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委員会会議録

質問文書

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平成27年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:03/03/2015
会派名:自民改革会議


○多家委員
 一括質問方式で2問質問します。
 所管事項についてですが、最近よく私、聞かれまして、そのことに返事ができないので、お尋ねしておきます。最近よく見る交差点の形態で歩車分離式という、歩行者と車の分離式の交差点があります。井桁の交差点で4方向全部赤になるわけですから、当然その井桁の中を歩行者は歩いていく。車は来ませんから理論上絶対そういうところでは事故が起きない、こういう形態をよく見ます。
 もう何年か前に、東京を初め全国で大きな交差点がスクランブル交差点になりました。スクランブルは、井桁の中を自由往来ですね、人は。ところが歩車分離式は、井桁の中を自由往来できるんではなくて、区切られている横断歩道だけ歩行者は通れると。どちらにしても、歩行者にとっては非常に安心・安全だと、そういう思いがあるわけですが、スクランブル交差点と歩車分離交差点がどう違うのかと、そのことをまず1点聞かせてください。聞かれても、私も答えがなかなかしにくい。

 それから、もう1つ、通常の歩車分離交差点で、斜め横断ができない。何のために斜め横断ができないのか。全部、空間を遮断してあるわけですから。

 それから、スクランブル交差点と歩車分離式とわざわざ分けてありますので、メリット、デメリットというのが当然あると思うんですが、それはどんなお考えなのか。

 それから、スクランブル交差点と歩車分離交差点、これは歩行者にとって非常にいい交差点方式だと思いますが、先ほど8番委員からもありましたけれども、この交差点について、今後どんなふうなお考えでこの施策を進めていくのか、その4点についてお尋ねします。

○出雲交通規制課長
 まず、1点目のスクランブル交差点と歩車分離交差点の違いです。
スクランブル交差点と歩車分離交差点というのは、別々のものではなくて、いわゆるスクランブル交差点は歩車分離交差点の1類型と考えていただきたいと思います。正式には斜め横断可能な交差点を歩車分離交差点の中のスクランブル方式、斜め横断ができない交差点を歩行者専用現示方式といいます。スクランブル方式や歩行者専用現示方式につきましては、いずれも全ての方向の自動車などを同時に停止させている間に、全ての方向の歩行者を同時に横断させる方式の歩車分離制御の形式でございます。
 双方の違いは、斜め横断ができるかどうかになります。なお通常の交差点では、車両と歩行者が一緒に、例えば東西方向に流す、あるいは南北方向に流すということで、歩行者と車が一緒に動きますので、通常の場合2行程のサイクルになってくるわけです。
 
ところが、これらの歩車分離交差点では、これに歩行者を別個に横断させるという行程が加わりますので、通常の信号機の時間に歩行者時間を追加する必要があります。歩行者専用現示方式、井桁の形では、歩行者横断時間を通常1方向への横断時間しか確保しておりませんで、斜め横断をする時間までは確保しておりません。
 この歩行者専用現示方式を採用している交差点で斜め横断を可能にするためには、より歩行者の横断時間を確保する必要があります。つまり斜めに横断させるために距離が伸びるということでございます。この歩行者横断時間を長くしますと、信号のサイクルを変更しない場合は車両の通行時間を減らすということになりまして、交通渋滞が発生するおそれがあります。車両の通行時間も合わせて確保しますと、つまり1信号の1サイクルの時間を伸ばして、車の通行時間も確保するという考え方でいきますと、今度は信号待ちの時間が長くなりまして、信号無視を誘発してしまうおそれも出てきます。横断歩行者が少ない時間帯に、斜め横断時間を確保することで、横断者がいないのに長時間信号待ちをするなど、無駄な時間が発生するおそれもあります。また多車線の道路では、歩行者の横断時間をより長く確保する必要があると、このような問題の発生が予想されるところでございます。
 このようなことから、斜め横断歩行者の需要や周辺の交通状況などから、スクランブル方式の導入につきましては、慎重に検討をしているところであります。

 3つ目のお尋ねの、まずメリットでございます。御指摘のとおり右左折車両と横断歩行者の交通事故防止が図れるというのが一番大きなメリットでございます。デメリットにつきましては、今、御説明申し上げたとおり、歩行者の横断時間を専用に確保する必要から、車両の通行時間を減らすことによる交通渋滞の発生、あるいは十分な車両の通行時間を確保することにより、信号サイクルが長くなり信号無視を誘発するおそれがあることなどでございます。
 スクランブル方式と歩行者専用現示方式、井桁の形では、スクランブル方式のほうがより歩行者横断時間を長くするため、これらのリスクがより大きくなるということでございます。

