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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:10/06/2015
会派名:自民改革会議


○竹内委員
 おはようございます。
 それでは、委員会の質問に一問一答方式で何点か入りたいと思います。
 いただいた委員会説明資料に沿ってなるべく質問させていただければと思っておりますが、まず1点目が報告事項の報告第20号及び第21号の公立大学法人の平成26事業年度の業務実績に関する評価及び第21号に関して、数点お伺いしたいと思います。
 4ページの3静岡県公立大学法人評価委員会のメンバーの選定はどういう観点でお選びになっているのか、まずお伺いします。

○木大学課長
 静岡県公立大学法人評価委員会のメンバーですが、評価委員会条例第2条により、経営または教育研究に関して学識経験のある者を知事が任命することになっております。
 本県では、経営に関する学識経験を有する者として企業の経営者2名、それと財務分析の専門家として公認会計士の方1名、それと教育研究に関して学識経験を有する方として大学教育、学術研究に詳しい方1名、もう1名が長谷川さん、そこには常葉大学の元先生となっておりますが、その前に高校の教頭先生をしておりまして、この方はどちらかというと高校のほうからの目線――学生を送り出すほうからの目線ということで評価をいただくような形でメンバーを選定しているというところでございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 有識者の方々でこの方がいいとか悪いとかという話ではないんですけれど、それぞれの大学――県大及び文芸大、それぞれ特徴づけが必要だと思うんですけれども、それをあわせてこの評価委員会で評価するメリットあるいはデメリットというものは何かありますでしょうか。
 というのは、私は大学というものは地域産業とともにこれからは一層歩んでいく必要があると思っていますし、そういう地域の密着性の高い大学が県民から評価されるようになってくるのかなと思っています。
 同じ方々が県大と文芸大、立地も違えば学部も違う中で、同じ評価委員会で評価されることのメリット、デメリットを改めてお願いします。

○木大学課長
 性格の異なる2つの大学、地域性も異なりますが、1つの評価委員会で評価することにつきまして、メリットとしましては2つを同じ基準で比較することができると。それぞれの比較の上でその特徴を生かして判断していくということが可能かと思います。
 デメリットとしましては、やはりもし2つあって、それぞれの地域ということはより地域に密着したということはあるかと思いますが、評価委員会としましては大学からの詳細な説明を聞いてそれぞれ地域の大学の特性も踏まえて評価をしているところでございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 それでは、それに関連しまして、委員会説明資料の9ページに評価委員会の方々の御意見を頂戴しています。その中で、より一層地域に根差した大学を目指していく云々ということも御意見をいただいていますけれども、大学課からふじのくに地域・大学コンソーシアムインターンシップ推進委員会があると事前に資料をいただいています。
 その中で、インターンシップについて何点かお尋ねしたいんですけれど、こちらの美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略案にも書いてありますけれども、50ページに大学生等に魅力を伝える機会の創出と書いてありますが、県内企業のインターンシップに参加した県内大学生数は、平成26年度の実績で778名とうたってありますけれども、平成31年度の目標が1,300人。そもそも県内の大学生の数は何人いらっしゃいますか。

○木大学課長
 約3万8000人程度と理解しています。

○竹内委員
 インターンシップというものは大学1年生から4年生、あるいは大学院生まで毎年やるべきほうがいいのか、あるいはその就職を控えた3年生の夏とかがいいのかはちょっと別としまして、3万人いて地域に根差した大学機会の創出で778人、この数字に関してどういう評価をしていますか。

○木大学課長
 このインターンシップの数につきましては、基本的に今、教育プログラムとして単位認定をいただくようなものを考えております。
 学部によっては、もちろん地域での研修が看護学部とか薬学部とかありますけれども、そういったものは除いております。
 確かに学生はたくさんいるんですけれども、この中には大学院生とか短大生とかいろいろいます。なおかつ恐らく中心なのは3年生くらいかなと考えています。
 しかし、今後インターンシップは非常に重要になってきますので、なるべくこの数はふやすように努力を大学ともしていきたいと思っております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 778名というのは、私は決して多い数字ではないなと思っていますし、県民からお預かりした税金も含めて大学を運営している公立大学法人――県大と文芸大を我々は持っていますので、インターンシップをより充実することは、長い目で見ればこの美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略に影響するんですよ。
 ちなみに、ふじのくに地域・大学コンソーシアムインターンシップ推進委員会の大学のメンバーに静大、常葉大、静岡理工科大、静岡英和学院大、東海大学短期大学部とありますけれど、何で県立大学と文芸大が入っていないのか。

