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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 富雄 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○鳥澤委員
1つは、空港の関係ですけど、いよいよ空港の競争時代に入ったと思うんですよね。羽田空港の国際化が始まりましたから、このままLCCがそこに殺到をしている。今までは仁川空港に行って仁川空港から世界へ飛ぶとこういうことでしたよね。それが今度は羽田空港の国際化によって、羽田からストレートに世界へ向かっていく。地方空港がこれによって非常に影響を受けておりますよね。
私は、早くから羽田空港の国際化で、羽田空港との関係はやっぱり影響があるんじゃないですかと言いました。でも当時、それは調べてはいるけれどさしたる影響はないだろうとこういうことでした。でも今はさま変わりですよね。したがって、この構想を見ますと、これは静岡県ですから富士山静岡空港が主体となるわけですけれども、この羽田空港とリンクをした静岡空港、スケールの大きいリンクしたインバウンド、アウトバウンドについてはどのような議論がなされて、どういうところであらわれているのか、その点をちょっと御説明いただきたいと思います。

それから、観光は国では大きな成長戦略の柱ですし、本県もそうだと思うんですよね。そんな莫大な投資をしなくてもお客さんが来てくれて、そして、人口の何分の1かでもとにかく来てくれてお金を落としてくれる、消費するということですから、こんな効率のいい経済成長分野はないわけです。そういう点で、観光交流の人数であるとかいろんな数値目標などがあらわれております。そこでお聞きしたいのは、この4年間の施策を講じて、一体観光というものがどのぐらいの雇用を発生させることになるのか。どのようにお考えになっているのかお伺いしたいと思います。

最後に、伊豆に特化します。
いよいよ伊豆というのはここの構想で見ましても観光圏と伊豆観光の整備を図って、それから伊豆ブランドの再生を図る、それからジオパークですよね。このジオパークですけど、私が聞きました時に、知事は4番バッターになるという答弁をされておりました。しかし、もう4番バッターがあらわれましたよね。あと5番、6番バッターも準備をしていますから、こういうふうに、今、進んでおります。いずれにしましても、このジオパークというのには伊豆は大きな期待をしておりますし、今、渡井観光局長のもとだと思いますが、各市や町から我がジオパークはここだというのがぞくぞくと集まってきていると思うんですよね。だから、平成24年度には日本ジオパークへ加盟して、25年度に世界ジオパークに加盟をしていくんだと。このジオパークを生かすも殺すも、地域の人がこれをどういうふうにして生かしていくかということですから、これを神頼みのようにしてはいけないということはわかります。しかし、個々のジオパークはいっぱいある。例えば、松崎町でいえば弁天島がそうだ、棚田の湧水がそうだ、そして岩地のところがそうだ。すると幾つもあるんですけど、伊豆半島全体がジオパークとして大局的にとらえないと、このジオパークは幾つも幾つもあり、どこに焦点を絞っていいのかわからないということになります。伊豆半島全体の売り出し方として、一体としてこのジオパークを売り出す。世界へ発信をすると世界のネットに載りますから、日本の国へ行けば6番バッターか何かで伊豆というところに行けばこういうのがあるぞとすぐわかる。これは物すごい宣伝効果で、これをお金に換算したら、とてつもない金額ですよね。
同時に、県としてどこで売り出すかということは、前にも私言ったけど、例えばこのせっかくいいこの政策を持っていても、これを生かして具体的な予算をどう使うかという段取りになってくると、これを県の観光協会に委託をしているわけですよね。これを悪いと言っているのではなくて、ここの観光局長なり出野部長のところと連携をとって、大きな柱としてダイナミックに静岡県を売り出すぞという宣伝になっていかないとだめだ。ただB全判のポスターを作るとかいうことじゃなくて、大きなダイナミックな柱で進んでいっていただきたいと考えます。その辺のPRの考え方、この構想の中で4年間をどう生かしていくのか、その辺をお伺いしておきます。以上です。

○君塚文化・観光部部長代理
委員の1番目の御指摘の羽田空港の国際化との関係でございます。御指摘のとおり、羽田空港は10月からの国際化によりまして、年間約6万回の定期便の離発着が可能になったということで、韓国、中国を中心として、便があるという状況になってございます。
静岡空港との関係で申しますと、むしろそれは競合ということではなくてやはり共存していくという考えのもと進めていきたいと思っています。
具体的には、特に台湾線がまず1つあろうかと思っておりまして、これは羽田と台北松山空港の定期路線がこの10月に開設されたということでございます。この羽田空港の国際化に対しまして、やはりチャーター便の積み重ねが定期便化へのステップであるというチャイナエアラインの考え方も確認してございますし、羽田との連携でそういった周遊観光というものも実現していくという中で、静岡空港と台湾との定期便化を目指せるということで、むしろ羽田国際化もステップにしながら、定期便化を目指していくと。その1つの反映が、先ほどの富士山静岡空港の70万人という利用者数の目標を提示させていただきましたけれども、ここでも台湾の定期便化というものを前提にさせていただいておるということで、そういった羽田国際化との関係で、むしろそれを静岡へのプラスの材料にしていくということで考えております。
それから、上海便については、特に羽田の増便がなかったということもありますし、ソウル便も羽田でございますけれども、これはビジネス中心だということで、観光需要としては静岡がさらに売っていけるのかなと思っております。そういった中で、羽田空港とのすみ分け、あるいは共存共栄という形で静岡空港の今の目標を設定させていただいていると。以上でございます。