 歩車分離式信号の今後の設置に対する考え方でございます。横断歩行者の安全が確保されるという大きなメリットがございますので、適地があれば設置を検討していきたいと考えております。また交通量や交通環境は変化しますので、設置の可否は、その交差点における横断歩行者数のほか、ドライバーの立場を踏まえた上で総合的に検討していきたいと考えておりますので、設置の要望がございましたら御相談いただきたいと考えております。

○多家委員
 わかりました。斜め横断というのは、三角形の2辺の和は他の1辺より長いと、斜め横断は時間がかかるから、交通渋滞等のことを考えて、歩車分離式のほうがすぐれていると、こういうことなのだということがよくわかりました。

 次に、先日、本会議において、野澤義雄議員と遠藤榮議員から、本年3月をもって退職される方々への慰労の言葉がありました。警察本部においては、185人の方々が退職されると伺っています。本日ここにいらっしゃる説明者の中では、杉山総務部長、そして佐藤警備部長、そして酒井交通部参事官、それから森下総務部参事官兼総務課長がいらっしゃいますが、長年にわたって県民の安全・安心のために御尽力をいただいた4人の皆さんに、心から敬意を表します。
 杉山総務部長は、38年間の警察官人生のうち、総務、警務部門で9年、刑事部門で22年半、勤務されました。総務、警務部門では、県警察の組織運営全般にわたり御尽力され、刑事部門では卓越された捜査指揮により、伊東市八幡野地先における男女強盗殺人事件や、検察事務官及び暴力団幹部らによる国家公務員法違反事件等、数々の事件を検挙、解決されました。
 佐藤警備部長は、42年間の警察人生のうち、警備警察部門に22年半、身を置き、災害対策課長として各種災害対策に従事し任務を完遂されたほか、東日本大震災の発生を受け津波被害を含む災害にかかわる危機管理体制の再点検及び再構築に取り組まれました。
 酒井交通部参事官、あなたは37年間の警察官人生のうち、生活安全、刑事部門が25年と最も長く、警備警察を除く全ての部門を歴任され、それぞれの部門において常に冷静沈着に事案を分析して部下職員を統率し、各分野において多くの実績を上げ治安維持に貢献されました。
 森下総務部参事官兼総務課長におかれましては、34年間の警察官人生のうち総務、警務部門に13年身を置かれ、また6年間勤務された生活安全部門において生活安全企画課長として防犯カメラの整備を促進されるなど、犯罪の起きにくい社会づくりを推進されるとともに、振り込め詐欺対策の切り札として、議論がありました預手プランを全国に先駆けて制度化され、その定着に尽力されたと、大変な実績をお持ちであります。
 皆様それぞれに従事された分野で、県民の安全・安心を守る警察官として御活躍をいただいたことに、県民を代表いたしまして心より敬意と感謝を申し上げます。数々の輝かしい経験をお持ちの方々でありますが、ここで退職に当たっての感想と、今後の本県警察のあり方や、その警察を担う後輩への助言などがありましたら、お伺いしたいと思います。御意見を伺います。

○杉山総務部長
 現在の心境でありますが、警察官でよかったと。そして憧れであった刑事をやれてよかったと。そして何よりも、私をここまで引っ張ってくれた上司、先輩、そして一緒に汗を流した仲間たちに対する感謝の気持ちでいっぱいであります。今後の組織のあり方ですが、これは大きく変わることはありませんが、警察を取り巻く情勢は常に変わりますので、その変化を機敏に察知して、県民のさまざまな思いを受けとめた活動が求められていると思います。
 そして、助言なんていうことは私あたりが言うことじゃありませんが、本県警察は職員の士気、また技能、技術はかなり高いものがありますし、また真心と熱意を持ち、勤勉でチャレンジ精神が旺盛な後輩たちでありますので、ぜひ自信を持ってさらに鍛錬を重ね、静岡県の新たな治安維持に励んでいただきたいと思います。
 そして、当委員会は、課長時代を含めまして5年間、説明者としてお世話になりました。いつも温かい目で助言、御指導をいただき、時には叱咤激励もいただきました。心から感謝いたしております。本当にありがとうございました。(拍手)