○木大学課長
 このインターンシップ推進委員会は、基本的に静岡大学が国庫補助事業を受けてしている事業をこの中に組み込んでおりまして、このスキームの中でお声がけをしたところ、こちらの私立大学がメンバーになったということで聞いております。

○竹内委員
 じゃあ、静大が中心になってやったから県大と文芸大は入っていないという理解をしますけど、では、文芸大と県立大はこのインターンシップに対してどういう活動をしているのか。

○木大学課長
 インターンシップにつきましては、このたび国に静岡大学、県立大学、文化芸術大学等が一緒になって申請しましたCOCプラス事業――地(知)の拠点整備のための地域創生事業があるのですが、これに本県が採択されました。この中でインターンシップを非常にふやしていく、教育クラウドマンをつくってふやしていくというふうになっております。
 そのメンバーに――静岡大学が中心ですが――県立大学、文化芸術大学も入っておりますので、この事業は5年間の予定なんですが、この事業とともにインターンシップを両県立大学でもふやしていこうと考えておりますので、県としても支援していきたいと思っております。

○竹内委員
 ぜひ、経済産業部に就業支援局というものがありますので、しっかり連携をとっていただいて、立命館大学と協定を結ぶのもそれはいいですけれど、最初にやらなければいけないのは県外から県内に大学生として来ている学生たちに静岡のよさを伝え、就職してもらうほうがいいのではないのかなと思っておりますのでよろしくお願いします。これは要望です。

 次に移ります。
 続いて――富士山世界遺産センターは後でしますので――予算関係の静岡型外国人向け地域資源活用ツーリズム5900万円が補正予算で計上されていますけれども、もうちょっと詳細を手短に御説明いただければと思います。

○神山観光振興課長
 中身は3つほどございまして、1つは今、空港で中国人観光客が滞留しているということでございまして、この待ち時間を利用いたしまして空港周辺の商業施設等でショッピングをしていただけるような事業に取り組んでいただけるところに補助金を出すというもの。
 もう1つは、今台湾ですとか韓国では個人旅行化も進んでおります。そうした方々に向けて静岡県内発着で県内を周遊、滞在していただけるようなプログラムを造成して商品造成につなげていくというものが2つ目の事業でございます。
 3つ目につきましては、空港発着の旅行客の方々がどういう動きをしているのか、団体ですと商品の中身からこんな動きをしているのだなとおおよそ推測はできるわけですけれども、個人旅行客につきましてはこの動きがなかなか我々も把握しておりませんので、今回この事業を使いまして主に個人旅行客が空港からどのように動いているのかを把握した上で商品造成につなげていくということで考えております。
 以上、3つの事業を考えております。

○竹内委員
 貴重な財源から5900万円を捻出するわけですが、しっかり有効に使っていただければと思っております。

 それに関連して、海外から来た観光客の方々に税金を投入するのは、最終的には我が県の観光施設あるいは宿泊施設、商業施設が受益をするということで、それもいたし方ないかなと思うんですけれど、空港を利用したアウトバウンド――要は県民が外に出るものに対して、前回の資料なんかは国内線も含めてちょっと利用者数が落ちているように感じているんですけれど、アウトバウンドの施策に関してどのように考えているのかお尋ねいたします。

○板垣空港利用促進課長
 富士山静岡空港の路線は、以前に比べまして大分ふえております。
 この路線を安定して運航していただくためには、インバウンドでお越しになるお客様だけではなくてアウトバウンド――外へ出ていくお客様の両方があって路線が安定することになります。
 このアウトバウンド、インバウンドの両方を含めた利用者数をふやすことによりまして、航空会社の方からプラスの経営判断を引き出して、それが新規就航でありますとか、または増便ということにつながっていくことになりますので、そちらを引き出すためにも利用者数をふやしていくことが大事かなと思っておりまして、イン、アウト双方バランスのとれた路線を維持していくために利用促進策を展開しているところでございます。

○竹内委員
 海外から来た方々に空港を利用して静岡県で宿泊すると1人幾らだとか、バス代が云々という施策は承知していますけれど、逆に県民の方々がよそへ行くときに何か具体的に施策を打っているのですか、予算づけしているんですか。

