監査をしております。
 また、空港部あるいは建設事務所の年1回の監査におきましては、本委員会の中澤・阿部両委員のお力もかりて御一緒に監査をしたように記憶をしております。
 さて、具体的な立ち木の問題についてでありますけれども、この問題につきましては御案内のように、いろんな事情で県としては公表をしておりませんでして、昨日開催されました全員協議会で知事から説明があったということでございます。私どもがことしの1月に現場で工事随時監査をした経緯はございますけれども、この際には、立ち木がある、いわゆる空港西側制限表面部につきましては、大変対象が広うございまして、あそこの立ち木の周辺をつぶさに見たというようなことはございません。管制塔の建設ぐあいだとか、あるいは海側のほうから進入します進入灯の鉄橋の建設ぐあいとか、そういったものを中心に監査をいたしました。そういう意味では、立ち木が存在する西側制限表面部につきましては、19年度の工事随時監査では監査ができなかったというふうな経緯がございます。
 その時点で監査をして、果たして現在明らかになったような状況に迫ることができたかどうかということについては何とも申し上げられませんが、我々としてはこれまでの本庁それから空港建設事務所、それから工事随時監査の過程でそういう問題の存在を明らかにできなかったということについては、監査としても責任を感じております。
 空港問題の監査のスタンスでございますけれども、空港は文字どおり県の現在における最大の政策プロジェクトでありまして、それなりの心構えで監査をしなければいけないというふうに思っております。そういった空港プロジェクトを含めまして行政全般につきまして、私どもは常に経済性それから効率性、有効性のいわゆる3Eの観点から、県民の満足のいく行政が執行されているかどうか、それからもう1つは、無駄な税金が使われていないかどうかということにつきまして監査をしているわけであります。
 空港につきましても、その他一般行政にも増して、以上の観点から、今後も県民の視点で真正面から対応をしていくというふうに考えております。
 現在具体的になっております立ち木等の問題につきましては、昨日明らかにされました測量あるいは作業過程でのミス等、あるいは今後の必要出費等が、先ほど申し上げましたような視点に照らしていかがなものであるかというような点につきましては、今後さらに事実関係を把握した上で監査としての結論を出したいというふうに考えております。

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