○渡井観光局長
ジオパークの関係についてお答えいたします。
基本計画では、具体的に67ページのところで記載してありますけれども、その前の64ページのところですが、(3)世界に誇れる観光ブランドの創出という中で、魅力ある観光づくりの推進、特に伊豆半島地域はここにおきまして観光圏の整備とあわせてジオパークの実現を最大のものと位置づけております。具体的には、今、静大の小山教授のほうにお願いしました伊豆半島のジオパーク構想推進の基本指針が、この年明けの1月には出てまいります。また伊豆の6市6町の市町会議が1月に開かれる中で、推進協議会も立ち上げていくという方針に向けて進めると伺っております。この伊豆半島を世界に売っていく中では、できるだけ早く世界ジオパークの認定を果たすことが一番の課題と思っていますので、まず日本ジオパークの認定、世界ジオパークの認定に市町村と連携して鋭意取り組んでいきます。
また、あわせてまずは日本ジオパーク認定の際には、これを国内外にも伊豆の最大ブランドとして売り込んでいくように努めていく考えでおります。以上でございます。

○池谷観光政策課長
観光関係の雇用の関係でございますけれども、今回の計画について、特に観光の雇用のことについての数値目標は立てておりません。と申しますのは、やはり観光は非常にすそ野が広いので、直接関係する方から周辺までなかなか特定ができないという部分もございます。数字はございませんが、毎年3年に1回行われております実態調査において、例えば平成21年度に行いました実態調査で旅行消費額を推計して5500億円、そうした中で雇用誘発効果が5万7000人というような数字は一応つかんでおりますが、これが今度の政策目標、施策の目安として持っていくという数字でございます。

○鳥澤委員
よくわかりました。
そうしますと、先ほどトータルのところで観光客を含めましてインバウンド――アウトもありますけれども――107万人掛ける65%で70万人と数字が出てまいりましたですね。そうすると、これはこれから知事も述べているように、今までの需要予測を見直して実態に合うようにしたいと。つまり、努力目標はある程度見えるところにおいて、そこに努力をして到達可能のような現実の数字にしたいと言っておるわけですね。私はそれでいいと思うんですよ。今までの需要予測が過大だったとか、空港を維持するためだったとかそんなことはもう後ろ向きの議論ですから。もうそれに実態に合う目標を置いて届きそうなところへみんなで努力をしていくという数字だと思うんです。そうすると、総合計画の関係でいきますと、この総合計画でうたっているようなことが、その見直しの需要の見込みになると解釈してよろしいのかどうか、1点だけ聞いておきます。

それから、あとジオパークも含めてよくわかりました。観光入り込み、そしてレクリエーション、宿泊などの数値が出て、観光が与える連関で指数が出ていますので、できれば観光経済連関で雇用も出してほしい。せっかくですから、総合計画の4年間の連関で見ると人数はこういうことだ、観光によって雇用もこれだけ発生するというようなことで、ちょっと努力をしていただきたいと思います。それは要望いたしておきます。

○君塚文化・観光部部長代理
委員御指摘の需要予測との関係でございます。需要予測は、平成15年時に、開港前に当時のいわゆる人口流動などを参考に当時4段階推計法という統一的な基準で算定したと。その結果、138万人という予測でございました。ただ、これがさまざまな影響で、なかなか現実には厳しい状況にあるということでございます。
先般、知事も発言しておりますとおり、やはり今の路線、便数を前提にした現実的な目標を立てていく必要があろうかということでございまして、それが今、委員御指摘のとおり、今回総合計画で提示させていただいた、ネットワークとしての定期便、チャーター便等の目標と、それから利用者数の目標ということでございます。これは、先ほど申し上げた台湾の定期便化あるいは上海路線についても出入り1日1便ということと東方航空が表明していること等を踏まえて、単に現状維持だけではなくて、現実に達成可能な目標を設定させていただいたということでございます。もちろん138万人というのは長期的なこととしては実情としてはあるんですけれども、やはり当面の平成25年度に向けての現実的な数値として今回提出させていただいたということです。

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