○板垣空港利用促進課長
 県民の方に直接何かお金をという形ではないんですけれども、県民の方が路線を利用していただくためにはまず旅行商品に触れる必要がございますので、旅行会社が商品をつくって皆さんにお知らせするための広告に対する支援でございますとか、あとは新たな路線が引かれたときにこちらの旅行会社の方が旅行商品を造成する際に、例えば中国の就航地などの状況をまず見て、そちらで商品造成に結びつけるようなファムトリップなどに支援をしております。
 これは、静岡県と民間団体で構成します富士山静岡空港利用促進協議会というものがございますので、こちらと連携しながら促進策に取り組んでいるところでございます。

○竹内委員
 民間のことは民間の方の知恵をしっかり使っていただければと思いますので、富士山静岡空港利用促進協議会の旅行会社等々の意見をしっかり聞いて、それを施策に反映していただければと思っています。これは要望です。

 続きまして、委員会説明資料19ページの伊豆半島ジオパークの推進に関して質問します。
 非常に残念な結果だったと思いますけれど、ある報道によると資料が不備だったみたいな報道がされています。この判断に必要な情報が不足しているのは、県としては何でそうなってしまったのかお尋ねします。

○杉本観光政策課長
 伊豆半島ジオパークでございますが、9月19日の審査結果でございますが、保留ということで、そのときに審査に必要な、判断に必要な情報がまだ不足しているという伝達を先ほど受けまして、追って必要な書類については伝達するということで、きょうの段階で確認をさせていただきましたが、もう少し待ってほしいということで内容についてはまだ具体的な指示は出ていないところでございます。
 こちらとしましても伊豆半島ジオパーク推進協議会と一緒になりまして精いっぱい努めたところでございますが、現状に関しましてはもう少し情報を出してほしいというところでとどまっているところでございます。

○竹内委員
 公務員というか行政マンの得意なところはこういう資料をしっかりつくって提出するのが民間の方々よりたけていると私は思っています。判断に必要な情報が不足しているなんて言われるのは、ある意味非常に恥ずかしいことじゃないのかなと、私は報道を見たときに思いましたので、どういう資料を請求されたのか、また12月議会のときにお尋ねしますのでよろしくお願いします。

 それから、私どもの会派の5番委員から本会議場でも質問させていただきましたけれども、イタリアのフリウリ・べネチア・ジュリア州との交流に関してお尋ねします。
 サイクリングを見にというか応援というか、難波副知事に行っていただいたわけなんですけれど、県内には伊豆を中心にサイクリングを活用したさまざまなスポーツイベントもあるんですけれど、県としてはこれからこの交流を機にサイクリングに関してどういう方向性に持っていきたいのか。イタリアとその地域と交流すればいいのか、あるいはサイクリングの事業を何か拡大しようと思っていくのかどうなのかちょっとお尋ねします。

○山本スポーツ交流課長
 まず、イタリアとの、フリウリ・べネチア・ジュリア州との交流ですけれども、サイクリング、自転車につきましては、向こうのほうが一応先進国ということで、自転車で公道を走る考え方とかいろいろ学ぶべき点が多いということでございますので、イタリアとの交流については一応スポーツ、サイクリングを核にして、特に双方のサイクリング大会に参加して交流を深めると。
 それと同時に、今6番委員が御指摘のように静岡県内にはいろいろなサイクリングの大会とかございます。一応サイクリングの参加者というのは、静岡県にたくさんお客様として呼べる1つの非常に貴重なものだと思っていますので、浜名湖も含めて静岡県でこれからいろんなコースも開拓して、いろんな大会をこれから開催できるように全域を挙げてサイクリングの推進と受け入れ体制をこれから結びつけていきたいということで考えています。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 静岡県は広いものですから、伊豆だけがサイクリングをしているわけではないということを御承知いただいていれば結構です。

 それに観光に関して、9月議会でもふじのくに県議団の阿部議員からも出ていましたけれども、再来年の大河ドラマに浜松市の北区を中心にした井伊直虎が決定したということなんですけれども、当初、新聞の報道では知事室で全面的に協力するという発言を知事がされたのが、本会議場になったら後押しをするという表現をしたんですね、知事は。政令市と静岡県との協議、協定の中で、一体どういうことができるんですか、お答えください。

○神山観光振興課長
 井伊直虎ということで、地域資源を活用しました歴史・文化を活用した観光誘客なり、情報発信をするということになると思うんですけれども、地元では協議会をつくっていただいて、その中でこの井伊直虎という歴史資源をどのように発信していくかということを考えていただくことになると思いますし、県としましてはこの井伊直虎という方のゆかりの地というのは浜松市だけに限らず、県内あるいは県外にもございますので、そういうゆかりの地も交えて県内ばかりではなく県外からお客様をどのように誘客できるのかというところは、県としてもその役割を負って誘客支援といいますか、県も一緒になって誘客に取り組んでまいりたいと考えております。