○佐藤警備部長
 ただいま、多家委員の過分なる激励の言葉、ありがとうございました。
 私、文教警察委員会の説明者となりまして5年を迎えての警察官の卒業となります。7年前の災害対策課長からスタートいたしまして、委員の先生方を通じて、県民の皆様方には、警察は何をやってきて、今何をやっているのか、またこれから何をしようとしているのかということを説明させていただきました。おかげさまで県民の皆様方には御理解と御協力、御支援をいただいていると思っております。私なりに修行を重ねて、財産とすることができました。小野委員長を初め委員の皆様方まことにありがとうございます。
 続いて、後輩への助言ということでありますが、今後の警察のあり方につきましても、杉山総務部長が言ったように、やはり基本というものは変わらないと思います。県民の信頼と期待に応える力強い警察「正・強・仁」これにまさる運営指針はないと思っております。
 私の今の心境は、警察人生、悔いはなしといったところでございます。まさしく天職を全うし、ありがとうという感謝の一言でございます。私はやる気、元気、根気、そして明るさというものをモットーとして、基本を踏まえた仕事をやってきました。部下職員にもそのような指導をしてまいりました。念ずれば何事も必ずかなう、つまり努力すれば達成できるということであります。人間、皆ひとしく1日は24時間。能力の差は小さく、努力の差は大きいということを自分にも言い聞かせてきました。それこそ、これから大規模警備が予想されますけれども、本当に基本を踏まえた県警を挙げての一致、力強い内容を発揮していただいて、県民の安全・安心を一層邁進していただきたいと思っております。
 まことに、最後になりますが、ネバーギブアップ、やればできると思っております。長年、お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

○酒井交通部参事官
 一言御挨拶させていただきます。
 昭和53年の4月に拝命して、三島警察署大社前の交番を振り出しに、現在の交通部参事官に至るまで、19所属で生活安全部を主体に37年間勤務させていただきました。警察人生で一番の思い出は、現在、刑事事件的には最後の節目を迎えておりますが、平成7年の3月に伊東警察署の生活安全課長から関東管区警察局に出向してすぐの1週間後、ちょうど当直勤務中の朝の8時過ぎに、目の前の霞が関の地下鉄で、日本や世界中を震撼させた地下鉄サリン事件が発生したということが、本当に大きい思い出になっております。
 4月からは、第2の人生をスタートするわけですが、これからも一県民として、地域の安全と安心のため、日夜厳しい業務に精励している警察を今後とも応援してまいりたいと思います。
 以上でございます。いろいろありがとうございました。(拍手)

○森下総務部参事官兼総務課長
 私は昭和56年に26歳で警察官を拝命しまして、34年間、この静岡県警にお世話になりました。
 説明者は3年やらせていただきましたけれども、本当に警察官を拝命したときは、まさか退職のときに、こんなところに立っているとは夢にも思っていませんでした。在勤中は、先ほど御紹介がありましたように、交通部を除いた幅広い分野で仕事をさせていただきました。特に直近の7年ぐらいは、生活安全部で生活安全部門を中心として仕事をさせていただいたんですが、思い出すとヤミ金事件とか、大きな病院の詐欺事件とか、本当にいろんな印象に残っている事件がありますけれども、中でも先ほど御紹介のありました、一昨年、生活安全企画課に勤務していた当時に、各金融機関と連携をして立ち上げました預手プランにつきましては、本当に今こうして大きな成果が出てきて実を結んだということで、当時苦労したことが頭に浮かんできて、苦労が実ったなと。
 もう1つは、やっぱり防犯というのは、生活安全というのは、警察だけではできないなと。民間の人の理解と御協力があってこそ、こういった治安というものは守られていくんだということを、今、痛感をしているところであります。在職中は、本当につらいこと、苦しいこともたくさんありましたけれども、その都度、上司、同僚、そして家族に支えていただきました。そんなことで今までやってこれたのだなと思っております。これまでお世話になった方へ、本当に感謝を申し上げたいと思います。
 退職後は、過疎のまちである川根本町に住みます。私、34年中13年が単身赴任でした。今後は家族、家庭を大事にして、また一生懸命生きていきたいと思います。本当にありがとうございました。(拍手)

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