○竹内委員
 ということは予算化も含めてということでよろしいのですか。

○神山観光振興課長
 浜松市とも協議いたしまして、県でも予算化をするつもりでございます。

○竹内委員
 ぜひよろしく。チャンスだと思っていますので、ぜひこの機会に攻めの観光を実現していただければと思っています。

 続いて、県立美術館のことをお尋ねしたいと思っているんですけれども、新聞報道にも出ていましたけれども、ここ数年我が県立美術館の来館者数が大分落ち込んでいると報道されています。
 事前に資料もいただいているんですけれど、平成22年度が直近では一番多くて37万2521人。昨年度は17万7000人。約20万人くらい減っているんですけれど、これに関してどういう所感をお持ちですか。

○小泉文化政策課長
 県立美術館の来館者の推移の関係でございます。
 県立美術館の来館者につきましては、平成22年度の37万人が過去10年の中では一番多うございまして、昨年は17万7000人ということで、むしろ最低ということでございます。
 この変動の要因でございますが、来館者のうち、教育普及や県民の方に貸し出しております県民ギャラリーといった事業につきましては、微増といいますかほとんど変化がないということで、基本的な要因といたしましては、美術館で企画しております企画展の観覧者数の推移とほぼ連動しています。
 この企画展の観覧者数の推移を見てまいりますと、年間6テーマほど企画をいたしますが、6つのうち大体5つにつきましては、大体標準的なもので1万人から2万人の来館者を想定した企画展が行われております。それで大体7万人近くが入るわけでございますけれども、問題は変動要因でございまして、もう1つは目玉となります要は集客性の高い企画展をどう引っ張ってきてやるかということでございまして、今6番委員から御指摘がございました平成22年度につきましては、エジプト展で14万人の入館がございまして、これが一番多くて、実は昨年につきましては、こういったいわゆる大きな集客の企画展を開催しなかったということです。かわりに何をやったのかということでございますが、美術館の場合、企画展につきましては数年前から調整してきて美術展と美術品等を要は借りてやっているわけでございますが、昨年特に力を入れましたのが、下田市出身の写真家の下岡蓮杖――これは明治の方でございますが――その関係の展示と焼津市出身の若くして亡くなりました石田徹也さんの2つの展示がちょうど地元関係ということで昨年ちょっと重なりまして、こういったものはちょっと地味ではございますけれども下田市とかふだん来ない地域からも来ていただくということで効果はあったわけでございますが、何分一番入館があったものが美少女の美術史展の2万人が最高でございまして、そういった意味では、この企画展のうちの要は集客力の多い目玉となるものを1つ各年度においてしっかり実施することが来館者の確保において重要だということで反省しております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 静岡市の美術館の来館者数をちょっと調べてみたんですけれど、静岡市は昨年36万人入っています。立地も違えば内容も違うんですけれども、余り静岡市と県都構想みたいなものでもめているより、例えば静岡市の美術館と県立美術館と連携をとったり、家康の400年祭等々というテーマの中で県立美術館はこんなことをやっている、静岡市美術館はこういうことをやっているというようなテーマごとにエリアというか分けてやったり、県立美術館が17万人で静岡市美術館が37万人というのは、ちょっと恥ずかしい数字だと思っていますので、しっかり対応していただければと思っています。よろしくお願いします。

 それでは、富士山世界遺産センターに関してちょっと何点かお尋ねします。
 いろいろ説明をいただいていますけれども、人件費だとか材料費とかが上がってなかなかという話ですけれど、一般的に試算したときから比べて何%、今の市場的には上がっているんですか。

○落合世界遺産センター整備課長
 一応、鋼材とか人件費につきましては、実際の公共工事の単価などがございますけれども、今表明しているというか表に出ている数字なんですけれども、まずは鉄骨工の労働賃金なんかは、平成26年2月時点では2万400円。それで平成27年2月時点では2万2500円ということで、10.3%上昇していると。
 そして、そのほかに建設物価調査会が毎月出しております建設物価指数月報というものがございます。それによりますと平成17年度を100とした場合に、平成27年4月のときは113.3%。それで最近の数字で公表された8月の物価が113.0%ということで0.3ポイント若干減少しているところでございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 知事は、記者会見等々で基本設計は変えずにさまざまな思考をしていると言うんですけれども、例えば喫茶をなくしたり使う方の利便性が落ちるようなことをしてデザインを重視してやっていくのかどうなのか。今わかる範囲で結構ですから見直しの内容を簡潔にお答えください。

○落合世界遺産センター整備課長
 今のところコスト縮減ということでございますけれども、例えば建物の一部を展示に関係ない管理的なところを中止したりとか、機能をできるだけ維持しつつ1つの大きな部屋を半分にしたりとか、そういったことなどを考えてどれだけ見直しができるかを検討しておりまして、そこの部分について使う側の利便性が落ちないように私たちも基本計画の4つの基本コンセプトは必ず守るように今のところはやっております。
 それで、喫茶という形で知事からも記者会見で話をされたんですけれども、5階のところはもともとの計画の中では食事ができるというか簡単な軽食なんかができるスペースでした。ただそこは、実を言うとコンクリート的にもそんなに利用があるわけではありません。ただいろいろな機能の中で幾つかとりますと、5階にそういう動線がないだとか、一般の方々が美術を鑑賞していく方がどうしても動線的にひっかかってしまうとかということもあるものですから、単純に喫茶をやめるのかということがなかなか難しいところでございますので、全体的に工費がどのくらい落ちるかということで、大きな見直しをしていかなければいけないと思っております。

○竹内委員
 簡潔に答えてください。
 ということは基本設計の逆さ富士はそのまま貫き通すということでよろしいですか。

○落合世界遺産センター整備課長
 今の逆さ富士につきましては、できる限り実現していきたいと思っております。

○竹内委員
 この件に関しては、ほかの委員から質問があると思いますけれども、これはプロポーザルで坂設計事務所が出したと思うんです。プロポーザルですから坂設計事務所の責任ということに関して西田文化・観光部長はどのように考えているのかお尋ねします。

○落合世界遺産センター整備課長
 プロポーザルということですので、それこそあくまでも設計者を選ぶということで選びました。
 また、実際のパーツを使いながら最終的にはそのものを実現するために基本計画等に照らし合わせて一応やってきました。
 設計者というかプロポーザルをやっていただいた方々からの御意見なんかは、かなりすばらしいデザインだということで話があったものですから、それを踏襲した形で現在やっているところでございます。

○竹内委員
 そんなことは聞いていない。責任に関してどう考えているかということで、文化・観光部長答えてください。

○西田文化・観光部長
 坂設計事務所が基本設計、詳細設計を見まして最終的にでき上がったものを県としてはチェックした上で認めたということでございます。それにつきましては、その時点では我々としてはしっかりでき上がったものと思っておりましたけれども、結果的に入札不調になったということになりますと、いわゆる設計事務所、我々がチェックしたもの、お互いですけれども、お互いに責任があるということで考えております。

○竹内委員
 その責任がある坂設計事務所を今回富士山静岡空港でも使うということに関してどのような考えがあるのかお尋ねします。

○渡邉空港振興局長
 富士山静岡空港のターミナルビルに関しまして、プロポーザル方式で提案を求めた結果として同じ坂設計事務所とJAC――日本航空コンサルタンツの共同企業体が落としたということでございます。ターミナルビルに関しては、現在設計を進めておりますけれども、その中で今回起こっております富士山世界遺産センターの事例も十分に念頭に置きながら設計につきましては適切な各部なりの内容についても機能をきちんと担保できるように進めてまいる所存でございます。

○竹内委員
 坂設計事務所は、空港の設計の実績はほかにどのくらいありますか。

○渡邉空港振興局長
 共同企業体でございますけれども、坂設計事務所そのものに関しましては空港の設計事例は経験を持っていないと承知しておりますが、共同企業体の相手方JACにつきましては、空港の設計を数多く手がけているチームでございまして、その共同企業体ということで今回の設計をお願いしているということでございます。

○竹内委員
 設計の業界あるいは建築の業界の方々が新聞報道では大分危惧されていますけれども。ということは空港に関しても今のような入札不調になったり、あるいは予算額を大幅に上回る等々も考えられるような新聞やテレビの報道がありましたけれども、自信を持ってそういうことがない、予算の範囲内でやっていただくということでよろしいでしょうか。

○渡邉空港振興局長
 御指摘の点、重々承知をしておりますので、プロポーザルで求めている点、これに比べても適正な価格になるような形での設計を進めてまいりたいと考えております。

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